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旭山記念公園野鳥情報2025年3月2日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年3月2日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、野鳥撮影をしない人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてくだい。

 

 

●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない

 

 

●3月の定例野鳥観察会は、3月8日(土)、23日(日)ともに募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。

あしからずご了承ください。

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

 

今週のトピックス
アトリ
今週はアトリの観察機会が増えた感があります。
昨日3月1日土曜日、「ミュンヘンの森」付近に数羽がいて、うち1羽が写真のように地面に降りて採餌していました。
その後1時間くらいの間「ポートランドの森」周辺で時々「キュッ キュッ」という小さな鳴き声が聞こえ、さらに14時過ぎに「風の丘」付近のカラマツに5羽が飛んで来ました。
本日8時半頃「木の橋」付近で数羽の声、11時頃「遊具広場の森」に10羽前後の群れが飛んで来ましたが、10羽同時確認は今冬初めてです。
アトリはこれまで、旭山で真冬に見られる年はだいたい5月まで継続的に見られており、この先さらに注目です。

アトリ雌2025年3月2日

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
今週も「遊具広場の森」で午前の観察情報が多く、3月1日土曜日のスノーシュー自然観察会の際にも近くで見られました。
午後に「西側エリア」での観察情報が多いのも同じで、本日は森の家の周りで13時過ぎから2時間ほどの間に数回出ていましたが、鳴き声だけ聞こえて近くに来ない日もあります。
この先どういう動きをするのか要注目です。

シマエナガ2025年3月2日

 

 

 

夏鳥情報
イカル
今秋は確かな観察情報はなかったですが、まだ様子を見てゆきます。
ちなみに、今まで旭山で夏鳥としての観察記録(=冬の間一度も見られなかった)で最も早かったのは3月20日でしたが、そろそろその頃になります。

 

 

 

旅鳥情報
マミチャジナイ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

シロハラ
今日もまだ「ポートランドの森」付近で観察されましたが、ナナカマドの実もなくなり、どこで見られるのか予想がつかなくなってきました。
今後いつまで見られるのか要注目です。

 

カシラダカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
今週も先週からみるとそれほど減っという感じはしておらず、「キキーッ」という鳴き声を聞く機会も少なくはありません。
写真のようにヌルデの実を食べる姿もちらほらと見られるようになってきましたが、ヌルデは今冬はあまり野鳥に食べられておらず、園内にまだ実はたくさんあります。
このところ旭山近くのナナカマドの庭木や街路樹に来ているという情報も増えてきています。
この先まだ減るのか、このままか、ツグミの動きにも要注目です。

ツグミ2025年3月2日ヌルデの実を食べる

 

ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

ウソ
昨日、今日と朝に森の家の周りで複数の鳴き声が聞こえましたが、近くでは見られたという情報はありませんでした。
ただ、声を聞く機会は増えつつあるように感じています。

 

シメ
しばしば見られていますが、今週は「ミュンヘンの森」付近で朝に見られることが多く、他「作業員詰所」付近と「遊具広場」でしばしば見られています。
タイミングが合えば近くで見られる機会もありそうです。

 

マヒワ
10~30羽で園内を飛び回り、シラカンバかカラマツの種子を食べており、「チュピー」「ジイー」という声もよく聞かれ、観察機会は多いのは変わっていません。
6、70羽という大きな群れで飛ぶ姿が見られることもあります。
相変わらず低い位置には降りて来ず、写真はほとんど見上げになります。

マヒワ2025年3月2日

 

アトリ
(前述)

 

キクイタダキ
今週も観察情報は少なく、「見られる日もある」くらいでした。

 

キバシリ(亜種キタキバシリ)
今週は確かな観察情報はなかったですが、まだいなくなるのは早すぎる時期ではあり、この先見られる可能性はあります。

 

ミソサザイ
今週は「栗の木デッキ」から「吊り橋」周辺での観察情報があり、先週より情報が多かったです。

 

コガラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、見落としているだけの可能性は低からずありそうです。

 

ヒレンジャク
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、一度来ただけでこの先もう来ないのか、また来るのか、要注目です。

 

キレンジャク
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありません。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も毎日ではないですが園内に飛んで来ており、雄と雌両方の観察情報がありました。
本日も午後に「森の家」南側に飛んで来ましたが、今週も塒に帰る前の14時過ぎに見られることが何度かありました。
「プルプルプル」と鳴きながら飛ぶ姿も見られることがあります。

クマゲラ雄2025年3月2日

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
園内でときどき見られており、本日も観察情報がありました。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内一円で「キョッ」という声が聞かれることが多く、観察機会は多いです。
「キキョキョキョ」と激しく鳴いて雄同士もしくは雄が雌を追いかける光景もそろそろ見られそうです。

アカゲラ雌2025年3月2日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、「ギー」という声が同じ辺りで複数聞こえることもよくあります。
カラ類と一緒にいることもよくあります。

コゲラ2025年3月2日

 

ヤマゲラ
2月28日に園内で近くで見られたとの観察情報がありました。
本日は朝から何度か「ピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞かれ、午前と午後いずれも園内近くで見られたとの情報がありました。
ヤマゲラはだいぶ観察情報が増えてきましたが、例年これから5月上旬くらいまでは観察機会が多い頃です。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
昨日15時頃「カラマツ林」上空を飛ぶ姿が見られましたが、園内にはちょくちょく来ているものと思われます。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
本日園内で観察されましたが、この先春にかけて観察情報が増えるかもしれません。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
昨日森の家裏のカラマツに4羽が来て採餌していましたが、今日も同一かもしれない4羽が森の家の周りに来ていました。
「作業員詰所」付近での観察情報も多く、ときどき「ギュイーン」と囀りもしています。
カワラヒワは下から見上げると、下尾筒(尾羽の付け根の辺りの下面)の黄色がとてもきれいです。

カワラヒワ2025年3月2日

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッ」という声はよく聞かれ、近くで見られる機会もあります。
「フィー」「フィッフィッフィッ」という囀りもよく聞かれています。

ゴジュウカラ2025年3月2日

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
今週も森の家裏のカラマツによく来ていたほか、気温が上がり雪が解けて土が出ている場所で採餌する姿もよく見られるようになってきました(他のカラ類も同様)。

シジュウカラ2025年3月2日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
「ピィピィピィ」という囀りは14時過ぎによく聞かれています(他の時間帯も囀りはしています)。

ハシブトガラ2025年3月2日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
「チーリーツー」という3拍子の囀りを聞く機会も増えてきました。
写真はホオノキの果実(種子)を食べに来たところです。

ヤマガラ2025年3月2日ホオノキの種子を食べに来た

 

ヒガラ
今週も「ツピツーツピツー」という囀りがよく聞かれており、2羽で鳴き合っていることもあって、園内一円の針葉樹で観察機会が多いです。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
今週もほぼいつでもどこかから複数の鳴き声が聞こえてくるような感じで、見る機会は多いです。
写真はヌルデの実を食べているところですが、先に紹介したツグミが食べていた同じ木に飛んで来て、ツグミを追い出すようなかたちで食べ始めました。

ヒヨドリ2025年3月2日ヌルデの実を食べる

 

ハシボソガラス
園内で時々見られており、首を大きく上下に揺らしながら「ガアー ガアー」と鳴く姿も観察されています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

 

 

次回は、2025年3月9日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。