旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年11月23日日曜祝日、勤労感謝の日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
■12月の野鳥観察会は、12月13日(土曜日)、28日(日曜日)開催です。
募集受付は11月29日(土曜日)、10時より、電話および窓口直接にて開始となります。
ご参加お待ちしております。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
シメ
先週、それまで1週間で確かな観察情報がなかったと書きましたが、今週は何度か観察情報があり、本日11月23日日曜日の野鳥観察会でも「噴水広場下斜面」で4羽が観察され、また見られるようになってきているようです。
観察会の際には、警戒心が強いシメにしては低い位置で、20mほど離れてはいましたがすぐには逃げずにじっくりと観察できました。
シメは通常の年には、多くはないものの毎日1度は観察できるくらいにはいる野鳥で、この先そのようになるのか要注目です。
ウソ
今週に入って近くで見られたとの情報が増えてきましたが、昨日11月22日土曜日午前と午後の2回、「新桜並木」東端近くにあるカツラの木の実を食べに来ていることを確認、本日も11時頃にそこに来ており、そのカツラの木の実を食べに寄ってきていることが分かりました。
今年は多くの木の実が不作・凶作ですが、そのカツラには今日の時点ではたくさん実がついており、この先しばらくウソが寄って来る可能性があります。
昨日は午前が雄2羽雌1羽、午後が雌2羽雄1羽で、少なくとも雄2羽雌2羽以上がいることも分かり、雄はすべて亜種ウソに見えました。
ウソは日に何度か「フィッ」という柔らかい鳴き声が聞かれていますが、鳴きながら飛んでいることが多く(もちろん木にとまって鳴くこともある)、その場合は鳴き声が聞こえた地点を見てももういないということがよくあるので要注意です。
写真ははカツラの実、ごく小さいバナナのような形をしていますが、カツラは雌雄異株で、雌の木にしか実はなりません。
クロツグミ
先々週、「また来年」と書き、先週リストから落としたばかりですが、11月19日水曜日、「ミュンヘンの森」に雄1羽が現れ、落ち葉をひっくり返して採餌する姿が観察されました。
さらに11月21日金曜日にも同じ場所で雄1羽が観察されました。
クロツグミは基本夏鳥で、10月前半に南に渡っていなくなりますが、ここ数年はほぼ毎年冬の間にも観察されていて、渡りをしない(できない)個体が残っていることもあるようです。
なお、クロツグミは今後、観察された際に取り上げることにします。
オオワシ
11月19日、オオワシ成鳥が園内上空で見られました。
南から飛んで来て、園内上空で1分ほど旋回しながらとどまり、北に飛んで行って見えなくなりましたが、園内上空では肉眼ではっきり分かるほど低い位置を飛んでいました。
11月21日にも園内でオオワシの観察情報がありましたが、渡りの途中か、内陸に餌を取りに来たものであると考えられます。
オオワシは主に秋から冬に年に1から数回見られますが、この先も見られるか要注目です。
なお、オオワシは今後、観察されt際に取り上げることにします。
オジロワシ
同じく11月19日水曜日、オジロワシ成鳥が観察されました。
こちらは円山の近くの神社山付近の上空を旋回し帆翔する姿を双眼鏡で捕捉したもので、やはり成鳥でした。
オジロワシは札幌近郊でも繁殖しており、また秋には北から越冬個体が渡って来ますが、旭山では週に1回見られるかどうかくらいの頻度で現れ、この先も見られる可能性は高そうです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もほぼ毎日観察情報がありました。
11月22日11時過ぎ、「学びの森」西側から声が聞こえ、「友愛の小径」から「舗装道路」沿いの木を伝って南東に移動し、「記念樹の森」を経由して南東に飛び去りましたが、その間20分ほど近くで見られ、3mの距離に来ることもありました。
11月22日は14時過ぎにやはり「友愛の小径」西側から現れて「舗装道路」沿いを進み、5分ほどで「吊り橋」方面に飛んで見えなくなりましたが、この日は午前と午後でほぼ同じ場所で見られました。
11月23日、野鳥観察会の際には見られなかったですが、11時前に「遊具広場と噴水広場の間の道」に数羽が現れ、5mほどの間近でも見られました。
観察者様の情報を総合すると、このところ午前中に最低1回は園内どこかで見られているようで、今後もこのような感じで見られるのではないかと思われます。
夏鳥情報
イカル
この1週間は確かな観察情報はなかったですが、まだもう少し様子をみます。
ウグイス
11月12日を最後に園内での確かな観察情報がなく、南に渡って行った可能性が高そうで、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ルリビタキ
11月17日月曜日からの寒波の後でいなくなったと思われましたが、11月22日にはまだ園内で確認されていました。
ただ、もういなくなる頃であるのは変わりないのですが、一応もう少し様子をみてゆきます。
メジロ
11月10日を最後に園内での確かな観察情報がなく、こちらもウグイス同様南に渡って行った可能性が高そうで、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
メジロはここ数年、ほぼ毎年冬の間に札幌市内のどこかで観察情報があり、旭山記念公園でも情報があればその都度取り上げてゆきます。
キセキレイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、1月まで見られた年もあったので、こちらはもう少し様子をみます。
旅鳥情報
マミチャジナイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
シロハラ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
秋から春に見られる野鳥
シメ
(前述)
マヒワ
飛ぶ姿がときどき見られ、鳴き声を聞くこともありますがたいてい1、2羽と少なく、近くで見られたという情報はまだないです。
ベニヒワ
11月23日、野鳥観察会開始前の7時半過ぎに森の家上空を飛ぶ4、5羽が観察されましたが、園内では低い位置で近くで見られたとの観察情報は入っていません。
ウソ
(前述)
キクイタダキ
毎日ではないですが観察情報があり、タイミングが合えば近くで見られる機会もあり、観察情報は増えてきてはいます。
