– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2022年9月23日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年9月23日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

工事は最長で11月中旬まで続きますが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。

 

 

◎10月の野鳥観察会、樹木観察会について
10月1日(土曜日)9時開始「バードウォッチャーのための樹木観察会」
10月8日(土曜日)8時開始「旭山野鳥観察会」
10月23日(日曜日)8時開始「旭山野鳥観察会」
いずれも、9月24日(土曜日)10時より、電話及び窓口にて受付開始となります。
よろしくお願いします。

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガはほぼ毎日一度は観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記します(記載がない日時にも出ていた可能性があります)。

9月17日土曜日 12時頃、旭山都市環境林登山道付近で数羽

9月20日火曜日 9時頃、藻岩山登山道入口付近数羽

9月21日水曜日 8時半過ぎ、つり橋周辺数羽
10時半頃、森の家裏側数不明観察情報

この先もしばらくはこのような感じで観察されるものと思われます。

 

 

 

 

◎今週のトピックス
ハチクマ
9月18日日曜日7時半頃、森の家上空にハチクマ1羽が飛んで来ました。
ハシブトガラスが鳴きながら数羽で飛んでいるので見ると、大きな鳥を追いかけており、双眼鏡でそれがハチクマであることを確認。
空抜けで不鮮明ですが下がその時の写真です。
ハチクマは南区の山地で繁殖しており、旭山記念公園では秋の渡りの頃に何度か観察されています。

ハチクマ2022年9月23日

 

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
9月21日、カケス(亜種ミヤマカケス)をこの秋初めて旭山記念公園内で確認しました。
はじめは風の丘西側の沢から2羽の声が聞こえ、少ししてミュンヘンの森から1羽が飛び立って西に向かう姿を目視観察しました。
カケスは9月中に旭山で見られるようになりますが、年により来たり来なかったり、冬の間ちょっとだけ来たり、といった年もあります。
参考までに、2021年は9月15日、2020年は9月19日が秋初認日でした。
一昨年2020年は秋から初冬にかけて園内の特に学びの森で観察機会が非常に多かったですが、今年はどうなるでしょうか。
「ジェー」と大きな声で鳴くのでいればすぐに分かります。
時々「ピョー」という猛禽類の鳴き真似と思われる声を出すこともありますが、しかし人が見ていることに気づくとまるで「ばれたか」とでもいうように本来の「ジェー」という声を出して飛び上がります。
カケスがいると冬もより楽しくなります。

 

 

 

夏鳥情報
オオルリ
今週は確かな観察情報はなく、もう旭山からは移動して見られなくなったかもしれません。
ただ、9月19日に道内の別の場所で観察されたため、もう少し様子を見ます。

 

キビタキ
今週も雄雌幼鳥含めときおり見られており、巨木の谷周辺で観察機会が比較的多いです。
キビタキは例年10月初旬まで見られますが、今年もそろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

 

コサメビタキ
観察機会はまだ比較的多いですが、コサメビタキも例年10月上旬まで見られます。

なお、サメビタキ、エゾビタキの観察情報はこの秋はまだ入っていません。
どちらも、特に前者は秋にしばしば見られていますが、毎年必ず見られているわけではなく、今年はどうでしょうか。

 

クロツグミ
今週は観察情報はありませんでしたが、例年南に渡る直前の10月上旬になると観察機会が増える傾向にあります。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、クロツグミ同様でこの先まだ見られるかもしれません。

 

トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミは秋にひょっこり見られることがあると書きましたが、今年はどうでしょうか。

 

ウグイス
今週も囀りを聞いたり目視観察したりという情報はなく、幼鳥の観察情報もありませんでした。
ウグイスは例年秋が本格化するとまた観察頻度が高くなり、10月にはまたよく見られるようになりますが今年はどうでしょうか。

 

ヤブサメ
9月21日、ポートランドの森看板付近で(そこはよく見られる場所)で笹薮の笹が切れて開けた場所に出て来て観察できましたが、「チュッ」という地鳴きはほとんど発していませんでした。
ヤブサメは例年9月末までに南に渡っていなくなります。

 

ホオジロ
今週も観察情報はほとんどありませんでした。
例年秋に見られる機会が多いホオジロ、今年はやはり少なく、このまま見られずに10月になるのか、もう少し様子をみます。

