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旭山記念公園野鳥情報2025年7月20日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年7月20日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。

 

●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。

 

■7月27日(日曜日)の野鳥観察会は募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。

 

■8月の野鳥観察会、自然観察会は、以下の日程で開催の予定です。
お申し込みはいずれも、7月26日(土曜日)10時より、電話および窓口直接にて受付開始となります。
みなさまのご参加をお待ちしております。
なお、毎年8月9月は野鳥があまり出ないため、植物や昆虫の話が多くなります。
植物や昆虫がお好きで野鳥「も」興味がある、という方もぜひご参加ください。

野鳥観察会2025年8月
①8月9日(土曜日)
②8月24日(日曜日)
各回8時から10時頃まで

自然観察会
8月17日(日曜日)
9時から11時頃まで
内容:公園内や旭山都市環境林を散策しながら植物や昆虫などを観察します。
野鳥が出たら野鳥観察も行います。

参加費:各200円
集合:旭山記念公園森の家
定員:各回15名程度 先着順

 

 

◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。

 

 

今週のトピックス
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
7月19日土曜日、ゴジュウカラの尾羽の先が白い個体がいました。
「寺田京子句碑」の付近で他の2羽(うち1羽は幼鳥と思われる)と一緒にいたこの個体、なんだか白っぽく見えるなと思い、木にとまったところで撮影すると、尾羽の先が白くなっていました。
どうしてそうなったのかは分かりません。
また、それまで気づいていなかっただけの可能性もありますが、この時初めて見ました。
今回の写真は4枚ともその個体のものですが、4枚目の桜の枯れ枝の先に2分以上とまっていてじっくりと見ることができました。
今後も見られるのか、園内の他の場所で見られるのか、換羽して先が白い尾羽はなくなるのか、今後も残るのか、要注目です。
ゴジュウカラは園内での観察機会が比較的多く、幼鳥も見られています。

ゴジュウカラ2025年7月20日尾羽の先が白い個体1

ゴジュウカラ2025年7月20日尾羽の先が白い個体2

ゴジュウカラ2025年7月20日尾羽の先が白い個体3

ゴジュウカラ2025年7月20日尾羽の先が白い個体4

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も散発的に見られてはいますが、見られる頻度は低いです。
7月18日金曜日14時過ぎ、カラ類混群推定30羽以上の群れが森の家の周りに現れ、その中に3~5羽ほどのシマエナガがいたと思われ、「ジュルッ」「ツーツーツーツー」という声がときおり聞こえてきました。
姿を目視できなかったので、その中にシマエナガの幼鳥がいたかどうかは不明です(シジュウカラとヤマガラの幼鳥は目視確認できました)。

 

 

 

夏鳥情報
イカル
今週もときどき囀りや地鳴きが聞かれていましたが、園内ではなく少し遠い場所から聞こえてきており、近くで見たとの観察情報はなかったです。

 

クロツグミ
7月16日、19日など、ときどき「旭山都市環境林」および藻岩山方面から囀りが聞こえていますが、毎日ではなく、少ないです。
7月19日土曜日にはまた「ちびっこ広場北の森」からクロツグミと思われる「ぐぜり」が聞こえてきましたが、近くで見られたとの情報はなかったです。

 

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

コルリ
今週も園内および「旭山都市環境林」での確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

オオルリ
今週は囀りが聞かれたとの情報もなく、目視観察情報もなかったので、いるのかいないのか分からない状態になっていますが、幼鳥が巣立っていればそろそろ見られる頃です。

 

キビタキ
幼鳥の観察情報が本日7月20日にありました。
今後も見られる可能性は高いですが、キビタキの幼鳥はコサメビタキの幼鳥ほど目立つ行動をしないので、見つけにくいかもしれません。
園内では森の家周辺、「巨木の谷」周辺と「遊具広場」で囀りがまだ聞かれていますが、聞かれる機会は少なくなってきました。もあります。

