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旭山記念公園野鳥情報2022年8月19日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年8月19日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎8月28日(日曜日)8時開始の旭山野鳥観察会、参加お申込まだ受付しております。

 

 

 

◎今週のトピックス
オオアカゲラ
毎週お伝えしていますが、オオアカゲラ幼鳥が森の家周りなどで観察機会が比較的多いです。
その幼鳥は雄であるらしく、頭頂部全体に赤い羽が生えていますが、まだ不揃いでボサボサした感じに見えます。
オオアカゲラ雄の幼鳥が旭山記念公園内でこれだけ見られるのは今までほとんど例がなく、今年はこの先も観察できそうです。

オオアカゲラ若雄2022年8月19日

 

 

センダイムシクイ
そろそろ南に移動しいなくなる頃だと書きましたが、一昨日8月17日には園内で観察できたものの、昨日、今日と観察情報がなく、もう南に移動した可能性があります。
ただ、それはたまたまである可能性もあるので、来週まで様子を見ます。

【2022年8月20日 追加情報】
8月20日、森の家の前でセンダイムシクイ1羽を確認しました。
引き続き注視してゆきます。

 

 

 

鳥のようちえん
今週も「鳥のようちえん」は見られていますが、さらにばらけてきました。
シジュウカラの2回目の子どももだいぶ胸のネクタイが伸びてきており、ヤマガラ幼鳥もほぼ大人の色になってきました。

シジュウカラ幼鳥2022年8月19日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
本日正午前に森の家南側で数羽を確認、それまでどこを飛んで来たのかは分からないですが、北西側に飛んで森の中で見えなくなりました。
今週はそれより前には確かな観察情報はなく、園内で見られたのは久しぶりでしたが、今後もときどきこうして園内西側エリアで見られることがあるものと思われます。
動きがあればお知らせします。

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
今週は観察情報が少なかったですが、まだもう少し見られる機会はあると思われます。

 

キビタキ
こちらも今週は成鳥幼鳥ともに観察情報は少なかったですが、オオルリ同様9月に入ってもまだ見られる機会はあると思われます。

 

コサメビタキ
こちらは成鳥、幼鳥ともに観察機会は他のヒタキ科2種より多いのは変わりません。
幼鳥もだいぶごま塩模様が薄くなり成鳥の色に近づいてきました。
なお、旭山では例年、9月に入る頃にサメビタキが見られるようになり、数日だけだったり9月中見られたり、年によって変わります。
そしてエゾビタキも年により半月ほど見られるようになります。
そろそろその時期、要注目です。

 

クロツグミ
今週は地鳴きを聞くこともあまりなく、幼鳥も確かな観察情報はありませんでした。
しかし、例年通りであればこの先まだ10月まで時々見られると思われます。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ウグイス
今週も囀りを聞いたという情報はなく、幼鳥の観察情報もありませんでした。
ウグイスは例年秋が本格化するとまた観察頻度が高くなり、10月にはまたよく見られるようになりますが今年はどうでしょうか。

 

ヤブサメ
「チュッ」という地鳴きが笹薮からときどき聞こえてきて探すと姿が見られることがあります。
ただ撮影となると笹薮の中でピント合わせが難しく、思い切ってマニュアルで対応してみるのも手です。

 

センダイムシクイ
(上述)

 

ホオジロ
今週も観察機会は少なく、囀りも聞くことはなかったです。
2週ほど前に一時囀りを聞く機会があったのですが、それももう終わったようです。

 

アオジ
園内でときどき「チッ」という地鳴きを聞き、たまに近くで見ることができます。

 

イカル
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

メジロ
観察機会は多く囀りを聞くこともよくありますが、今週は数羽で集まっているところが観察できました。
メジロは数羽で集まることが多いとのことです。
写真がそれですが、向かって右端の少し大きな1羽はゴジュウカラ、それ以外がメジロです。

メジロ2022年8月19日

メジロ2022年8月19日2

 

ニュウナイスズメ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

コムクドリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

キセキレイ
園内で時々見られています。

 

モズ
今週は園内での観察情報がありませんでした。

 

ハリオアマツバメ
今週も天気が下り坂の日に数羽で上空を飛ぶ姿が見られました。

 

