旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林「旭山の森」では、2024年5月15日現在、120種の野鳥が記録されています。
ここではその全種を紹介します。
一部は写真がない種があります、ご了承ください。
なお、写真について、断りがないもので外見で識別できる種は雄の写真を使用しています。
大きさ、見られる時期、見られる頻度のほか、旭山で見られる頻度について、その鳥がいる時期に旭山に2時間いて見られる可能性を★の数で表しています。
★★★★ ほぼ必ず見られる
★★★ 見られることがよくある
★★ 見られることは少ない
★ 珍しい、年に1~数回見られる程度
☆☆ 旭山では少ないが普通種で他によく見られる場所がある
☆ 過去に記録があるが今はほとんど見られない、もしくは迷鳥
なお、この時期に見られる鳥でこのページにないものは、「1年中見られる鳥」のページもご参照ください。
(写真上=雄、下=雌)
(ヒタキ科)
4中~5上、10★★★★ スズメくらい
囀り=ヒュルヒリチリー(旭山では稀)
地鳴き=ヒッヒッ
●4月に南から渡来、旭山には半月ほど滞在し繁殖のため高標高の山地に移動する
●秋は見られない年もある
●警戒心が薄く割と近くに寄れ、逃げても一気に遠くへは飛ばず観察しやすい野鳥
●雄は青い鳥として人気が高い
●囀りは「ルリビタキだよー」と聞きなしされる
(写真上=雄、下=雌)
(ホオジロ科)
4月下旬~5月上旬★★、10月★★(春は毎年見られるが秋は年による) スズメくらい
囀り=ホイーッチュリチュリチリー(旭山では稀)
地鳴き=チッ(アオジに似るがより強く鋭い音)
●春に繁殖のため山地に上る前に旭山に数日現れる
●秋は現れない年もある
●7月に旭山都市環境林で囀りが聞かれたことがあり、藻岩山では夏にもいる模様
●写真は雄、雌は灰色の部分が茶褐色
●囀りの最初の「ホイーッ」という音がきわめて特徴的で分かりやすい
(セキレイ科)
4下~5中、10 ★★★ スズメくらい
囀り=チョッピッチリチリ(ホオジロに似る、旭山では聞かれない)
地鳴き=ヅィーッ
●春先は地面を歩いて採餌する姿をよく見かける
●1羽見つけると周りに数羽いることが多い
●秋も春より短期間だが毎年現れる
●旭山では8月に幼鳥の観察例が一度ある
●尾羽を上下に振って歩くのはセキレイ科の特徴
(サンショウクイ科)
☆ ムクドリよりやや大
地鳴き=ヒッ
●本州以南に夏鳥として渡来し繁殖、北海道では迷鳥
●旭山ではいずれも5月に3度記録があり最新は2021年5月

(イワヒバリ科)
★ スズメくらい
囀り=チリリリ-(鈴の音のよう)
地鳴き=ヒッ
●高山帯で繁殖し旭山では現時点で春と秋に一度ずつ記録があるのみだが、今後も散発的に観察される可能性が高い
(ヒタキ科) (旅鳥)
5月中旬、9月下旬~10月上旬★★(秋は来ない年もある) スズメくらい
囀り=ヒッポコヒュルヒリヒュルチー
地鳴き=ヒッヒッ
●旭山では毎年5月中旬に2~5日ほど見られる
●稀に囀りが聞かれる
●秋の記録もある
(ヒタキ科)
☆ スズメくらい
●旭山では一度2006年5月13日に記録があるのみ
●元々数が少ない種であるらしい
(ヒタキ科)(旅鳥)
5月上旬★★、9月下旬~10月上旬★★4下 スズメくらい
●旭山では年により秋に見られるが春の記録は少ない
●エゾとつくが北海道では繁殖しない
●胸から腹の縦斑が明瞭
●アイリングが一部切れて見える
(ヒタキ科)(旅鳥)
4月、10月★ スズメよりやや大
地=ヒッヒッ
●北海道では稀な旅鳥もしくは冬鳥
●旭山では秋と春に記録があるが、今後目撃例は増えるかもしれない
●本州以南では住宅街にも現れる身近な冬鳥
●写真は雄、雌は全身斑入りの茶褐色
(ヒタキ科)(旅鳥)
4月中旬~5月中旬★★★、10月~11月上旬★★★ ムクドリくらい
地=ツィーッ、キュッ
●笹藪にいて、逃げる時は林の中を低く飛ぶ
●アカハラに似るが目にかかる黒い線が明瞭
●春は5日、秋は半月ほど滞在し秋の方が身近に見る機会が多い
(ヒタキ科)(旅鳥)
4月中旬~5月上旬★★、10月~11月上旬★★★★★ ムクドリくらい
地=ツィーッ、キュッ
●マミチャジナイ同様の行動をとる
●春も秋も3日から1週間ほど見られる
●北海道では少ないとされるが近年観察情報が増え、旭山では毎年春秋に見られる
●西日本ではよく見られるおなじみの冬鳥
(ホオジロ科)(旅鳥)
4月下旬~5月上旬、10月★★ スズメくらい
地鳴き=チッ(細く小さい音)
●春と秋の移動の時期に旭山でも見られるがごく少ない
●主に地面で餌をとり、1羽見つけると周りに次々と見つかる
●春には頭が黒い雄の夏羽個体が見られることがある
●西日本ではおなじみの冬鳥
(写真上=雄、下=雌)
(ホオジロ科)
10月~11月★★★、3月~4月★★★(いずれも数日間滞在)スズメよりやや大きい
地鳴き=チッ
●春と秋の移動の時期に旭山でも見られる
●かつて北海道では珍しい鳥だったが近年は旭山も含め道内で目撃情報が増えている
●西日本では渡来数が多い冬鳥
●「エレガンスなホオジロ」という学名がつけられるほどきれいで人気も高い野鳥