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旭山記念公園野鳥情報2023年2月24日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年2月24日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

 

2月26日(日曜日)開催予定の旭山野鳥観察会は、募集定員に達しましたので、受付終了となりました。
あしからずご了承ください。

なお、3月開催の野鳥観察会(3月11日土曜日、26日日曜日)につきましては、2月25日(土曜日)10時より、電話か窓口直接にて受付開始となります。

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もペアと思われる2羽での行動が多く見られています。
時々3羽から8羽くらいで集まっていることもありますが一時的なもので、すぐに分散してゆきます。
イタヤカエデの樹液はようやくちらほらと出ている場所が確認できるようになってきており、この先気温が上がると多くの場所のイタヤカエデが出てくるものと思われます。
ただ、日中気温が上がるので、朝方につららができたとしても長くは持たない可能性もありそうです。
見られる場所と時間にはやはり規則性のようなものはないですが、イタヤカエデがある場所によく来る傾向があります。
また、ミズナラにいる何かの虫を食べているようで、ミズナラにもよく寄って来ます。
見られる頻度、今週は水曜日に7時から10時の間に森の家の周りで5回出ましたが、今日はその間に1回とまばらです。
巣作りはまだ始まっていないようで、まだもう少しこのような出方で見られるものと思われます。

シマエナガ2023年2月24日1

シマエナガ2023年2月24日2

 

 

 

今週のトピックス
シロハラ
今週も水曜日にはまだ園内で観察されており、別の場所と時間に雄と雌それぞれ見られました。
写真は雌の個体です。
シロハラは北海道では通常春と秋の旅鳥ですが、今冬札幌市内近郊各所で2月に観察されているとの情報があり、少数が越冬しているのではないかと思われます。
このまま越冬するのか要注目です。

シロハラ雌2023年2月24日

 

ヤマゲラ
昨日2月23日、アーチ橋付近で2羽が「ピョッピョッピョッ」と鳴き交わしており、1羽は目視できませんでしたが、目視確認した1羽は雌でした。
今週は鳴き声を聞かなかった日はなく、23日のように近くで見られる機会も増えてきています。
アーチ橋からミュンヘンの森にかけての道沿いにある高いポプラによくとまりますが、高い位置にいることが多く、撮影にはあまり条件がよくないことも多いです。

 

ハヤブサ
2月22日水曜日朝、森の家上空に南から1羽が飛んで来て、そのまま北に抜けました。
クマゲラが「プルプル」と鳴きながら飛んで来たのでその方向を見たところ、その後ろから少し高い位置でハヤブサが飛んで来ました。
クマゲラを襲おうとしていたのかどうかは不明ですが、さすがにクマゲラは大きいので考えにくく、たまたま重なっただけだったのかもしれません。

 

 

 

 

 

季節の野鳥情報(夏鳥、冬鳥、旅鳥など)
マミチャジナイ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、市内近郊でまだ見られている場所があるようで、まだ様子を見てゆきます。

 

シロハラ
(上述)

 

イカル
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、移動した可能性があります。
ただ、イカルは早い年であれば3月20日頃に観察されたことがあるので、ここでは継続して様子をみてゆきます。

 

メジロ
今週は園内での確かな観察情報はなく、市内近郊の別の場所での情報もありませんでした。
この先1週間見られなければ、ひとまず夏鳥として渡って来る4月までここでは取り上げないことにします。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
以前は学びの森からつり橋そして巨木の谷方面でよく見られていましたが、今週は第1駐車場からミュンヘンの森そして森の家にかけての辺りで見る機会が多かったです。
数は2羽はいますが、以前のように3羽でいることはあまりなくなってきました。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
今週も2~5羽くらいの群れがたまに見られており、今日も午前中に3回見ましたが、数は増えていないものの、見られる頻度は高くなってきました。
雪面に散らばっているシラカンバの種子を食べた跡(食べかす)を見ることも多くなってきました。
ただ、飛んでいる姿を見ることが多く、木にとまっても高い木の上の方で観察条件はあまりよくないです。

