旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年7月8日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のトピックス
オオルリ
今週も双子沢川沿いで観察機会が多く、近くで見られることもあります。
またこの1週間では、森の家から第2駐車場にかけての辺りと遊具広場でも近い場所から囀りが聞こえてきました。
巣立ち幼鳥はまだ確認していません。
チゴハヤブサ
先日、ちびっこ広場上の高いニセアカシアの木に飛んで来て羽づくろいを始め、20分ほど同じ場所に留まっているのが観察されました。
その後一度飛んで同じ枝に戻りましたが、今度は1分くらいで再び飛び立ち、公園の東側の住宅地上空を低く旋回飛行していました。
スズメ
今週に入って2羽のスズメが森の家南側法面のクマイザサの穂(実)を食べに日に何度か飛んで来ています。
旭山ではスズメは道路近く以外では見ることは少なく森の家の周りでは稀ですが、このスズメたちはおいしいものがあるということで遠征してきているのかもしれません。
今年はクマイザサにたくさんの花が咲き、実も豊作、スズメはやっぱりイネ科の植物が好きなのでしょう。
今日も来ていましたが、いつまで来るでしょうか。
鳥のようちえん
今週も何度か「鳥のようちえん」が見られましたが、幼鳥もだんだんと育ってきています。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も双子沢川沿いに出てくる日が何日かありましたが、例年であればそろそろ見られる頻度や数が少なくなってゆく頃です。
◎夏鳥情報
オオルリ
(先述の通り)
キビタキ
今週も園内数か所で囀りを聞くことができ、幾つかのペアが園内で営巣しているものと思われますが、巣立ち幼鳥の観察情報はまだ入っていません。
コサメビタキ
今週も観察情報はほとんどなかったですが、市内の他の場所から幼鳥の情報が入ってきており、旭山も時期的にいってもいよいよといったところです。
コルリ
旭山都市環境林で囀りが聞かれることも少なくなってきました。
クロツグミ
囀りを聞く機会は先週より少なくなってきましたが、雌の個体の観察情報が増え、そろそろ幼鳥も巣立つ頃と思われます。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週も鳴き声を聞くことはなかったです。
ウグイス
今週も園内で時々囀りを聞くことがあるというくらいですが、旭山以外の野鳥観察地では森林に限らずウグイスの声を聞くことがよくあって、旭山は今年は少ないのかもしれません。
ヤブサメ
今週も囀りを聞く機会は比較的多く、幼鳥の観察情報もありました。
センダイムシクイ
今週も囀りを聞く機会はそれなりにあり、近くにいることもあり、粘っていると観察・撮影はできそうです。
ホオジロ
今週はまた囀りを聞く機会が少なくなり、観察機会も少なくなりました。
アオジ
園内ではほとんど見られていない状況は変わっていませんが、例年であればそろそろ幼鳥が巣立つ頃です
イカル
観察情報はほとんどありませでした。
メジロ
先週から普通に見られ、ときどき囀りも聞くことができます。
ニュウナイスズメ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
コムクドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キセキレイ
今週も観察情報は少なかったです。
モズ
先週、そろそろ旭山では見られなくなる頃と書きましたが、今週はちびっこ広場で幼鳥が見られるようになり、まだもう少し旭山で見られそうです。
です。
写真はモズ幼鳥と思われる個体です。
ハリオアマツバメ
今週も噴水広場付近での観察情報がありましたが上空で、低い位置での観察情報はありませんでした。
アオバト
ミュンヘンの森の丘の桜はハシブトガラスとハシボソガラスが大挙してやって来て食べたため、そこに寄りつくアオバトは今年はほとんど見られませんでした。
園内の他の場所では時々見られ、鳴き声は日に何度か聞きます。
キジバト
今週は展望台周辺からつり橋にかけての辺りで頻繁に見られ、鳴き声も聞こえてきています。
写真は展望台西側で撮ったもので、地面を歩いていました。
ツツドリ
藻岩山方面からの鳴き声もあまり聞こえてこなくなりました。
ヤマシギ
今週も観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報があり、引き続き要注目です。
オオアカゲラ
今週は園内での観察情報がありましたが、この時期は例年見られたり見られなかったりです。
アカゲラ
先週今年初めて幼鳥が園内で観察されましたが、引き続き見られています。
写真は上が幼鳥、下が成鳥雄ですが、巣立ちにともない成長を見る機会もまた増えてきているように感じられます。
ただ、この個体の成鳥雄もそうですが、鳴き声を出さずに近くにいることがよくあり、飛ぶ姿で気づいたり、音で気づいたりといったこともあります。
コゲラ
今週も観察機会は多かったです。
ヤマゲラ
近くで観察できたという情報が幾つかあり、出会える機会は意外とあります。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
「テュッ テュッ」という声を聞くことがまた多くなってきて、観察機会もあります。
シジュウカラ
観察機会は多く、声もよく聞かれていますが、囀りはほとんど聞かれなくなりました。
シジュウカラが数羽でいる時の甲高い「ツーツーツー」という声がシマエナガの声と似ていますが、シマエナガの方が弱くて柔らかい感じの声に聞こえます。
ハシブトガラ
観察機会は少なくないです。
ヒガラ
まだ囀りを聞く機会があり、園内の針葉樹で比較的観察機会が多いです。
写真は森の家の近くのカラマツに来たところで、この時周りにもう1、2羽いました。
コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
噴水広場周辺で比較的よく見られています。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
観察機会は多いです。
ハシボソガラス、ハシブトガラス
園内西側エリアに数10羽が常にいて、桜の次はヤマグワの黒く熟した実をさかんに食べています。
ハシブトガラスの方が多いですが、ハシボソガラスもいて、通常旭山では数羽しかいないのが10羽前後いることもあります。
カラスがいると他の鳥がなかなか寄って来ないということもままあります。
写真は上がサッポロマイマイをくわえたハシボソガラス、下がハシブトガラスです。
◎7月24日(日曜日)の野鳥観察会はまだ参加受付しています。
◎ゼフィルスの季節到来!
チョウ目シジミチョウ科のうち「ゼフィルス」と呼ばれる一群、主に青緑色に輝く翅を持った蝶が今年も旭山で見られるようになりました。
ジョウザンミドリシジミの今年初認は7月2日、今日はメスアカミドリシジミも確認しました。
今年は昨年よりも数が多く、遊具広場の森では朝に10頭以上が乱舞している光景も見ることができます。
(ただし昨年はゼフィルス最盛期に熊出没で旭山記念公園が閉鎖となったため、しっかりと追い切れてはいませんでした)。
例年多くそして近くで見られるつり橋も今日は複数が飛び交っていました。
青くないゼフィルスではアカシジミも出始めています。
ゼフィルスではないですが、コムラサキも今日、今年初めて観察されました。
そして・・・キバネセセリが森の家の中にたくさん入って来て窓に張り付いています。
キバネセセリは毒はないですが、人に寄って来るので嫌という方もいらっしゃるかと思いますが、くれぐれもご注意ください。
写真、上がジョウザンミドリシジミ、下がキバネセセリです。
次回は2022年7月15日金曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。