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旭山記念公園野鳥情報2023年1月27日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2023(令和5)年1月27日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎1月29日(日曜日)の旭山野鳥観察会は、定員に達したため募集を終了させていただきました。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
10羽以上の大きな群れはやはり今週も見られず、2羽から5羽までのおそらくペアを中心とした小さな群れでの情報ばかりになっており、さらにはペアと思われる2羽だけの観察情報も出てきました。
小さな群れが分散していて出会う確率が高い状態は続いており、今日も10時過ぎに森の家の周りに数羽、9時台に風の丘西の沢、8時台にちびっこ広場で確認できました。
また、午後1時過ぎてから見られることも意外と多く、1月22日には午後3時頃にカラマツ林付近に数羽がしました。
10羽以上の群れで見られる可能性、まだ分からないですが低くなってきているように感じます。
なお、イタヤカエデの樹液はまだ出ていないようで、つららも見つかっていません。

 

 

◎今週のトピックス
コゲラ
トピックスというほどのことでもないかもしれないですが、コゲラの雄であるとはっきり分かる写真が撮れました。
写真がそれ(クリックし拡大して頭部をご覧ください)、今朝8時過ぎに友愛の小径付近で撮影したもので、近くに雌雄不明のもう1羽がいたのでペアだったかもしれません。
今回観察していて気づいたのが、コゲラ雄の側頭部の赤い羽は、真横より後ろ側から見ると分かりやすく、前側からだと見えにくいということです。
また、春先は他の季節よりも赤い羽に気づきやすいようにも感じられます。

コゲラ雄2023年1月27日頭部に小さな赤い羽

 

 

アカゲラ
今日は近くに最低3羽がいるところを観察したり、採餌目的ではないドラミングを観察したり、2羽が「キャッキャッ」と声を出しながら追いかけっこをしていたので、繁殖に向けた行動が本格化してきた可能性があります。

 

 

ミソサザイ
今週は観察機会がぐっと増え、今日は遊具広場、オオムラサキの谷、つり橋付近と森の家の周りからカラマツ林で次々観察することができました。
これが一時的なものか、この先観察頻度が高くなるのか、注目してみたいと思います。

 

 

 

 

◎季節の野鳥情報(夏鳥、冬鳥、旅鳥など)
マミチャジナイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子を見ます。

 

イカル
1月24日火曜日朝8時過ぎ、森の家上空を鳴きながら南に飛んで行く1羽が確認できました。
どうやら近くで最低1羽が越冬しているようです。

 

モズ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、ここ数年1月中旬まで見られ、その後見られなくなっています。
ひとまずもうちょっと様子をみます。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は栗の木デッキ付近で見ることが多く、一方学びの森で見る機会が減りましたが、なぜかは分かりません。
今日も「ピューイー」というような聞きなれない声がしたので探したところ、すぐに「ジェーイッ」と鳴いてカケスだと分かり、すっかり騙されました。
カケスがいると冬の森も多少は賑やかです。

 

イスカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
今週も確かな観察情報はなく、今後も含めなんだか心配になってきました。

 

ベニヒワ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、付近で越冬はしていないようで、見られるとすれば3月以降の春先になると思われます。

 

シメ
今週も学びの森周辺にいることが多く、時々低い位置に降りて来ていますが、とにかく警戒心が強くてすぐに逃げてしまいます。
先週は見られる頻度が若干低くなっていますと書きましたが、今週は先々週並みに声を聞く機会が比較的多かったです。

 

アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、例年通りであればまだこの先見られる頻度が高くなる可能性もあります。

 

キクイタダキ
今週も学びの森周辺や風の丘近くの針葉樹そしてミュンヘンの森などで時々見られています。

 

キバシリ
今冬は園内での確かな観察情報がまだありません。

 

ツグミ
アズキナシの実を食べに来る機会はすっかり減りましたが(ひところは朝10時までに行けばほぼ必ずそこにいた)、数は相変わらず多く、学びの森周辺で短距離を飛ぶ姿がよく見られます。
森の家周辺でも声を聞いたり見たりという機会が増えてきました。
また1月25日には20羽前後の群れが上空を北から南に飛んでいました。
今年はツグミは多いですが、京都在住の方によれば京都では今冬はツグミが少ないとのこと。
また、気仙沼の方のお話を聞く機会もありましたが、気仙沼でも今年はツグミが少ないそうで、南下が大幅に遅れているのかもしれません。
今冬は札幌に来たのも例年よりひと月前後遅かったです。

