旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年7月26日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
また、後半では、野鳥以外の自然の情報も上げています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●8月の野鳥観察会・自然観察会は、参加お申込み受付中です。
A.定例 野鳥観察会
①8月8日土曜日
②8月23日日曜日
各回8時から10時頃まで
参加費:各200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:各回15名程度 先着順
定員になり次第受付を終了いたします。
定員になりましたらホームページでお知らせいたします。
B.自然観察会
①8月16日日曜日
9時から11時頃まで
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
よろしくお願いします。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
コサメビタキ
園内でコサメビタキ幼鳥が成鳥ともども観察されています。
ただ、昨年までの数年間、7月後半になると「学びの森」周辺に1時間いれば1回は見られるという状況になっていたのですが、今年は「学びの森」では観察情報は少なく、昨年までのような状況にはなっていません。
比較的観察情報が多いのは「吊り橋」周辺特に右岸側で、今週は他に「栗の木デッキ」付近、「四季の散歩道」、「遊具広場と噴水広場の間の道」、森の家周辺そして「学びの森」での観察情報がありましたが、場所が散り散りで時間もまちまちであるため、出会えない日もある、といったところです。
次の写真は「四季の散歩道」で撮影した幼鳥ですが、この時は周辺に2、3羽いた感じで、目視できたのはこの幼鳥1羽でした。
クマゲラ
本日7月26日日曜日の野鳥観察会の際に、「学びの森」で親子と思われる3羽が同時に観察されました。
雄2羽、雌1羽で、雄の1羽は成鳥、1羽は幼鳥であることは、片方がもう1羽に給餌していたことで確認できましたが、雌がどちらであったかは観察時間が短かったため分かりませんでした。
15分以上じっくりと観察でき、一度離れて30分後に戻った際には近くから「キョーン」という鳴き声は聞こえたものの、姿は見えなくなっていました。
7月25日15時頃「巨木の谷通り」の木に雄1羽が飛んで来て15mくらいの近くで見られました。
その他、今週はほぼ毎日園内での観察情報があり、雄も雌も情報があり、その親子が旭山記念公園周辺に居ついている可能性があり、今後さらに注目です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
7月25日土曜日11時過ぎ、「学びの森」付近でシマエナガ数羽が見られ、目の周りがまだ赤い幼鳥も見られたとの観察情報がありました。
その時は周りにコゲラやカラ類もいたとのことです。
7月22日水曜日15時頃「吊り橋斜面」でシマエナガ数羽の鳴き声が聞こえましたが、その時も周りにカラ類などがいました。
今の時期は週に2、3回見られているという流れですが、この先状況が変わって、多く見られるようになるかもしれないし、ほとんど見られなくなるかもしれません。
いずれにせよ、シマエナガの動きにも注目しています。
夏鳥情報
オオルリ
園内「吊り橋」周辺と「学びの森」周辺で幼鳥の観察情報がありました。
キビタキ幼鳥やコサメビタキ幼鳥と同時に見られたとの観察情報もありました。
成鳥の囀りはほぼ聞かれなくなり、成鳥の観察は難しくなってきました。
キビタキ
キビタキも「吊り橋」周辺での幼鳥および成鳥の観察情報がありました。
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが、キビタキの場合は「ヒッ ヒッ ヒッ キュピキュピ」という地鳴きが聞かれる機会は少なくなく、その声を頼りに探すと見つかることがあります。
コサメビタキ
(前述)
コルリ
今週も園内での確かな観察情報はなく、もう2か月以上観察されておらず、今年も旭山では繁殖していなかったようです。
この先も見られる可能性はきわめて低そうですが、一応まだ取り上げつつ様子をみてゆきます。
クロツグミ
「吊り橋」周辺の「双子沢川の沢」から「キュロキュロ」と地鳴きが聞こることがありますが、姿が見られる機会はごく少ないです。
7月26日日曜日7時20分頃、久しぶりに藻岩山方面の遠くから囀りが聞こえてきましたが、囀りもこの先はあまり聞かれなくなるものと思われます。
幼鳥の確かな観察情報は今のところないですが、この先見られる可能性はあります。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
囀りがほとんど聞かれなくなっており、姿もほとんど見らなくなりました。
ウグイスは例年10月になると「ヂッ ヂッ」という地鳴きが聞かれて姿が見られる機会が増えますが、今年はどうなるでしょうか。
ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りは日に1、2度聞かれるくらいになりました。
ヤブサメは通常7月に幼鳥が見られるようになりますが、今年はまだその観察情報はなく、そろそろ見られるのではないかと思われます。
センダイムシクイ
