旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年6月8日月曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●6月の野鳥観察会、6月13日(土)は募集定員に達したため、受付終了となっております。
悪しからずご了承ください。
6月28日(日)の野鳥観察会は引き続き参加受付中です。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
夏鳥到着済みリスト(カッコ内は昨年比)
01 ホオジロ 2026年3月28日(4日遅)
02 キジバト 2026年3月28日(2日早)
03 ルリビタキ 2026年3月29日(29日早)
04 ヤマシギ 2026年4月3日(11日遅)
05 ベニマシコ 2026年4月3日(4日早)
06 キセキレイ 2026年4月4日(5日早)
07 ウグイス 2026年4月5日(14日早)
08 アオジ 2026年4月8日(18日早)
09 モズ 2026年4月11日(同じ)
10 オオルリ 2026年4月14日(14日早)
11 メジロ 2026年4月15日(8日早)
12 クロジ 2026年4月15日(昨年は春の記録なし)
13 ヤブサメ 2026年4月17日(2日早)
14 トラツグミ 2026年4月17日(昨年は到来時の記録なし)
15 クロツグミ 2026年4月18日(7日遅)
16 アカハラ 2026年4月21日(10日遅)
17 コマドリ 2026年4月21日(4日早)
18 エゾムシクイ 2026年4月21日(11日早)
19 センダイムシクイ 2026年4月21日(4日早)
20 イカル 2026年4月21日(昨年は越冬したため春の渡来記録はなし)
21 ビンズイ 2026年4月26日(1日遅)
22 キビタキ 2026年4月28日(2日早)
23 ツツドリ 2026年5月4日(2日遅)
24 コルリ 2026年5月6日(5日早)
25 コサメビタキ 2026年5月9日(1日早)
26 アオバト 2026年5月15日(2日早)
27 オオムシクイ 2026年5月24日(4日早)
28 ハリオアマツバメ 2026年5月25日 ※参考
チゴハヤブサは相変わらず旭山では観察情報は入っておらず、今年は近くで繁殖しないのかもしれません。
今週のトピックス
オオルリ
オオルリ、「吊り橋」周辺での観察情報が今週は増え、囀りもときどき聞かれるようになりました。
また6月7日日曜日には、森の家の周辺で日に何度か囀りが聞かれ、お昼頃には比較的近くから囀りが聞かれた直後に雄の姿が見られました。
姿を探すのは少々大変ですが、遭遇する機会は先週よりは増えてきており、要注目です。
写真はエゾハルゼミを捕まえた雄です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は、「第2駐車場」から「藻岩山登山口」そして森の家にかけての辺りそして「巨木の谷」周辺でときどき見られています。
巣立ち幼鳥は観察されていませんが、6月は観察機会が比較的多く、この先見られる可能性があります。
夏鳥情報
オオルリ
(前述)
キビタキ
今週も園内数か所で囀りが聞かれており、エゾハルゼミの鳴き声が大きい時でも囀りしていることはあります。
森の家の周りから「木の橋」にかけて、そして「藻岩山登山口」周辺で囀りを聞くことが多く、姿も探せば見つかることがありますが、低い位置にはあまり来ないです。
この後エゾハルゼミの鳴き声が落ち着くとまた囀りがよく聞かれるようになると思われます。
コサメビタキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
コルリ
園内では囀りは聞かれなくなり、旭山都市環境林でも囀りはほとんど聞かれなくなってきました。
クロツグミ
園内では囀りは聞かれておらず、旭山都市環境林で朝に囀りが聞かれたことがありましたが少ないです。
ただ、クロツグミは6月後半になるとまた囀りが聞かれる機会が多くなる傾向にあります。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
囀りはまだ聞かれていますが、場所も少なく、聞かれる頻度も落ちてきました。
ヤブサメ
園内各所笹薮で「シリシリシリ」という囀りがよく聞かれていますが、姿も見られることはあるにはあります。
ヤブサメは地面で囀りしているせいか、エゾハルゼミの鳴き声の影響が他の野鳥よりは小さいようで、囀りがまったく聞かれないということはなかったです。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りが聞かれる機会は落ちてきていますが、「チヨチヨビー」の後に大きな声で「チュピリチュピリビー」とつなげる鳴き方もしています。
センダイムシクイはエゾハルゼミの鳴き声の影響が大きいように思われますが、エゾハルゼミの鳴き声が終わると今度はセンダイムシクイ自体があまり囀りをしなくなる傾向にあります。
オオムシクイ
「ジジロジジロ」という鳴き声が「遊具広場の森」では比較的よく聞かれていますが、他では少なく、今年は旭山記念公園では少ないようです。
6月7日にはまだ園内で確認しましたが、いつまでいるのか要注目です。
写真は市内別の場所で撮影したもので、顔が隠れていてピンボケ気味ですが、一応紹介のつもりで使いました。
ホオジロ
「展望台」や「展望台北西木立」での囀りはあまり聞かれなくなり、姿を見る機会も今週は少なかったです。
ただ、ホオジロは毎年そのような感じで、幼鳥が巣立つとまた観察機会が増えてくる可能性があります。
アオジ
今週はついにというか園内での確かな観察情報はなく、ここ2年続いていた春先と夏以降はいるけどその間はいない、という状況になってきました。
道内で他にはアオジがはいるので、なぜ旭山はそうなっているのか、分からないですが興味深いです。
イカル
「キョッキョキョッ」という鳴き声が上空から聞こえてくることはありますが、観察頻度は落ちてきました。
キセキレイ
園内での観察情報は少ないですが、界川沿いではしばしば見られているとの情報がありました。
メジロ
エゾハルゼミの鳴き声の影響を強く受けているようで、エゾハルゼミ大合唱の日はほとんど鳴いておらず、一方で6月8日月曜日は雨でしたが気温が低くてエゾハルゼミが鳴かず、メジロの「チュリチュリチリ」という声を聞く機会が多かったです。
エゾハルゼミが鳴いている時にメジロが意図的に鳴かないのか、鳴いているけれど聞こえないのかは分からないですが、声の質や声量的にも影響を受けそうではあります。
モズ
「ちびっこ広場」でときどき見られていますが少ないです。
ハリオアマツバメ
6月7日8時過ぎ、ハリオアマツバメ数羽が森の家上空を飛んでおり、高い空を飛んでいましたが、森の家の屋根+10mくらいに低く飛んで来る瞬間もありました。
