旭山記念公園野鳥情報2022年3月12日（土曜日）

旭山記念公園野鳥情報、2022（令和4）年3月12日　土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

◎本日の旭山野鳥観察会
本日8時より旭山野鳥観察会を行いました。
観察会の間に確認された野鳥は以下の13種です（五十音順）
アカゲラ、クマゲラ、コゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、
シマエナガ、ツグミ、ハシブトガラ、ハシブトガラス、ヒガラ、
マヒワ、ミソサザイ、ヤマガラ

なんと今日は観察会の間にヒヨドリが一度も現れませんでした！
おそらく、いや間違いなくこんなことは初めて。
ただ、そうなると逆にヒヨドリどうしちゃったんだろうとも思いますが・・・

クマゲラ、開始すぐに風の丘近くの見やすい位置で雌が木をつついて採餌しており、じっくりと観察できました。
15mほどに近寄れた方もおられましたが、クマゲラは餌をとるのに夢中だったようで、木をつつき続けていました。
15分ほど観察していましたが、逃げる様子もないのでこちらからその場を離れました。

シマエナガは一度やや遠くで声を聞いただけで、今回は近くでは見られませんでした。

巨木の谷でシジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラにゴジュウカラのカラ類混群と遭遇し、20分近くじっくりと観察できました。

ゴジュウカラの囀りが絶えずどこかから聞こえてきていました。

他に囀りしていたのはシジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラでした。

キクイタダキとキバシリは今日は出ませんでした。

本日、観察会の時間以外に観察情報があった野鳥8種です（同）
ウソ、カワラヒワ、キクイタダキ、キバシリ、トビ、
ハシボソガラス、ヒヨドリ、ヤマゲラ

◎今週のトピックス
クマゲラ
園内での観察機会が増えてきました。
2月以降園内に来ることが多くなるのは例年通りのことですが、去年の秋からこちら園内で見る機会が少なくなっていて、今年はどうだろう案じていました。
前述のように今日の野鳥観察会でもじっくりと観察することができましたが、この先もこのような機会があるものと思われます。

マヒワ
野鳥観察会終了後、森の家の前でまとめをしていたところ、マヒワ20羽前後の群れが飛んで来ました。
今冬はずっとせいぜい8羽といったところでいしたが、春を前に数が増えたようで、今後要注目です。

◎今週のシマエナガ
エナガ（亜種シマエナガ）
イタヤカエデの樹液を飲む行動はほとんど見られなくなり、森の家南側とカラマツ林近くのイタヤカエデに来ることもほとんどなくなりました。
一方で巣材となる蛾のまゆを集める行動の観察情報もあり、早いものではそろそろ巣作りに入っているようです。
見られる場所も、遊具広場から噴水広場にかけての辺り、つり橋周辺、風の丘周辺そして森の家の周りなどまちまちです。
朝8時までには一回は見られていますが、出る時間もまちまちです。

◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
今週はどちらも確かな観察情報はありませんでした。

ツグミ
やはり数は少ないですが、「キキッ」という声を聞く機会は比較的多く、位置は高いですが見られることは見られます。

ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

キクイタダキ
園内での観察情報が少しずつ増えてきていますが、見られる場所はまちまちで（園内の常緑針葉樹がある場所）、どこそこで待っていれば来るという状況にはまだなってはいません。

ウソ
今日も森の家の近くに雌だけ4、5羽の群れが来ましたが、園内で鳴き声を聞く機会は比較的多く、ときどき撮影可能な近さで見られることもあります。

ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。

シメ
今週も園内で何度か観察されている程度で少ないです。

キバシリ
先週までよりは観察情報会が減ってきましたが、まだ園内で見られています。
ただ、キバシリは冬の鳥の中では見られなくなる時期が早く、例年4月上旬には見られなくなります。

ミソサザイ
つり橋周辺や森の家の周りでまだ見られています。

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

カケス（亜種ミヤマカケス）
今週は観察情報が少なく、この先どうなるか注視してゆきます。

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

◎留鳥その他情報
オオアカゲラ
主に森の家から旭山都市環境林方面で雌雄ともに観察されています。

アカゲラ
雄同士のけんかはまだ続いているようでときおり「キャッキャッキャッ」という声が聞こえてきます。

コゲラ
観察機会は多いです。

ヤマゲラ
今週は近くで観察・撮影したという情報はなかったですが、声は日に何度も聞こえてきています。

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

オオタカ
今週も観察情報がありました。

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

トビ
今週は観察情報がありました。

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

モズ
今週も観察情報はありませんでした。

ゴジュウカラ
囀りを聞く機会は多く、姿もよく見られ、近くでじっくり観察できる機会も多いです。

シジュウカラ
囀りを聞く機会は多く姿もよく見られています。

ハシブトガラ
園内でよく見られています。
ヤマガラ
園内でよく見られており、囀りもそろそろ本格化してきました。

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りもよく聞かれています。

カワラヒワ
学びの森周辺で毎年春先にさかんに囀りをしていますが、今年も聞かれるようになってきました。

ハクセキレイ
園内での観察情報はありませんでした。

ヒヨドリ
今週も1羽か2羽で見られていましたが、今日の観察会で初めてヒヨドリが出なかったように、観察機会がこのところなぜか少ないです。
何があったのか、この先注視してゆきます。

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

次回は2022年3月21日月曜日に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。