旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年5月24日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
●6月の野鳥観察会は、6月13日(土)、27日(日)を予定しております。
募集開始は5月30日(土)10時からとなります。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
夏鳥渡来情報
27 オオムシクイ
2026年5月24日、オオムシクイ今年初認です。
2025年は5月28日初認、今年は昨年より4日早い初認となりました。
野鳥観察会の際に「遊具広場の森」で「チャキッ ジジロジジロ」という独特の囀りが木の高い所から聞こえてきましたが、姿は見られませんでした。
オオムシクイは5月下旬に渡来し、6月中旬頃まで滞在、よく茂った広葉樹で「ジジロジジロ」と鳴いており、そのような木があれば住宅街の公園や庭にも来ることがあります。
ただし、木の高い位置にいることが多く、姿を見るのは非常に難しいです。
夏鳥到着済みリスト(カッコ内は昨年比)
01 ホオジロ 2026年3月28日(4日遅)
02 キジバト 2026年3月28日(2日早)
03 ルリビタキ 2026年3月29日(29日早)
04 ヤマシギ 2026年4月3日(11日遅)
05 ベニマシコ 2026年4月3日(4日早)
06 キセキレイ 2026年4月4日(5日早)
07 ウグイス 2026年4月5日(14日早)
08 アオジ 2026年4月8日(18日早)
09 モズ 2026年4月11日(同じ)
10 オオルリ 2026年4月14日(14日早)
11 メジロ 2026年4月15日(8日早)
12 クロジ 2026年4月15日(昨年は春の記録なし)
13 ヤブサメ 2026年4月17日(2日早)
14 トラツグミ 2026年4月17日(昨年は到来時の記録なし)
15 クロツグミ 2026年4月18日(7日遅)
16 アカハラ 2026年4月21日(10日遅)
17 コマドリ 2026年4月21日(4日早)
18 エゾムシクイ 2026年4月21日(11日早)
19 センダイムシクイ 2026年4月21日(4日早)
20 イカル 2026年4月21日(昨年は越冬したため春の渡来記録はなし)
21 ビンズイ 2026年4月26日(1日遅)
22 キビタキ 2026年4月28日(2日早)
23 ツツドリ 2026年5月4日(2日遅)
24 コルリ 2026年5月6日(5日早)
25 コサメビタキ 2026年5月9日(1日早)
26 アオバト 2026年5月15日(2日早)
27 オオムシクイ 2026年5月24日(4日早)
旭山で通常見られる夏鳥はこれですべて出揃ったことになります。
なお、ハリオアマツバメは西岡公園での観察情報がありましたが、旭山では今年は今のところまだ観察情報はありません。
チゴハヤブサも旭山では観察情報は入っていません。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もときどき見られる程度ですが、近くで見られることもあるにはあります。
5月23日土曜日9時50分頃「ポートランドの森」から「栗の木デッキ」にかけての辺りで比較的近くで見られました。
遠めに声が聞こえることは毎日のようにあります。
今週のトピックス
オオアカゲラ
5月19日火曜日、「記念樹の森」で雄2羽が「キャッキャッ」と声を出しながら片方がもう1羽を追いかける様子が観察されました。
1羽は成鳥、もう1羽は羽の感じなどから若鳥と見られ、10分ほどで若鳥の方がそこから飛び去り、成鳥はその辺りに残っていました。
オオアカゲラは今月に入ってからあまり見られていないと書いてきましたが、今週も20日以降は確かな観察情報はなく、雌の観察情報もこのところずっとないです。
今後園内で見られることがあるのか、晩夏になるまで見られないか、要注目です。
旅鳥情報
マミチャジナイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
夏鳥情報
オオルリ
今週は園内で近くで見られたとの観察情報はなく、「藻岩山登山口」周辺からたまに囀りが聞こえてくるくらいでした。
ただオオルリは6月に入って数日間囀りが近くで聞かれる日があり、また「吊り橋」周辺などで不意に見られたりといったこともあり、この先も観察機会はあるものと思われます。
キビタキ
雄同士の争いはまだ続いているようで、本日の野鳥観察会では「吊り橋」周辺で、1羽がやや遠めで囀りしている間に橋の真下でもう1羽の雄が「バチバチッ」と音を立てて飛び回ったり木にとまったりする姿が見られました。
観察会では、「学びの森」でやや近くで見られる機会もありました。
囀りは園内数か所で聞かれる機会は多く、鳴き声が近いときには探すと姿が見られることも少なくないです。
コサメビタキ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
まだたまに見られる可能性もありますが、これは例年通りのことで、5月下旬からぱたりと見られなくなり、7月中旬に幼鳥が巣立つと観察機会が多くなります。
コルリ
5月19日に森の家の裏で盛んに囀りしていましたが、翌日からそこで囀りは聞かれなくなりました。
本日の野鳥観察会では、旭山都市環境林で囀りが聞かれ、推定15mほどの近くで鳴いていたこともありましたが、姿は見られませんでした。
旭山都市環境林ではまだこの先も囀りが聞かれるものと思われ、たまに姿が見られることがあるかもしれません。
クロツグミ
今週はほぼまったく囀りは聞かれなかったですが、クロツグミは例年5月下旬になると一時囀りが聞かれなくなり、6月後半からまた囀りがちらほらと聞かれるようになります。
園内で近くで見られたとの情報も今のところはないですが、この先不意に見られる可能性はあります。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなく、囀りが聞こえてきたこともなかったですが、まだ様子をみてゆきます。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、曇りや雨の日は午前中に囀りが聞かれることもあります。
ウグイス
「栗の木デッキ」から「吊り橋」にかけての辺りではまだ囀りが聞かれており、「遊具広場の森」でコマドリのように「ピピピピピ」と鳴く個体もまだいて、園内で3、4ヵ所で囀りが聞かれています。
ヤブサメ
園内各所で「シリシリシリ」という囀りが聞かれていますが、姿が見られる機会は少なくなってきました。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りはよく聞かれていますが、木の高い位置にいるため、目視観察は大変でなかなか探せません。
