旭山記念公園野鳥情報、2025(令和7)年1月26日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどによりほかの人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、ほかの人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてくだい。
●2月の定例野鳥観察会は、8日(土)、23日(日)ともに募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソ、カワラヒワについては別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
マヒワ
園内で見られる機会が多いですが、だいたいいつもシラカンバかカラマツにとまって採餌しています。
1月25日土曜日には、「吊り橋」周辺の双子沢川で10羽前後が水面に降りて水浴びする姿が見られました。
ただしこれ、双眼鏡を使えば比較的容易に観察できますが、橋から遠い場所なので撮影は難しい(遠い)です。
また、橋から観察する際には他の人の通行の妨げにならないようお願いします。
写真は水浴びをしているところのものではありません。
ツグミ
今週もよく見られており、「ポートランドの森」などに数羽から10羽で来てナナカマドの実を食べています。
10羽前後で一斉に飛んでいるのも見られることがあります。
本日の野鳥観察会では近い位置で観察撮影できる機会もありました。
「噴水広場下斜面」周辺では先週からあまり見られなくなってきました。
ツグミはそろそろ日本国内のより南に移動する頃ですが、その動きに引き続き注目しています。
シロハラ
今週もほぼ毎日見られており、「記念樹の森」にお気に入りのナナカマドの木に1羽が来て見られることがよくあります。
そこではじっとしていて、ツグミがその木に来るたびに追い払ってまた戻ったりしています。
「作業員詰所」付近にもいることがありますが、地面で「キュロキュロ」と鳴いている場合は見つけにくく、飛び上がって木にとまるのを待つしかないですがなかなかそういう機会はありません。
シロハラは通常春と秋それぞれ数日から半月滞在する旅鳥ですが、今年は出現が遅く、もうひと月近く留まっており、この先いつまで見られるのか要注目です。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も園内でほぼ毎日観察されています。
今週も「カラマツ林」から「ポートランドの森」にかけての辺りで見られることが多く、1回に見られるのは3、4羽でというのも同じです。
「遊具広場の森」では、第1駐車場のデッキ側から見られることも含めて比較的よく見られていますが、「学びの森」と「吊り橋」周辺での観察情報は今週はほとんどなかったです。
今冬はついにここまで朝夕を除いて10羽以上の群れでの観察情報がほとんどなかったですが、この先どういう動きをするのか、要注目です。
夏鳥情報
イカル
本日、野鳥観察会開始前に2羽で園内を飛ぶ姿が観察され、まだ残っていました。
今週は道内他所でも観察されており、旭山周辺のみならず道内で残っている場所があるようです。
いつまで見られるか要注目です。
なお、写真に撮れるほど低い位置にはほとんど来ておらず、近くでの観察情報も少ないです。
旅鳥情報
マミチャジナイ
今週も確かな観察情報がなく、これで3週間確かな情報がないですが、もう少し様子をみます。
シロハラ
(前述)
冬の鳥情報
ツグミ
(前述)
ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
ウソ
今週は声を聞いたという情報が何度かあっただけで、近くで見られたという情報はありませんでした。
ウソは今冬、このまま遠い存在で終わるのでしょうか・・・
シメ
気が付くとそこにいた、「シーッ」と鳴いていた、しかし探すとすぐに飛んで逃げるということがままあります。
数は1羽から3羽くらいで、5羽以上という情報はなく、増えてはいないようですが、この先もしばしば見られるものと思われます。
マヒワ
(前述)
アトリ
本日、園内で3羽の観察情報がありました。
アトリは旭山では見られる年は冬の間ときどき少ない数が見られるといった出方をしますが、今年はそうなのか、要注目です。
キクイタダキ
今週は園内の常緑針葉樹がある場所でときどき見られており、多くもないけど少なくもないくらいです。
「ミュンヘンの森」や「展望台松林」でも何度か見られており、「作業員詰所」周辺だけではなく見られる場所が広がってきたように思います。
キバシリ(亜種キタキバシリ)
「カラマツ林」付近でときどき見られていますが、やはり「カラマツ林」より東での観察情報ははほとんどなかったです。
ミソサザイ
今週も観察情報が少なかったですが、「作業員詰所」付近の12mほどのトドマツのてっぺんにとまっていたことがありました。
ヒレンジャク
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、一度来ただけでこの先もう来ないのか、また来るのか、要注目です。
キレンジャク
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありません。
留鳥情報
クマゲラ
今週も毎日ではないですが園内に飛んで来ており、雄と雌両方の観察情報がありました(写真は雄です)。
本日の定例野鳥観察会では藻岩山方面から飛んで来て一度「栗の木デッキ」付近にとまりましたが、すぐに北へ飛んで行って分からなくなりました。
クマゲラはいつもいいますが、今日来なかったからといって明日も来ないとは限らない、その逆もある、ということでこの先もまた毎日のように近くで見られることもあるかと思います。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
園内でときどき見られていますが、今日は15時過ぎに「ポートランドの森」に飛んで来て10分ほどシラカンバをつつく姿が見られました。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内一円で「キョッ」という声が聞かれることが多く、「森の家」周辺、「吊り橋周辺」と「遊具広場の森」での観察機会が多いです。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
観察機会は多く、「ギー」という声が同じ辺りで複数聞こえることもよくあります。
ヤマゲラ
先週は観察機会が増えてきましたと書きましたが、今週は鳴き声を聞いたという情報がいくつかあるだけでした。
フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、この先どうなるのか要注目です。
ハイタカ
1月20日、21日、23日と園内での観察情報がありました。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
見られる数はせいぜい3羽で、それとは別の動きをしていた10羽前後の群れはいなくなったようです。
「作業員詰所」付近で見られる機会が多く、「西側エリア」でもときどき声が聞かれ姿も見られています。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、「テュッテュッ」という声はよく聞かれ、近くで見られる機会もあります。
囀りも聞かれていますがまだ少ないです。
シジュウカラ
園内一円でよく見られています。
森の家裏のカラマツによく来て採餌しています(写真もその時のもの)
ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
囀りが聞かれています。
ヤマガラ
園内一円でよく見られており、「遊具広場の森」に行くといつでもいると感じるくらいで、森の家の周りでもよく見られています。
ヒガラ
今週も囀りがよく聞かれており、園内一円の針葉樹で観察機会が多いです(写真はシラカンバにとまっているところです)。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
今週もほぼいつでもどこかから複数の鳴き声が聞こえてくるような感じで、今日は6羽の群れも観察され、見る機会は多いです。
ハシボソガラス
今週は数は1、2羽ですが第一駐車場周辺で見られる機会が比較的多かったです。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
今週のエゾリス
◎「トリテン」 国立科学博物館 特別展「鳥」のご案内
東京上野にある国立科学博物館にて「特別展 鳥」通称「トリテン」開催中です。
2025年2月24日まで開催、東京に行かれる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくは以下のリンクよりホームページをご覧ください。
次回は、2025年2月2日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。