旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年8月17日月曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
また、後半では、野鳥以外の自然の情報も上げています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●8月の野鳥観察会・自然観察会は、参加お申込み受付中です。
A.定例 野鳥観察会
8月23日日曜日
8時から10時頃まで
参加費:200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:15名程度 先着順
定員になり次第受付を終了いたします。
定員になりましたらホームページでお知らせいたします。
なお、前日までに定員のお知らせが上がっていなかった場合は、事前申し込みなしでの当日のご参加も可能です。
参加を希望される場合は、当日時間までに直接森の家にお越しください。
よろしくお願いします。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
センダイムシクイ
観察機会が多くなっており、「チヨチヨビー」という囀りもよく聞かれています。
8月17日月曜日9時過ぎ、「栗の木デッキ」方面から「ミュンヘンの森」の方に数羽の群れが来て、少しの間近くで見ることができました。
カラ類混群+コゲラとメジロの群れで行動していたようで、やはりセンダイムシクイはメジロと一緒に見られることが多いですが、両者は色と体形が似ているので、ぱっと見どちらか分からないことがあります。
ただ、センダイムシクイは比較的長い時間(といって数秒)同じ場所にいることがあるのに対し、メジロは1、2秒ですぐに移動してしまい、よく見られるのはセンダイムシクイということが多いです。
センダイムシクイは8月下旬に南に渡っていなくなりますが、毎年その前1~2週間は目視観察する機会が多くなり、囀りもよく聞かれるようになります。
ということでセンダイムシクイは来週はまだ見られるか、早ければもう来週は見られなくなるかもしれず、再来週はおそらくもういないと思われ、観察するなら今のうちということで冒頭で取り上げました。
写真も2枚使いますが、いずれも本日撮影したものです。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
8月17日9時過ぎに「栗の木デッキ」付近で鳴き声が聞こえ、「森の家階段」方向に移動した後(前述センダイムシクイなどの群れと同じ動きをしていた)、10時前に「記念樹の森」を西から東に抜ける数羽の群れが観察されました。
8月14日金曜日10時過ぎに「巨木の谷」で数羽がカラ類混群とともに見られ、11時過ぎまで辺りで少しずつ動きながら見られていました。
8月11日火曜日午前には「風の丘」付近で鳴き声が聞こえましたが近くで姿を見ることはなかったです。
今週は確実なものだけで3回観察情報があり、この先は観察機会が多くなってゆくのか、あるいは一時的なものか、シマエナガの動きには注目しています。
夏鳥情報
オオルリ
8月15日土曜日、「栗の木デッキ」付近で雌成鳥が観察されました。
笹薮の中に飛んで来て2分ほどで沢の方に飛んで行きました。
幼鳥も「吊り橋斜面」などで観察情報がありますが、観察頻度はキビタキとコサメビタキよりは低いです。
囀りはまったく聞かれなくなりました。
キビタキ
幼鳥が「巨木の谷」「吊り橋斜面」などで見られていますが、成鳥雄は囀りもしなくなったこともあって近くで見たとの観察情報はなかったです。
ただ、9月いっぱいまでは成鳥雌雄と幼鳥ともども観察機会があるものと思われます。
コサメビタキ
コサメビタキは今週も幼鳥成鳥ともども観察機会は少なくはないですが、タイミングによっては見られないこともあります。
「ツー」という甲高くて細い鳴き声も聞かれる機会は多いですが、木々の葉に隠れてなかなか姿を探せません。
それでも、ホバリングする姿に気づいたり、カラ類よりは同じ場所にとどまることも多いので、何かに気づけば見られる可能性は低からずあります。
コルリ
今週も園内での確かな観察情報はなく、この先も見られる可能性はきわめて低そうですが、一応まだ8月中は取り上げつつ様子をみてゆきます。
クロツグミ
今週は成鳥幼鳥ともども確かな観察情報はなかったですが、タイミングが合えば見られる可能性があります。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
囀りは聞かれなくなり、地鳴きもほとんど聞かれず、観察情報はほとんどなかったです。
ウグイスは例年、8月に囀りをやめるとこのような感じで観察機会がごく少なくなり、秋にまた比較的よく見られるようになりますが、今年はどうでしょうか。
ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りは聞かれなくなり、「チュッ」という地鳴きがたまに聞かれていますが、姿を見たという観察情報もなかったです。
ただ、例年このまま見られなくなるのではなく、8月後半になると幼鳥含め目視観察および地鳴きが聞かれる機会が出てきますが、今年はどうでしょうか。
