– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2023年3月10日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年3月10日金曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

明日3月11日土曜日開催の野鳥観察会は、募集定員に達しましたため受付終了とさせていただきました。
ご了承ください。

3月26日日曜日はまだ受付しておりますが、そろそろ受付終了となることが予想されます。

 

 

今週のトピックス
ウソ
3月4日土曜日、ウソ7羽の群れが園内に現れました。
先週のこの記事では1羽だけの観察情報があったと書きましたが、その翌日に見られ、雄2羽雌5羽の群れでした。
写真は2枚ともその時のもので、1枚目雄、2枚目雌、イタヤカエデの種子を食べていましたが、亜種ウソであると思われます。
翌3月5日以降は近くで見られたとの観察情報はないですが、「フィッ」という声が聞こえたことは何度かありました。
ウソは例年、というより数年前までは5月上旬まで見られていましたが、今年はこの先どうなるか要注目です。

ウソ雄2023年3月10日

ウソ雌2023年3月10日

 

ハギマシコ
3月5日12時前、1羽だけで森の家上空を北から南に飛び抜ける姿が観察されました。
ハギマシコは市内近郊で今年も来ている場所があるようですが、旭山では近くで見られたという情報は今のところ入っていません。

 

マヒワ
3月4日、ウソ7羽と同じ日に20~30羽の群れを一度だけ森の家上空で観察しましたが、それっきりで、それ以降はいつも通り2羽から5羽くらいが日に何度か見られています。
この先数が増えるのか、ようすを見てゆきます。

 

カワラヒワ
3月7日、園内で今年の初鳴き=初めて囀りを聞きました。
「ギュイーンチイチイチイ」と鳴いて、間にいつもの「コロコロコロ」という声も入ります。
学びの森周辺に常に数羽がいる感じですが、森の家の周りでも声を聞く機会は比較的多いです。
余談ですが今週のトピックスはすべてアトリ科の鳥の話題でした。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もペアと思われる2羽での行動が多く見られ、時々3羽から8羽くらいで集まっているが一時的なものであるのも同じです。
イタヤカエデの樹液は出ていますが、今のところシマエナガが頻繁に来ていることはありません。
また、ペアで巣を造る場所を探している様子も見られ、イタヤカエデではない広葉樹に寄ったり、同じ辺りに5分くらい留まったりということもあります。
ただ、巣材集めはまだ始めていないようです。
見られる場所と時間に規則性のようなものがないことも同じで、3月8日水曜日には森の家の周りに午前中に3回、3月7日は午後3時頃に学びの森辺り、といったところです。
ただ、場所は分からないですが、朝いちで出会うと群れにいる数が多い傾向があり、3月7日には10羽前後が朝8時過ぎに森の家の周りで見られました。
しかしそれも運しだいでしょうが、日に何度か見られてはいます。

シマエナガ2023年3月10日

 

 

 

 

季節の野鳥情報(夏鳥、冬鳥、旅鳥など)
マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

シロハラ
今週も園内での観察情報がありましたが、このまま越冬するかもしれません。

 

イカル
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今日は巨木の谷周辺で3羽が少し離れて鳴き合っていました。
森の家の周りでも主に朝に見ることがあります。

ミヤマカケス2023年3月10日

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
(上述)

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

シメ
今週も学びの森周辺から遊具広場にかけての辺りと森の家の周りでの観察情報があり、よく見られるというほどではないですが時々見られています。

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
(上述)

 

キクイタダキ
今朝は風の丘近くの松(キクイタダキの松と名付ける予定の場所)に来ており、他、展望台の松やミュンヘンの森などで散発的な観察情報がありました。

 

キバシリ
園内で頻度は高くないですが見られており、ほとんどが西側エリア(森の家周辺、カラマツ林周辺、巨木の谷周辺など)での情報です。
囀りが聞かれることもあります。

 

ツグミ
園内にはまだ数羽が残っていますが、目にする機会も若干減ってきたように感じられます。
それでも、見られない日はありません。

 

ハチジョウツグミ
今冬は今のところ園内での確かな観察情報はありません。

 

ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、先々週もほとんど見ないと書いて先週見られたので、この先もまだ分かりません。

 

キレンジャク
3月9日に1羽だけの観察情報がありましたが、キレンジャクは以前にも2月から3月に何度か1羽だけ見られたことがあります。
こちらもこの先まだ見られる可能性があります。

キレンジャク2023年3月10日

 

ミソサザイ
園内の沢や斜面で見られることがありますが、観察頻度はかなり落ちてきています。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週はほぼ毎日園内で見られており、近くで撮影できる機会もありました。
雄と雌どちらも観察情報がありましたが、興味深いことに、今週はどちらもシラカンバをつついて採餌していることが多かったです(ほとんどでした)。

 

オオアカゲラ
観察機会は比較的多いです。

 

アカゲラ
園内でよく見られており、今週も「キャッキャッキャッ」と激しく鳴く声やドラミングの音を聞く機会も少なくなかったです。

アカゲラ雄2023年3月10日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

コゲラ2023年3月10日

 

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッ」という大きな声が日に何度か聞かれていますが、今週は近くで見られたという情報はなかったです。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いですが、やはり囀りを聞く機会はまだあまり多くはないです。
このまま続くのか、春を迎えて囀りを聞く機会が多くなるのか、様子を見てゆきます。

 

シジュウカラ
観察機会は多く、3羽で行動していることがよくあります。
森の家の裏のカラマツによく来ています。

シジュウカラ2023年3月10日

 

ハシブトガラ
観察機会は多く、囀りを聞く機会も多いです。
いつもは聞かないような激しい「チビチビチビー」という切れのある声で2羽が絡み合うように飛ぶ姿も今週は観察されました。

ハシブトガラ2023年3月10日

 

ヤマガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。

 

ヒガラ
観察機会は多く、やはり今週もいちばん囀りを聞く機会が多い鳥でした。

 

カワラヒワ
(上述)

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
3羽から5羽で行動していることが多く、観察機会は多い、というよりいつも周りにいるようにすら感じられるくらいです。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りで見られています。
翼を少し広げつつ下ろし頭を上下させながら鳴く姿も時々見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2023年3月10日

 

 

 

アカゲラ通信2023年3月号ができました。
今月の表は日本国と47都道府県の鳥の特集です。
おなじみの鳥、珍しい鳥、その地域ならではの鳥など、一覧表とともに一部は話題をピックアップし紹介しています。
裏面の野鳥メモはツグミ、後半にイタヤカエデについて短くまとめて書きました。
森の家にて無料配布中、ぜひお手に取ってお読みください。

アカゲラ通信2023年3月号A面

アカゲラ通信2023年3月号B面

 

 

次回は2023年3月17日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。