旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年9月15日金曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
以下の各種観察会は、いずれも募集受付終了とさせていただきました。
9月18日「バードウォッチャーのための樹木観察会」
9月23日「旭山野鳥観察会」
10月1日「自然観察会」
なお、10月の野鳥観察会については近日中にご案内させていただきます、いましばらくお待ちください。
今週のトピックス
キジバト
9月に入り、キジバトに接する機会が多くなったように感じています。
9日土曜日の野鳥観察会の日は森の家の周りと「ピクニックテラス」近くで「デデーホーホー」と鳴いており、後者ではじっくりと観察できました(下の写真)。
今日も園内で鳴き声が聞かれ、飛んでいる姿もちょくちょく見られています。
キジバトが多いのは旭山だけではなく、今週出かけた道内複数の場所でもやはり見る機会が多かったです。
キジバトは北海道では夏鳥で、11月までには南に渡っていなくなります。
キクイタダキ
今日またキクイタダキが「学びの森」周辺での観察情報がありました。
しかし今日も1羽だけの情報で、その1羽だけが「学びの森」周辺に居ついているのかもしれません。
他の場所での8月以降の観察情報は今のところありませんが、今後さらに注目してゆきます。
アカハラ
本日、旭山都市環境林で幼鳥らしき1羽が観察されました。
旭山都市環境林での観察情報は先週もありましたが、辺りに滞在しているのかもしれません。
アカハラは例年、9月下旬から10月上旬にかけて、クロツグミと一緒に集まっているのが見られるのですが、元々近くにはいるのかもしれません。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も毎日のように園内で見られていましたが、めぐりあわせで見られないときもあります。
9月9日の野鳥観察会では、「巨木の谷石垣」付近の10羽以上の群れが来て、双眼鏡なしの肉眼でもじっくりと5分近く見ることができました。
また写真は3枚とも9月10日朝8時過ぎに森の家の裏に10羽前後でやって来たときのものです。
エナガだけの5~10羽ほどの群れでいることもあれば、カラ類混群の中に2、3羽いて最初気づかないこともありますが、根気よく長く声を聞いているといつか「ジュルッ」と鳴きます。
今後もこのような感じで見られる可能性はあります。
夏鳥情報
キビタキ
観察情報は比較的多く、成鳥♂、♀、幼鳥ともに見られており、特に今週は成鳥♂の情報が多かったです。
写真は雌です。
コサメビタキ
「学びの森」でもあまり見られなくなってきました。
まだこの先9月いっぱいは見られるとは思います。
オオルリ
今週は幼鳥成鳥ともに確かな観察情報はありませんでしたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃ではあります。
クロツグミ
幼鳥の観察情報はありませんでしたが、今日は「エゾリスの森」辺りで数羽が地鳴きしていました。
アカハラ
(前述)
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
10年以上前には秋にたまに、しかしほぼ毎年見られていたのですが、近年はそのような話は聞いていないです。
イカル
本日9月15日、「記念樹の森」上空を2羽が北から来て南西に飛んで行きましたが、このように時々見られることがあります。
アオジ
「チッ」という声もあまり聞かれなくなってきましたが、例年10月いっぱいまで見られます。
ホオジロ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみてゆきます。
ウグイス
稀に笹薮から「ヂッ ヂッ」という地鳴きが聞こえてくるくらいですが、先日訪れた平地の湿地にあるちょっとした緑地では盛んに鳴いていました。
ヤブサメ
笹薮で「キュッ」という声を聞く機会もさらに少なくなってきました。
ヤブサメは例年9月中には見られなくなりますが、もう少し様子をみます。
センダイムシクイ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
メジロ
園内一円でよく見られており、囀りもときどき聞かれています。
キセキレイ
今週も「西側エリア」で観察されているほか、遊具広場周辺での観察情報もありました。
モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
今週も上空を飛ぶ姿が見たとの情報はありませんでしたが、来週までに観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
アオバト
今週は声も姿も観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
キジバト
(前述)
ツツドリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、こちらももう少し様子をみます。
チゴハヤブサ
上空から時々「キッキッキッキッ」という鳴き声が聞こえ、探すと姿が見られることがあるのは先週と同じです。
冬の鳥情報
シメ
園内でもときどき見られていますが、見られない日の方が多いです。
カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報があり、今日は「エゾリスの森」で「キュイー」と鳴いていましたが、観察情報は増えてきています。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
アカゲラ
園内各所で見られる機会は多いですが、9日の野鳥観察会では時間内には出ませんでした。
コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声はきわめてよく聞かれています。
カラ類混群に入っているか近くで一緒にいることもよくあります。
ヤマゲラ
今週も「巨木の谷」や「学びの森」周辺での♀の観察情報がありました。
キクイタダキ
(前述)
フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。
シジュウカラ
園内各所で観察機会は多く、幼鳥もまだ見られていますが成鳥により近くなってきました。
ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いです。
写真、オオイタドリの花に紛れるようにとまっています。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られています。
ヒガラ
今週は何度か囀りが聞かれましたが、ヒガラはなぜか毎年秋に囀りを聞きます。
観察機会も少なくないです。「噴水広場」付近の「トドマツ林」や「学びの森」「カラマツ林」などでよく見られています。
カワラヒワ
園内でもあまり見られなくなっています。
カワラヒワは旭山では冬の間もずっと見られる年もあれば、真冬には見られなくなる年もあって、今年はどうなるか。
ハクセキレイ
9月13日に「噴水広場」付近にいたとの観察情報がありました。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られていますが、いつもそこら中にいるという感じではなくなってきました。
ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽います。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。
今週の野鳥以外の生き物情報
花(植物)
ヤマハギ
森の家の周りで多く見られ、他園内に散在している高さ1mほどの低木です。
爬虫類
シマヘビ幼蛇
9月13日、シマヘビ幼蛇が森の家の中に入り込んでいました。
長さ30㎝、鉛筆くらいの太さで、追い立てると外に出て行きました。
シマヘビは森の家の周りでよく見られ、建物の隙間や薪の間に住んでいる可能性がありますが、これだけ小さい幼蛇を見たのは初めてでした。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は2023年9月22日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。