ハリオアマツバメは天気が悪くなりかけの頃にこうして見られることがしばしばあります。
ツツドリ
先週は近い場所から鳴き声が聞こえてきたことがありましたが、今週は藻岩山方面からたまに主に朝に声が聞こえてくるだけで、目視観察情報はなかったです。
キジバト
「デデポーポー」という声が主に道路沿いの辺りから聞かれ、飛ぶ姿もちょくちょく見られていますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
アオバト
「オー アーオー」という声は聞かれており、姿が見られる機会もありますが、警戒心が強く、50m離れていてもこちらが動いたりカメラを向けたりすると飛んで逃げることがあります。
エゾヤマザクラの実を食べに来る可能性がありますが、同じく桜の実を食べるハシブトガラスの数が多く、それほど寄りつかないかもしれません。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
秋から春に見られる野鳥
シメ
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先見られなければ、ひとまず来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ただ、見られた場合はまた取り上げます。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見たとの観察情報もありました。
クマゲラが近くで見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
今週もほぼ毎日見られており、「キョッ」という地鳴きが聞かれることもあります。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
「ギーキーキッキー」という鳴き声もあまり聞かれなくなりましたが、園内でときどき見られています。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声はあまり聞かれなくなりました。
ヤマゲラは例年6月はあまり見られる機会はないですが、今年はどうなるでしょうか。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
6月6日土曜日9時過ぎ、自然観察会開始時に、森の家上空に雌雄不明の若い個体が観察されました。
南からハシブトガラスに追われながら飛んで来て、森の家上空で何度か旋回した後、さらに北に進んでいきましたが、高さ30mほどの低い位置で見らる瞬間もありました。
4月に見られた個体は成鳥であって、今回は別個体ですが、今後も見られる可能性はありそうです。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
遠巻きに「キリコロキリー」という声が聞こえてきますがさらに少なくなり、「ギュイーン」という囀りもほとんど聞かれなくなりました。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
近くで見られる機会がほとんどなくなり、「フィーフィー」と囀りはほぼ聞かれなくなりました。
シジュウカラ
園内一円でよく見られていますが、「ツーピーツーピー」という囀りはあまり聞かれなくなりました。
幼鳥はもう出ている可能性は高そうですが(ヤマガラはもう出ている)、観察情報はなかったです。
ハシブトガラ
園内で見られていますが、「ピィピィピィ」という囀りもほぼ聞かれなくなりました。
ヤマガラ
園内一円でよく見られていますが、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りはほとんど聞かれなくなりました。
今週も幼鳥の観察情報もありました。
ヒガラ
囀りは遠くから聞こえることはありますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
ハクセキレイ
今週は「噴水広場」での観察情報があり、ときおり旭山記念公園にも来ているようです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよくに見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
このところ珍しく旭山都市環境林でも見られることがしばしばあり、写真はその「お寺跡地」の芝生の上にいたときのものです。
ハシブトガラス
園内で多く見られ、エゾヤマザクラの実を食べによく来ています(写真)。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
ニホンカワトンボ(カワトンボ科)
旭山で初夏に見られるニホンカワトンボ、今年は6月1日に初めて確認しました。
その名の通り川とその近くにいるトンボで、旭山では森の家から「藻岩山登山口」そして「第2駐車場」にかけての辺りと「遊具広場」で比較的よく見られます。
写真は雌で、体が濃い青緑色、翅に白い斑紋があります。
雄は体が白っぽく、翅の半分が赤色で目立ちますが、体と翅の色が雌と同じで斑紋だけが雌と違って赤い個体もいます。
ハクウンボク(エゴノキ科)
ハクウンボクの花が咲いていました。
園内では元々少なく、あってもまだ木が若いか人が入れない谷沿いにある木で、花を見る機会は少ないのですが、今年は見やすい場所で咲いていました。
ハクウンボクは、環状通の南18条から南8条辺りまで、そこから西25丁目通りを北に進んで南5条辺りまでの街路樹となっており、DCM旭ヶ丘店やイオン旭ヶ丘店の前で見ることができます。
オレガノと思われる花(シソ科)
展望台の石垣の間に植えられたこの植物は、ハーブとして利用されるオレガノと思われ、2008年前後の旭山記念公園再整備の際に植栽されたという記録が残っています。
そのオレガノが花盛りで、例年よりたくさん咲いているように見えます。
エゾヤマザクラ果実(バラ科)
本文中でも話題にしたエゾヤマザクラの果実、実が今年はたくさんなっています。
熟すと黒くなり、この写真はまだその前の段階のものもありますが、アオバトはこれを食べに来てくれるでしょうか・・・
富丘西公園のスズラン(キジカクシ科)
手稲区富丘西公園は、札幌市の花であるスズランの群生地です。
群生とはいっても、辺り一面スズランが広がっているのではなく、園内の一部にまばらに見られるという感じで、それでも結構あります。
今の時期はもう花の見ごろは終わりかけているかと思いますが。一見の価値ありです。
次回は、2026年6月14日日曜日か15日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。