 

コサメビタキ
幼鳥の観察情報はありましたが、「学びの森」や「遊具広場」で頻繁に見られるという状況には至っておらず、ときどき不意に見られるくらいです。

 

ウグイス
今週も囀りはほとんど聞かれなかったですが、7月19日「噴水広場下斜面」で幼鳥を目視確認し、同じ日に「ポートランドの森」で「ジッ ジッ」という地鳴きが聞かれました。
ウグイスの幼鳥は顔が黄色味が買っており、過眼線のきわが不明瞭です(成鳥でも分かりにくいですが、それ以上に)。

ヤブサメ
「シリシリシリ」という囀りはまだ聞かれ、近くで声が聞こえた場合は探すと見られることがあります。
写真はたまたま見えるところに出て来て固まっていた瞬間で、この後に囀りをしながら笹薮の中の方に消えました。

ヤブサメ2025年7月20日

 

センダイムシクイ
カラ類混群の中にときどき混ざっており、幼鳥がいることもあります。
「チヨチヨビー」という囀りは聞かれておらず、カラ類混群の中にいるとカラ類の地鳴きと同じような「フィーッ」というやや強い声で鳴きます。

 

ホオジロ
「展望台」周辺でときどき囀りが聞かれますが、毎日聞かれるというほとでもなくなっています。

 

アオジ
今週も園内での確かな観察情報はなく、囀りも聞かれなかったですが、この先現れる可能性があるので様子をみてゆきます。

 

メジロ
「チュルチュルチリ」という囀りと「チューイ」「キュルキュル」という地鳴きはよく聞かれており、観察機会も多いですが、近くでじっくりと見られる機会は意外と少ないです。

メジロ2025年7月20日2羽

 

キセキレイ
7月16日に「学びの森」で観察されており、近隣住宅街ではしばしば見られています。

 

モズ
今週も確かな観察情報はなかったですが、まだ様子をみてゆきます。

 

ハリオアマツバメ
今週は雨がちの日があり、その日には上空を「ピピピッ」と鳴きながら飛ぶ姿が見られましたが、このような感じで8月中までときどき見られることがあります。

ハリオアマツバメ2025年7月20日

 

ヤマシギ
今週も園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ツツドリ
今日久しぶりに藻岩山方面から「ボボッ」と鳴き声が聞こえてきましたが、目視観察情報はなかったです。

 

キジバト
今週も飛ぶ姿が見られる機会は比較的多く、園内でも近くで見られており、「デデーポーポー」という鳴き声も聞かれています。

 

アオバト
7月19日、6羽の群れが飛ぶ姿が午前中に2回見られましたが、鳴き声はあまり聞かれなくなり、近くで見られたとの情報もなかったです。

 

チゴハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も雄、雌ともに園内で見られたとの情報がありました。

 

オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
今週も園内で見られています。

 

アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
観察機会は多く、「キョッ」という鳴き声が聞かれることもよくあります。
今週もまた幼鳥の写真が撮れました(次写真上、下は成鳥雄)

アカゲラ幼鳥2025年7月20日

アカゲラ雄2025年7月20日

 

コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、幼鳥も成鳥も近くで見られる機会があります。

コゲラ2025年7月20日

 

ヤマゲラ
今週は声姿ともに確かな観察情報はなかったです。

 

オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハイタカ
今週も園内での確かな観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

トビ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

カワラヒワ
「噴水広場」周辺で7月19日に3羽が飛んでおり、見られる機会がまた増えてきました。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
(前述)

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
幼鳥の「胸のネクタイ」は今週もまだ下までつながっておらず、頬の下の黒い線もまだつながっておらず、背中もまだオリーブ色ではありません。

なお、カラ類はここに挙げるシジュウカラ科4種にセンダイムシクイ、メジロ、シマエナガなどが混じったカラ類混群に遭遇すると、多い時には50羽以上と推定される鳥が次々と見られることがあり、夏の野鳥観察における楽しみのひとつとなっています。

