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旭山記念公園野鳥情報2022年7月22日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年7月22日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のトピックス
オオアカゲラ、アカゲラ
オオアカゲラ
オオアカゲラは以前、夏の間は旭山記念公園内で見られることはほとんどなかったのですが、一昨年辺りから夏でも見られるようになってきました。
今年も幼鳥が園内で時々見られています。

アカゲラ
アカゲラは毎年幼鳥が見られています。

先日、オオアカゲラとアカゲラの幼鳥が同じ場所で見られました。
写真がそれ、手前=左側がオオアカゲラ、奥=右側がアカゲラの幼鳥ですが、とても珍しい光景です。
頭頂部が赤い幼鳥は8月いっぱいくらいまで見られ、徐々に成鳥と同じ色に変わってゆきます。

オオアカゲラ幼鳥とアカゲラ幼鳥2022年7月22日

 

オオアカゲラ幼鳥2022年7月22日

こちらはオオアカゲラ幼鳥。

 

アカゲラ幼鳥2022年7月22日

こちらはアカゲラ幼鳥。

 

 

ハシボソガラス
7月20日、展望台下テラス状階段から学びの森と噴水広場にかけての辺りに15羽前後のハシボソガラスが集まっていました。
ハシボソガラス自体は珍しくないですが、旭山記念公園では少なく、見られるのは1,2家族せいぜい数羽で、今回のように10羽以上を同時に見られたのは初めてのことでした。
周りにハシブトガラスも1、2羽いましたが、ハシブトガラスは主に巨木の谷から森の家の辺りにまだ集まっています。
ハシボソガラスに何があったのでしょうか、これからこのままの数がいつくか、増えるのか、元に戻るのか要注目です。

ハシボソガラス2022年7月22日

 

 

鳥のようちえん
今週も「鳥のようちえん」は見られており、1時間歩いていると園内どこかで遭遇するといったところです。
今回はセンダイムシクイの幼鳥と思われる個体です。

センダイムシクイ2022年7月22日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
本日7月22日朝、久しぶりにシマエナガが園内で見られました。
9時半頃から10時半過ぎまで1時間以上、つり橋周辺双子沢川沿いをゆっくりと移動していましたが、開けた場所にはほとんど出て来ることはなく、写真は下のものがせいいっぱいでした。
写真は幼鳥と思われますが、顔の黒い帯が消えかけてきていて、目の後ろの羽はまだ黒っぽく残っています。
今日の出現の仕方、流れは、2週間ほど前までよう見られた時のものと時間もルートもほぼ同じでしたが、この先暑さ本番になってもまだこのように来るのかどうか要注目です。

シマエナガ2022年7月22日

 

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
本日朝7時半頃から8時過ぎまで、森の家から登山道入口下の辺りで巡回するように少しずつ移動しながら囀りしていました。
森の家の周りで観察されたのは久しぶりですが、この先まだこういう機会があるのかどうか。
幼鳥はつり橋周辺での観察情報がありましたが、つり橋周辺双子沢川沿いでもまだ時々(毎日ではない)囀りを聞くことがあります。

 

キビタキ
今週はよく見られる雄の他に幼鳥と雌の観察情報も幾つかありましたが、どうやら幼鳥が巣立って行動を始めているようです。
先週、雄の囀りを聞くことが多くなり幼鳥の巣立ちが近いのではと書きましたが、雄の囀りは今週はやはりというか先週ほど頻繁には聞かれなくなりました。

 

コサメビタキ
今週も幼鳥やそれを含めた家族と思われる数羽の観察情報がありましたが、つり橋周辺に出ることがよくあるようです。

 

コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

クロツグミ
囀りを聞く機会は少なくなりましたが、幼鳥の観察情報はまだありません、そろそろかと思うのですが。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

ウグイス
今週は囀りを聞いたという情報もほとんどありませんでした。

 

ヤブサメ
囀りを聞く機会はさらに少なくなりましたが、「チュッ」という地鳴きが笹薮から聞こえたら姿が見られることがあります。

 

センダイムシクイ
囀りを聞く機会は少なくなりましたが、「鳥のようちえん」に入っていることもあり、観察機会はそれなりにあります。

 

ホオジロ
今週もほとんど囀りは聞かれず、観察情報はほとんどありませんでした。
幼鳥の観察情報も今のところありません。

 

アオジ
7月19日火曜日、久しぶりに森の家の前で囀りを聞き雄の姿も確認できました。
幼鳥が巣立ったことに伴う行動の可能性もありますが、それ以降そこで囀りを聞いたり幼鳥を見たとの情報は入っていません。
ただ、幼鳥が巣立っていればこの先見られる機会はあると思われます。

