旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年5月31日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●6月の野鳥観察会、6月13日(土)は募集定員に達したため、受付終了となっております。
悪しからずご了承ください。
6月27日(日)の野鳥観察会は引き続き参加受付中です。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
夏鳥渡来情報
28 ハリオアマツバメ
2026年5月25日、ハリオアマツバメ今年初認です。
ただし、西岡公園では5月前半から観察されていたということで、ここはあくまでも旭山での参考記録として、整理番号を付してリストに加えておきます。
ハリオアマツバメは曇ったり気圧が下がっている日には頭上20mかそれ以下くらいの低空でジェット機のような音を立てて飛んでいることがあり、また上空を群れで飛ぶ姿もときどき見られます。
「キチッ」という高い声で鳴きながら高速飛行していることもあります。
夏鳥到着済みリスト(カッコ内は昨年比)
01 ホオジロ 2026年3月28日(4日遅)
02 キジバト 2026年3月28日(2日早)
03 ルリビタキ 2026年3月29日(29日早)
04 ヤマシギ 2026年4月3日(11日遅)
05 ベニマシコ 2026年4月3日(4日早)
06 キセキレイ 2026年4月4日(5日早)
07 ウグイス 2026年4月5日(14日早)
08 アオジ 2026年4月8日(18日早)
09 モズ 2026年4月11日(同じ)
10 オオルリ 2026年4月14日(14日早)
11 メジロ 2026年4月15日(8日早)
12 クロジ 2026年4月15日(昨年は春の記録なし)
13 ヤブサメ 2026年4月17日(2日早)
14 トラツグミ 2026年4月17日(昨年は到来時の記録なし)
15 クロツグミ 2026年4月18日(7日遅)
16 アカハラ 2026年4月21日(10日遅)
17 コマドリ 2026年4月21日(4日早)
18 エゾムシクイ 2026年4月21日(11日早)
19 センダイムシクイ 2026年4月21日(4日早)
20 イカル 2026年4月21日(昨年は越冬したため春の渡来記録はなし)
21 ビンズイ 2026年4月26日(1日遅)
22 キビタキ 2026年4月28日(2日早)
23 ツツドリ 2026年5月4日(2日遅)
24 コルリ 2026年5月6日(5日早)
25 コサメビタキ 2026年5月9日(1日早)
26 アオバト 2026年5月15日(2日早)
27 オオムシクイ 2026年5月24日(4日早)
28 ハリオアマツバメ 2026年5月25日 ※参考
このリストは次号まで掲載します。
チゴハヤブサも旭山では観察情報は入っておらず、今年は近くで繁殖しないのかもしれません。
今週のトピックス
キビタキ
キビタキの囀りが園内各所で聞かれ、この1週間ではもっとも囀りが聞かれる機会が多い野鳥でした。
森の家の周り、「藻岩山登山口」付近、「遊具広場」で特に鳴き声がよく聞かれています。
黒い部分が灰色がかった若い雄も見ることができます。
木々の葉で姿を見つけるのは少々大変ですが、一度見つけることができれば、囀りをしている間は動かないので様子を追って見てゆくことができます。
キビタキは例年6月中は囀りがよく聞かれ、探せば姿が見られることもあります。
今週のシマエナガ
夏鳥情報
オオルリ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はなく、「藻岩山登山口」周辺からたまに囀りが聞こえてくるくらいであるのも同じでした。
この先7月までは観察の機会はあるものと思われますが、たいていは不意に見られる感じです。
キビタキ
(前述)
コサメビタキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
コルリ
園内では囀りは聞かれなくなりましたが、旭山都市環境林ではまだ囀りが聞かれることがあり、たまに姿が見られるかもしれません。
クロツグミ
園内では囀りは聞かれておらず、旭山都市環境林で朝に囀りが聞かれたことがありました。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなく、囀りが聞こえてきたこともなかったですが、まだ様子をみてゆきます。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
「栗の木デッキ」から「吊り橋」にかけての辺りではまだ囀りが聞かれており、園内で3、4ヵ所で囀りが聞かれていますが、聞かれる頻度がじゃっかん落ちてきました。