ときどき囀りはが聞かれており、「とりのようちえん」状態の時に幼鳥も含め姿が見られる機会がありますが、低い位置にはほとんど来ないので、観察はやや難しいです。
センダイムシクイは例年8月下旬に南に渡っていなくなりますが、8月に入ると囀りが聞かれる機会が増えます。
ホオジロ
7月22日および7月24日金曜日に「展望台北西斜面」周辺で囀りが聞かれ、後者では近くから別の個体の「ツリツリッ」という地鳴きが聞こえてきましたが、観察機会は少なくなりました。
旭山記念公園では今年まだ、幼鳥の確かな観察情報はありません。
アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、夏には主に幼鳥が見られる可能性もあるので、ようすをみてゆきます。
イカル
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、毎年7、8月はたまに観察されるくらいになります。
キセキレイ
7月25日に近隣住宅街を流れる界川沿いで見られたとの情報がありました。
園内での観察情報は今週はなかったですが、まだ見られるものと思われます。
メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、「チュピー」という地鳴きはよく聞かれており、観察機会は少なくないです。
群れで行動する場合、1か所に長くいることはあまりなく、採餌しては短い距離を飛んでまた採餌という行動を繰り返す傾向があります。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだようすをみてゆきます。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだようすをみてゆきます。
ハリオアマツバメ
7月24日、上空から「チュリリリー」と鳴き声が聞こえ、見上げると、数羽が飛んでいるのが見えましたが、このような感じで天気が下り坂あるいは雨がちのときに見られることがあります。
ツツドリ
今週も藻岩山方面から鳴き声も聞かれておらず、園内での確かな観察情報はなかったです。
ツツドリは例年8月下旬になると主に幼鳥が見られる機会が増えますが、今年はどうなるでしょうか。
キジバト
7月22日、「展望台北西斜面」のハリギリの木にとまって鳴いており、久しぶりに近くで姿が見られました。
鳴き声はこのところほぼ毎日園内で聞かれており、近くで見られる機会もあるかもしれません。
アオバト
「オー アーオー」という鳴き声もほとんど聞かれなくなり、飛ぶ姿もときどき見られるくらいで観察頻度は低くなっています。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、ヤマシギは10月上旬まで滞在しているようで、今後も稀に見られることもあるかもしれません。
留鳥情報
クマゲラ
(前述)
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
7月22日に「吊り橋」付近、7月25日に「栗の木デッキ」付近で雄成鳥が見られました。
幼鳥と思われる個体も観察されており、現状は、見られない日もある、くらいの観察頻度です。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
幼鳥、成鳥ともほぼ毎日どこかで観察されています。
7月26日の野鳥観察会では、「学びの森」で前述のクマゲラ3羽と同時に、そして9時45分頃「巨木の谷通り」の枯れたポプラで、いずれも幼鳥1羽が観察され、後者は15mほどの至近でじっくりと観察できました。
また7月25日10時過ぎ「柳のテント」の枯れた枝で幼鳥1羽が採餌しており、こちらも15mほどの距離からじっくりと観察できました。
幼鳥は警戒心が成鳥よりは薄いようで、近くで見られる機会があります。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
園内各所で鳴き声が聞かれ、近くで鳴いている場合は姿も見ることができます。
「とりのようちえん」に入っていることもあります。
ヤマゲラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
幼鳥が出ると見られる機会が増える可能性がありますが、まだ幼鳥の観察情報はありません。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
しかし今週は、「遊具広場裏の坂」で、ヒヨドリほぼ1羽分の羽が飛散しているのが見つかり、オオタカかハイタカがヒヨドリを捕食した跡と思われ、そうであるなら園内には飛来していることになります。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
余談、続きですが、オオタカやハイタカは、捕まえた獲物を食べる際に、周りを木などに囲まれた、やや暗い、平らな石やコンクリートもしくは草が生えていない土の上で採餌します。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
囀りは聞かれておらず、観察頻度は低いですが、カワラヒワはこの時期、茨戸川緑地公園や石狩市はまなすの丘公園などの低地に多く集まり、山地では少なくなる傾向にあります。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
森の家の周りなどで観察機会が多くなってきており、近くで見られることもあります。