 

アオジ
園内各所で時々「チッ」という地鳴きとともに姿が見られることがありますが、いつもいいますが今年は例年より観察機会が少ないです。

 

イカル
9月21日7時半過ぎ、カラマツ林から「キッキッ」という地鳴きが聞こえ、ぐぜり(不完全な囀り)が聞こえ、少ししてそこから2羽が飛び立って藻岩山方面に飛んで行きました。
イカルは秋に観察機会が増える年がありますが、今年はどうなるか、要注目です。

 

メジロ
園内での観察機会はまだ多いですが、相変わらず低い位置にはなかなか降りて来ません。
囀りもあまり聞かれていません。
メジロは旭山では例年10月下旬まで見られます。

メジロ2022年9月23日

 

キセキレイ
第1駐車場から西側エリアそして学びの森付近で時々見られています。

 

モズ
9月21日8時前、巨木の谷で「高鳴き」していましたが、この先しばらくは園内で時折見られるものと思われます。
ただし、高い木にとまって低い位置にはなかなか降りてきません。

 

ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間で確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。

 

アオバト
今週は鳴き声も含め園内での確かな観察情報はありませんでした。
アオバトは旭山では例年9月下旬まで見られますが、円山では11月頃まで見られることもあります。

 

キジバト
観察機会は多く、声を聞く機会も多く、飛ぶ姿が見られることもよくあります。

 

ツツドリ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
ツツドリはそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、9月19日に道内の別の場所で観察されたため、まださらに1週間様子を見ます。

 

ヨタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
9月19日月曜日に園内で観察された後、今日まで観察情報が入っていません。
チゴハヤブサは例年9月中に南に渡っていなくなりますが、そろそろその頃かもしれません。
なお、9月18日9時開始の樹木観察会の際に、森の家上空に2羽が飛んで来て目視できるほど低く飛ぶこともありました。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
9月18日朝8時過ぎ、森の家と第2駐車場入口付近ヘアピンカーブの間辺りから「プルプルプル」と飛翔時の鳴き声が聞こえ、直後に南に飛んで行く姿が観察されました。
今週はその日以外も藻岩山方面の遠くからは時々鳴き声が聞こえてきていましたが、旭山に来ることも多くなるかもしれません。
なお、9月20日の朝は結局クマゲラ、ハチクマ、チゴハヤブサが見られたことになります。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
西側エリアで観察機会が多く、1時間歩くとほぼ必ず声を聞き姿が見られるくらいです。

アカゲラ雄2022年9月23日

 

コゲラ
今週もよく見られており、「ギーッ」という独特の鳴き声を聞くことも多いです。

 

ヤマゲラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

シメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多く、一度に2羽から4羽を見ることが多いです。
木の上の方で「チュッ」という弱い声鳴き、時々あの独特の「テュッテュッ」という強い声でも鳴きます。

ゴジュウカラ2022年9月23日

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

ヤマガラ2022年9月23日

 

ヒガラ
観察機会は多く、まだ囀りを聞くことがありますが、ヒガラは1年のうち囀りをしないのが10月から11月の間だけです。
また、秋になると10羽以上の群れで見られる日が何日かありますが、そろそろそうなるかもしれません。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

カワラヒワ
学びの森から噴水広場周辺で観察機会が比較的多いですが、今週も栗の木デッキ周辺など西側エリアでも観察されました。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場で見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、大きな声で音を伸ばしながら鳴いていることが多いです。
頭の羽が短い幼鳥もまだ見られています。

 

ハシボソガラス
第1駐車場から噴水広場にかけての辺りでよく見られます。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

◎雪虫(トドノネオオワタハムシ)
本日、雪虫を今年初めて園内で確認しました。
雪虫の正式名称はトドノネオオワタハムシ、アブラムシの仲間です。
夏の間トドマツの周りで生活しているものが、秋になり越冬のためにヤチダモの木に集まり、その移動の際に人目につくようになります。
夏の間にもたまに見られることがあります。
雪虫を見ると2週間後に雪が降る、と札幌では昔から言われていますが、果たして!?

 

 

次回は2022年9月30日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。