キバシリ
「西側エリア」でほぼ毎日午前中に「シリリー」という鳴き声が聞かれ、探すと見つかることもあります。
ミソサザイ
「遊具広場の森」などで「チャツ チャッチャッ」という鳴き声が時々聞かれ、姿が見られることもあります。
ツグミ
11月17日からの寒波の後明らかに数が減り、園内で見る機会はほとんどないというくらいになりました。
11月22日には園内で1羽が観察され、近隣の住宅街からも観察情報はあることはありますが、大半が早々に南に渡って行ったものと推察されます。
ツグミは通常、1月半ばまでは数が多く、その後大半が南に移動して厳冬期は2、3羽が見られるだけになりますが、今年はそれが早く来たのかもしれません。
カケス(亜種ミヤマカケス)
園内でほぼ毎日見られていますが、「ジェーイ」という声はあまり聞かれず、静かに過ごしていることが多いようで、気がつかないこともあると思われます。
ヒレンジャク
この1週間は、ほぼ毎日朝10時くらいまでの間に森の家周辺で見られていましたが、おそらく市街地周辺に採餌に出るため昼間はいなくなり、15時過ぎにまた山に戻る途中で見られる、という行動パターンが見て取れました。
本日の野鳥観察会でも、終了間際の9時40分に森の家南側から声が聞こえ、待っていると近くのヤドリギに数羽が飛んで来て採餌を始め、じっくりと見ることができました。
今日の群れの中にキレンジャクは確認できませんでした。
ヒレンジャクのこの行動パターンは続くのか、そうであれば旭山で見られるのは朝9時台までですが、この先要注目です。
写真は11月22日15時過ぎに森の家の前で撮ったものですが、この時期この時間だと写真を撮るには少々暗いかな、といった感じです。
キレンジャク
ヒレンジャクの項で今日はいなかったと書きましたが、この先まだ見られる可能性はあり、また、キレンジャクだけの群れが来る可能性もあるので、要注目です。
オジロワシ
(前述)
留鳥情報
クマゲラ
今週は11月21日、22日に園内で近くで見られたとの観察情報がありましたが、やはりクマゲラは来るのか来ないのか、その日にならないと分からないです。
写真は11月21日に「栗の木坂」の沢側のクリの木に飛んで来た雄です。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内や旭山都市環境林で見られていますが、やはり確かな観察情報はすべて雄の個体でした。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は少なくないです。
写真は「アーチ橋」近くのヌルデの木の実を食べに来た雄の個体ですが、この時は雌も一緒にいました。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会多く、本日の野鳥観察会では「吊り橋」からすぐ近くで観察することができました。
ヤマゲラ
11月22日に「遊具広場の森」で近くで見られたとの情報がありましたが、この日はキツツキ5種を「コンプリート」した方もいらして、今後も近くで見られる機会はときどきあるものと思われます。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週はほぼ毎日園内での確かな観察情報がありました。
11月23日11時頃、「遊具広場と噴水広場の間の道」でシマエナガを観察していたところ、シマエナガが急に「ピピピピー」と甲高い声で鳴いて低い位置に飛び降りる行動が見られ、直後にハイタカが上空をかすめるように飛んで行きました。
11月22日11時頃と11月21日8時半頃にも上空を飛ぶ姿が見られ、写真は21日に撮影したものです。
ハイタカは以前から秋から冬に見られる機会が増える傾向にありますが、今年もそうなっており、この先要注目です。
ノスリ
11月21日11時半頃に「学びの森」上空に現れ、目視で分かるほど低い位置を飛ぶ姿が見られました。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
オオセグロカモメ
今週は園内および近隣上空での確かな観察情報はなかったです。
カワラヒワ
今週も何度か「キリコロキリー」という声が聞かれましたが、すべてがおそらく1羽だけで、やはり数が少ないのは今週も変わりません。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッテュッ」という地鳴きもよく聞かれています。
観察会に参加された方から、今年はゴジュウカラが多いように思えるとのお話をいただきましたが、確かに旭山でもその他の場所でも今年は多いように感じられ、それは昨年木の実が大豊作だったことと関係があるのではと推察されます。
シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
今日は地面に数羽で降りて採餌していたとの観察情報もありました。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られていします。
なお、コガラはこの冬はまだ確かな観察情報は入っていません。
ヤマガラ
園内一円でよく見られています。
「作業員詰所」前のトイレ横にあるイチイの木の実を食べにまだ来てはいますが、頻度はさらに低くなりました。
ヤマガラも地面に降りて採餌する姿がよく見られます。
ヒガラ
本日の観察会ではヒガラが出なかったのですが、これは(調べていませんが)過去に何回あったか、くらいに少ないケースです。
その後は「作業員詰所」横のトドマツや「ミュンヘンの森」で観察されました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られています。
写真は、今年園内に3本しかない実がなるアズキナシに来て実を食べているところです。
ハシボソガラス
今日は数羽で「遊具広場の森」で鳴きあって行動していましたが、なぜかは分かりません。
鳴くときに首を大きく上下に振る行動も見られ、またオニグルミの実を落として割る行動もまだ見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
「栗の木デッキ」補修工事完了
昨年度より立入禁止となっていた「栗の木デッキ」、先々週から補修工事が入り、先週工事が完了して入れるようになりました。
野鳥観察の際にもご活用ください。
エゾリス
雪が降ってもオニグルミの実を食べていました。
次回は、2025年11月30日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。