旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年8月5日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のトピックス
オオルリ、キビタキ、コサメビタキ ヒタキ科3種の幼鳥
今週もオオルリ、キビタキ、コサメビタキの幼鳥の観察情報が多かったです。
いずれも双子沢川沿いもしくは学びの森から噴水広場そして遊具広場にかけての辺りでの観察情報が多いですが、学びの森は開けていて明るいので撮影しやすいかもしれません。
オオルリは親と一緒に見られることが少なく、単独もしくはカラ類混群の近くにいます。
キビタキは先週は見る機会が少ないと書きましたが、この1週間は情報が多く、親の近くにいることもありす。
コサメビタキ今日は遊具広場と学びの森で見られましたが、どちらも幼鳥も成鳥もその場にいました。
オオルリとキビタキはこの1週間囀りを聞いていません(コサメビタキは元々あまり聞かない)。
写真はキビタキ幼鳥とコサメビタキ幼鳥です。
クロツグミ
こちらも幼鳥が観察されました。
こちらは囀りがまったくゼロではなくごくたまに短く弱い声で囀りしているのが聞こえます。
鳥のようちえん
今週も「鳥のようちえん」は見られています。
シジュウカラは2回目の巣立ち幼鳥が出たようで、また胸のネクタイがないものが見られるようになってきました。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間で一度だけつり橋周辺で朝9時過ぎに現れ、30分くらい辺りで見ることができました。
その前の週に2回、ほぼ同じ場所におぼ同じ時間で見られましたが、毎日見られるわけではなく、時間もたまたま同じだっただけかもしれないですが、でも見られる可能性が少しはあるということはいえるかと思います。
動きがあればお知らせします。
◎夏鳥情報
オオルリ
今週も成鳥の観察情報はほぼゼロでしたが、この時期どうしているのか、人から離れた森の奥の方にいるのかもしれません。
キビタキ
成鳥もちらほらと見られます。
コサメビタキ
あまり鳴かないのですが、ひらひらと飛ぶため気づきやすく、観察機会は他のヒタキ科2種よりは多いです。
コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
もう囀りを聞くことはなさそうですが、もう少し様子を見ます。
クロツグミ
今週囀りを聞いたのは第1駐車場東側と風の丘西側でした。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
ウグイス
今週も囀りを聞いたという情報はなく、幼鳥の観察情報もありませんでした。
ヤブサメ
囀りは聞かれなくなり、「チュッ」という地鳴きが笹薮から聞こえたらその音を追うと姿が見られることがありますが、それも今週は頻度がかなり落ちました。
センダイムシクイ
混群の中で時々「チヨチヨビー」と囀りしています。
なお、今月の「アカゲラ通信」の野鳥メモはセンダイムシクイですが、お盆を過ぎると早くも南に渡っていなくなり、囀りが聞けるのももうあと半月ほどになりました。
ホオジロ
今週は展望台周辺で時々見られ、囀りが聞かれることもあります。
アオジ
幼鳥の確かな観察情報は相変わらず入っていませんが、噴水広場から遊具広場にかけての辺りで「チッ」という地鳴きを聞くことが増えてきた感があります。
イカル
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
メジロ
観察機会は多く囀りを聞くこともよくあります。
ニュウナイスズメ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
コムクドリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
キセキレイ
今週は森の家の前に幼鳥が来ていましたが、まだしばらくは園内で時々見られると思われます。
モズ
今週は観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
今週も天気が下り坂の日に数羽で上空を飛ぶ姿が見られました。
アオバト
今週も園内で鳴き声が聞かれるくらいで、近くで見たという観察情報もなく、鳴き声を聞く機会も減ってきました。
キジバト
観察機会は依然として多く、声を聞くこともよくあり、学びの森周辺で見る機会が多いです。
ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ヤマシギ
今週も観察情報はありませんでした。
チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はなく、藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえたという情報もありませんでした。
オオアカゲラ
今年は園内でも毎日のように見られ、幼鳥もまだ見られています。
アカゲラ
森の家の周りで見られる機会は多いです。
鳴き声も出していますが、木をつつく小さな音で気づくこともあり、静かに歩くと見つかることがあります。
コゲラ
今週もよく見られていますが、カラ類混群にいたり、コゲラだけだったりです。
写真は雄の個体、頭部の赤い羽がたまたま写っていました(クリックし拡大してご覧ください)。
ヤマゲラ
今週も森の家の近くで見られ、雌雄どちらも観察情報もあり、先週に引き続き意外と見られています。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、ハイタカも含め、例年夏から秋に旭山で見られる頻度が高くなり、今年も注目です。
ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は園内での観察情報がありました。
トビ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、例年であれば夏から秋にかけて旭山で見られる頻度が高くなります。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
観察機会は多いです。
シジュウカラ
観察機会は多いですが、家族単位で行動していることが多いです。
ハシブトガラ
観察機会は多いです。
ヤマガラ
観察機会は多いです。
ヒガラ
囀りを聞く機会はさらに少なくなってきましたが、幼鳥連れで見られる機会は比較的多いです。
コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
噴水広場周辺から学びの森で頻繁に見られていますがペアで行動していて、雌が巣材をくわえるしぐさも見せていたので、もしかしてまた、ということもあるかもしれません。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
スズメ
森の家の前の笹の穂を食べには来なくなりましたが、遊具広場やちびっこ広場で見られています。
ヒヨドリ
観察機会は多いです。
ハシボソガラス
展望台下から第1駐車場にかけての辺りにいつもいますが、巨木の谷にもよく来ます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
◎8月の野鳥観察会は、8月13日(土曜日)、および28日(日曜日)に行います。
どちらもまだ参加受付中です。
よろしくお願いします。
◎エゾリス
昨年から今年の冬そして春は、その前の年よりエゾリスを見る機会が少ないと感じていました。
特に、以前なら行けばほぼ必ず見られた風の丘西側の沢付近で今年は見ることがあまりなく、心配していました。
夏になり、エゾリスは、その時ほどではないけれど春までより見る機会が増えてきたと感じています。
ただし、よく見られる場所が変わり、以前はあまり見なかった例えば遊具広場とレストハウスの間の坂で見ることが多かったり、といった感じです。
写真は2022年8月1日、今週撮影したエゾリスです。
また、エゾリスが大好きなオニグルミ、今年は実が豊作のようで、緑の皮がついた状態で園内にたくさん落ちいるのが見られ、この先またエゾリスの観察頻度が高くなるかもしれません。
写真下のオニグルミはまだ分離せず房状のまま落下したものです。
次回は2022年8月12日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。