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旭山記念公園野鳥情報2021年6月18日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年6月18日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は幼鳥が観察されました。
下の写真は今週撮影したもので、本州以南のエナガのように目に黒く太い帯が入っており、上のまぶたが赤いのも分かります。
幼鳥はこれ1羽しか見えませんでしたが、辺りでシマエナガ数羽の声がしており、幼鳥が2羽以上いた可能性もあります。
この時は近くに20分以上とどまっていて、成鳥が羽づくろいする姿も見られましたが、一度出会うとしばらくはその辺りで観察できるかもしれません。
また、この時は他のカラ類の幼鳥も同じ場所にたくさんいて、「とりのようちえん」状態になっていました。

シマエナガ幼鳥2021年6月18日

 

 

 

◎今週のトピックス
ヤブサメ
幼鳥が見られるようになってきました。
ヤブサメは笹薮から「チュッ」あるいは「キュッ」という声が聞こえてきたら、その辺りの笹の根元を見ると地面をホップしながら進んでは餌をとる姿が見られます。
そこに幼鳥が連なっていることもあるし、幼鳥は別にいることもありますが、この時期は姿を観察することが比較的容易です。

 

 

アオバト
森の家の近くで見られる機会が増えてきたと先週書きましたが、12日土曜日午後、突然、ハシブトガラスが大挙してミュンヘンの森の桜の木にやって来て実を食べ始めてからは、来る機会が少なくなりました。
その場所の桜の実はだいぶ食べられて少なくなっており、かつアオバトは低い位置の桜の実は元々ほとんど食べに来ないので、残念ながらアオバトの観察が少々難しくなってきました。
それでも日に何度か訪れており、周りには来ていて声を聞く機会は多いです。
巨木の谷周辺で声を聞くこともよくありますが、見やすい場所にはなかなか降りてきません。
ハシブトガラス、何羽かは来ていましたが、30羽も40羽もやってくるということは今までになく、いったい何があったのか。
また少しでも残った桜の実を食べに来てくれるといいのですが。

 

 

オオムシクイ
6月12日には園内で鳴き声を確認しましたが、14日以降は確かな観察情報はなく、もう移動していなくなったと思われます。

 

 

コムクドリ
今週、ちびっこ広場でコムクドリが観察されましたが、地元で観察している人の話によれば、公園の外の住宅街の庭などでときどき見かけることがあるということで、巣が近くにあるのかもしれません。
今後もちびっこ広場では時々見られる可能性があります。
コムクドリは旭山では繁殖しておらず、過去の観察例もだいたいこのような感じです。

 

 

 

 

◎夏の鳥情報
オオルリ
今週も散発的に見られる程度ですが、藻岩山登山道入口付近で近くで撮影したという方のお話を聞きました。

 

キビタキ
今週も園内数か所で囀りがよく聞かれており、粘っていると木の葉の薄い場所や近い場所で観察・撮影する機会に恵まれ、他の鳥よりは探して撮影しやすいかもしれません。
写真は今週撮影した雄と雌で、近くにいたのでカップルではないかと思われますが、雌がまだ巣材を運んでいるようで、繁殖行動が遅れている可能性があります。

キビタキ雄2021年6月18日

キビタキ雌2021年6月18日

 

 

コサメビタキ
今週も観察情報は少なかったです。

 

コルリ
囀りを聞く機会がますます少なくなり、探しにくくなりました。

 

クロツグミ
今週もつり橋周辺と第1駐車場下の森から囀りがよく聞こえてきており、ときどき近くで見られることもあります。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

イカル
今週はさらに観察頻度が落ち、ときどき見られるという程度になっています。

 

ホオジロ
囀りを聞く機会は少なくなりましたが、そろそろ幼鳥が巣立つ頃で姿も見られるようになるかもしれません。

 

アオジ
今週は先週よりは囀りと地鳴きを聞く機会が若干増えましたが、幼鳥はまだ情報がありません。

 

ウグイス
園内数か所で頻繁にではないですが囀りを聞くことがあります。

 

センダイムシクイ
声はまだよく聞かれていて、昼間の他の鳥がほとんど鳴いていない時にも鳴いていますが、「チュビチュビチュビ」という激しい声を交えることは少なくなってきました。

 

メジロ
今週も囀りはほとんど聞かれませんでしたが、下の写真を撮影した時は地鳴きもしていなかったとのことで、不意に出会うことがあります。

メジロ2021年6月18日

 

キセキレイ
第2駐車場周辺やちびっこ広場周辺でときどき見られています。

 

モズ
ちびっこ広場に幼鳥がいたとの観察情報がありました。
鳴き声はちびっこ広場周辺で聞く機会が多いです。

 

キジバト
今年も観察機会は多く、飛ぶ姿を見ることもあります。

 

ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ツツドリ

藻岩山から鳴き声が時々聞こえてきますが、近くでの観察情報は今週はありませんでした。

 

カッコウ
今週は園内で声を聞いたという情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
この1週間も園内での観察情報がありました。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
今週も観察機会は多いです。
写真は森の家横の丸太置き場に来た雄の個体です。

アカゲラ雄2021年6月18日

 

コゲラ
声を聞く機会が増えて来ており、そろそろまた普通に見られるようになるかもしれません。

 

ヤマゲラ
観察情報は少ないです。

 

フクロウ
今週は声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は観察情報がありました。

 

カワラヒワ
園内で「キリコロキリー」という声はよく聞かれ、観察機会は少なくはありません。

 

ゴジュウカラ
ゴジュウカラも観察機会が増えています。
写真は遊具広場で撮影したものです。

ゴジュウカラ2021年6月18日

 

 

シジュウカラ
幼鳥も見られるようになっており、家族単位で行動している姿がよく見られます。
また、地面に降りて採餌する姿もよく見られています。
写真は雄の成鳥です。

シジュウカラ雄2021年6月18日

 

ハシブトガラ
幼鳥の姿を今年初めて確認しました。
写真はその時のものです。

ハシブトガラ幼鳥2021年6月18日

 

ヤマガラ
カラ類はそろそろ種を超えて混群になり行動する「とりのようちえん」が見られるようになり、夏の野鳥観察において楽しみのひとつです。

 

ヒガラ
観察機会は多いですが、囀りはあまり聞かれなくなってきています。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。

 

ヒヨドリ
園内で多く見られています。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシボソガラス
数は少ないですが第1駐車場付近、展望台から噴水広場付近そして巨木の谷でよく見られています。

ハシボソガラス2021年6月18日

 

ハシブトガラス
アオバトのところでも書きましたが、今週に入って数が多くなり、展望台周辺にたくさんいることもあります。
また、噴水広場と遊具広場の間の道沿いに巣があるらしく、今はそこを歩くと背後から頭をかすめるように飛んで来ることがあるので注意喚起看板を掲げており、くれぐれもお気をつけください。
写真は、翼の羽がいちぶ青っぽく見える個体です。

ハシブトガラス2021年6月18日

 

 

 

次回は2021年は6月25日(金曜日)に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。