旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年7月13日月曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
また、後半では、野鳥以外の自然の情報も上げています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●7月26日日曜日の野鳥観察会は、募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
なお、7月19日日曜日開催の自然観察会は、引き続き参加お申し込み受付中です。
.自然観察会
①7月19日日曜日
9時から11時頃まで
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
ご参加お待ちしております。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
アカゲラ
7月10日金曜日9時頃、アカゲラ幼鳥を今年初めて園内で確認しました。
「学びの森」にて、頭頂部が赤い幼鳥2羽が、親鳥の雌に給餌されているのが観察されました。
月寒公園では6月下旬に幼鳥が観察されており、旭山でもと思っていましたが、もう少し早く出ていた可能性もあります。
アカゲラの幼鳥は雌雄どちらも頭頂部が赤く、一見するとオオアカゲラ雄と見間違いますが、翼の背中側の白い大きな逆ハの字型の斑紋があることと、腹部に黒い縦斑がないことで見分けられます。
ただし、腹部の黒い縦斑について、アカゲラの幼鳥は羽が整っておらず汚れたように見えることがあり、その場合は黒い縦斑があるようにも見えるので注意が必要です。
今回のように親が給餌する場面もまだしばらく見られ、カラ類混群「とりのようちえん」に入っていることもあるかと思われます。
次の写真、上は2羽いた幼鳥のどちらかの個体、真ん中は親鳥が幼鳥にシャクガの仲間を給餌した直後、下は木の枝がかぶって見にくいですが、幼鳥が2羽並んでいる時のものです。
シメ
7月11日土曜日、シメが園内で確認されました。
森の家裏の高い木から「シーッ チッ」という鳴き声が聞こえてきましたが、シメは旭山記念公園では7月の観察情報は過去にはなく、7月に初めて観察されたということになります。
7月13日月曜日にも同じ辺りから鳴き声が聞こえてきましたが、今年は近くで繁殖したのかもしれません。
またその場合、頭部が緑色の幼鳥も見られる可能性があり、要注目です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
7月11日14時過ぎ、「展望台北西斜面」でシマエナガ数羽の鳴き声が聞かれましたが、飛ぶ姿が遠目でほとんど影のような状態で一瞬目視できただけで、そこに幼鳥がいたかどうかは確認できませんでした。
ほかにも幼鳥の観察情報があり、まったく来ていないわけではなく、ときどき旭山記念公園にも来ているようです。
ただ、見られない日、観察情報がまったくない日もあるのは変わりません。
過去には、夏の間ほぼまったく見られなかった年もあれば、8月でも毎日のように見られた時期があった年もあり、シマエナガの動きにも注目しています。
夏鳥情報
オオルリ
今週も「吊り橋」周辺で毎日のように囀りが聞かれ、ときどき近くに来ており、7月13日にはすぐ近くで鳴いていたものの姿は見つけられなかったとの観察情報もありました。
7月7日火曜日に訪れた千歳市林東公園および7月12日日曜日の平岡公園でも午後に盛んに鳴いていました。
幼鳥も出ていて見られる可能性があります。
写真はその7月7日に千歳市林東公園で撮影、雄がトドマツのてっぺんで囀りしていたところのものです。
キビタキ
ここ数日雨がちな天気が続いていますが、それが始まってからの7月10日頃から、それ以前ほど囀りが盛んではなくなってきました。
それでも、園内を歩くと必ずどこかで囀りが聞かれる状態ではあり、鳴き声が近い場合は探すと見られることもあります。
キビタキは、広葉樹の真ん中辺りの高さの、幹から少し離れた場所もしくはそのくらいの高さの細い木で囀りすることが多く、オオルリよりは姿は見つけやすいです(それでも探すのは大変なことは大変ですが)。
幼鳥も出ていて見られる可能性がありますが、それにつれてそろそろ囀りが聞かれなくなるものと思われます。
写真は「記念樹の森」で撮影した雄です。
コサメビタキ
今週は「巨木の谷」で成鳥1羽が観察されましたが(写真)、幼鳥の観察情報はまだなく、そろそろ出てきて見られるようになるものと思われます。
コルリ
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先も見られる可能性はきわめて低そうです。
クロツグミ
今週は園内で観察情報がありましたが、囀りは聞かれておらず、このまま真夏を迎える可能性もあります。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
囀りがほとんど聞かれなくなっており、姿もほとんど見られていませんが、札幌市内近郊ではまだ囀りが聞かれている場所もあります。
ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りがときどき聞こえてくるというくらいになりました。
ヤブサメは通常7月に幼鳥が見られるようになりますが、今年はまだその観察情報はなく、そろそろではないかと思われます。
センダイムシクイ
7月7日に親鳥が幼鳥に給餌している様子が観察されましたが、センダイムシクイは双眼鏡で見られるくらいの距離では成鳥と幼鳥の見分けが難しく、たまたま給餌する姿が見られたことで幼鳥が確認できました。
写真はその時のもので、拡大して見たところ、羽の状態などから給餌されていた幼鳥のように思われます。
囀りはときどき聞かれるくらいですが、カラ類混群「とりのようちえん」に入っていることがあり、その場合は姿が見られる可能性がじゃっかん高くなります。
ホオジロ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、7月13日に住宅街の界川方面やや遠くから囀りが聞こえてきており、近くにはいることは分かりました。
ホオジロも、今週は札幌市内近郊で囀りがよく聞かれる場所がいくつかありました。
アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、アオジも札幌市内近郊では「チッ」という地鳴きが囀りが聞かれ、姿が見られる場所も複数あり、ますます旭山記念公園にはいないのが不思議になってきました。
夏には見られる可能性もあるので、ようすをみてゆくとともに、今後もここで取り上げてゆきます。
イカル
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、毎年7、8月はたまに観察されるくらいになります。
キセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、界川沿いではしばしば見られているとの情報があります。
メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、「チュピー」という地鳴きはよく聞かれており、観察機会は少なくないです。
カラ類ほどではないですが、鳴き声が聞こえてその辺りを探せば、ヒタキ科の野鳥よりは姿は見つけやすいです。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、今年は園内では繁殖しなかった可能性があります。
モズは、園内で繁殖した年でも、7月中旬に幼鳥が巣立つと旭山記念公園からはいなくなるので、今後は見られる機会はごく少なくなるものと思われます。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、今年は近くで繁殖していない可能性があります。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、西岡公園ではまだ晴れた日には水を飲みに飛来しているようです。
ツツドリ
今週も藻岩山方面から鳴き声も聞かれておらず、園内での確かな観察情報はなかったです。
キジバト
鳴き声も姿も観察情報はありましたが、キジバトは旭山では観察機会は少ない方で、近隣の住宅街では毎日見られ、地面に降りて採餌していることもよくあるとのことです。
アオバト
「オー アーオー」という鳴き声が日に何度か聞かれ、飛ぶ姿もときどき見られていますが、例年7月中旬以降は近くで観察する機会はごく少なくなります。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
留鳥情報
クマゲラ
7月13日に「巨木の谷」付近、7月11日午後に「遊具広場の森」、7月10日に「ちびっこ広場南の森」と、近くで見られたという観察情報があり、7月6日に「旭山グランドキャニオン」付近から声が聞こえるなど、毎日ではないものの今週は園内での観察情報がありました。
クマゲラが近くで見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週は園内での確かな観察情報がありました。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
(前述)
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
ほぼ毎日、少なくとも鳴き声は聞かれ、姿も近くで見られる日があり、今年はこの時期にコゲラが観察される機会が例年より多いと感じられます。
成鳥が幼鳥に給餌する姿も見られることがあります。
「とりのようちえん」に入っていることもありますが、木々の葉が生い茂っており、近くで鳴いていても見つけにくいこともしばしばあります。
ヤマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
幼鳥が出ると見られる機会はじゃっかん増える可能性がありますが、まだ幼鳥の観察情報はありません。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