センダイムシクイ
(前述)
ホオジロ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、囀りをしておらず、セミの声が大きく、鳴き声では気づきにくくなっており、実際は「展望台北西斜面」などにいる可能性はあります。
旭山記念公園では今年まだ、幼鳥の確かな観察情報はありません。
アオジ
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、昨年も夏にはしばしば見られていたので、引き続きようすをみてゆきます。
イカル
今週は園内での確かな観察情報はなかったですが、この時期は見られても高い空ということにはなりそうです。
キセキレイ
8月16日日曜日に近隣住宅街の界川沿いでの観察情報があり、界川沿いでは引き続き見られる機会は少なくないようです。
園内での観察情報はなかったですが、この時期はときどき見られます。
メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、「チュピー」という地鳴きは聞かれており、観察機会は多いです。
ただし、今度はエゾゼミ、アカエゾゼミ、コエゾゼミとアブラゼミの声が大きく、鳴き声が聞こえにくくなっています。
「中央トイレ」裏や「噴水広場」付近のミズキの木の実にも寄って来る可能性はあります。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだようすをみてゆきます。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだようすをみてゆきます。
ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この時期はまだ、主に天気が下り坂の日に上空から「チュリリリー」と鳴き声が聞こえ、見上げると飛んでいるのが見えることもあります。
ツツドリ
今週は鳴き声も聞かれておらず、園内での確かな観察情報はなかったです。
ツツドリは例年8月下旬になると主に幼鳥が見られる機会が増えますが、今年はどうでしょうか。
キジバト
今週もほぼ毎日園内「西側エリア」のどこかで朝に鳴いていましたが、近くで見られたとの観察情報はなかったです。
アオバト
「オー アーオー」という鳴き声は8月15日には聞かれましたが、聞かれない日もあり、観察頻度は低いです。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、ヤマシギは10月上旬まで滞在しているようで、今後も稀に見られることもあるかもしれません。
留鳥情報
クマゲラ
8月11日10時30分頃「栗の木坂」で羽繕いをする雌1羽が近くで長い時間じっくりと観察できました。
同日15時前には「ミュンヘンの森」に飛んで来て鳴き声が聞こえましたが、姿を近くで見ることはできませんでした。
8月16日10時前には旭山都市環境林で「キョーン」と鳴き声が聞こえましたが、こちらも姿は目視できず。
先週のように近くで見られたという観察情報は多くはなかったですが、クマゲラは日によって動きが変わっており、クマゲラが見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
8月14日金曜日以降はオオアカゲラとアカゲラの観察情報がなぜか少なく、どちらもまるで見られない日がありましたが、ひとつにはセミの鳴き声が大きくて、離れたところで「キョッ」と鳴いても聞こえにくくて分からない可能性があります。
鳴き声が聞こえなくても見られることはあります。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
オオアカゲラの項で触れたように今週は観察情報は少なく、8月11日の「双子沢」をはじめほぼ毎日見られていた幼鳥も、それ以降に近くで見られたとの観察情報はなかったです。
8月17日10時頃には「記念樹の森」で鳴き声がなんとか聞こえましたが、少しの間、アカゲラとオオアカゲラは見つけにくいかもしれません。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
カラ類混群と一緒に見られることがよくありますが、その場合でもコゲラはたいてい2、3羽が近くにいます。
8月17日にはゴジュウカラと一緒に見られましたが、冬の間はコゲラとゴジュウカラが一緒に見られることが多く、これからはそうなってゆくかもしれません。
先週お伝えした「記念樹の森」のミズキの実を食べに今週も来ており、あまり大きくない木ですがそこが好きなのかもしれません。
ヤマゲラ
8月17日6時過ぎに「オオムラサキの谷」付近で久しぶりに「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という大きな鳴き声が聞かれましたが、近くで見たとの観察情報はなかったです。
今年は昨年8月のようにほぼ毎日見られるようにはならないのか、ようすをみてゆきます。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
