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旭山記念公園野鳥情報2023年7月29日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年7月29日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

8月の野鳥観察会及び自然観察会は以下の日程で行います。
ただ今参加受付中です。

※日程等は変更になる場合があります。
またヒグマ出没等の状況により急きょ中止する場合がございますのでご了承ください。

【旭山野鳥観察会】
日時:①2023年8月12日(土曜日)
②2023年8月27日(日曜日)
各回ともに8時00分から10時00分頃まで

【自然観察会】
日時:2023年8月19日(土曜日)
9時00分から11時00分頃まで

皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

今週のトピックス
コサメビタキ
今週も「旭山コサメビタキランド」状態は続いています。
今朝も9時頃までは「遊具広場の森」や「学びの森」周辺で数分と置かずに見ることができました。
コサメビタキが多く見られるのは「遊具広場」ですが、「学びの森」周辺では低い木に来たところを見下ろしの角度で見ることができる場所があり、撮影にはこちらの方がよいかもしれません。
いつまで続くか分からないですが、まだ楽しめそうです。
写真はどちらも遊具広場で撮影したコサメビタキ幼鳥です。

コサメビタキ幼鳥2023年7月29日2地面

コサメビタキ幼鳥2023年7月29日1木の枝

 

キクイタダキ
7月23日の旭山野鳥観察会の際に、学びの森の針葉樹に1羽のキクイタダキが来ていました。
いつものように針葉樹の葉の陰で採餌していて見られたり見られなかったりでしたが、4、5分ほど観察できました。
7月にキクイタダキが園内で見られるのも極めて珍しいことで、6月にも親子が見られたりと、近くで繁殖したのかもしれません。
今後も注意深く追ってゆきます。

 

チゴハヤブサ
先週まで、渡って来た直後に見られただけで今年は見ていないと書きましたが、7月25日、「遊具広場」付近で鳴き声が聞こえ、ハシブトガラス2、3羽が追いかけようとしているのを観察しました。
やはり近くに営巣しているのかもしれず、今後も動向に注目です。

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
園内で幼鳥が混じった群れが観察されているとの情報がありました。
見られる頻度は高くはないですが、見られてはいます。

 

 

 

 

夏鳥情報
キビタキ
囀りはほぼまったく聞かなくなり、地鳴きもあまり聞かれなくなって、見つけるのが難しくなってきています。
雌や幼鳥の観察情報もあります。

 

コサメビタキ
(前述)

 

オオルリ
囀りを聞いたとの情報もありましたが、あまり目立った動きは観察されていません。
写真の幼鳥は「つり橋」付近で撮影されたもので、園内で時々見られています。

オオルリ幼鳥2023年7月29日

 

コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
もう少しだけ様子をみます。

 

クロツグミ
囀りを聞く頻度はさらに下がりましたが、「遊具広場の森」で鳴いていることが多かったです。
幼鳥の確かな観察情報はまだ入ってきていませんが、今年はどうなのか気がかりです。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

イカル
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ちなみに旭山以外での情報ですが、数日前、札幌近郊の山地に行ったところ、30羽で群れ飛んでいるのを観察しました。
もう10年以上前の9月に藻岩山登山をした際に、山頂周辺で20羽前後で群れ飛んでいたのを観察しましたが、夏を過ぎるとそうして群れになることがあるのでしょう。
旭山でも群れで見られるといいのですが。

 

アオジ
先々週戻って来たと書きましたが、今週も「噴水広場」から「ちびっこ広場」方面で比較的よく観察されており、すっかり戻ったようです。
そうなると幼鳥も見られる可能性があり、今後注目です。

 

ホオジロ
「展望台」周辺及び「噴水広場」周辺で時々見られており、時々囀りを聞くこともありますが、その頻度は落ちてきました。
幼鳥を見たとの情報もありました。

 

ウグイス
先週、森の家南側斜面の木に来て囀りしていたと書きましたが、今週も25日火曜まで毎日来て囀りしていました。
しかしそろそろ囀りが聞かれなくなる頃で、逆に「ヂッ ヂッ」という地鳴きを聞くことが多くなってきました。

 

ヤブサメ
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが、園内の笹薮がある場所で笹の中から「ヒュッ」という声が聞こえてくることはまだあって、探すと姿が見られることがあります。

 

センダイムシクイ
幼鳥の観察情報もありました。
「チヨチヨビー」という囀り、今はあまり聞かれていませんが、例年であれば8月に入るとまた聞くことが多くなります。

 

メジロ
「中央トイレ」真裏にあるミズキの木に実がなっており、それを食べに来ていました。
下の写真の上がミズキを食べに来たメジロ、下がそのミズキの実です。
ミズキの実は鳥たちには大人気だそうですが、その木は斜面に立っており、見下ろしで見られる位置にも実がなっているので、待っているとメジロやその他の鳥をじっくりと観察できるかもしれません。
園内で出会う機会が多い鳥ではあります。

メジロ2023年7月29日

ミズキの実2023年7月29日中央トイレ裏の木

 

キセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年、夏から秋にかけて「西側エリア」で時々見られるようになります。

