– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2023年8月26日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年8月26日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

9月から10月初旬開催の「旭山野鳥観察会」「バードウォッチャーのための樹木観察会」「自然観察会」は以下の日程にて参加受付中です。

※日程等は変更になる場合があります。
またヒグマ出没等の状況により急きょ中止する場合がございますのでご了承ください。

【旭山野鳥観察会】
日時:2023年9月9日(土曜日)
9月23日(土曜・祝日)
8時00分から10時00分頃まで

 

【バードウォッチャーのための樹木観察会】
日時:2023年9月3日(日曜日)
9月18日(月曜・祝日)
9時00分から11時00分頃まで

 

【自然観察会】
日時:2023年10月1日(日曜日)
9時00分から11時00分頃まで

 

皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も毎日のように園内での観察情報がありました。
本日8月26日9時頃、森の家西側に数羽の群れ、写真はその時のものです。
8月25日6時過ぎに「友愛の小径」から「学びの森」にかけての辺りでしばらく滞在、6羽前後で幼鳥もいたとの観察情報がありました。
8月21日14時過ぎ、「巨木の谷」に6羽から8羽と思われる群れ、目の後ろにまだ黒い部分が残る幼鳥も確認、目視で分かるほど近くでも見られましたが、この時はカラ類混群に入っていました。
8月19日8時過ぎ、森の家西側に数羽で来ました。
今年の夏はとにかく暑いですが、シマエナガは避暑にはいかず辺りにとどまっている群れもいるようで、観察頻度は夏にしては高いです。
今後もこのような感じで見られる可能性はありそうです。

シマエナガ2023年8月26日

 

 

 

今週のトピックス
アリスイ
アリスイが8月23日、園内「遊具広場」付近で観察されました。
アリスイは旭山では何かの拍子に年に数回現れる程度でいつも見られるわけではありませんが、春先に見られることが多く、今回のように8月に見られたのは初めてです。

 

チゴハヤブサ
園内での観察機会が多くなってきました。
今日は9時半ごろ「キーキッキッキッ」という声が上空から聞こえたので見上げると、2羽飛んでいるのが見えました。
また8月22日には「噴水広場」付近に1羽が飛んで来て、すぐにハシブトガラスがモビング(追いかけること)を始めました。
近くで幼鳥が巣立っていれば、幼鳥も見られるようになるかと思います。

 

センダイムシクイ
そろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、昨日8月25日に園内で確認しました。
今日はまだ観察情報は入っていませんが、もういなくなったかどうかはまだ様子をみてゆく必要があります。

センダイムシクイ2023年8月26日

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
今週は地鳴きもあまり聞かれていませんが、成鳥幼鳥ともに不意に出会うことが意外と多く、しかもキビタキは葉が生い茂った木の中にいても意外と動きが目に留まりやすく、見つけた際に目で追えば観察することができます。
ただ、コサメビタキのように開けた場所に出てくることはあまりないです。

キビタキ雄2023年8月26日

 

コサメビタキ
今週も引き続き「学びの森」と「遊具広場」周辺で観察機会が多いです。森の家の周りで見られることもあります。
幼鳥はますます成鳥に近い色合いになってきてはいますが、まだ一目で分かります。
下の写真の上は幼鳥、下は逆光の上に分かりにくい角度でとまっていますが成鳥です(撮影時に確認しました)。

コサメビタキ幼鳥2023年8月26日

コサメビタキ2023年8月26日

 

オオルリ
今週は成鳥幼鳥ともに確かな観察情報はありませんでしたが、例年9月上旬までは見られます。

 

クロツグミ
囀り聞くこともほぼなくなり、たまに笹薮から「キュロキュロ」という声が聞こえてくることもあるくらいで、姿を見る機会はあまりないです。
幼鳥も確認できず。
しかしクロツグミは南に渡る直前の9月下旬から10月上旬に目にする機会が増えるので、まだ様子見です。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今年は観察機会が少ないです。

 

アオジ
園内各所で「チッ」という声が聞かれ、時々低く飛んで道を横切ったりしていますが、アオジはこちらが見るとすぐに飛んで逃げてしまい、そばにはいるのになかなかじっくりと観察できない野鳥です。
アオジは例年10月下旬に南に渡っていなくなりますが、この先まだまだ見る機会は多いと思われます。

 

ホオジロ
囀りはほぼ聞かれなくなりましたが、「噴水広場」周辺及び「噴水広場」周辺で時々見られ、「ツリツリッ」という地鳴きを聞くこともあります。
ホオジロは例年10月上旬から中旬まで見られます。

 

ウグイス
「ホーホケキョ」は聞かれなくなりました。
「ヂッ ヂッ」という地鳴きもほとんど聞くことがなく、今はいるのかいないのか分からない状態になっています、と先週書きましたが、今週、道内の別の場所に3日間連続で行ったところ、そのうちウグイスの地鳴きを聞いたのは1日だけで、ウグイスはこの時期いるけれどほとんど鳴かないのかもしれません。

 