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

シメ
今週も学びの森周辺から遊具広場にかけての辺りと森の家の周りで鳴き声が時々聞かれており、木にとまっているのを見られることもあります。

シメ2023年2月24日

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソは15年ほど前には冬の間ほぼ毎日見られていたのですが、ここ数年はめっきり見る機会が減ってきており、なにやら心配です。

 

キクイタダキ
学びの森周辺や風の丘近くの針葉樹そしてミュンヘンの森などで時々見られていますが、今週は観察情報が少なかったです。

 

キバシリ
今週は一転して観察情報は少なかったですが、まだ見られる時期ではあります。

 

ツグミ
個体数は少ないものの見る機会が多い状態は続いており、数羽が残っているようで、木の実を食べに来て人が近寄ると近くの木に飛んで逃げ、人が去るとまた食べに来ています。
写真はヌルデの実を食べに来ているところです。

ツグミ2023年2月24日

 

ハチジョウツグミ
今冬は今のところ観察されていません。

 

ヒレンジャク
2月19日日曜日を最後に園内での確かな観察情報がありません。
その日は15羽前後の群れで見られていましたが、いよいよ南に移動していなくなったかもしれません。
もう少し様子を見ます。

 

キレンジャク
ヒレンジャク同様2月19日を最後に園内での確かな観察情報がありません。
その日は両方確認していましたが、同時に見られなくなりました。
こちらももう少し様子を見ます。

 

ミソサザイ
園内の沢や斜面でときどき見られていますが、観察頻度は低いままです。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週は毎日のように園内で見られており、近くで撮影できたという話も聞きました。
昨日行った「スノーシュー自然観察会」では、噴水広場の下の木にいる雌を観察することができました。
見られるのはほとんど雌で、今年の傾向としてはシラカンバに来ることが多く、シラカンバにいる何かの虫が好みになったのかもしれません。
雄の観察情報は少ないです。

クマゲラ雌2023年2月21日

 

オオアカゲラ
今週も園内や旭山都市環境林で観察されていますが、ほとんどが雌の観察情報でした。

オオアカゲラ雌2023年2月24日

 

 

アカゲラ
園内でよく見られています。

アカゲラ2023年2月24日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

コゲラ2023年2月24日

 

ヤマゲラ
(上述)

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
今週はオオタカの観察情報がありました。

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
(上述)

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、囀りを聞く機会も少しずつ増えてきています。

ゴジュウカラ2023年2月24日

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。
囀りはまだ聞いていませんが、調べてみると昨年の初鳴きは2月8日で、今年はだいぶ遅いです。

シジュウカラ2023年2月24日

 

ハシブトガラ
観察機会は多く、囀りを聞く機会も多いです。

 

ヤマガラ
観察機会は多く、囀りを聞くことも多いです。

 

ヒガラ
観察機会は多く、今いちばん囀りを聞く機会が多い鳥いです。

 

カワラヒワ
今週も学びの森から展望台周辺で観察機会が多く、森の家周辺でもときおり見られています。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
3羽から5羽で行動していることが多いですが、2月20日に13羽が集まっていたとの観察情報もありました。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りで見られています。
春先によく見られる、首を上下に揺すりながら羽を少しだけ広げ下ろして鳴く姿が見られるようになってきました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

今週のエゾリスと園内各所名称について
今週もまだエゾリスが4頭~6頭で同じ場所に集まって追いかけっこをする光景は見られませんでしたが、そろそろ見られる頃と思われます。

ところで、旭山記念公園では野鳥やエゾリス観察の際に場所が分かりやすいように園内各所に名前をつける作業を行っており、既に名前がつけられている場所と合わせ、各所の名前が入った地図を作成し、近々ホームページ上に掲出する予定です。
その中で、風の丘の西側、主にカラマツからなっていて谷がある場所を「エゾリスの森」と名付けることにしました。
そこはエゾリスがよく見られる場所で、今年はそれほどでもないですが、数年前はそこに行くとほぼ必ず見られたという場所です。
今回の写真も「エゾリスの森」のカラマツで撮影したものです。
地図はできしだい上げます、もうしばらくお待ちください。

エゾリス2023年2月24日エゾリスの森にて撮影

 

 

 

次回は2023年3月3日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。