旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年3月21日 月曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
イタヤカエデの樹液を飲む行動は「まだ見られることもある」くらいになっています。
つがいにより行動はまちまちで、もう巣材集めをしているものもいれば、まだ巣を作る場所を探しているような行動をとるものもいます。
今日は7時半頃森の家裏手、8時前に噴水広場付近、8時過ぎに遊具広場でそれぞれつがいと思われる2羽が見られましたが、1か所にとどまる時間が短くすぐにいなくなってしまいました。
今週も朝8時頃までに園内で一回は見られていますが、出る時間も場所もまちまちです。
3羽以上の群れで見られることもときどきあり、3月16日には6羽が見られましたが、多くでも8羽までです。
◎今週のトピックス
クマゲラ
今週も園内でしばしば観察されているほか、藻岩山や旭山都市環境林から鳴き声が聞こえて来ることもよくあります。
◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
今週はどちらも確かな観察情報はありませんでした。
ツグミ
やはり数は少ないですが、「キキッ」という声を聞く機会はまだ比較的多く、位置は高いですが見られることは見られます。
ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
観察されている場所の情報は相変わらずまちまちで、どこそこで待っていれば来るという状況にはまだなってはいません。
今年は観察機会があまり多くないまま春を迎えるかもしれないですが、それでも4月中旬以降に多く見られた年もあるので、まだこの先も見られるとは思います。
ウソ
園内での観察情報は比較的多く、ときどき撮影可能な近さで見られることもあります。
ウソは例年4月に入っても同様に見られるので、まだこの先観察機会は少なからずあると思われます。
亜種アカウソ、亜種ベニバラウソの情報はありませんでした。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでしたが、このまま春を迎え、2021-2022年の冬はベニヒワが見られなかったということになるかもしれません。
マヒワ
先週、数が10数羽に増えたと書きましたが、今週も時々8羽から10羽以上の群れで見られることがあります。
しかし一方で1羽だけとか3羽までといった少数で見られることが多いです。
シメ
今週も園内で何度か観察されている程度で相変わらず少ないです。
シメは旭山では例年春になると増えるということもなく、冬に多ければ春にも多く冬に少なければ春にも少ないので、この先もちらほらと見られる程度で春を迎えるかもしれません。
キバシリ
観察情報会が減っています、まだ園内で見られています。
ミソサザイ
つり橋周辺や森の家の周りでまだ見られています。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
3月18日金曜日、森の家西側の旭山都市環境林から「ジャージャー」と大きな声が聞こえてきたので見るとカケスが飛んで来て、カラマツ林の木にとまってさかんに「ジャージャー」と鳴き始め、少しずつ場所を移動しながら15分以上鳴き続けていました。
その後ミュンヘンの森に入ってさらに藻岩山方面に移動して見えなくなりましたが、カケスが園内に来るときはたいていミュンヘンの森に一度は来ます。
ただ、撮影となると高い位置が多くてなかなか大変です。
今冬は結局旭山に留まって冬を越したのではなく、藻岩山から時々飛んで来ているという状況でした。
オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
オオアカゲラ
主に森の家から旭山都市環境林方面で雌雄ともに観察されています。
アカゲラ
雄同士のけんかはだいぶ落ち着いてきましたがまだ時々「キャッキャッキャッ」という声が聞こえてきます。
また雄と雌1羽ずつ近くで見られる機会が多くなってきました。
コゲラ
観察機会は多いです。
ヤマゲラ
今週は近くで観察・撮影したという情報はなかったですが、声は日に何度も聞こえてきていて、この先園内で近くで見られることもありそうです。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は観察情報がありました。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
モズ
今週も観察情報はありませんでした。
モズは例年通りだと来週までの間に見られるようになりますが、今年はどうでしょうか。
ゴジュウカラ
囀りを聞く機会は多く、姿もよく見られ、近くでじっくり観察できる機会も多いです。
シジュウカラ
囀りを聞く機会は多く姿もよく見られています。
ときどき、2羽が離れた位置で囀り合戦をしており、他のカラ類ともそうしていることもあります。
ハシブトガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
ヤマガラ
園内で観察機会が多く、特に学びの森周辺でよく見られており、囀りを聞く機会も多いです。
ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
カワラヒワ
学びの森周辺で観察機会が多く、囀りが聞かれるようになりました。
ハクセキレイ
園内での観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
今週も1羽か2羽で見られる程度で、観察機会はなぜか少なめです。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。
ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
◎夏鳥、旅鳥(冬鳥)渡来予想
過去のデータから、夏鳥や旅鳥がそろそろ見られそうな時期にここで取り上げてゆくことにします。
なお、「最早」「最遅」は、過去5年でのそれぞれの鳥の「最も早く見られた年の日付」「最も遅く見られた年の日付」を示しています。
キジバト 「最早」3月24日 「最遅」3月28日
モズ 「最早」3月25日 「最遅」4月15日
ホオジロ 「最早」3月22日 「最遅」4月1日
ベニマシコ 「最早」3月27日 「最遅」4月19日
ヤマシギ 「最早」3月29日 「最遅」4月6日
ミヤマホオジロ 「最早」3月26日 「最遅」4月1日
◎森の家ライブラリー
森の家ライブラリー蔵書に以下の13点17冊が新たに加わりました(冊数表記がないものは1冊です)
・ヒグマ大全 2冊
・となりの野生ヒグマ 2冊
・ヒグマ学への招待 2冊
・アーバン・ベア
・クマにあったらどうするか
・羽根識別マニュアル 2冊
・野鳥と木の実ハンドブック 増補改訂版
・アリハンドブック 増補改訂版
・バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑
・北海道の石
・板目・柾目・木口がわかる木の図鑑
・まつぼっくりノート
・小学生からのSDGs
また、ヒグマ関連本を1か所に集めたミニコーナーを設けました。
旭山記念公園でも2021年に目撃情報があり、これを機にヒグマへの理解を深めてゆければと思います。
ヒグマ関連本は、今後も補充し蔵書を増やしてゆきます。
森の家にお越しの際は、お手に取ってご覧ください。
なお、他の蔵書も含め、館外への持ち出しは今のところ対応しておりませんので、あしからずご了承ください。
次回は2022年3月27日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。