アオバト
今週も園内で鳴き声が聞かれるくらいで、近くで見たという観察情報もありませんでした。
声を聞く機会が多い場所はあるにはあるのですが、近くで観察となると難しいかもしれません。

 

キジバト
観察機会は多く、声を聞くこともよくあります。

 

ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、そろそろ観察情報があってもいい頃です。

 

 

チゴハヤブサ
今週もちびっこ広場上空を飛ぶ姿が見られましたが、幼鳥が巣立っていれば見られることもあるかもしれません。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はなかったですが、藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえてきたことはありました。

 

オオアカゲラ
(上述)

 

アカゲラ
アカゲラも幼鳥が色合いがだいぶ育ち成鳥に似てきました。
写真は成鳥です。

アカゲラ雄2022年8月19日

 

コゲラ
今週もよく見られています。

 

ヤマゲラ
今週も園内での観察情報がありましたが、静かにしているところで突然「キーキョッ」といった大きな声が聞こえてきて気づくことがあり、それはたいてい幼鳥です。
写真は成鳥雄ですが、成鳥幼鳥ともに見られています。

ヤマゲラ雄2022年8月19日

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。

 

シジュウカラ
観察機会は多いです。

 

ハシブトガラ
観察機会は多いです。

ハシブトガラ2022年8月19日

 

ヤマガラ
観察機会は多いです。

ヤマガラ2022年8月19日

 

ヒガラ
観察機会は多いですが、囀りは聞かれなくなりました。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした

 

カワラヒワ
学びの森から噴水広場周辺で観察機会が比較的多いです。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

スズメ
遊具広場やちびっこ広場で見られています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いです。
写真の個体は羽が短くて不揃いで(特に頭部)、幼鳥の可能性があります。

ヒヨドリ2022年8月19日

 

ハシボソガラス
展望台下から第1駐車場にかけての辺りにいつもいます。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。
写真は幼鳥、嘴の端と口を開けると中も赤いのですが、大きな体でまだときどき甘えたような声を出して親に餌をねだっています。

ハシブトガラス幼鳥2022年8月19日

 

 

 

 

◎ミンミンゼミ
先週、園内でツクツクボウシの声を聞いたと書きましたが、今度はミンミンゼミの声を聞きました。
8月15日につり橋周辺で声を聞き、17日も同じ辺りで、そして今日19日も同じ辺りと森の家前で聞きました(姿は見えなかったので写真はありません)。
1個体しかいないのか、同一個体なのかは分からないですが、ミンミンゼミもツクツクボウシ同様この先増えて旭山記念公園に定着するかもしれません。
ただ一方で、ミンミンゼミは10年以上前から旭山でも年に1日から数日声を聞く状態が続いているので、それほど増えない可能性もあるかもしれません。
いずれにせよ、ツクツクボウシとミンミンゼミの動きは毎年追ってゆきます。
なお、ツクツクボウシは大雨の日に雨の中で鳴いていたのを最後にここ3日は声を聞いていません。

 

 

◎ナツアカネ
秋になり、トンボも増えてきましたが、今年もナツアカネを確認しました。
ナツアカネはアキアカネと似ていますが、簡単にいうと顔が赤くなるのが特徴ですぐに分かります(他にも違いはありますが詳しくはネット検索してください)。
トンボがとまっていたら、顔を見ながら探してゆくと、アキアカネの方が圧倒的に多いですが、意外と多くいることが分かります。
ナツアカネは10年以上前は旭山でもレアでしたが、ここ数年で増えたようで、探せば見つかるくらいになっています。

ナツアカネ2022年8月19日

 

 

◎ヘーゼルナッツを食べるエゾリス
エゾリスがヘーゼルナッツ=ツノハシバミの実を食べていました。
ツノハシバミはヘーゼルナッツを採取する栽培種の近縁種で、同様の実がなります。
5mから8mほどの小高木で、園内には実がなる木は数本しかないのですが、エゾリスにとってもごちそうのようで、低い木の枝から落ちそうになりながらも実をとって鞘を外しておいしそうにナッツを食べていました。
下の写真の上がそのエゾリス、下がツノハシバミの実です。

エゾリス2022年8月19日

ツノハシバミの実2022年8月19日ヘーゼルナッツ

 

 

 

 

次回は2022年8月26日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。