旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年3月10日火曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
園内は、雪のため、散策路の踏み固められた部分が狭くなっており、すれ違いができない状況になっています。
人が近づいて来た際には、広い場所で待つなど、譲り合いを心がけるようお願いします。
●野鳥の巣を探さないでください!
野鳥は、春の繁殖シーズンには非常にデリケートになります。
巣を作っているようすを見られたり、巣をのぞかれたりすると、巣を放棄したり、巣を他の鳥などに壊されて、繁殖しなくなってしまう可能性が高くなります。
人間も自分の家をのぞかれると嫌ですよね・・・
野鳥のために、次のことをお願いします!
①巣を探さない
②巣に気づいたら目をそらしてすぐに、しかし動きはゆっくりとその場を離れる
③巣を見ない/巣がある場所が分かったら近づかない
④巣の場所を人に話したり、ネットに情報を上げたりしない
■3月の野鳥観察会は、以下の回は引き続き参加お申込み受付中です。
3月14日(土曜日)
3月29日(日曜日)
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
オオアカゲラ
3月10日火曜日「記念樹の森」で、オオアカゲラ雄2羽が雌をめぐって争う様子が観察されました。
最初雄1羽が見え、近くに雌1羽がいるのも分かりましたが、さらに少し離れた場所に雄がもう1羽いて、近くにいた雄が離れた雄の方に向かって飛んで行き、「キャッキャッ」という声と近づいて飛ぶ2羽が見えました。
雌はその間同じ木でずっと木をつつき続け採餌していました。
旭山記念公園では、アカゲラの雄同士の争いは毎年見られますが、オオアカゲラの争いをはっきりと観察できたのは今回が初めてのことでした。
雄同士の争いは今後も見られるか要注目です。
争っているところは撮れなかったですが、その様子を観察していた前後に撮影した雌(上)と雄(下)の写真です。
なお、昨秋以降、ここでは雄の方を見る機会が多いと何度か書いてきましたが、2羽が周辺にいついているのであれば、確率的に雄を見る機会が多いのも納得できる部分があります。
秋から春に見られる野鳥
シメ
今週もほぼ毎日観察情報はあり、「シーッ」という鳴き声が聞かれることも少なくないですが、やはり近くで見られる機会はなかなかきません。
キクイタダキ
3月6日金曜日、8時15分頃森の家近くのプンゲンストウヒで、9時半頃「作業員詰所」周りのトドマツでそして10時半頃「ミュンヘンの森」でいずれも1~2羽の声が聞かれ、姿がちらちらと見える瞬間もありました。
キクイタダキの観察情報は増えてきており、松林で「ツーツツー」という小さな鳴き声が聞こえたら探してみると見られる可能性があります。
ミソサザイ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだ見られる可能性はあります。
ツグミ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだ様子をみてゆきます。
カケス(亜種ミヤマカケス)
園内でほぼ毎日見られています。
3月9日「ミュンヘンの森」にいた個体はクマゲラの鳴き真似をしていたようで、飛翔時の「プルプルプル」という鳴き声のような声を自信なさそうに小さな声で真似て鳴いていました。
その個体はその合間に何の鳥の真似か分からない「ピヨーッ」という鳴き方もしていて、その個体が先日から時折聞かれるよく鳴き真似をする個体なのかもしれません。
写真は、撮影時は鳴いていなかったので、その個体かどうかは分かりません。
ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はなかったですが、先週現れたのが一時的か、偶然か、まだこの先来るのか、様子をみてゆきます。
キレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
コガラ
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られた日もありましたが、藻岩山方面や旭山都市環境林あるいは円山から声が聞こえるだけの日もありました。
クマゲラが近くで見られるかどうかはその日しだいです。
ヤマゲラ
「藻岩山登山口」方面からはほぼ毎日朝に「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえてきており、夕方に聞こえる日もありました。
今週は園内で近くで見たとの観察情報はなかったですが、時々見られるものと思われます。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
3月10日8時50分過ぎ、ハイタカ雌と思われる1羽がハシブトガラスに追われながら東から飛んで来て、ハシブトガラスを振り切ってから旋回上昇しながら西に流れる様子が見られました。
写真は旋回上昇中のものです。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
3月6日に「ピーヒョロロー」と上空から鳴き声が聞こえ、3月10日には「西側エリア」上空やや低い位置に飛んで来るのが見えましたが、春先は旭山記念公園でもしばしば見られるようになります。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
3月3日火曜日の皆既月食の際、鳴き声が聞こえてくることはなかったです。
カワラヒワ
園内の「噴水広場」を中心としたエリアで見られるようになってきており、囀りもときどき聞かれています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれており、「フィーフィー」あるいは「フィッフィッフィッ」という囀りも聞かれています。
シジュウカラ
園内一円でよく見られ、「ツーピーツーピー」という囀りは今週もよく聞かれていました。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られており、「ピィピィピィ」という囀りもよく聞かれ、少し離れた場所で2羽が競うように囀りしていることもあります。
ヤマガラ
園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という3拍子の囀りや「ツツピー」という囀りが聞かれる機会が増えてきました。
ヒガラ
園内の主に針葉樹で見られ、囀りも聞く機会が増えてきました。
シラカンバの種子を食べるところもまだときどき見られています。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円で見られていますが少ないです。
3月7日土曜日の野鳥観察会では、ヒヨドリが確認されませんでしたが、10年以上続く野鳥観察会でヒヨドリが出なかったのはこれが2回目です。
ハシボソガラス
首を上下に振りながら「ガァー」と鳴く姿が見られており、「西側エリア」ではまだ少ないですが、道路沿いなどで普通に見られるようになっています。
雪が解けて昨年の秋から雪の下で残っていたオニグルミの実=クルミが出てくると、ハシボソガラスがそれをくわえて飛び上がって空から落として割って食べる光景がまた見られるようになるものと思われます。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
「アカゲラ通信」2026年3月号が出来ました。
特集は「右向きと左向き」。
昔の野鳥図鑑はなぜ鳥が左向きに描かれているものが多かったのか、右向きには何か意味があるのか、そして写真の構図についてなど、「右向き」「左向き」の話題を集めてみました。
野鳥メモは「マガン」(旭山記念公園でも上空通過で観察記録あり)、また、2026年3月3日皆既月食の様子もダイジェストでまとめました。
森の家にて無料配布中、お手に取ってお読みください。
2026年3月3日皆既月食
当日は曇りで皆既月食は見られないと思っていましたが、実際には雲の向こうになんとか赤い月を見ることができました。
旭山記念公園内で撮影した写真、上が皆既月食中の赤い月、下が皆既が終わって指輪のように光り始めた月です。
次回は、2026年3月17日火曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。