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旭山記念公園野鳥情報2022年9月16日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年9月16日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎展望台工事中
旭山記念公園展望台では改修工事が行われており、展望台のやぐらが足場で囲まれ覆われています。
一部立入制限の場所があり、ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

工事は最長で11月中旬まで続きますが、早く終わることもあります。
よろしくお願いします。

 

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週もシマエナガはほぼ毎日一度は観察されています。
こちらで把握している今週の出現状況を記します(記載がない日時にも出ていた可能性があります)。

9月10日土曜日 8時過ぎ、野鳥観察会の際に藻岩山登山道入口付近にてカラ類混群の中に数羽。

9月11日日曜日 10時頃、自然観察会の際に旭山都市環境林ホオノキ散策路沿いで数羽、カラ類混群も近くにいた。

9月13日火曜日 6時半過ぎ、ミュンヘンの森で数羽、そのままカラマツ林に抜ける。

9月14日水曜日 9時前、森の家南側を東から西に移動し北西に抜ける。

9月15日木曜日 9時半頃、森の家周辺で数羽。

木の葉が多く、あまり低い位置に来ないため、撮影となると条件はあまりよくないですが、双眼鏡があれば遠かったり一瞬だったりでも目視観察することができます。

 

 

 

 

◎今週のトピックス
ルリビタキ
9月10日、ルリビタキ幼鳥の観察情報がありました。
ルリビタキ幼鳥が園内で確認されたのは初めてであり、ルリビタキが9月上旬に観察されたのも初めての記録です。
タラノキの実を他の鳥に混ざって食べていましたが、それ以降の確かな情報は今のところありません。
ルリビタキ、旭山では秋は例年10月中旬以降に見られるようになります。

 

 

キセキレイ
学びの森や双子沢川沿いで見る機会が今週は多く、森の家の近くで地面に降りていたのが飛び上がるところも観察されました。
今月中はしばしば見られるものと思われます。

 

 

チゴハヤブサ
「キーキー」と高い声を上げながら飛ぶ姿がまだほぼ毎日見られています。
早朝から日の入り頃まで見られることがありますが、かなり大きな声なので真上・間近ではなくても近くに来れば分かります。
チゴハヤブサは9月下旬までいますが、そろそろ南に渡って見られなくなる頃です。

チゴハヤブサ2022年9月16日

 

 

 

 

 

夏鳥情報
オオルリ
観察情報がさらに少なくなってきましたが、そろそろ旭山では見られなくなる頃です。

 

キビタキ
今週も雄雌幼鳥含めときおり見られていますが、今年は特に雌の観察・撮影情報が多いように感じています。

 

コサメビタキ
観察機会は比較的多いですが、なにぶんあまり鳴かず静かにしているので気づくのが遅れる(もしくは気づかない)ことが多々あります。

コサメビタキ2022年9月16日

 

クロツグミ
今週は観察情報はほとんどありませんでした。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミは秋にひょっこり見られることがありますが、今年はどうでしょうか。

 

ウグイス
今週も囀りを聞いたり目視観察したりという情報はなく、幼鳥の観察情報もありませんでした。
ウグイスは例年秋が本格化するとまた観察頻度が高くなり、10月にはまたよく見られるようになりますが今年はどうでしょうか。

 

ヤブサメ
「チュッ」という地鳴きが笹薮からき聞こえてきて探すと姿が見られることがあります。
ヤブサメはそろそろ南に渡っていなくなる頃です。

 

センダイムシクイ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
来週まで見られなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ただしセンダイムシクイは過去何度か10月下旬に見られたことがあるので、

 

ホオジロ
今週も観察情報はほとんどありませんでした。
先週も書きましたが、例年秋に見られる機会が多いホオジロも今年は少ないです。
なお、展望台で工事をしていることは上述しましたが、ホオジロは展望台周りのハマナスに来ることが多いため、今年は工事の影響を受けるかもしれません(他の鳥も同じく)。

 

アオジ
今日は遊具広場散策路沿いにいましたが、例年より少なく今年は散発的に見られています。

 

