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旭山記念公園野鳥情報2022年7月1日(金曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年7月1日金曜日

2ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のトピックス
オオルリ
今年は双子沢川沿いで観察機会が多く、今日も午前につり橋上流側で雄が囀りしながら羽づくろいをしていて同じ木の枝に10分以上とまっていました。
写真がその時のものです。
途中つり橋下流側のやや離れた場所から別個体の囀りが聞こえ(目の前に件の雄が見えている状態だったので明らかに別個体)、それは別の雄かもしれないし、巣の近くにいる雌かもしれないですが(オオルリは雌も囀りします)、姿が見えなかったのでどちらかは分かりません。
他の鳥の巣立ち幼鳥も見られるようになってきたので、オオルリもそろそろ幼鳥が巣立つ可能性がありますが、そうなると双子沢川沿いに現れる頻度が低くなるか来なくなることも考えられます。
今日は比較的よい場所にとまっていましたが、まだもう少しの間はよい条件で見られることもあるかと思います。

オオルリ雄2022年7月1日

 

 

鳥のようちえん
今週も何度か「鳥のようちえん」が見られましたが、オオルリと同じくつり橋から巨木の谷付近で見られることが多く、他の場所でもすぐに鳥たちが逃げるということはほぼないので、出会うことができればゆっくりと観察できます。
写真はシジュウカラの幼鳥で、まだ「ネクタイ」が腹部まで伸びていません。

シジュウカラ幼鳥2022年7月1日
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は幼鳥も含めた数羽の群れが双子沢川沿いに出てくる日が何日かありました。
今朝も9時過ぎに現れ、15分以上滞在していたほか、午後にも一度来ていました。
いつまでこの動きが見られるかは分かりませんが、暑さが本格化するまでは園内で幼鳥が見られる可能性があります。
写真は今日撮影した幼鳥ですが、目にかかる黒い帯(眉線)がだいぶ後退してきており、目の周りはもう黒くなく、後頭部に黒い部分が残っている程度になってきました。

シマエナガ幼鳥2022年7月1日

 

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
(先述の通り)

 

キビタキ
このところミュンヘンの森から下の駐車場に続く道路の間で頻繁に鳴き声が聞こえてきており、その辺りに巣がある可能性があります。
園内では他に数か所で囀り地鳴きともに聞こえてきており、近くで姿が見られることもあります。

 

コサメビタキ
今週も観察情報はほとんどなかったです。
例年であれば7月中旬に巣立ち幼鳥が見られるようになりますが、今年は他の鳥も巣立ちが早い傾向にあるので、もうそろそろ出て来るかもしれません。

 

コルリ
今週も旭山都市環境林では時々囀りが聞かれており、久々に園内で声を聞いたという情報もありましたが、姿をじっくりと見られたという情報はなかったです。

 

クロツグミ
やはり双子沢川沿いで日に何度か囀りを聞き、他ちびっこ広場など数か所でも時々囀りが聞かれていますが、そろそろ幼鳥が巣立つ頃だと思われます。

 

アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週も鳴き声を聞くことはなかったです。

 

ウグイス
今週も園内で時々囀りを聞くことがあるというくらいで、昨年よりは少ないです。

 

ヤブサメ
今週も囀りを聞く機会は比較的多く、幼鳥の観察情報もありました。
散策路の近くで囀りしていることもあり、粘れば姿が見られることもあります。

 

センダイムシクイ
今週は囀りを聞くことが先週よりも少なくなりました。
幼鳥と思われる個体はまだ確認していませんが、例年通りであればもう出ているのではないかと思われます。

 

 

ホオジロ
今週は一転して展望台から学びの森の辺りで囀りを聞く機会が増えましたが、幼鳥はまだ確認していません。

ホオジロ雄2022年7月1日

 

 

アオジ
園内ではやはりほとんど見られておらず、旭山都市環境林で囀りを聞いたり目視したりという機会も少なくなってきました。

 

イカル
観察情報は少なく、今年は桜の実を食べにもあまり来ていないようでした。

 

メジロ
先週から普通に見られ、ときどき囀りも聞くことができます。

 

ニュウナイスズメ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

コムクドリ
今週もちびっこ広場で声が聞かれましたが、近くで見たという情報はありませんでした。

 

キセキレイ
今週は観察情報は少なかったです。

 

モズ
先週までちびっこ広場で「キチキチキチ」と早口でまくしたてるように鳴く個体がいましたが、今週に入ってからそれも聞かれなくなり、観察情報が少なくなりました。
そろそろ旭山では見られなくなる頃です。

 

ハリオアマツバメ
今週も噴水広場付近での観察情報がありました。

 

アオバト
残念ながら今年はミュンヘンの森の丘の桜の実を食べに来ることなく、桜の実がほとんどなくなりました(今年は元々実りが少なかったのもありますが)。
園内で声を聞く機会は比較的多く、飛んでる姿も時々見られていますが、近くで見たという観察情報は少ないです

 

キジバト
今週も園内で鳴き声を聞いたり姿を見たりといった機会は少なくないです。

 

ツツドリ
藻岩山方面からの鳴き声もあまり聞こえてこなくなりました。
ツツドリは例年8月下旬から9月に近くで見られる機会が(なぜか)少し増えますが、今年はどうでしょうか。

 

ヤマシギ
今週も観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報があり、先月に比べると観察情報が増えていて、この先要注目です。

 

オオアカゲラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、元々個体数が少ないので今週はたまたま、ということもあり得ます。

 

アカゲラ
6月26日、今年初めて幼鳥が園内で観察されました。
ひとまず最低1羽は無事巣立ったことが確認できてよかったです。
写真はその時のものです。

アカゲラ幼鳥2022年7月1日

 

コゲラ
今週も観察機会は多く、ほぼ通常通り観察機会が多くなったといえるかと思います。

コゲラ2022年7月1日

 

 

ヤマゲラ
今週は近くで観察されたという情報はありませんでした。
ただ、ヤマゲラは夏の間はいつ不意に出会えるか分からない鳥で、今後も見られることはあると思います。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は園内での観察情報はありませんでしたが、円山南麓で幼鳥を見たとの情報がありました。

 

トビ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年夏は観察機会が少し増えます。

 

ハヤブサ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
ゴジュウカラもコゲラ同様見られる頻度が高くなっていますが、まだ普通に見られるという状態にまでは戻っていない感じです。

ゴジュウカラ2022年7月1日

 

シジュウカラ
観察機会は多く、声もよく聞かれていますが、囀りはほとんど聞かれなくなりました。
シジュウカラが数羽でいる時の甲高い「ツーツーツー」という声がシマエナガの声と似ていますが、シマエナガの方が弱くて柔らかい感じの声に聞こえます。

 

ハシブトガラ
観察機会は少なくないです。

ハシブトガラ2022年7月1日

 

ヒガラ
ヒガラも囀りを聞く機会が少なくなってきましたが、他のカラ類と違いまだ聞くことがあります。
園内の針葉樹で出会う機会が比較的多いですが、高い位置にいることが多く、低い位置で観察できる機会は少ないかもしれません。

 

コガラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
噴水広場周辺で比較的よく見られています。

 

ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いです。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
噴水広場から学びの森にかけての辺りと、展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

ハシボソガラス2022年7月1日

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

◎7月の野鳥観察会と自然観察会続報
野鳥観察会は、7月9日(土曜日)は定員となり受付を締め切らせていただきました。
7月24日(日曜日)はまだ受付しています。

自然観察会7月17日(日曜日)は定員となり受け付けを締め切らせていただきました。

よろしくお願いします。

 

 

 

 

次回は2022年7月8日金曜日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。