ヤブサメ
園内各所笹薮で「シリシリシリ」という囀りがよく聞かれていますが、姿が見られる機会はほとんどなくなってきました。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りはよく聞かれていますが、木の高い位置にいるため、目視観察はなかなか難しいです。
オオムシクイ
「ジジロジジロ」という鳴き声が「遊具広場の森」では比較的よく聞かれていますが、他では少ないです。
ホオジロ
「展望台」や「展望台北西木立」でときどき囀りしていますが、展望台に人があまり来ない朝の早い時間に囀りしていることがよくあります。
「展望台」周辺で「ツリツリッ」という地鳴きを聞くこともありますが、その声を追っていれば姿が見られることもあります。
アオジ
「チッ」という地鳴きはほとんど聞かれなくなり、囀りも聞かれず、昨年同様春先だけ滞在していなくなった可能性がありますが、引き続き様子をみてゆきます。
イカル
時々「キョッキョキョッ」という鳴き声が上空から聞こえてきますが、園内の木にとまることは少なくなってきました。
キセキレイ
園内でときどき見られており、界川沿いでも見られたとの情報がありましたが少ないです。
ツツドリ
5月30日、31日と、園内および旭山都市環境林の近い場所で盛んに「ボボッ」と鳴いていましたが、姿は見られなかったです。
托卵相手であるセンダイムシクイの巣を探しての行動かもしれません。
キジバト
「デデポーポー」という声が聞かれ、飛ぶ姿もちょくちょく見られていますが、近くで姿が見られる機会はごく少ないです。
アオバト
「オー アーオー」という声が聞かれる機会は増えてきており、5月27日には森の家の横にあるエゾヤマザクラにペアと思われる2羽が飛んで来て2分ほどゆっくりと観察できました。
今年はエゾヤマザクラの実がたくさんなってきており、6月中旬に黒く熟すとアオバトがそれを食べに寄って来ることが予想されます。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
ただ、先日、札幌近郊の別の場所で8時過ぎに飛ぶ姿が見られたことがあり、旭山でもそのように飛ぶ姿が見られるかもしれません。
秋から春に見られる野鳥
シメ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、5月26日火曜日に北区屯田遊水地で見られており、やはり旭山は夏にはいなくなる場所であると考えられます。
もう1週間様子をみます。
マヒワ
今週も確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
「ギーキーキッキー」という鳴き声もあまり聞かれなくなりましたが、「遊具広場の森」では鳴き声がよく聞かれており、その辺りで繁殖している可能性があります。
ヤマゲラ
先週は園内で雄が見られましたが、今週は5月30日土曜日に「山紅葉坂」で、雌が地上に降りて採餌する姿が数分間にわたって観察されました。
その間「ヒョッ」という小さな声は出していましたが、「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声はその時には聞かれず、それ以外でも今週はときどき聞かれる程度でした。
近くで営巣している可能性もあり、もちろんどこかは分からないですが、その場合は今後もちょくちょく見られる可能性があります。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、5月後半になってから観察頻度が落ちています。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
遠巻きに「キリコロキリー」という声が聞こえてきますが少なくなり、「ギュイーン」という囀りはあまり聞かれなくなりました。
「ちびっこ広場」周辺では観察機会は比較的多いですが、近くで見られることはほとんどありません。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
近くで見られる機会がほとんどなくなり、「フィーフィー」と囀りも聞かれなくなってきました。
写真は「藻岩山登山口」辺りでたまたま近くに来たもので、数分間採餌していました。
シジュウカラ
園内一円でよく見られていますが、「ツーピーツーピー」という囀りが聞かれる機会はさらに減りました。
そろそろ体の羽が黄色っぽい幼鳥が出て来る頃と思われます。
ハシブトガラ
見られる機会が少なくなっており、「ピィピィピィ」という囀りもあまり聞かれなくなってきました。
ヤマガラ