イカル
今週は一度だけ上空から飛びながら鳴く「キッキッ」という声が聞こえたことがありました。

 

メジロ
園内での観察機会は多く、森の家の周りの木によく来ていますが、低い位置にはなかなか降りて来ません。
囀りもあまり聞かれていません。

 

キセキレイ
(上述)

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ12月くらいまでは時々見られるものと思われます。

 

ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

アオバト
今週は鳴き声も含め園内での確かな観察情報はありませんでした。
アオバトは旭山では例年9月下旬まで見られますが、円山では11月頃まで見られることもあります。

 

キジバト
観察機会は多く、声を聞く機会も多く、飛ぶ姿が見られることもよくあります。

 

ツツドリ
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
ツツドリはそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、もう1週間様子を見ます。

 

ヨタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
(上述)

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
9月13日火曜日6時半頃、第2駐車場南側の藻岩山から鳴き声が聞こえてきましたが、幼鳥だったのかその声は何か変な響きでした。
少しして藻岩山登山道入口付近からクマゲラの声が聞こえてきましたが、先のものとは違う普通の鳴き声で、その後すぐに変な響きの声も聞こえてきて、どうやら近くに2羽いたようです。
「普通の」鳴き声は7時過ぎまで藻岩山登山道入口付近から聞こえてきていましたが、園内で近くで見たとの観察情報はありませんでした。
旭山ではここ2週間ほどクマゲラの鳴き声すら聞いたという情報はなく、これが久しぶりでした。
その後今日まではまた鳴き声や目視観察の情報は入っていません。
クマゲラの動きは注意深く追ってゆきたいと思います。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
西側エリアで観察機会が多く、例年より観察機会が多く感じらます。

アカゲラ雄2022年9月16日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

コゲラ2022年9月16日

 

ヤマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが今週は少なかったです。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は森の家上空を滑翔する姿が見られましたが、昼前後に外で3,4時間立っていると一度は見られるくらい来ているのではないかと思われます。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、オオタカ同様秋になり観察機会は多くなります。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

シメ
今週は何度か園内で観察されました。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。

ゴジュウカラ2022年9月16日

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

ヤマガラ2022年9月16日

 

ヒガラ
観察機会は多く、囀りを聞くこともあります。
幼鳥はだいぶ大きくなってきています。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

カワラヒワ
学びの森から噴水広場周辺で観察機会が比較的多いですが、今週は栗の木デッキ周辺など西側エリアでも観察情報が多かったです。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場で見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、大きな声で音を伸ばしながら鳴いていることが多いです。
写真は今年生まれの幼鳥と思われる個体で、タラノキの実を食べているところですが、まだ頭の羽が生えそろっておらず短くてポサポサしています。

ヒヨドリ2022年9月16日幼鳥

 

ハシボソガラス
今朝第2駐車場入口付近に10羽前後で集まっていましたが、道路沿いとテラス状階段から噴水広場周辺でよく見られます。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

◎そろそろカケスが降りて来る
カケス(亜種ミヤマカケス)、夏の間は山地で生活していますが、そろそろ低地に降りて来る頃で、旭山でも見られるようになるはずです。
例年9月中に見られ始めますが、初見日は年によりまちまちで、9月1日だった年もあれば9月30日だった年もあり、さらに初見が10月に入っていた年もあります。
カケスが旭山で見られるかどうかは山の食料の出来具合に左右されるようで、旭山で見られない年はほぼまったく見られず、逆に定着した年はいちばんよく見られる鳥になったりもします。
今年はまだ確かな観察情報はありません、さて、いつが初見日となるでしょうか

 

 

 

◎メノコツチハンミョウ
メノコツチハンミョウは秋になると現れる青い昆虫です。
一見巨大なアリのように見えますが、甲虫の仲間で(翅はそれほど固くはないですが)、飛ぶことはできません。
駐車場の脇や草地や林縁など開けた場所に住んでいます。
身体には毒があるので触らないようお願いします。

メノコツチハンミョウ2022年9月16日

 

 

次回は2022年9月23日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。