旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年8月12日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎明日8月13日(土曜日)の旭山野鳥観察会について、今回はまだあきがあり、事前申し込みをしていない方でも参加していただくことができます。
参加ご希望の方は、8月13日朝7時50分頃までに旭山記念公園森の家にお越しください。
よろしくお願いします。
◎今週のトピックス
オオルリ
オオルリ成鳥を見る機会が少ない(ほとんどない)と書きましたが、今週は園内でオオルリ成鳥が観察されました。
ちょっとした動きが目に留まって探せることもあります。
幼鳥もまだ見られています。
鳥のようちえん
今週も「鳥のようちえん」は見られています。
混群のこともあれば、シジュウカラならシジュウカラなど種ごとに集まっている場合もあります。
写真はシジュウカラ幼鳥です。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間は確かな観察情報はありませんでした。
やはり昨年とは違う動きをしていますが、だからこの見られるかもしれないし、しばらく見られないかもしれません。
動きがあればお知らせします。
◎夏鳥情報
オオルリ
幼鳥も見られていますが、時間や場所が違うとまったく気配すら感じられず、どの辺りに何時頃出るかはまったく分かりません。
ただ、学びの森に出ることは多いようです。
写真は幼鳥ですが、だいぶ翼の風切羽の青みが濃くなってきました。
キビタキ
成鳥もちらほらと見られますが、幼鳥の観察情報も多くなってきました。
囀りはこの1週間は一度も聞きませんでした。
コサメビタキ
こちらは成鳥、幼鳥ともに観察機会は他のヒタキ科2種よりは多いです。
木の周りをふわふわと小刻みに飛んで移動するのが特徴で、動きが分かると見つけやすいです。
コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
この先1週間観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
クロツグミ
風の丘周辺で「キュロキュロ」という地鳴きを聞くことがあり、ほとんど「ぐぜり」という感じですがまだ囀りもしていました。
クロツグミは例年10月上~中旬まで旭山で見られ、秋口になると見られる機会が多くなる傾向にあります。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
今週も囀りを聞いたという情報はなく、幼鳥の観察情報もありませんでした。
ただ、ウグイスはまだ囀りを聞くことがある地域もあるみたいです。
ヤブサメ
「チュッ」という地鳴きが笹薮から聞こえてくることが意外と多く、その音を追うと姿が見られることがあります。
ただ撮影となると笹薮の中でピント合わせが難しく、思い切ってマニュアルで対応してみるのも手です。
センダイムシクイ
今週はまだ園内で見られており、観察機会も少なくないです。
最近は単独で見ることは少なくカラ類混群の中にいることが多いです。
来週はまだ見られているでしょうか?
ホオジロ
今週は展望台周辺での囀りも聞くことがなく、観察機会も少なかったです。
アオジ
やはり森の家周りなど西側エリアでは少なく、ちびっこ広場上と噴水広場から遊具広場にかけての辺りで「チッ」という地鳴きを聞きます。
イカル
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
メジロ
観察機会は多く囀りを聞くこともよくありますが、囀りを聞く頻度は先週よりは落ちてきた印象です。
ニュウナイスズメ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
コムクドリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キセキレイ
は園内で時々見られています。
モズ
今週はちびっこ広場での観察情報がありましたが、「キチッ」と鳴くこともなく静かにいたとの話です。
ハリオアマツバメ
今週も天気が下り坂の日に数羽で上空を飛ぶ姿が見られました。
アオバト
今週も園内で鳴き声が聞かれるくらいで、近くで見たという観察情報もありませんでした。
キジバト
観察機会は多く、声を聞くこともよくあります。
キジバトは夏以降地面に降りている姿を見ることが多いのですが、旭山ではそれは少ないです(なぜかは不明です)。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年秋口には低い位置での観察機会が多くなる傾向にあります。
ヤマシギ
今週も観察情報はありませんでした。
そろそろ南に移動したのか、来週まで確かな観察情報がなければここでは取り上げません(また来年)。
チゴハヤブサ
昨日、成鳥がちびっこ広場上空を飛んでいましたが、幼鳥の確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はなかったですが、藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえてきたことはありました。
オオアカゲラ
この夏よく見られている雄の幼鳥ですが、写真を撮影した方に見せていただいたところ、だいぶ成鳥の雄に似てきていました。
アカゲラ
森の家の周りで見られる機会は多いです。
アカゲラ、オオアカゲラともに、木をつつく音に気づいて辺りを探せば見られることがあります。
コゲラ
今週もよく見られています。
ヤマゲラ
今週も園内での観察情報がありました。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、ハイタカも含め、例年夏から秋に旭山で見られる頻度が高くなり、今年も注目です。
ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での観察情報がありました。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、例年であれば夏から秋にかけて旭山で見られる頻度が高くなります。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ハシブトガラ
観察機会は多いです。
ヤマガラ
観察機会は多いです。
ヒガラ
今週は囀りを聞く機会はほとんどありませんでした。
幼鳥も見られていますが、まだ頭の「ちょんまげ」=冠羽が不完全です。
コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
本日、学びの森で4羽を観察しましたが、家族のようでした。
カワラヒワは最近学びの森周辺で観察機会が多いです。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
スズメ
遊具広場やちびっこ広場で見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多いです。
幼鳥も見られるようになりましたが、だいたい家族で行動しています。
ハシボソガラス
展望台下から第1駐車場にかけての辺りにいつもいますが、今週も引き続き巨木の谷周辺でも見られることが多かったです。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
◎ツクツクボウシ
今週に入り、園内でツクツクボウシの声を聞くようになりました。
個体数は少ないようで、1個体からせいぜい数個体ですが、声が独特で分かりやすいです。
「ホーシーつくつくホーシーつくつく~」と30秒から1分くらい繰り返した後に声が変わって「ウィーヨーウィーヨー」となり、それを数回繰り返して鳴き止みます。
学びの森からトイレにかけての辺りと森の家階段周辺で聞くことが多く、今日も鳴いていました。
ツクツクボウシは道内では分布が限られていて札幌圏では少ないですが、南区真駒内・川沿周辺ではこの10年ほどの間に定着し、8月に入る頃になると普通に鳴き声が聞かれるようになります。
旭山記念公園はそこから割と近く、1~2日ほどですがここ数年毎年必ず鳴き声を聞いていますが、今年は昨年までより声を聞く機会が多くて期間が長いです。
このままいくと旭山記念公園にも定着して毎年普通に聞けるようになるかもしれません、要注目です。
今旭山で鳴いているセミは他にエゾゼミ、コエゾゼミそしてアブラゼミですが、コエゾゼミは7月中旬から鳴き始めていたのがこのところ少なくなってきており、代わってエゾゼミが多いです。
エゾゼミは昨年より多いと感じています。
アブラゼミも昨年より多いと感じていますが、アブラゼミは昼前から午後に盛んに鳴き、日の入り頃まで鳴いています。
旭山のセミは他に、7月に鳴き止み今はもういないエゾハルゼミ、時々見られるアカエゾゼミ、年に1、2回鳴き声を聞くけどそれ以上広まっていないミンミンゼミ、旭山では稀なエゾチッチゼミ、何年かに1回声を聞くヒグラシ、そして過去に一度だけ鳴き声を聞いたニイニイゼミが記録されています。
次回は2022年8月19日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。