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旭山記念公園野鳥情報2022年3月27日(日曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年3月27日 日曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎4月24日(日曜日)の旭山野鳥観察会は募集定員に達しましたので受付締め切りとさせていただきました。
参加をご検討されていた皆様、あしからずご了承ください。
4月9日(土曜日)の回についてはまだ受付しております。

なお、5月は定例2回の他に早朝1回、平日2回、そして初心者の方対象2回の計7回の野鳥観察会を予定しております。
詳細は4月後半にご案内させていただきますので、もうしばらくお待ちください。

 

 

◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より旭山野鳥観察会を行いました。
観察会の間に確認された野鳥は以下の14種です(五十音順)
イスカ、ウソ、カワラヒワ、コゲラ、ゴジュウカラ、
シジュウカラ、シマエナガ、ツグミ、ハシブトガラ、ハシブトガラス、
ハシボソガラス、ヒガラ、ヒヨドリ、ヤマガラ

 

今日はイスカが出ました。
学びの森付近で他の鳥を見ていたところ、南の方から「キュッ」という声が聞こえ、その鳥がチョウセンゴヨウの木にとまったので見るとイスカでした。
3羽いてうち1羽は雄、2分ほどその木にとまったあと北の方に飛んで行きました。
イスカについては後詳細ということで。

ウソ9時半過ぎから栗の木デッキ横の桜の木に雄2羽雌1羽、それほど道から離れていない木のあまり高くない枝で採餌していてじっくりと観察できました。
15分ほどで北西に飛んで行きました。

シマエナガ風の丘西の沢の奥で「ジュルッ」と声を何度も聞きましたが、目視できる場所には出てきませんでした。

今日はカワラヒワが常にどこかから囀りが聞こえてきていて、学びの森からつり橋にかけての辺りに多かったです。

キクイタダキとキバシリは今日は観察会の間には出ませんでした。

ヒヨドリは1羽が1回出ただけでやはり今年は少ないかもしれません。

ホオジロやキジバトなど夏鳥の渡来は確認できませんでした。

本日、観察会の時間以外に観察情報があった野鳥5種です(同)
アカゲラ、キクイタダキ、トビ、マヒワ、ヤマゲラ

 

ウソ雄2022年3月27日

ウソ雌2022年3月27日

 

 

 

◎今週のトピックス
イスカ
3月25日金曜日、イスカの声をこの春初めて旭山で聞きました。
昨日も聞き、今日は先述の通り観察会の時に見える場所に飛んで来ました。
イスカは、越冬しない年は3月下旬から5月上旬の間におそらく通過と思われる群れが何度か見られますが、この春はどうでしょうか。

 

イカル
3月23日水曜日、今年初めてイカルの声を旭山で聞きました。
イカルは基本夏鳥ですが、越冬したこともあり、また来る時期も年によりまちまちで今年のように3月に観察されることもあれば5月になって来ることもあります。

 

キクイタダキ
昨日3月26日、雄同士の争いの様子が観察されました。
同じ辺りに3羽いて、2羽が追いかけ合ったり取っ組み合いの喧嘩をして雪面を転がったりしていました。
1羽は頭頂部の羽をとさかのように大きく広げてもいました。
繫殖行動が始まったようで、4月後半までこのようなシーンが見られる可能性があります。
写真は昨日撮影したその雄です。

キクイタダキ雄2022年3月27日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
イタヤカエデの樹液を飲む行動はもう見られなくなりました。
巣材集めをしていますが、近い位置で見られる機会は少ないです。
園内で見られてはいますが、出る時間も場所もまちまちです。
なお、シマエナガが巣を作っていると思われる場所があることに気づいた場合、こちらではなるべく近寄らないようにしています。

シマエナガ2022年3月27日

 

 

 

 

◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
今週はどちらも確かな観察情報はありませんでした。

 

ツグミ
今日の観察会では展望台付近にいて比較的近くで観察できましたが、園内で時々近くで見られることがあります。

ツグミ2022年3月27日

 

ハチジョウツグミ
今週は展望台付近での観察情報がありましたが、この冬は結局冬を通して時々見られていたということになります。

 

シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ウソ
今週も園内での観察情報は比較的多く、今日の観察会のようにときどき撮影可能な近さで見られることもあります。