園内一円でよく見られていますが、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りはほとんど聞かれなくなりました。
また今週は幼鳥の観察情報もありました。
ヒガラ
先週盛んだった囀りはあまり聞かれなくなってきました。
近くで見られる機会もこの時期は少ないです。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよくに見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
写真はオニグルミの実=くるみを上空から落として割れたものを拾って食べているところですが、まだ昨年のくるみが落ちていたようです。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
5月31日藻岩山の日
本日5月31日は、標高531mにちなんで「藻岩山の日」。
今年は日曜日にあたり、多くの登山者が旭山記念公園にも訪れており、朝9時の段階で登山口が近い「第2駐車場」は満車となっていました。
そんな「藻岩山の日」の藻岩山の写真です。
エゾシカ(シカ科)
「ちびっこ広場」斜面にいたこのエゾシカ、「ごぼう角」とよばれるまだ皮膚に覆われた短い角がある若い雄ですが、親から離れたばかりかもしれません。
ジムグリ(ナミヘビ科)
旭山で正式に確認されている3種の蛇の中では最も小さいジムグリが歩いていました。
おとなしい蛇で、毒はなく、人を見ると笹薮の中に入って地面の穴に隠れようとします。
オオハナウド(セリ科)
オオハナウドが「ちびっこ広場斜面」で咲いています。
ここは3年前に笹刈りしてからオオハナウドが増え、今年はたくさん咲いています。
オオハナウドは明るい道路沿いや法面で今の時期たくさん咲いています。
コンロンソウ(アブラナ科)
コンロンソウはかつて旭山記念公園と旭山都市環境林の数か所で見られていましたが、近年めっきり減り、今年は「第2駐車場」付近の1か所だけで確認しました。
花が盛りだったであろう先週取り上げるのを忘れてしまい、今朝行くともう花が終わりかけていましたが、この場所で来年もまた花を咲かせてくれるよう願っています。
コンロンソウは、林縁のやや明るくやや湿った場所にむしろ多い植物で、野幌森林公園(江別市)、恵庭公園(恵庭市)、青葉公園(千歳市)などで群生しているのが見られます。
オククルマムグラ(アカネ科)
先週もオククルマムグラを取り上げましたが、今週も。
というのも、オククルマムグラは通常葉が6枚ですが、7枚葉のものを見つけたので。
どれくらい珍しいのか、そこそこあるのかは分かりませんが、四つ葉のクローバーのように見つけるとラッキー、かどうかも分かりません。
オニタビラコ(キク科)
ここからはキク科シリーズ。
オニタビラコが今年、「ヘアピンカーブ」を曲がって「第1駐車場」に向かう途中の西側=その方向で進むと左側の法面にたくさん出ており、昨日から花が咲き始めました。
それまでもちらほらとありましたが、今年は多く出ています。
オニタビラコは根元付近にルッコラのような形の葉が放射状に出て、20~50cm伸びた赤茶色の茎の先に小さな花が咲きます。
次の写真、上が花のアップ、下が植物全体を撮ったものですが、下は背景と紛れて見えにくいかもしれません。
園内では他にもちらほらと見られます。
キバナコウリンタンポポ(キク科)
ここからはすべて外来種です。
キバナコウリンタンポポは前出のオニタビラコと似た構造で、花も似ていますが、茎が緑色で、葉の形も違います。
「展望台」や「第1駐車場」周辺の明るい場所にたくさん出ますが、5年くらい前に増えたものが昨年あたりからやや減ってきた感があります。
コウリンタンポポ(キク科)
オレンジ色のきれいな花を咲かせるコウリンタンポポも、5年ほど前にはたくさんあったのが、少しずつ減ってきていると感じています。
こちらも明るい場所に出て、目を引く花です。
ハルジオン(キク科)
野の花としておなじみハルジオンは、10年ほど前まで旭山記念公園では見られなかったのですが、ここ数年は「噴水広場」の周りに毎年出ています。
名前もよく似たヒメジョオンとの違いは、花びらが針のように細い(ヒメジョオンは平たい)、茎が中空になっている(ヒメジョオンは中が詰まっている)、花期がハルジオンの方が少し早い、といったところですが、茎が中空かどうかは折って調べないと分からないので、あまりおすすめしません。
フランスギク(キク科)
今週最後はフランスギク。
明るい法面や空き地によく出る花で、マーガレットとよく間違われますが、別の種類の植物です。
旭山記念公園では「アーチ橋」周辺に多いです。
次回は、2026年6月7日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。