 

ハシブトガラ
園内で見られる機会は少なくないです。

 

ヤマガラ
園内で観察機会は多いです。
次写真上は幼鳥で、だいぶ橙色が出てきていますが、まだ次写真下の成鳥との区別はつきます。

ヤマガラ幼鳥2025年7月20日

ヤマガラ成鳥2025年7月20日

 

ヒガラ
「作業員詰所」周辺のトドマツで幼鳥が見られる機会が多く、今回の写真もその辺りで撮影したものです。
囀りはまだ聞かれています。

ヒガラ2025年7月20日親子親が子に給餌

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はなかったです。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いです。
本日、「第1駐車場」付近で2羽のヒヨドリが1羽のハシブトガラスを追いかけているシーンが見られましたが、何があったのでしょうか?

ハシボソガラス
「展望台芝生斜面」や「テラス状階段」そして第1駐車場でよく見られています。

ハシボソガラス2025年7月20日

 

ハシブトガラス
園内で多く見られています。
この写真は、シラカンバの切り株の上で羽を広げてとまっていたものですが、なぜそうしていたかは不明です。
食べ物を取られないように気をつけてください。

ハシブトガラス2025年7月20日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

エゾリス
エゾリスは見られる機会が多く、森の家周辺でも見られ、他「吊り橋」付近、「学びの森」「遊具広場」など園内広範で見られています。
道路を公園側から住宅街側に横切ったという観察情報もありました。

エゾリス2025年7月20日

 

オニヤンマ
アキアカネ
どちらも本日7月20日に今年初めて園内で確認されました。
どちらも写真は撮影できなかったので、データとしてだけの報告です。

コバネヒメギス
バッタ目キリギリス科のこの昆虫、旭山記念公園では多くはないですが毎年何度か見られます。

コバネヒメギス2025年7月20日

 

ツノアオカメムシ
やや大型のカメムシ科の昆虫ですが、色合いが緑色できれいです。

ツノアオカメムシ2025年7月20日

 

エルタテハ
成虫越冬し、越冬個体が3月に出てくるタテハチョウ科の蝶ですが、一度見られなくなり、夏にまた出て来て見られるようになります。

エルタテハ2025年7月20日

 

コミスジ
マメ科が食樹食草であるタテハチョウ科の蝶で、マメ科植物が多い旭山記念公園ではよく見られます。
今年はよく似たこれより一回り大きいミスジチョウも例年より多く見られていました。

コミスジ2025年7月20日

 

クズ
そのマメ科のつる性木本で旭山記念公園ではきわめて多いクズも花が咲き始めました。
花に近寄るとブドウのようないい香りがします。

クズ2025年7月20日

 

キクニガナ(チコリ)
キク科の外来種キクニガナですが、若い葉はチコリという野菜として流通しています。
「舗装道路」沿いの「展望台北西斜面」に咲いており、青い花がきれいです。

キクニガナ2025年7月20日

 

クサギ
シソ科の亜高木で、夏になるとこのような白い花が咲きます。
数年前まではお盆の頃に咲くものとの認識でしたが、ここ数年は開花が早く、今年は7月中旬にもう花が見られました。
クサギというのは葉などが臭いことから「臭木」と名付けられたもので、確かに臭いはしますが、臭いというほどのものでもないような気がします(個人差があるとは思いますが)。

クサギ2025年7月20日

 

ノリウツギ
アジサイ科の低木で、白い花には昆虫がたくさん寄って来ます。
この写真2枚は「双子沢川」で咲いていて「巨木の谷」の「柳のテント」付近から見える木のものですが、森の家前と「作業員詰所」前で見られるものは植栽木です。

ノリウツギ2025年7月20日1花

ノリウツギ2025年7月20日2引き

 

 

次回は、2025年7月27日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。