 

イカル
今週は園内での確かな観察情報はありませでした。

 

メジロ
観察機会は比較的多く、カラ類混群と行動をともにしていることもあります。

メジロ2022年7月22日

 

ニュウナイスズメ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

コムクドリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう旭山では見られなくなったかもしれません。

 

キセキレイ
園内で時々見られていますが、例年西側エリアでの観察機会が多くなるのはこれから9月にかけての頃です。

 

モズ
今週もちびっこ広場で周辺で時々見られていますが、観察頻度は落ちました。

 

ハリオアマツバメ
今週も天気が下り坂の日に上空を飛ぶ姿が見られましたが、近くでは見られませんでした。

 

アオバト
今週も園内で鳴き声が聞かれるくらいで、近くで見たという観察情報もありませんでした。

 

キジバト
観察機会は比較的多く、声を聞くこともよくあり、時々低い位置に降りて来ます。

キジバト2022年7月22日

 

ツツドリ
藻岩山方面からの鳴き声も聞こえてこなくなりました。

 

ヤマシギ
今週も観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はありませんでしたが、例年夏は来たり来なかったりです。

 

オオアカゲラ
幼鳥については上述しましたが、成鳥も主に雄が時々見られています。

 

アカゲラ
幼鳥については上述しましたが、成鳥も観察機会は比較的多いです。
ただ、いつも書いていますが、鳴き声を出していないことが多いので、双眼鏡で森の中を探すと見つかることもあります。

 

コゲラ
今週もよく見られており、幼鳥が親に餌をねだるしぐさも見られました。
カラ類混群にいることもありますが、ゴジュウカラの近くにいることがよくあります。

コゲラ2022年7月22日

 

ヤマゲラ
今週も森の家の近くで見られましたが、やはり鳴き声を出さずに餌を探していて、こちらが気づかなければ分からなかったかもしれません。
森の家の前でこのところ見られているのはすべて雌で、同一個体かもしれません。

ヤマゲラ雌2022年7月22日

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報がありました。

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
普通に見られるようになってきましたが、つり橋周辺・巨木の谷辺りで見られる機会が多めです。

 

シジュウカラ
「鳥のようちえん」の他、シジュウカラだけの群れ(家族)を見る機会も多いです。
写真は幼鳥ですが、頬の下の黒い部分がまだつながっていないのと、背中のオリーブ色がまだきれいに整っていません。

シジュウカラ幼鳥2022年7月22日

 

ハシブトガラ
普通に見られるようになっています。

ハシブトガラ2022年7月22日

 

ヤマガラ
成鳥の観察機会は多いですが、幼鳥はだんだんと色が成鳥に似てきています。

 

ヒガラ
囀りを聞く機会は少なくなってきましたがまだ聞かれ、針葉樹の近くであれば観察機会は比較的多いです。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
噴水広場周辺で見られていますが観察頻度は落ちてきました。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

スズメ
毎日ではないですがたまに森の家の前の笹の穂を食べにまだ来ています。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、長く鳴いていることがよくあり、やはり幼鳥の巣立ちと何らかの関係があるのかもしれません。

ヒヨドリ2022年7月22日

 

ハシボソガラス
(上述)

 

ハシブトガラス
(上述)

 

 

 

 

◎7月24日(日曜日)の野鳥観察会は募集定員に達しましたため、参加受付は締め切りとさせていただきました、あしからずご了承ください。

 

 

 

◎若い雄のエゾシカ今週も現る
先週お伝えした若いエゾシカ雄の個体、今日も園内で見られました。
9時前、巨木の谷でこちらに気づいてお尻を上げてホップしながら沢に降りて行った1頭のエゾシカが見えました。
少ししてつり橋から川の上流側の沢を見ると、こちらを凝視しつつじっと動かなエゾシカ1頭を発見、双眼鏡で見るとまだ生えていない角が伸びてきている例の若い雄でした。
写真はその時撮影したものです。
距離は100mほどあり、こちらの様子をうかがっていましたが、すぐに逃げることもなく、20分くらい時々尻尾を振りながらそこにいました。
それから沢を登り始め、笹が揺れる音が聞こえ、沢を出たようでしたが、その後の動きはまったく不明です。
この雄、さすがにすぐ近くには寄れないですが、近くに人がいることには慣れているのかもしれません。

エゾシカ若雄2022年7月22日

 

 

 

 

次回は2022年7月29日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。