ヤブサメ
笹薮で「キュッ」という声を聞く機会は相変わらず多く、しゃがんで探すと姿が見られることもあります。

 

センダイムシクイ
まだいます(前述)。

 

メジロ
「中央トイレ」真裏にあるミズキの木に来る機会は減り、囀りもあまり聞かれていませんが、「キュー」という地鳴きはよく耳にし、姿が見られる機会もそれなりに多いです。
なお、メジロは例年9月になるとまた囀りを聞く機会が多くなります。

メジロ2023年8月26日

 

キセキレイ
8月20日、朝のにわか雨の中、第1駐車場に雌が1羽飛んで来て、採餌した後第2駐車場方向に飛んでゆきました。
基本的に川沿いで生活している野鳥で、南に渡っていなくなる10月まではこのように時々見られることがあるかと思います。

キセキレイ♀2023年8月26日

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
今週は上空を飛ぶ姿が見たとの情報はありませんでした。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

アオバト
声を聞く機会もますます少なくなってきており、たまたま上空を飛んでいる姿を見ることもあります。
今週3日連続で行った道内別の場所は山地で、そこでは毎日頻繁に鳴き声が聞こえ、姿もしばしば見られていました。

 

キジバト
今週も園内で声が聞かれており、飛ぶ姿もちょくちょく見られ、道路の電線にとまっていることもあります。
またメジロのところで触れた「中央トイレ」裏のミズキの実を食べに来ていたという観察情報もありました。

 

ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、秋になると見られる機会がしばしばあり、今後要注意です。

 

チゴハヤブサ
(前述)

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で見たとの観察情報があり、撮影できるほど近くに来たとのことですが、このようにして来ることがあります。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、相変わらず雄の情報が多いです。

 

アカゲラ
園内随所でよく見られています。

 

コゲラ
園内各所で観察機会は多く、「ギー キーッキッキ」という声はきわめてよく聞かれています。
カラ類混群に入っているか近くで一緒にいることもよくあります。

コゲラ2023年8月26日

 

ヤマゲラ
今週も「巨木の谷」や「学びの森」周辺で見られていましたが、♀の観察情報が多いです。

 

キクイタダキ
今週は確かな観察情報はありませんでした

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、今年は春からこちら観察情報が少ないです。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「テュッ テュッテュッ」という地鳴きを聞くことも多いです。

ゴジュウカラ2023年8月26日

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多く、幼鳥もよく見られていますが、次の下の写真、まだ巣立ってあまり経っていない「ネクタイが」切れている個体もいて、シジュウカラはやはり1年に2回繁殖しているようです。

シジュウカラ2023年8月26日

シジュウカラ幼鳥2023年8月26日

 

ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いです。

ハシブトガラ2023年8月26日

 

ヤマガラ
園内各所でよく見られており、笹薮や地面に降りて餌を探す姿を見ることが意外と多いです。

ヤマガラ2023年8月26日

 

ヒガラ
囀りは聞かれなくなりましたが、「噴水広場」付近の「トドマツ林」や「学びの森」「カラマツ林」などでよく見られています。

ヒガラ2023年8月26日

 

カワラヒワ
主に展望台周辺から「噴水広場」周辺から学びの森にかけて見られています。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。
ところで、先週、「ハシブトガラといえば「灰色」「グレー」というイメージが強いかもしれないですが、夏から秋にかけてはもう少し茶色みが強い褐色に見えることがよくあります」と書きましたが、ヒヨドリもそのように感じられます。

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽いますが、「巨木の谷」と森の家周辺でも見られることがあります。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

 

今週の野鳥以外の生き物情報

ミズタマソウ
イベントで第2駐車場裏の沢に入ったところ、ミズタマソウが咲いていました。
もう咲き終わりかけていますが、この沢は園内の他の場所では見られない植物がいくつかあり、これもそのひとつです。

ミズタマソウ2023年8月26日

 

ヤマトキホコリ
花はもう咲いていませんでしたが、ヤマトキホコリも園内ではこの沢だけに見られる植物です。

ヤマトキホコリ2023年8月26日

 

 

昆虫
ムモンアカシジミ
シジミチョウ科「ゼフィルス」の仲間で、よく似たアカシジミは比較的よく見られますが(今年は少なかった)、こちらは園内ではややレアです。

ムモンアカシジミ2023年8月26日

 

クスサン
大型の蛾で、今年多く見られており、この先まだ見られると思われます。

クスサン2023年8月26日

 

アオゴミムシ
第2駐車場裏の沢にアオゴミムシもいました。
アオゴミムシという名前はあれですが、緑色がとてもきれいに見えるコウチュウの仲間です。
こちらはこの沢以外でも園内のやや湿った場所で時々見られます。

アオゴミムシ2023年8月26日

 

 

哺乳類
エゾリス
今週もオニグルミに夢中のエゾリスでした!

エゾリス2023年8月26日

 

エゾシカ
「ちびっこ広場」付近で観察情報が多いですが、こちらの個体は今年か昨年生まれた♂のようで、角が生えてくる場所が少しだけ出っ張っているように見えます。

エゾシカ2023年8月26日

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年9月1日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。