旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年6月14日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●6月28日(日)の野鳥観察会は、引き続き参加受付中です。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
ヨタカ
6月13日土曜日7時30分頃、森の家裏の旭山都市環境林からヨタカの鳴き声が聞こえてきました。
数分の間に何度か鳴き声が聞こえましたが、道から近い場所ではなく、姿は見られませんでした。
ヨタカは基本的に夜に鳴きますが、日中にも鳴くことがあります。
ヨタカは旭山で観察記録があり、円山で鳴いていたこともあって、今後もたまに旭山で確認できる可能性があります。
オオセグロカモメ
6月14日日曜日8時頃、オオセグロカモメ羽が森の家上空の高いところを飛んでいるのが観察されました。
オオセグロカモメもこのように時々飛んで来ているものと思われ、今後も要注目です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は、「第2駐車場」から「藻岩山登山口」そして森の家にかけての辺りそして「巨木の谷」周辺でときどき見られています。
6月13日には「栗の木デッキ」と「吊り橋」の間の双子沢川の谷で午前中に何度か観察されたとの情報もありました。
巣立ち幼鳥は観察されていませんが、6月は観察機会が比較的多く、この先見られる可能性があります。
夏鳥情報
オオルリ
6月7日日曜日までは園内で囀りがしばしば聞かれていましたが、今週は一転してほとんど聞かれず、「藻岩山登山口」方面の公園敷地外からたまに囀りが聞こえてくるだけでした。
例年6月下旬から10日前後は見られる機会が増える傾向にあり、この先様子をみてゆきます。
キビタキ
今週も園内数か所で囀りが聞かれており、エゾハルゼミの鳴き声が大きい時でも囀りしていることはあります。
6月13日の野鳥観察会では、「藻岩山登山口」下の園路沿いで比較的近くで見られたほか、園内で近くで見られたという観察情報もあります。
6月10日水曜日には、「吊り橋」付近で雄2羽の囀りが少し離れた場所からほぼ同時に聞こえ、「バチバチッ」という羽の音も聞かれましたが、近づいて争う様子は見られなかったです。
写真はその時の1羽です。
森の家の周りから「木の橋」にかけて、そして「藻岩山登山口」周辺で囀りを聞くことが多く、姿も探せば見つかることがありますが、低い位置にはあまり来ないです。
コサメビタキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
コルリ
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
クロツグミ
園内では囀りは旭山都市環境林でも聞かれておらず、観察情報はごく少ないです。
ただ、クロツグミは6月後半になるとまた囀りが聞かれる機会が多くなる傾向にあります。
アカハラ
6月13日土曜日早朝に旭山都市環境林で囀りを聞いたとの観察情報がありました。
アカハラは囀りをする7月くらいまではこのように時々、主に朝の早い時間帯に都市環境林から囀りが聞かれることがあります。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
囀りはまだ聞かれていますが、聞かれる頻度はさらに落ちてきました。
ヤブサメ
園内各所笹薮で「シリシリシリ」という囀りが聞かれており、散策路を低く飛んで横切る姿が見られることもしばしばありますが、近くで見られる機会は少ないです。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りは聞かれていますが、いつも聞かれるわけではないくらいの感じになってきました。
オオムシクイ
6月10日水曜日には「ジジロジジロ」という鳴き声が「遊具広場の森」から聞こえてきましたが、6月13日以降は園内で囀りが確認されていません。
6月12日金曜日に月寒公園で囀りが聞かれていましたが、6月14日には月寒公園でも確認できませんでした。
そろそろ北方に移動していなくなった可能性がありますが、もう少し様子をみます。
ホオジロ
「展望台」や「展望台北西木立」で囀りする姿が観察された日もあり、毎日見られるということもなくなってきましたが、不意に見られることもあります。
「噴水広場」周辺は夏を迎えて人出が多くなり、日中は「展望台」周辺も含めあまり見られなくなっています。
アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、6月12日と14日に月寒公園で囀りが聞かれ姿も見られており、やはりこの時期に見られなくなるのは旭山だけの問題であるのかもしれません。
なぜ旭山はそうなっているのかは分かりません。
イカル
今週は「キョッキョキョッ」という地鳴きや「ホヒリホヒー」という囀りが聞かれない日もあり、観察頻度は落ちています。
キセキレイ
園内での観察情報は少ないですが、界川沿いでは引き続きしばしば見られているとの情報がありました。
6月14日に月寒公園で観察されましたが、毎年見られているようです。
メジロ
エゾハルゼミの鳴き声は、ピークは過ぎましたがまだやんでおらず、メジロの声も聞き取りにくい状況になっていて、観察情報も少ないです。
それでも、6月10日水曜日に「吊り橋」脇で近くで見られており(撮影はできず)、そういう機会もあるにはあります。
モズ
「ちびっこ広場」でときどき見られていますが少ないです。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この時期は天気が下り坂の時間に上空を飛んでいることがあります。
ツツドリ
今週も藻岩山方面からたまに声が聞こえてくるだけで、近くでの観察情報はなかったです。
キジバト
「デデポーポー」という声が聞かれ、飛ぶ姿も見られることがありますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
アオバト
「オー アーオー」という声はほぼ毎日聞かれており、姿が見られる機会もありますが、警戒心が強く、50m離れていてもこちらが動いたりカメラを向けたりすると飛んで逃げることがあります。