シジュウカラ
成鳥、幼鳥とも観察機会は多いです。
そろそろ2回目の幼鳥が出てくる可能性があります。
ハシブトガラ
園内で見られています。
本日の野鳥観察会では、「森の階段」付近で数分間に渡ってじっとしていたハシブトガラをじっくりと観察することができました。
ヤマガラ
幼鳥も観察されており、橙色の部分はだいぶ色が濃くなってきましたが、まだ成鳥のような色にはなっていません。
囀りはまたほとんど聞かれなくなりました。
ヒガラ
ときどき甲高い囀りが高い木の上の方から聞こえてきますが、近くで姿が見られる機会はいまだに少ないです。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
7月25日、今年初めて幼鳥を確認しましたが、写真は撮れなかったのでまたの機会に。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いそして森の家周辺でよく見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
コエゾゼミ(セミ科)
先週くらいから園内でまたセミの鳴き声が大きくなってきました。
今日確認できたセミは4種類ですが、いちばん個体数が多くて鳴き声がよく聞かれるのがコエゾゼミ、写真がそれです。
コエゾゼミは「ビー」と高音で連続的に鳴きます。
コエゾゼミと外見が似ているのがエゾゼミ、こちらは「ヴィーン」と低音で鳴きますが、注意して聞かないと同じような音に聞こえるので要注意です。
コエゾゼミより数は少ないです。
エゾゼミの鳴き声はよく「電池の切れたシェーバー」と表現されます、ご参考までに。
アブラゼミ(セミ科)
セミ4種のもう1種、アブラゼミがこちらの写真。
アブラゼミは旭山で見られるセミの中では唯一、透明ではない翅を持っていて、外見では分かりやすいです。
鳴き声は「シャー」とエコーがかかったような音で、本州以南でもおなじみのセミです。
今日確認できたもう1種類、ツクツクボウシは本日7月26日、今年初めて確認しました。
ツクツクボウシは市内では真駒内公園から川沿にかけての辺りで局地的に発生しており、その辺りでは数は多いですが、少しずつ勢力拡大しているようで、3年ほど前から旭山でも、数は少ないものの普通に声が聞こえるようになっています。
スジコガネ(コガネムシ科)
ここ数日主に地面や低い位置の草木でよく見るのがこのスジコガネです。
いかにもコガネムシという風貌ですが、よく似たオオスジコガネも園内で見られます。
セマダラコガネ(コガネムシ科)
コガネムシが続きますが、こちらセマダラコガネは、多くはないですが毎年見られます。
アオハナムグリ(コガネムシ科)
コガネムシの仲間をもう1種。
アオハナムグリはその名の通り花によく寄って来ます。
ハナムグリとよく似ていますが、ハナムグリは前足の付け根の辺りに剛毛が密に生えているのに対し、アオハナムグリは毛がほとんど見られません。
今年はこのアオハナムグリが多いです。
ヨツスジハナカミキリ(カミキリムシ科)
花に寄って来る甲虫をもう1種。
ヨツスジハナカミキリは蜂のような模様をしていますが、刺すことはありません。
ただ、噛まれることはあるかもしれません。
ノリウツギの花によく寄って来ています。
クサギ(シソ科)
落葉樹(亜高木)のクサギの花が満開になりました。
辺りにはいい匂いが漂っています。
秋には青い実がなり、それもまた印象的ですが、それはまた秋に。
今週の開花情報
キンミズヒキ(バラ科)
長い穂の先につく黄色い花が咲くキンミズヒキ、開花し始めました。
森の家の前など園内で比較的多く見られます。
秋には実が「ひっつき」になりますが、それもまた秋に。
ヤナギタンポポ(キク科)
同じく長い穂の先に黄色い花が咲くヤナギタンポポも開花し始めました。
タンポポのような花が咲き、葉がヤナギのように細いのでこの名がついています。
「森の家坂」登り口=「中央トイレ」付近に多く咲いており、他、園内で散見されます。
ネジバナ(ラン科)
ネジバナは昨日開花を確認しました。
「展望台」の「リバティベル」下辺りに2か所ありましたが、ネジバナは必ずしも同じ場所に毎年続けて出るわけではなく、前の年とは違う場所に今年は咲いているという不思議な花です。
また、今回咲いている場所は2か所とも6月までに草刈りをされた場所ですが、株が残っていたようで、それから伸びて花が咲きました。
ランの仲間の中では例外的に人手が入った場所にも多く出る植物です。
高さ20cmほどで花も小さいため、スマホでの撮影には手間取るかもしれません。
ミズキの果実(ミズキ科)
少し前に、園内のミズキの葉が今年はキアシドクガの幼鳥に食べられ、木が丸裸になるものもあって心配だと書きました。
またその後葉が出て来たともお伝えしましたが、「噴水広場」近くの木では果実=実がなっていることも確認しました。
ミズキの実はメジロをはじめ野鳥が好物としており、この先野鳥が寄って来るかもしれません。
ウシタキソウ小群落
旭山記念公園では1か所でしか見られないウシタキソウの話題をもう1週続けます。
今週、小群落の場所に、「ウシタキソウを踏まないで見守ってください」という看板を設置し、笹(クマイザサ)で作った簡易的な囲い柵を設けました。
ウシタキソウはまだ咲いていますが、来年以降もここで見られるように願っております。
次回は、2026年8月2日日曜日、もしくは3日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。