ツグミ2023年1月27日

 

ハチジョウツグミ
今冬は今のところまだ観察されていません。

 

ヒレンジャク
1月24日8時過ぎに森の家付近で15羽前後の群れが観察されましたが、例年通りであればそろそろ南に渡っていなくなる頃で、注視してゆきます。

 

キレンジャク
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

【2023年1月31日 追加情報】
1月29日、ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクがいたとの情報をいただきました。
さらに1月31日、ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクがいました。
今日の時点でヒレンジャクはまだ残っていて、キレンジャクも少数混ざっているようです。
ミソサザイ
(上述)

 

コガラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、遠くてはっきり見えらなかったりなど気づいていないだけの可能性も低からずありそうです。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
今週は藻岩山や旭山都市環境林から声は何度も聞こえてきましたが、近くで観察したとの情報はありませんでした。
クマゲラはよく出ていた年でも何日も近くに来なかったことがあるので、この先どうなるのかまったく分かりません。
ただ、昨冬よりは見られる可能性は高くなっています。

 

オオアカゲラ
今週も園内や旭山都市環境林で観察されています。

 

アカゲラ
園内でよく見られています。

アカゲラ2023年1月27日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

 

ヤマゲラ
今週は展望台付近で近くで観察・撮影できたとの情報がありましたが、一方で鳴き声をまったく聞かない日もあり、いつも見られているわけではありません。

 

フクロウ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
本日、オオタカかハイタカか分からないがハシブトガラスに追いかけられ飛んでいた猛禽を見たとの情報がありました。
1日すっと外にいて空を見ていると、どちらも1回は見られるのではないかと思われます(がそれをするには寒すぎる・・・)

 

クマタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、近くに寄れることもあります。
先週、囀り=初鳴きを聞いたと書きましたが、まだ囀りは本格化していないようで、聞く機会は少ないです。

亜種シロハラゴジュウカラ2023年1月27日

 

シジュウカラ
観察機会は多く、今日は数羽がカラマツで何かをついばんでいました。

シジュウカラ雄2023年1月27日

 

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。
毎年のことですが、ハシブトガラを下から見ると白くて尾が多少長めなので、シマエナガと見間違うことが結構あります。

ハシブトガラ2023年1月27日

 

ヤマガラ
観察機会は多く、森の家の周りと学びの森付近でよく見られます。
三拍子=ワルツの囀りを聞く機会が増えてきました。

 

ヒガラ
ピクニックテラス周辺にはいつもいるのではないかというくらいの状況は今週も続いており、森の家の周りにも来ることが多いです。
囀りを聞く機会も増えてきました。

 

カワラヒワ
今週もほぼ毎日学びの森から展望台周辺で観察され、森の家周辺でもときおり見られます。
1羽のことが多いですが2羽同時に確認したこともありました。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多く、いつもどこかから声が聞こえてくるように感じられます。
ところで本日、ピクニックテラス周辺にヒヨドリの羽が散乱していましたが、どうやら1羽が猛禽に捕まったようです・・・

ヒヨドリ2023年1月27日

 

ハシボソガラス
第1駐車場から展望台、噴水広場にかけての辺りで見られていますが、ひところより見る機会が少なくなっているように感じられます。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

◎ムクドリ
「アカゲラ通信」2023年1月号の「野鳥メモ」でムクドリを取り上げ、西20丁目通りより西ではほとんど見ないと書きましたが、ここ数日西20丁目近辺のナナカマドの実を食べに来ているという観察情報をいただきました。
また、西区琴似のナナカマド街路樹にも群れで来ているという情報も別の方からいただきました。
ムクドリは旭山ではめったに見られないのですが(過去に観察記録が数回だけ、しかもすべて住宅地に近い辺り)、近くまで来ているのであれば旭山にも現れないだろうか、注視してゆきます。

 

 

次回は、2023年2月3日金曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。