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
今週は上空を飛ぶ姿が見たとの情報はありませんでした。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

アオバト
声は日に何度か森の家の周りでも聞くことがありますが、その頻度も落ちてきており、近くで見られたとの観察情報はありませんでした。

 

キジバト
先週よりも園内で声を聞く機会が多くなったと感じられ、飛ぶ姿もちょくちょく見られています。

 

ツツドリ
今週は声も姿も確かな観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
(前述)

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週は園内で近くで見たとの観察情報がありませんでしたが、また来ないとも限らず、しかしもう親子で離れて生活しているかもしれません。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
園内随所でよく見られています。
下の写真の下は幼鳥です。

アカゲラ♀2023年7月29日

アカゲラ幼鳥2023年7月29日

 

コゲラ
園内各所で観察機会はきわめて多く、「ギー キーッキッキ」という声を聞くことも多いです。

コゲラ2023年7月29日

 

ヤマゲラ
今週も園内で見られており、「学びの森」方面での観察情報が多いです。

ヤマゲラ雄2023年7月29日

 

キクイタダキ
(前述)

 

フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

トビ2023年7月29日

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多いです。

ゴジュウカラ2023年7月29日

 

 

シジュウカラ
園内各所で観察機会は多く、幼鳥もよく見られています。

 

ハシブトガラ
園内各所で観察機会は多いです。

ハシブトガラ2023年7月29日

 

ヤマガラ
園内各所でよく見られており、幼鳥もだいぶ大人の色に近くなってきました。

ヤマガラ幼鳥2023年7月29日

 

ヒガラ
囀りはあまり聞かれなくなりましたが、「噴水広場」付近の「トドマツ林」や「学びの森」付近そして展望台の松などでよく見られています。

 

カワラヒワ
主に展望台周辺から「噴水広場」周辺から学びの森にかけてそして展望台の辺りで観察機会は比較的多いです。

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所でよく見られています。

 

ハシボソガラス
展望台から「噴水広場」そして「学びの森」付近に常に数羽いますが、「巨木の谷」と森の家周辺でも見られることが多いです。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

今週の野鳥以外の生き物情報


クサギ
夏の木の花の代表格、クサギの花が開花しました。
旭山記念公園入口石の門のすぐそばの道路沿いにある電源盤の裏と、「レストハウス木段」をレストハウス側から降りて右手側にまとまって生えています。
香しい花で、秋には青い実がなり、それが赤いガクにとても映えます。

クサギ2023年7月29日

 

ヨツバヒヨドリ
「展望台北西斜面」下の「舗装道路」沿いにまとまって生えています。
この花には蝶がよく集まってきます。

ヨツバヒヨドリ2023年7月29日

 

ヤブジラミ
「森の家階段」の脇に小群落となって咲いています。
セリ科のヤブジラミは以前、園内にぱらぱらと咲いていましたが、一昨年までの数年間、一時見られなくなりました。
しかし昨年この場所に小群落が現れ、白い花を咲かせ、今年も見られています。
ヤブジラミは種子が「ひっつき」になり、動物の毛や衣服にくっついて運ばれますが、それがシラミのようだというのでこの名がついています。
シラミに喩えられるとはなんだかかわいそうと言えなくもないですが、シラミ自体を見たことがないという人も今は多いと思われます。

ヤブジラミ2023年7月29日

 

 

昆虫
ウラギンヒョウモン
ヒョウモンチョウの1種で、旭山では昨年までは毎年見られるものでもなくたまに見られる程度でしたが、今年は観察情報が多いです。

ウラギンヒョウモン2023年7月29日

 

 

 

脊椎動物
森の家の闖入者アオダイショウ
7月24日、森の家のワークスペースにアオダイショウが入り込んでいました。
前の日に暑くてワークスペースの窓を数時間開けていたのですが、その間に忍び込み一夜を過ごした可能性があります。
無事、外に出すことができました。
アオダイショウは毒はありません。

アオダイショウ2023年7月29日

 

 

エゾシカ2歳か3歳の♂
7月25日、「ちびっこ広場」斜面に若い♂のエゾシカがいました。
人が近寄ってもすぐには逃げずに草を食み続けていました。
さらに本日、「界川1丁目入口」付近でも同一個体と思われる若い♂のエゾシカが観察され、それもやはりすぐには逃げずに立っていたとのことです。
エゾシカの♂は、角が1回分岐するだけでまっすぐなのが1歳もしくは2歳、2回分岐するのが2歳もしくは3歳、3回以上分岐するのが3歳もしくは4歳ですが、この写真はまだ袋角(ふくろづの)で、2回分岐しているので2歳か3歳ということになります。
エゾシカは人を襲うことはほぼないですが、近くで出くわしてびっくりして転んだり、車に当たったりなどで人がケガをする可能性も少しはあるので、注意するにこしたことはないです。
ただ、エゾシカは基本人を見るとすぐに逃げ、近寄りたくでも近寄れないことばかりですが。

エゾシカ若い♂2023年7月29日

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

 

次回は2023年8月4日金曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。