今週は観察情報がきわめて少なく、ほとんど見られていないくらいに観察頻度は低くなりました。
今の時期は河川敷や草原それに市街地の方が見られる機会は多いと思われますが、旭山ではこのまま少なく推移するのか、また観察頻度が高くなるのか、要注目です。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察頻度は少し高くなってきましたが、近くで見られる機会はまだ少ないです。
シジュウカラ
成鳥、幼鳥とも観察機会は多いです。
写真は、幼鳥がカラマツの松ぼっくりの断片もしくはそこにいる虫をついばんでいたところです。
余談、8月16日放送の「笑点」大喜利の動物なぞなぞのお題において、春風亭一之輔師匠がシジュウカラと答えていましたが、シジュウカラもかなり知名度が上がってきているものと考えられます。
「いつもうちを留守にしている鳥は何だ?」
「シジュウカラ」
ハシブトガラ
園内で観察機会は多いです。
囀りは聞かれなくなりました。
ヤマガラ
観察機会は多いですが、囀りは聞かれなくなりました。
写真は幼鳥、まだ橙色の部分が成鳥よりは薄い色ですが、それでも色が濃くなってきています。
ヒガラ
囀りが聞かれる機会も少なくなってきましたが、まだ高い木の上の方から聞こえてくることがあります。
針葉樹の中で「チチッ」と小さな声で鳴いていることがありますが、近くで見られる機会は少ないです。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
園内一円でよく見られており、幼鳥も見られています。
8月11日、「巨木の谷」で幼鳥4羽が「ヒヨドリ団子」状態になっているのが観察されました(写真は撮れず)。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いそして森の家周辺でよく見られています。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
ハネナガキリギリス(キリギリス科)
この時期、「展望台」周辺などで鳴き声をよく聞くきりぎりす、種名はハネナガキリギリスです。
声は賑やかなれど、姿はなかなか見られず、でもこの時はオオイタドリの葉の上で2頭同時に見られました。
向かって右は産卵管が出ている雌、左が雄で、雄はこの後見ている前で翅を震わせて鳴いていました(正確には音を出していました)。
今年はきりぎりすが例年より多く鳴いているように感じられます。
コバネヒメギス(キリギリス科)
キリギリスの仲間をもう1種類。
コバネヒメギスは「チチッ」と小さな声で鳴き、その声を聞いたことがあるという方は結構おられるかと思いますが、ハネナガキリギリス、カンタンやエンマコオロギほどには鳴き声が意識されない昆虫です。
写真は向かって左が頭です、念のため。
本種は翅が退化して飛ぶことはできないですが、よく似た翅が長い種イブキヒメギスもたまに見られます。
アカエゾゼミ(セミ科)
今の時期、旭山記念公園では、エゾゼミ、アカエゾゼミ、コエゾゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミと5種類のセミの鳴き声を聞くことができます。
そのうちの1種がこのアカエゾゼミで、「ビーン」という鳴き声、一昨日くらいからは昼までの時間帯に、セミの鳴き声ではもっともよく聞かれています。
アカエゾゼミは頭を下にして木の枝や葉にとまって鳴くことがよくあるそうで、この写真とは別の機会にそれを実際に観察しました。
今年は、夏のセミの鳴き声が例年より多く聞かれています。
ミンミンゼミ(セミ科)
写真は撮影できていないですが、今年はミンミンゼミが「ミュンヘンの森裏の道」から「第2駐車場」そして「藻岩山登山口」にかけての辺りで数個体が鳴いています。
ミンミンゼミは旭山記念公園では毎年、少ない数が8月の短期間に鳴いている程度ですが、今後は増える可能性もあります。
なお、ツクツクボウシはこの1週間は鳴き声を聞いていないですが、8月に入ってから旭山記念公園で確認されたセミは計6種類ということになります。
ミズヒキ(タデ科)
長い穂の先に小さな花が列状に咲くミズヒキ、毎年撮るのが難しい植物ですが、今年もなんとか撮りました。
この時期は、このミズヒキのほか、キンミズヒキ(バラ科)、ヌスビトハギ(マメ科)そしてピークは過ぎましたがハエドクソウ(ハエドクソウ科)と、長い穂の先に小さな花が咲く植物が多く見られます。
ヌルデ(ウルシ科)
ヌルデの花が終わり、果実ができる前はこのように赤くてきれいなんですね。
この状態はおそらくあまり長い期間保たれるわけではないので、見逃していたようです。
ヌルデはまだ白い花が咲いている木もあります。
ツリバナの果実(種子)(ニシキギ科)
ツリバナの果実もだんだんと色づいてきました。
秋になると5つに裂けてヒトデのような形になり、中に種子がぶら下がっています。
種子は有毒とのことですが、シジュウカラやメジロそしてハシブトガラスが好んで食べます。
次回は、2026年8月23日日曜日、もしくは24日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。