旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年11月18日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎旭山野鳥観察会、12月は10日(土曜日)と25日(日曜日)に行います。
参加受付は11月26日(土曜日)午前10時から、電話及び森の家窓口にて先着順にお受けいたします。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガは森の家の周りで観察されています。
11月15日火曜日と16日水曜日はいずれも森の家の周りで午前中に数回見られたのですが、昨日、今日と見られていません。
また、今週は日の出から朝7時半頃までの間に噴水広場下や遊具広場で何度か見られたように、森の家周辺以外でも遊具広場付近でも観察されています。
5羽前後の群れで見られることが多く、大きな群れになるのはもう少し先になると思われます。
◎今週のトピックス
イスカ
11月12日野鳥観察会の際にミュンヘンの森で2羽のイスカが見られました。
イスカが園内で観察されたのはこの日がこの秋初めてです。
イスカは例年秋と春に何度か群れが見られますがそれぞれ1、2日程度の通過で、旭山記念公園で冬の間居つくことはほとんどないです。
キレンジャク
11月15日水曜日午前、園内でキレンジャク50羽前後の群れが観察されました。
アーチ橋近くの高いポプラに群れでとまっていましたが、レンジャクは高い木の上の方にとまっていることが多いです。
キレンジャクが園内で確認されたのはこの秋初めてですが、キレンジャクはそのまま2月頃まで残る年と、秋は通過で数日間見られる年があり、今シーズンはどうなるか今のところまだ分かりません。
また、キレンジャクはヒレンジャクの群れに数羽混じっている場合と、今回のようにキレンジャクだけの大きな群れが見られる場合もあり、旭山記念公園での出方は一定していません。
今後どうなるか要注目です。
ヒレンジャク
今週はヒレンジャクも園内で確認されました。
ようやく、という感じですが、数羽の群れが来ていました。
夏鳥旅鳥情報
ウグイス
今週も確かな観察情報はありませんでした。なかったですが、市内別の場所でこの1週間に見たという情報があったため、もう少し様子をみます。
この先1週間観察されなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ミヤマホオジロ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、1月初旬に見られた年もあるため、まだ少し様子をみてゆきます。
カシラダカ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、こちらももう少し様子をみます。
イカル
今週も確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間観察されなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
メジロ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだもう少し様子をみます。
ベニマシコ
11月15日火曜日に、噴水広場下から遊具広場にかけての辺りで鳴き声が聞かれましたが、それ以降の確かな観察情報はありません。
もう少し様子をみます。
モズ
今週は「高鳴き」を聞いたという情報はありませんでした。
モズはここ数年で1月中旬まで見られた年もあったため、まだ様子をみてゆきます。
キジバト
11月9日以降、園内での確かな観察情報はありませんでした。
もう少し様子をみます。
◎冬の鳥情報
カケス(亜種ミヤマカケス)
学びの森周辺と巨木の谷で見る機会が比較的多く、ミュンヘンの森から森の家の周りにも時々来ます。
この冬はこのまま2、3羽が居つく可能性があります。
写真はミュンヘンの森で撮影したものですが、この時は鳴き声を出さず静かに採餌していて、こちらが見ていることに気づいてから「ジェーイ」と鳴いて飛び上がって逃げました。
カケスはこのように鳴かずに割と近くにいることもあります。
マヒワ
今日も園内で観察されましたが、10羽前後の群れが上空を飛び回るだけで、今のところあまりじっくりとは観察できていません。
ベニヒワ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、ベニヒワはまだこの先来て居つく可能性もあります。
シメ
今週は5~8羽の群れが見られるようになりましたが、相変わらず低い位置には降りて来ず、じっくりと観察することは難しいです。
アトリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ウソ
「フィッ」という柔らかくて意外とよく響く声が園内で時々聞かれるようになりましたが、今のところ森の家から旭山都市環境林そして藻岩山にかけての辺りで聞くことがほとんどです。
キクイタダキ
今週も針葉樹にいるところが日に何度か観察されており、展望台の松や噴水広場近くの松でも見られています。
今日は森の家の周りのカラマツに来ていましたが、低い位置に降りて来ることはなかなかなく、撮影には根気と運が必要です。
ツグミ
数はまだ少ないですが、学びの森周辺で数羽が見られるようになってきていて、アズキナシの実にも寄って来るようになりました。
シロハラ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ヒレンジャク
(上述)
キレンジャク
(上述)
ミソサザイ
遊具広場をはじめ園内で時々見られています。
コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、先週見られていたこともあり、今後しばしば見られる可能性があります。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたという情報はなかったですが、藻岩山や旭山都市環境林からはほぼ毎日声が聞こえてきています。
オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
アカゲラ
観察機会が多い状態が続いています。
コゲラ
今週もよく見られており、近くで見られることもよくあります。
写真はヤマブドウに寄って来ていたコゲラです。
ヤマゲラ
今週は園内での観察情報がありました。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週も森の家周辺での観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報があり、ハシブトガラスにモビングされていました。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、近くに寄れることもあります。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
観察機会は多く、他のカラ類よりも植物の種子を食べている光景を見ることが多いです。
ヤマガラ
観察機会は多いです。
学びの森付近のイチイにはまだ実がついていて、時々それを食べに来ています。
ヒガラ
園内を歩くと必ずどこかの針葉樹にいるというくらい針葉樹で見ることが多いです。
時々低い枝にも降りて来ています。
カワラヒワ
11月12日土曜日の観察会の際には8羽前後で見られましたが、今日時点でまだ園内で声を聞くことがあり、数羽が残っているようです。
カワラヒワは旭山記念公園では例年厳冬期には見られなくなりますが、一方で越冬した年もあり、この先どうなるか分かりません。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報があり、今日は森の家周辺でも声が聞こえました。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場など道路沿いで見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多く、3羽前後で見られることがよくあり、賑やかな声で鳴いています。
ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られていますが、クルミを空中から落として割って食べる行動も見ることができます。
ハシブトガラス
園内でよく見られており、30羽以上集まっていることもあります。
写真は落ちていたヌルデの実を食べているところです。
そろそろオジロワシやオオワシが旭山記念公園でも見られる頃ですが、今年はどうでしょうか。
次回は2022年11月25日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。