ホオジロ
「展望台」や「展望台北西木立」でときどき囀りしていますが、展望台に人が多い時はあまり囀りしないようです。
「展望台」周辺で「ツリツリッ」という地鳴きを聞くことも少なくないですが、その声を追っていれば姿が見られることもあります。
写真は「展望台北西斜面」で撮影した雌です。
アオジ
「チッ」という地鳴きはあまり聞かれなくなり、囀りは「遊具広場」の道路に近い辺りでときどき聞かれるくらいで、観察頻度は落ちました。
イカル
時々「キョッキョキョッ」という鳴き声が上空から聞こえ、園内の木にとまったところを遠巻きですが見られることもありますが、先週よりは観察頻度は低くなってきました。
キセキレイ
本日の野鳥観察会では「噴水広場」上空を北から南に飛ぶ「ピピッ」という鳴き声が聞こえてきましたが、ときどきそうしてその辺で声が聞かれることがあります。
近くで見られる機会は少ないです。
ビンズイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
メジロ
鳴き声を聞く機会は少なくはないですが、本日の野鳥観察会ではメジロが出ておらず、強風と関係があるのかもしれません。
エゾハルゼミの鳴き声が大きくなると、声がますます聞こえにくくなり、観察頻度は落ちると思われます。
モズ
今週は確かな観察情報はなかったですが、引き続き注視してゆきます。
キジバト
「デデポーポー」という声がときどき聞かれていますが、近くで姿が見られる機会は少ないです。
アオバト
5月24日7時30分頃、「園内でいちばん高いドロノキ」付近の高い位置から「オー アーオー」と声が聞こえてきましたが、まだその鳴き声が聞かれる機会は多くはないです。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、夜のディスプレイフライト以外は見られる機会はほとんどないものと思われます。
秋から春に見られる野鳥
シメ
5月19日にはまだ園内で数羽が観察されましたが、5月20日水曜日以降は確かな観察情報はなく、移動したものと考えられます。
シメは例年5月下旬に旭山では見られなくなり、8月下旬から9月からまた見られるようになります。
マヒワ
5月19日に50羽前後の群れが見られましたが、5月20日以降は確かな観察情報はなく、こちらも移動したものと考えられます。
過去には5月下旬に見られた年もあったため、もう少し様子をみます。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での確かな観察情報がなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
コガラ
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。
ヤマゲラ
5月23日土曜日「ミュンヘンの森」で雄が地上に降りて採餌する姿が観察され、10分以上逃げずにそこにましたが、その間「ヒョッ」という小さな声を何度か出すだけでした。
「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声はときどき聞かれる程度で、姿が見られる機会はこの先減ってゆくものと思われます。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報がありました。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
遠巻きに「キリコロキリー」という声が聞こえてきますが少なくなり、「ギュイーン」という囀りもあまり聞かれなくなりました。
「ちびっこ広場」周辺では観察機会は比較的多いです。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
近くで見られる機会がほとんどなくなり、「フィーフィー」と囀りも聞かれなくなってきました。
シジュウカラ
園内一円でよく見られていますが、「ツーピーツーピー」という囀りが聞かれる機会はさらに減りました。
そろそろ体の羽が黄色っぽい幼鳥が出て来る頃と思われます。
ハシブトガラ
見られる機会がやや少なくなってきており、「ピィピィピィ」という囀りは何度か聞かれたという程度でした。
ヤマガラ
園内一円でよく見られていますが、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りはほとんど聞かれなくなりました。
ヒガラ
5月22日金曜日、23日と園内「西側エリア」で囀りが聞かれる時間の方が短いというくらいにずっと囀りしていました。
近くで見られる機会は少なくなってきました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよくに見られています。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
本日の野鳥観察会では珍しく旭山都市環境林の通称「お寺跡地」で2羽が見られました。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
アズキナシ(バラ科)
アズキナシの花が今年はたくさん咲いています。
昨年はほとんど咲かず、実もならずで、冬鳥も少なかったのですが、今年は実がたくさんなるかもしれません。
ナナカマド(バラ科)
同じバラ科のナナカマドも花を咲かせています。
こちらも昨年はほとんど花が咲かず実がならずでしたが、こちらも今年は実がたくさんなるかもしれません。
なお、ナナカマドとアズキナシは花期が短く、来週にはもう花が落ちているものと思われます。
ヤマモミジ(ムクロジ科)
ヤマモミジも今年は花をたくさん咲かせています。
ハウチワカエデより遅く咲き、花はあまり目立たないです。
クゲヌマラン(ラン科)
クゲヌマランも咲き始めました。
なぜか、毎年同じ場所には咲かないけれど必ずどこかで咲く花、散策路脇の笹がない林縁部にちらほらと見られます。
よく似たギンランも園内で見られますが、ギンランは花の後ろに距と呼ばれる出っ張りがありますが、クゲヌマランにはそれがないのが特徴です。
オククルマムグラ(アカネ科)
先週クルマバソウを取り上げましたが、よく似たオククルマムグラも咲き始めました。
クルマバソウは基本葉が8枚であるのに対し、オククルマムグラは6枚で、葉の中央部がじゃっかん膨らんでいるのが特徴です。
オククルマムグラはクルマバソウから1週間ほど遅れて咲き、今週が開き始めの頃です。
次回は、2026年5月31日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。