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旭山記念公園野鳥情報2022年3月5日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年3月5日 土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

 

◎今週のトピックス
ウソ
2月28日月曜日、森の家の近くのシラカンバに雌だけ4羽の群れが来て種子を食べていましたが、少しして雄が1羽だけ飛んで来て、すぐに5羽すべてそこから飛び去りました。
ウソは観察・撮影機会に恵まれることが多くなってきており、声は2時間に1回は園内どこかから聞こえてきています。

ウソ雌2022年3月5日

 

アカゲラ
雄どうしの「けんか」がはじまっており、「キャッキャッキャッ」という声が聞こえてきます。
ときどき、体が触れ合わんばかりに近寄ることもあり、一方が飛んで逃げるともう一方がしつこく追いかけることもあります。
まだ相手は決まっていない時期であり、この「けんか」はもう少し続くと思われます。
もちろん「けんか」していない状態のアカゲラも観察機会は多いです(写真の雄がそれです)。

アカゲラ雄2022年3月5日

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間は前週に比べると森の家の周りでの出現頻度が低くなっていて、午前中に1,2回程度です。
時間もまちまちで、8時前だったり10時過ぎだったりしますが、11時を過ぎてから来ることも少なくなってきました。
イタヤカエデの樹液はまだ出ていてシマエナガも様子を見には来ますが、気温が高くなり、つららはできにくくなっていて、つららにホバリングする姿を見る機会はあまりありません。
そろそろ巣作りに向けて動き出す頃と思われますが、まだその動きは見られていません。

シマエナガ2022年3月5日

 

 

 

◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
ヒレンジャクは先週、ついにいなくなったようですと書きましたが、今週1羽だけの観察情報がありました。
ヒレンジャクは例年、春の渡りの時期にも見られるので、情報はもう少し追ってゆきます。
キレンジャクの観察情報はありませんでしたが、こちらもヒレンジャク同様です。

 

ツグミ
残り少ないヌルデの実を食べる姿が観察されており、ときどき低い位置にも降りて来ています。
数は数羽ですが、「キキッ」という声を聞く機会は比較的多いです。

 

ハチジョウツグミ
今週は園内での観察情報がありました。

 

シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

キクイタダキ
今週も園内でときどき観察されていますが、まだ観察情報はそれほど多くなってはいません。

 

ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。

 

マヒワ
数羽の群れがときおり観察されていますが、木のてっぺん付近にいることが多く、低い位置では(まだ)ほとんど見られていません。

マヒワ2022年3月5日

 

シメ
今週も園内で何度か観察されている程度で少ないです。

 

キバシリ
今週も森の家の周りで比較的観察機会が多く、毎日午前中に一度は見られているような感じで、ときおり囀りも聞かれています。

 

ミソサザイ
つり橋周辺や森の家の周りで見られていますが、先週より観察頻度が若干上がっています。

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週もときどき山から降りて来ており、2羽いたとの観察情報もありました。
ただ、いつも園内にいるわけではないようで、見られない日もあります。

 

オジロワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内で観察・撮影されたという情報がありました。
3月1日には藻岩山と旭山都市環境林で2羽が鳴き合っていてそのうち1羽が飛んでいる姿も観察されました。

 

オオアカゲラ
主に森の家から旭山都市環境林方面で雌雄ともに観察されていますが、遊具広場での観察情報もありました。

オオアカゲラ雌2022年3月5日

 

コゲラ
観察機会は多いです。

コゲラ2022年3月5日

 

ヤマゲラ
今週は近くで観察・撮影したという情報はなかったですが、声は日に何度も聞こえてきています。

 

フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週は観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

モズ
今週も観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
囀りを聞く機会は多く、姿もよく見られ、近くでじっくり観察できる機会も多いです。

ゴジュウカラ2022年3月5日

 

シジュウカラ
囀りを聞くことがさらに多くなってきました。

 

ハシブトガラ
「ピィピィピィ」という囀りがよく聞かれています。
ハシブトガラも春先にアカゲラ同様「けんか」をしていますが、今年はまだ見られていません。

ハシブトガラ2022年3月5日

 

ヤマガラ
園内でよく見られており、囀りもそろそろ本格化してきました。

ヤマガラ2022年3月5日

 

ヒガラ
園内で観察機会が多く、囀りもよく聞かれています。

 

カワラヒワ
園内での観察情報が増えてきました。

 

ハクセキレイ
園内での観察情報はありませんでした。

 

ヒヨドリ
観察機会は多いですが、このところ1羽か2羽で見られており、先月のように3羽から数羽ということはほとんどなくなってきました。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。

 

ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2022年3月5日

 

 

 

エゾリス恋の季節
昨日、森の家西の沢辺りで6匹のエゾリスが雪面を駆け回る姿が観察されました。
今日のスノーシュー観察会でも旭山都市環境林で同時に4匹(もしかしてさらにもう1匹)が見られました。
エゾリスはだいたい今頃、3月前半に周辺にいる仲間が集まってパートナーを探しますが、相手が決まると集まらなくなります。
エゾリス恋の季節と呼んでいますが、この時期だけしか見られない光景です。
旭山記念公園では今冬はエゾリスを見る機会が少なく(逆に昨年一昨年は多かったともいえますが)、少し心配もしていたのですが、最低6匹は辺りにいることが分かってほっとしました。

エゾリス2022年3月5日

 

 

 

 

次回は2022年3月12日土曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。