今年はノスリがほとんど見られていませんが、かつてノスリは5月から9月は旭山ではほとんど見られておらず、その期間にも見られるようになったのはここ10年くらいのものでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報があり、時々飛んで来ているようです。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
囀りはまったく聞かれておらず、「キリコロキリー」という鳴き声が日に何度か聞かれ、ときどき姿が見られるくらいになっています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
カラ類混群やゴジュウカラだけの群れでときどき見られており、観察頻度はまだあまり高くないですが、「チーィッ」という鋭くて細い鳴き声が聞かれる機会は増えてきました。
カラ類混群に入っていることもあり、その場合は見つけやすいです。
シジュウカラ
「とりのようちえん」、50羽以上が見られたとの情報もいくつかあり、その他シジュウカラだけもよく見られています。
8月になると2回目の幼鳥が出る年もあり、要注目です。
1回目の幼鳥はまだ下腹部の黒い「ネクタイ」はつながっておらず、頬の下の黒い部分もつながっておらず、背中側のオリーブ色もまだ不完全です。
ハシブトガラ
園内で見られていますが、シジュウカラとヤマガラよりは観察機会は少なめであるのは変わっていません。
ヤマガラ
幼鳥も観察されていますが、まだ橙色にはなっておらず色が薄いままです。
「とりのようちえん」でも見られています。
囀りは聞かれなくなりました。
ヒガラ
ときどき甲高い囀りが高い木の上の方から聞こえてきますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
カラ類混群に入っていることもありますが、この先そのような状態で近くで見られる機会が増えるかもしれません。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
幼鳥も出ていますが、口を開けると真っ赤に見えるのが幼鳥です。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
ジンガサハムシついに発見! (ハムシ科)
先週、ヒロハヒルガオの項で、それを食草とするジンガサハムシがいるかもしれないと書きましたが、7月6日月曜日、ついに発見しました!
透明な翅、金色に輝く体、見るからに不思議な昆虫です。
観察中に飛ぶ姿も見られました。
資料によれば、ジンガサハムシは5~6月に出て来るとのことで、ぎりぎり間に合ったのかもしれません。
これで旭山で記録された昆虫がまた1種類増えました。
コオニヤンマ(サナエトンボ科)
6月下旬から「吊り橋」周辺で飛んでいる姿が見られるようになっています。
あまり止まってくれず、飛ぶのも速く、なかなか撮れなかったですが、たまたま止まってくれたところを撮れました。
コオニヤンマはかつては旭山では見られないトンボでしたが、ここ数年で見られるようになり、今年はよく目につくようになっています。
「ヤンマ」とつきますが、ルリバシヤンマなどが属するヤンマ科ではなく、サナエトンボ科です。
さらにいえば、この先よく見られるようになるオニヤンマはまた別のオニヤンマ科で、この辺りの分類というか名前のつけ方が少々複雑です。
シナノキとオオバボダイジュの花(アオイ科)
シナノキとオオバボダイジュの花が今は満開から少し過ぎたところで、たくさん見られています。
次の写真、上がシナノキ、下がオオバボダイジュで、同じ科の近い仲間ですが、花は微妙に違います。
シナノキは葉が小さめで光沢があるように見え、やや硬くつるつるで毛がほとんどない。
オオバボダイジュは葉が大きく光沢があるようには見えず、やや柔らかくて薄く小さな毛に覆われている、という特徴があり、園内ではどちらも見られます。
シナノキとオオバボダイジュは蜂蜜の蜜源になり、また花や葉を乾燥させて「リンデンティー」というハーブ茶としても利用されています。
ウシタキソウ(アカバナ科)
ウシタキソウが咲き始めました。
園内では一か所だけ、「巨木の谷」の「柳のテント」から西側に2mほど離れたところに小群落があり、今年も開花しました。
あまり目立つ植物ではないので、踏まないようにご注意ください。
オオウバユリ(ユリ科)
オオウバユリが道内各地で咲き始めました。
かつては旭山でも、旭山記念公園内の西側エリアで何か所か、旭山都市環境林でも「ホオノキ散策路」沿いに群落があったり道沿いに点々と花を咲かせていましたが、ここ5年ほどでほぼまったく見られなくなりました。
エゾシカがその葉や根を食べるとのことで、確かに、旭山でエゾシカが見られるようになってから、オオウバユリは見られなくなってゆきました。
写真は小樽市内で7月12日に撮影したものです。
次回は、2026年7月19日日曜日、もしくは20日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。