旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年6月10日土曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
6月の野鳥観察会は、すべては募集定員に達しましたため受付終了となっております。
なお、6月18日(日曜日)自然観察会、9時開始、こちらはまだ参加受付しております。
みなさまのご参加をお待ちしております。
2023年夏鳥到来情報(カッコ内は2022年との比較)
1.ベニマシコ 3月23日(13日早)
2.ヤマシギ 3月23日(6日早)
3.ホオジロ 3月27日(8日早)
4.モズ 3月31日(同日)
5.キジバト 3月31日(13日遅)
6.イカル 4月4日(12日遅)※参考記録
7.ウグイス 4月11日(1日遅)
8.キセキレイ 4月14日(9日遅)
9.クロツグミ 4月14日(4日早)
10.ルリビタキ 4月14日(7日遅)
11.アオジ 4月15日(3日遅)
12.トラツグミ 4月18日(12日遅)
13.アカハラ 4月19日(同日)
14.ノビタキ 4月20日(7日遅)
15.メジロ 4月21日(3日遅)
16.ヤブサメ 4月24日(9日遅)
17.センダイムシクイ 4月26日(2日遅)
18.エゾムシクイ 4月26日(1日遅)
19.ビンズイ 4月27日(2日早)
20.コマドリ 4月28日(4日遅)
21.コルリ 4月28日(同日)
22.オオルリ 4月29日(4日遅)
23.キビタキ 4月30日(3日早)
24.コサメビタキ 5月2日(3日早)
25.チゴハヤブサ 5月2日(4日遅)
26.ツツドリ 5月5日(2日遅)
27.アオバト 5月19日(1日遅)
28.ハリオアマツバメ 5月26日(-)
29.オオムシクイ 6月3日(7日遅)
渡来日一覧表は来週もう一度書き添えます。
今週のトピックス
ノスリ
本日、野鳥観察会でノスリが観察されました。
西側エリア上空で観察され、少しずつ上昇気流に乗って高く上がり、見えなくなりました。
ノスリはその後、観察会終了時の10時頃と10時30分頃にも観察されましたが、今日は上昇気流があって飛びやすかったのかもしれません。
写真は2枚とも10時30分頃に出た時のものです。
ノスリは旭山では四季を通して見られますが冬は少なく、春から秋にしばしば見られます。
アオバト
ミュンヘンの森の丘に時々数羽で飛んで来ています。
今日も10時過ぎに飛んで来ていましたが、すぐに飛び去りました。
エゾヤマザクラの実が黒く熟すと頻繁に食べに来るようになりますが、今年はどうか、注目しています。
写真には2羽の雄が写っています。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は観察情報が少なく、この先も夏が過ぎるまではあまり見られないかもしれません。
しかし、一昨年のように8月に入って見られる機会が増えた年もありました。
夏鳥情報
キビタキ
森の家の周りでも頻繁に囀りを聞き、園内数か所で囀りしています。
鳴き声の発信源辺りを根気よく探していれば姿が見られることもあります。
オオルリ
今週火曜、水曜とつり橋下流側の双子沢谷で囀りをしていましたが、その時は近くで姿は見られず、その他も観察情報が幾つかあるだけでした。
幼鳥が巣立つ前後の頃に観察頻度が高くなったことがあり、今年もそうなれば観察機会が増えることはあるかもしれません。
コサメビタキ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年7月中旬に幼鳥が巣立つと観察機会が多くなります。
イカル
園内で時々見られ、「ホヒリホヒー」という囀りや「キョッキョッ」という声も聞くことがあります。
アオジ
今週も園内での観察情報はほとんどありませんでしたが、これだけアオジが見られない年もなかったといえるくらいです。
ただ、茨戸川緑地公園では普通に見られており、見られる機会が少ないのは旭山だけのことかもしれず、そうであるならそれはそれで心配です。
ホオジロ
展望台周辺及び噴水広場周辺で時々見られています。
クロツグミ
たまに囀りが聞こえてくるだけになり、それも園内ではなく藻岩山方面や旭山都市環境林からのことで、囀りをほとんど聞かなくなる時期に入ったようです。
アカハラ
6月4日の早朝野鳥観察会の際に園内で囀りをしていましたが、それ以外の確かな観察情報はありませんでした。
このように旭山では夏の間はたまに囀りを聞いたり見られたりです。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
囀りが聞かれる頻度は落ちてきており、ときどき囀りを聞くくらいになってきました。
遊具広場からちびっこ広場にかけての辺りで比較的よく「ホーホケキョ」と声を聞きます。
ヤブサメ
囀りを聞く機会が減ってきておりと先週書きましたが、まだ囀りを聞くことはあり、今日は観察会の際に巨木の谷で笹薮の中にいる姿を見ることができました。
センダイムシクイ
「チヨチヨビー」という囀りを聞く機会はまだ多いです。
オオムシクイ
「チャキッ ジジロジジロ」という囀りは今日も聞かれていますが、例年よりは個体数が少ないように感じています。
メジロ
観察機会が若干減ってきており、囀りを聞く機会も少なくなりました。
キセキレイ
第2駐車場から道路沿いで時々見られますが見る機会は少ないです。
コムクドリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
モズ
ちびっこ広場で時々見られており、今日も2羽がいたとの観察情報がありました。
ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
アオバト
(上述)
キジバト
鳴き声を聞いたり飛ぶ姿を見たりと観察機会は少なくないです。
ツツドリ
藻岩山方面の遠くから時々「ボボッ」という鳴き声が聞こえてきます。
チゴハヤブサ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
留鳥情報
クマゲラ
今朝の野鳥観察会開始直前に藻岩山方面からミュンヘンの森の上をかすめて園内に降りたのが観察されましたが、その後北西方向に飛んで行って分からなくなりました。
園内で近くで見られたのは久しぶりでしたが、今後も時々このような感じで見られそうです。
オオアカゲラ
園内及び旭山都市環境林で時々見られています。
アカゲラ
森の家の周りでしばしば見られ、今日の観察会でも雄1羽が見られました。
コゲラ
観察機会が少なくなっていますがこの時期毎年のことです。
ヤマゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、ヤマゲラはこの時期あまり鳴き声を発することがないので、見つけるのが難しくなります。
ただ、ひょっこりと現れることも少なからずあります。
フクロウ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
(上述)
トビ
本日10時頃、上記ノスリ2回目の観察時に同じ辺りをトビも飛んでいて、森の家の真上まで飛んで来ました。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察頻度はさらに少なくなっていますが、これもこの時期毎年のことです。
シジュウカラ
幼鳥は出ているようです。
囀りはほとんど聞かれなくなりましたと先週は書きましたが、今日は観察会の間何度も囀りを聞き、まだ聞くことはあると思われます。
ハシブトガラ
囀りはほぼ聞かれなくなり、姿を見る機会も少なくなってきましたが、今日は観察会の際に間近で見られました。
ヤマガラ
「ニィニィ」という声を聞く機会は多いですが、幼鳥はまだ確認されていません。
ヒガラ
こちらも囀りを聞くことが少なくなってきており、木の低い位置で見ることも少なくなってきました。
カワラヒワ
鳴き声を聞くことが急に少なくなり、今日と7日水曜日は観察会の間は確認できないくらいに少なくなりました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
今週もよく見られており、エゾヤマザクラの実がそろそろ黒く熟して食べに来るようになると思われ、このところよく「視察」に来ています。
ハシボソガラス
翼に白い羽がある個体はまだ見られていますが、やはり飛ぶ姿を撮るのは難しいです。
写真は白い羽がある個体ではありません。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、レストハウス周辺や展望台では人が持っている食べ物を奪おうとする個体がいるので、くれぐれもご注意ください。
また、営巣していればそろそろ雛が巣立ち、親が攻撃的になる頃ですが、今年は園内散策路沿いで巣は確認しておらず、しかし警戒はするに越したことはない、そんな時期になりました。
今週の野鳥以外の生き物情報
花
オククルマムグラ
オククルマムグラが咲き始めました。
近縁種のクルマバソウが咲き終わる頃に咲き始めますが、一部は時期が重なります。
クルマバソウとの主な違いは、葉が基本6枚(クルマバソウは7、8枚)、茎が四角い、茎に毛がある、といったところ。
普通に見られますが、クルマバソウほどの大きな群落にはならず、少しまとまってぽつぽつ点々と咲く感じです。
ハルジオン
噴水広場周辺で今年はハルジオンの花をよく見ます。
旭山には少なく、数年前はほとんどなかったのですが、今後増えるのか要注目です。
どちらも外来種でよく似たハルジオンとの主な違いは、ハルジオンは放射状に伸びる花びらのように見える部分(舌状花冠)が細い(ヒメジョオンはやや太い)、茎が中空、といったところで、花もハルジオンの方がピンク色みが強いです。
昆虫
ニホンカワトンボ
渓流の近くで6月から7月中旬までよく見られるトンボで、旭山でも普通にいますが、ここ数日特に多く見られています。
雄には翅が橙色のタイプと、雌と同じく翅が透明なタイプがいますが、前翅の上辺についている小さい斑が白いのが雌、赤っぽいのが雄です(どちらの翅のタイプでも同じ)。
遊具広場と森の家から木の橋付近でよく見られます。
写真、上が翅が橙色の雄、真ん中は左が雌、右が翅が透明の雄、下が雌です。
脊椎動物
アオダイショウ
ポートランドの森にいました。
アオダイショウは時々見られます。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、便宜上各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事で使用しております。
次回は2023年6月16日金曜日に上げる予定です(来週は金曜日です)。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。