エゾヤマザクラの実を食べに来たとの観察情報はないですが、ハシブトガラスが桜に寄りついていてなかなか近寄れないのかもしれません。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報もありました。
クマゲラが近くで見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週は園内での観察情報がありましたが、観察頻度は低いです。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
今週もほぼ毎日見られていますが、鳴き声をほとんど出さないので気づきにくいです。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
「ギーキーキッキー」という鳴き声もあまり聞かれなくなりましたが、園内でときどき見られています。
写真は「吊り橋」周辺で撮影したもので、13日の野鳥観察会では「木の橋」周辺でも見られました。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声は聞かれなくなりました。
例年そろそろ見られなくなる時期ではあります。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
6月13日の野鳥観察会では、開始直後に森の家上空を帆翔する姿が見られ、最初のうちはハシブトガラスが追いかけて飛んでいました。
オジロワシ
6月13日の野鳥観察会では、9時頃に森の家上空のかなり高い位置を帆翔する性別不明の成鳥を見ることができました。
先週は亜成鳥でしたが、これで2週続けて見られており、昨年まではほぼ見られなかった4月以降にも見られるようになってきていて、要注目です。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「キリコロキリー」という声が聞こえ高いところを飛んでいる姿を見る機会はそこそこありますが、「ギュイーン」という囀りはほぼ聞かれなくなりました。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
「フィーフィー」と囀りはほぼ聞かれなくなりました。
6月13日の野鳥観察会では、「木の橋」付近で2羽をじっくりと観察することができましたが、「藻岩山登山口」下辺りは、園内の他の場所よりは見られる機会が多いです。
シジュウカラ
園内一円でよく見られ、「ツーピーツーピー」という囀りも聞かれています。
今週もなぜかシジュウカラ幼鳥の観察情報はなく、そろそろ見られる頃ですが、6月12日と14日には月寒公園で幼鳥が見られ、親が幼鳥に給餌する姿も観察されました。
ハシブトガラ
園内で見られていますが、「ピィピィピィ」という囀りもほぼ聞かれなくなりました。
幼鳥の観察情報があり、親が幼鳥に給餌していたとのことですが、6月14日に月寒公園でも幼鳥が見られました。
ヤマガラ
園内一円でよく見られていますが、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りはほとんど聞かれなくなりました。
今週も幼鳥の観察情報もありました。
ヒガラ
囀りは遠くから聞こえることはありますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
6月14日月寒公園で幼鳥が観察され、近くでも見られました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、ときおり来ているようなので、また見られる機会はあると思われます。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよくに見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られ、エゾヤマザクラの実を食べによく来ています(写真)。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
キアシドクガによるミズキの食害
ミズキ(ミズキ科)は園内の目立つところでは、「中央トイレ」裏に高さ10mほどの3本と、「噴水広場」の策のすぐ外に高さ6mほどの1本がありますが、それらは今では葉がほぼすべてなくなり、葉の軸だけが残っている状態になっています。
これはキアシドクガ(ドクガ科)の幼虫による食害です。
次の写真1枚目は、葉がほとんどなくなったミズキの木、2枚目は軸だけ残った葉、どちらも「中央トイレ」裏の木です。
どちらの木も5月中旬には蕾をつけ、花が咲くのを待っていましたが、その前に葉が食べられ始め、花はほとんど見られずに終わりました。
キアシドクガはミズキを食樹としており、過去には旭山記念公園でキアシドクガが大発生したこともありましたが、その時はミズキのこのような状態は見られませんでした。
今年は目立つ場所の木が食害にあっていて気付いただけかもしれないですが。
園内では他に「風の丘あずまや」横に高さ10mほどのミズキが1本ありますが、こちらも食害にはあっているものの、今日のところまだ半分くらいの葉は残っていました。
調べたところ、一度食害にあうくらいであれば葉が出てきて木自体が枯れることはないものの、何年か続くと木が弱って枯れてしまうとのことで、ひとまずこの夏に葉が出るか、そして来年以降要注意で見てゆきたいと思います。
写真3枚目はキアシドクガのさなぎの抜け殻ですが、いわゆる「毛虫」状態のこのような柄の幼虫はもう見られなくなっています。
4枚目はキアシドクガ成虫、今の時期ひらひら待っているのが見られますが、その名の通り足が黄色く、全体的に白くて蝶のように思えるかもしれません。
なお、ドクガと名はつくものの毒はないとの情報もありますが、いずれにせよ触らないに越したことはないでしょう。
コミスジ(タテハチョウ科)
旭山では多い蝶コミスジを今年初めて確認しました
初夏に出てきて、晩夏まで見られる蝶ですが、翅を広げると横長に見えるのが特徴です。
ヘビイチゴ(バラ科)
ヘビイチゴの黄色い花が「吊り橋」左岸側のたもとに上流側と下流側に分かれ合わせて一坪ほど咲いています。
ごく小粒のイチゴ型の赤い実がなり始めていますが、その実は、食べられないことはないけど味が薄いとのことです。
次回は、2026年6月22日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。