 

ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでしたが、昨年はまだこの時期に見られていたので、ここでももう少し取り上げます。

 

マヒワ
今週はまた1羽から5羽くらいと見られる数が少なくなりました。
ただ、ではもうたくさんは見られないかというとそれはまだ分かりません。
マヒワは例年5月上旬まで旭山で見られ、5月下旬に見られた年もあります。

 

シメ
今週も園内で何度か観察されている程度で相変わらず少ないです。

 

キバシリ
観察情報会がさらに減っていて、園内西側から旭山都市環境林でたまに見られる程度になっています。
キバシリは例年4月上旬には旭山では見られなくなります。

 

ミソサザイ
つり橋周辺や森の家の周りでまだ見られていますが、めっきり情報が減りました。
ただ、ミソサザイは5月上旬まで見られる年もあるので、この先まだ見られる可能性はあります。

 

コガラ
今週はコガラと思われる鳥の観察情報があり、森の家の裏に2羽でいました。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、カケスは例年4月中旬までには見られなくなります。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週も園内での観察情報はありましたが、毎日来ているわけではなさそうです。
鳴き声はほぼ毎日藻岩山や旭山都市環境林から声が聞こえてきますが、午後の夕方前に聞かれることが多いです。

 

オオアカゲラ
今週も主に森の家から旭山都市環境林方面で雌雄ともに観察されています。

 

アカゲラ
雄同士のけんかはあまり見られなくなり、今日も観察会の間にも出なかったように、だいぶおとなしくなってきました。
観察機会は少なくないです。

アカゲラ雄2022年3月27日

 

コゲラ
観察機会は多いです。

コゲラ2022年3月27日

 

ヤマゲラ
本日朝、森の家近くで雄と雌が同じ場所で観察されました。
雄が雌を追いかけていたのか、雌がとまっていた木の同じ場所に雌が飛んだ後に雄が来てとまったりもしていました。
写真はその時のものです。
ペアが決まったのかどうかはまだ分からないですが、この先も園内で見られる機会はあると思われます。

ヤマゲラ雌2022年3月27日

ヤマゲラ雄2022年3月27日

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は観察情報がありましたが、例年春先は観察機会が多いです。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

モズ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
囀りを聞く機会は多く、姿もよく見られ、近くでじっくり観察できる機会も多いです。

 

シジュウカラ
囀りを聞く機会は多く姿もよく見られています。
ときどき、2羽が離れた位置で囀り合戦をしており、今日の観察会でも何度かそうしているところに出くわしました。

 

ハシブトガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。

 

ヤマガラ
園内で観察機会は多いですが、囀りは先週よりは聞く機会が若干少なかったです(なぜかは分かりません)。

ヤマガラ2022年3月27日

 

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りを聞く機会も多いです。
カラマツに来て採餌することがよくありますが、その際に木の上でホバリングをして虫を捕っている様子も時々見られます。

 

カワラヒワ
このところ学びの森周辺でいつも囀りしているように感じられます。
「チュビチュビギイーッ」といった感じで囀りますが、この「ギイーッ」という音が印象的です。
ただ、囀りをするのは高木のてっぺん付近のため、姿は見つけやすいですが、観察は双眼鏡があっても少々大変かもしれません。

 

ハクセキレイ
園内での観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
今日の観察会でも1羽が1回出ただけで、その後3羽でも観察されましたが、相変わらず観察機会はなぜか少なめです。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られていますが、今日の観察会では西側エリアにもいました。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

◎夏鳥、旅鳥(冬鳥)渡来情報
先週、渡来予報として取り上げましたが、この1週かで新たに確認された夏鳥はイカルのみでした。
先週掲載した過去5年間の参考データを今週も引き続き掲載しています(イカルは先述のように年によりばらつきが大きいのでここでは取り上げませんでした)。

キジバト 「最早」3月24日 「最遅」3月28日
モズ 「最早」3月25日 「最遅」4月15日
ホオジロ 「最早」3月22日 「最遅」4月1日
ベニマシコ 「最早」3月27日 「最遅」4月19日
ヤマシギ 「最早」3月29日 「最遅」4月6日
ミヤマホオジロ 「最早」3月26日 「最遅」4月1日

 

 

 

 

 

次回は2022年4月3日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。