旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年7月5日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
また、後半では、野鳥以外の自然の情報も上げています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●7月の野鳥観察会・自然観察会は、ただいま参加申込受付中です。
開催日時は以下の通りです。
A.定例 野鳥観察会
①7月11日土曜日
②7月26日日曜日(締切間近)
各回8時から10時頃まで
参加費:各200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:各回15名程度 先着順
B.自然観察会
①7月19日日曜日
9時から11時頃まで
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
定員になり次第受付を終了いたします。
定員になりましたらホームページでお知らせいたします。
ご参加お待ちしております。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
とりのようちえん
幼鳥連れのカラ類を中心とした混群、通称「とりのようちえん」が見られるようになってきました。
混群にいるのは主に、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、コゲラで、センダイムシクイがいることもあり、メジロは一緒に行動するというよりは同じ場所に来ていることはあってもメジロだけ別に動いているように見えます。
7月4日土曜日10時過ぎ、「栗の木デッキ」周辺で上記7種類が見られ、30分ほど近くで見られましたが、木々の葉の陰になりクリアに見える状態にはなかなかなりませんでした。
7月1日水曜日14時過ぎ、「巨木の谷」でシジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、コゲラの混群が見られ、その日はそこにシマエナガもいました(後詳述)。
「とりのようちえん」は多い時には50羽以上が辺りにいることがありますが、一方で、その状態になっていると他の場所では野鳥があまり見られないということも起こりがちです。
その場合、根気よく歩いて探すことになりますが、何でもいいので野鳥の鳴き声が聞こえたら、少し待って辺りを見ると野鳥がいることがあります。
次の写真、上はヤマガラ幼鳥、成鳥では橙色になる部分がまだ色が薄いです。
下はシジュウカラ幼鳥、胸の黒い帯「ネクタイ」がまだ下腹部まで伸びておらず、頬の下も黒い帯がつながっていない状態です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
7月1日14時過ぎ、「巨木の谷」でシマエナガ幼鳥が見られましたが、今年はそれまで園内での幼鳥の観察情報がなく、今年初めて幼鳥が見られたということになります。
鳴き声から判断すると数羽の群れが一帯にいたようで、幼鳥は少なくとも2羽を目視確認できましたが、全体で何羽いたのかは分かりません。
その時は前述したカラ類混群もいて、全体で1時間弱「吊り橋」と「巨木の谷」の間で採餌しており、ときおり近くで見られる瞬間もありました。
しかし、7月2日木曜日から7月5日までの間には確かな観察情報はなく、群れで大きく動くなかでその日はたまたま旭山記念公園に来ただけかもしれず、今後もようすをみてゆきます。
夏鳥情報
オオルリ
今週は「吊り橋」下流でほぼ毎日囀りが聞かれ、ときどき近くに来たり上流側から声が聞こえたりしていましたが、姿はなかなか、というかほとんど見られず、目視観察は難しい状態です。
それでも囀りはほぼ毎日聞かれるようになり、いることは分かるようになりました。
「藻岩山登山口」から「ヘアピンカーブ」にかけての辺りでも囀りが聞かれることがありますが、それは「吊り橋」付近のものとは別の可能性があり、しかしそちらもなかなか目視観察はできないです。
幼鳥はまだ確認されていないですが、そろそろ見られるようになる可能性があります。
キビタキ
「吊り橋」左岸下流側でよく囀りしている個体がときどき近くに来て見られることがあり、あまり近くではなくても探せば見られることがあります。
写真がそれです。
また「山紅葉坂」でも囀りがよく聞かれ、7月1日には雄に加えて雌の姿も見られました。
その他、「藻岩山登山口下」など園内数か所で囀りが聞かれており、姿が見られることもあります。
コサメビタキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、例年幼鳥が巣立って見られるようになるのが7月10日を過ぎた頃で、そろそろ見られるようになるのではないかと思われます。
コルリ
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先も見られる可能性はきわめて低そうです。
クロツグミ
今週は園内で観察情報がありましたが、囀りは聞かれていないです。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ウグイス
囀りがほとんど聞かれなくなっており、姿が見られる機会もほとんどなくなってきました。
ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りが聞かれる頻度が落ちてきており、ときどき鳴いているというくらいになっています。
姿を見るのは難しいですが、それでも近くから鳴き声が聞こえた場合には見られることがあります。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りはほとんど聞かれておらず、地鳴きもあまりしない野鳥なので、接する機会は少なくなりました。
センダイムシクイは雛が巣立った7月下旬以降にまた囀りがよく聞かれるようになります。
写真は前述7月4日のカラ類混群の中にいた1羽です。
ホオジロ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、いなくなったわけではないと思われます。
アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、いつ見られるか分からず、夏には見られる可能性もあるので、ようすをみてゆくとともに、今後もここで取り上げてゆきます。
イカル
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、毎年7、8月はたまに観察されるくらいになります。
キセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、界川沿いではしばしば見られているとの情報があります。
メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、「チュピー」という地鳴きはよく聞かれており、エゾハルゼミもほぼ鳴かなくなり、接する機会が多くなってきました。
ヤマグワの実を食べによく来るようになりました。
