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旭山記念公園野鳥情報2023年3月3日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年3月3日金曜日、ひな祭り。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

3月開催の野鳥観察会(3月11日土曜日、26日日曜日)は、現在どちらも参加受付中です。

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もペアと思われる2羽での行動が多く見られ、時々3羽から8羽くらいで集まっていることもありますが一時的なもので、すぐに分散してゆきます。
イタヤカエデの樹液もそろそろ出てきてシマエナガをはじめ鳥たちが集まってくるようになると思われます。
見られる場所と時間に規則性のようなものがないこと、イタヤカエデがある場所によく来る傾向があることは先週と同じですが、他のカラ類が集まっているとそこに混じっているかその辺りに飛んで来ることもあります(必ずそうとは限らないですが)。
巣作りはまだ始まっていないようで、まだもう少しこのような出方で見られるものと思われます。

 

 

 

今週のトピックス
マヒワ
今週に入って声を聞く機会は増えましたが、数は2羽から数羽と少なく、木にとまることは少ないかとまっても上の方で観察にはあまりいい条件ではありません。
それでも、一時期に比べれば観察機会は多くなってきており、シラカンバの種子の食べかすを見ることも多くなってきました。

マヒワ雌2023年3月3日

 

 

ヒレンジャク、キレンジャク
先週、2月19日を最後に園内での確かな観察情報がありませんと書きましたが、今日どちらも確認、合わせて数羽が森の家の周りで観察されました。
少数残っているようで、引き続き様子をみてゆきます。

 

シジュウカラ
本日、3月3日、園内での「初鳴き」=今年初めて囀りを聞きました。
昨年は2月8日だったのでだいぶ遅いです。
ただ、まだ聞いたというだけで、囀りが本格化してはいません。

 

 

 

季節の野鳥情報(夏鳥、冬鳥、旅鳥など)
マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、市内近郊でまだ見られている場所があるようで、まだ様子を見てゆきます。

 

シロハラ
今週も園内での観察情報がありましたが、市内一円で越冬しているようで、他の場所からの観察情報も入ってきています。

 

イカル
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
以前よく見られていた学びの森周辺での観察情報は少なくなり、森の家の周り、ミュンヘンの森、第1駐車場そして巨木の谷にかけての辺りで比較的よく見られています。

ミヤマカケス2023年3月3日

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
(上述)

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

シメ
今週も学びの森周辺から遊具広場にかけての辺りと森の家の周りでの観察情報がありました。

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
園内で雌の個体1羽だけの観察情報がありましたが、少ないことは少ないです。
ウソがいないと寂しいのですが。

 

キクイタダキ
今週も観察情報は多くはなかったですが、針葉樹のある場所に時々来ています。

 

キバシリ
今週は園内での観察情報がいくつかあり、今日も森の家の周りに来ていました。
囀りが聞かれることもあります。

 

ツグミ
園内にまだ数羽が残っているようで、数は少ないながらも目にする機会は多いです。
低い位置で見られることもあり、写真はそこそこ撮れます。

ツグミ2023年3月3日

 

ハチジョウツグミ
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありませんが、市内では見られている場所もあるようです。

 

ヒレンジャク
(上述)

 

キレンジャク
(上述)

 

ミソサザイ
園内の沢や斜面でときどき見られています。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で見られており、近くで撮影できたという話も聞きました。

 

オオアカゲラ
観察機会は比較的多いですが、今週も雌の観察情報ばかりでした。

 

アカゲラ
園内でよく見られており、「キャッキャッキャッ」と激しく鳴く声やドラミングの音を聞く機会も少なくないです。

アカゲラ雌2023年3月3日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

 

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッ」という大きな声が日に何度か聞かれ、時々近くで見られる機会もあります。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いですが、囀りを聞く機会はまだあまり多くはないです。

ゴジュウカラ2023年3月3日

 

シジュウカラ
観察機会は多く、3羽で行動していることがよくあります。

シジュウカラ2023年3月3日

 

ハシブトガラ
観察機会は多く、囀りを聞く機会も多いですが、毎日13時過ぎると1回は森の家の南側のシラカンバに来て囀りしています。

ハシブトガラ2023年3月3日

 

ヤマガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。

 

ヒガラ
観察機会は多く、今いちばん囀りを聞く機会が多い鳥であるのは先週と変わらずです。

 

カワラヒワ
今週も学びの森から展望台周辺で観察機会が多く、森の家周辺でもときおり見られています。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
3羽から5羽で行動していることが多く、観察機会は多いです。

ヒヨドリ2023年3月3日

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りで見られています。
雪解けとともに地面に落ちていたオニグルミの実が見えるようになり、ハシボソガラスがそれを拾って高く飛んで上から落として地面で割って食べるようすが見られるようになります。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

今週のエゾリスと足跡
今朝はエゾリスの足跡が指までくっきりと残っていました。
前日に気温がプラスに、朝方にマイナスになって雪面が凍ったところに薄く雪が積もると、動物の足跡がくっきりと残りやすくなります。

A
エゾリス足跡A2023年3月3日

こちらがエゾリスの足跡。
今朝方に降った雪が少々多かったのですが、もっと薄い雪だとよりきれいに足跡が残ります。
ところで、次の写真をご覧ください。

B
エゾリス足跡B2023年3月3日

同じ個体と思われるエゾリスの足跡、写真Aの隣りに残っていたものです。
はてさて、何かが違う?
エゾリスの足跡は通常、写真Aのように、大きくて幅が広い後ろ足の足跡が前に、小さくて狭い前足が後ろに残り、蝶のような形になります。
これは、先についた前足を後ろ足が勢いよく飛び越してつくためです。
しかし写真Bでは逆に、前足の足跡が前についています。
この足跡が残っていたのは急な斜面(法面)の登り口で、駆け上る際に後ろ足を通常より後ろに着いたと推測されます。
このように足跡が残ることはあまりない、今朝はいいものが見られました。

 

エゾリス2023年3月3日

なお、この写真の個体が足跡をつけた主であるかどうかは分かりません(場所は200mほど離れていました)。

 

 

 

次回は2023年3月10日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。