モズ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、今年は園内では繁殖しなかった可能性があります。
チゴハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、今年は近くで繁殖していない可能性があります。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、西岡公園では数羽から日により10羽以上が水を飲みに飛来しているとのことです。
ツツドリ
今週は藻岩山方面から鳴き声も聞かれておらず、園内での確かな観察情報はなかったです。
キジバト
7月4日に「第1駐車場」の近くで鳴き声が聞こえましたが、高い木にいたようで、姿ははっきりとは見られませんでした。
鳴き声を聞く機会が先週より増えた感じがしており、近くで見られることもあるかもしれません。
アオバト
「オー アーオー」という鳴き声が日に何度か聞かれ、飛ぶ姿もときどき見られていますが、先週のように近くで見られたという観察情報はなかったです。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
留鳥情報
クマゲラ
7月1日に「風の丘」付近で雌が観察されましたが(写真がそれです)、他にも園内で近くで見られたとの観察情報がありました。
鳴き声は日に何度か聞かれ、鳴き声が近かった場合は姿が見られることもありますが、クマゲラが近くで見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、気づいていないだけの可能性もあります。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
今週もほぼ毎日見られていますが、鳴き声をほとんど出さなくて気づきにくいのは同じです。
今年はまだ幼鳥の観察情報はないですが、そろそろ見られるようになるものと思われます。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
前述のカラ類混群の他に園内でしばしば見られており、幼鳥と思われる個体がいる4、5羽の群れも見られました。
しばしば、と書きましたたが、普通に見られているに近いくらいに観察頻度が高くなっています。
ヤマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
今年はノスリがほとんど見られていませんが、かつてノスリは5月から9月は旭山ではほとんど見られておらず、その期間にも見られるようになったのはここ10年くらいのものでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
囀りは聞かれなくなり、「キリコロキリー」という鳴き声もあまり聞かれておらず、ときどき見られるくらいになっています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
カラ類混群やゴジュウカラだけの群れでときどき見られていますが、コゲラほどではなく、観察頻度はまだあまり高くないです。
写真はカラ類混群の中にいた成鳥と思われる個体です。
シジュウカラ
先月まで幼鳥があまり見られていないと書いていましたが、今はよく見られるようになっています。
ハシブトガラ
園内で見られていますが、シジュウカラとヤマガラよりは観察機会は少なめです。
ヤマガラ
幼鳥も観察されており、シジュウカラとの混群状態で見られることもよくあります。
囀りは聞かれなくなりました。
ヒガラ
ときどき甲高い囀りが高い木の上の方から聞こえてきますが、近くで姿が見られる機会も少ないです。
カラ類混群に入っていることもあります。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
幼鳥も出ていますが、口を開けると真っ赤に見えるのが幼鳥です。
ハシブトガラス
園内で多く見られていますが、エゾヤマザクラの実を食べに来ることはほぼなくなり、それにつれて数もやや少なくなった感じがします。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
エゾリス(リス科)
今年生まれた子どもと思われる個体です。
エゾリスはこの時期でも見られる機会は少なくないです。
モイワサナエ(サナエトンボ科)
ふわふわとゆっくり飛ぶモイワサナエもまだ見られています。
スジクワガタ(クワガタムシ科)
体長2cmほどの小さなクワガタムシ、スジクワガタが歩いていました。
スジクワガタは旭山では夏にときどき見られます。
オオミドリシジミ(シジミチョウ科)
「ゼフィルス」は今週も見られていますが、今回はオオミドリシジミを取り上げます。
旭山ではジョウザンミドリシジミ、メスアカミドリシジミほどではなく、ときどき見られます。
カラスシジミ(シジミチョウ科)
カラスシジミはシジミチョウ科ですが、「ゼフィルス」には属さない地味な色合いの蝶です。
旭山では比較的多く、それだと意識すれば結構見られます。
コチャバネセセリ(セセリチョウ科)
園内の草地がある開けた場所で比較的よく見られる蝶で、花によく来ます。
写真はイボタノキの花に来ているところです。
クリ(ブナ科)
クリの花が今年も盛大に咲いています。
近づくと独特のにおいがしますが、旭山のクリは高い木が多く、においにはあまり気づかないかもしれません。
マタタビ(マタタビ科)
マタタビの花も咲き始めました。
この時期には一部の葉が白くなり遠くからでも目立ちますが、ここ2年くらい園内で増えて目につくようになっています。
花は下向きに咲いて地味で、葉っぱの方がよく目立ちます。
イチヤクソウ(ツツジ科)
イチヤクソウがひっそりと咲いていました。
イチヤクソウは毎年同じ場所に出るわけでもなく、前の年になかった場所にも出ますが、旭山では少ないです。
エゾアカバナ(アカバナ科)
林縁のやや暗い場所にぽつぽつと出るエゾアカバナが今年も咲きました。
背が高くはなく、花も小さいため、歩いていると気づかないこともあります。
ダイコンソウ(バラ科)
旭山では夏から初秋に最も多く見られる花、ダイコンソウが開花してきています。
ダイコンソウは林縁部のやや開けた場所に出る植物で、ここ10年旭山記念公園では増えていると感じられる植物です。
ヒロハヒルガオ(ヒルガオ科)
つる性木本のヒロハヒルガオ、レストハウス南東側前斜面の木が生えていない場所で一面に広がっており、今が花の盛りです。
ヒロハヒルガオはここ2年くらいで一気に増えたと感じています。
ツノハシバミ果実(カバノキ科)
「ヘーゼルナッツ」ツノハシバミの果実が今年は園内何か所かで見られています。
ガラス質の繊維にさやが覆われており、この先熟すと、これよりもう少し大きくなり、茶色みがかってきます。
ヘビイチゴ果実(バラ科)
「吊り橋」左岸で赤いヘビイチゴの果実がたくさんなっています。
ヘビイチゴも、旭山ではここ2、3年で増えていると感じられる植物です。
次回は、2026年7月13日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。