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旭山記念公園野鳥情報2021年6月25日(金曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年6月25日金曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

◎今週のトピックス
ヤブサメ
幼鳥が見られるようになったと先週書きましたが、その写真が撮れました。
笹の中で「チュッ」というような鋭い声が聞こえたら、笹の葉より目線が低くなるようにしゃがんでその辺りを探せば、親鳥もしくは幼鳥がホップしながら地面を進んでいるのが見えます。
幼鳥が近寄って来ると、親鳥が近くに飛んで来てこちらを睨んで警戒します。
そんなときは心の中で「ごめん」と言って離れましょう。
この写真も撮影中に親鳥が真横1mに飛んで来たのですぐに離れました(ごめん)。
ヤブサメ幼鳥はもうしばらく見られると思います。

ヤブサメ幼鳥2021年6月25日

 

 

ハシボソガラス
翼の羽が左右同じ場所1か所ずつ白い個体が見られています。
顕著に白くてすぐに分かりますが、そもそも今年はハシボソガラスを見る機会が例年より多く感じられ、数が増えているのではないかと思われます。
といってせいぜい10羽くらいですが、駐車場周辺か巨木の谷の地面にいて行動が目立ちます。
写真は展望台で撮影した白い羽がある個体です。

ハシボソガラス2021年6月25日

 

 

アオバト
ミュンヘンの森付近にはもう来なくなりましたが、巨木の谷周辺で声を聞くことが多く、撮影できる高さで見られることもしばしばあります。

 

 

オオムシクイ
先週、6月14日以降確認できていないと書きましたが、6月22日火曜日に園内で「チャキッ ジジロジジロ」という声が聞こえ、おそらく1羽だけ出遅れた雄が通過したものと思われます。
まだ来るのかどうか、もう少し様子を見ます。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
6月19日土曜日、20日日曜日と栗の木デッキからつり橋の間の双子沢川で幼鳥まじりの数羽の群れが見られました。
特に19日は栗の木デッキ下流側100m以内でぐるぐる回りながら活動していたようで、2時間ほどそこで見られていました。
20日はそれほど長くはなかったですが、つり橋周辺に群れが来ました。
どちらも他のカラ類幼鳥交じりの群れと一緒にいました。
その後は同じ場所に滞留している時間は短くなりましたが、この1週間はつり橋周辺で見られる機会があり、今日も10時過ぎに現れました。
昨年は6月中旬以降ほとんど見られなかったのに比べて、今年は見られる機会が多く、昨年のように夏の間まったく見られないということは起こらないかもしれません(まだなんとも言えませんが)。
写真は6月19日に撮影したものです。

シマエナガ幼鳥2021年6月25日

 

 

 

◎夏の鳥情報
オオルリ
今週も散発的に見られる程度ですが、6月23日には双子沢川のつり橋より上流側で朝から2時間以上ずっと囀りをしている個体がいて、その辺りに巣がある可能性があります。
巣があるのであれば、時々見られる可能性があります。

 

キビタキ
今週も園内数か所で囀りがよく聞かれており、粘っていると木の葉の薄い場所や近い場所で観察・撮影する機会に恵まれ、他の鳥よりは探して撮影しやすいかもしれません。
また、黒い部分が灰色がかった若鳥個体も見られており、写真は今週撮影したものです。

キビタキ若雄2021年6月25日

 

コサメビタキ
今週も観察情報は少なかったです。

 

コルリ
囀りを聞く機会がますます少なくなり、探しにくくなりましたが、旭山都市環境林でときどき鳴いています。

 

クロツグミ
今週もつり橋周辺と第1駐車場下の森から囀りがよく聞こえてきており、ときどき近くで見られることもあって、今朝は撮影したという方もおられました。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

イカル
今週は何度か見られた程度でした。

 

ホオジロ
囀りを聞く機会は少なくなりましたが、巣立ち幼鳥を見たとの情報はまだ入っていません。

 

アオジ
囀りと地鳴きが時々聞かれていますが、幼鳥はまだ情報がありません。

 

ウグイス
園内数か所で囀りを聞くことがあり、特に噴水広場から遊具広場にかけての辺りでよく耳にします。

 

センダイムシクイ
声はまだ聞かれていますが頻度は落ちて来ています。
そろそろ幼鳥が巣立つ頃です。

 

メジロ
今週は先週よりは囀りを聞く機会が多くなり、地鳴きもよく聞かれ、気づきやすくなった感があります。
そろそろヤマグワの実が黒く熟して来るとそれを食べに寄って来るようになります。

 

キセキレイ
第2駐車場周辺やちびっこ広場周辺でときどき見られていますが、今週は山麓道交差点の砂防ダム周辺で声を聞くことが多かったです。

 

モズ
ちびっこ広場に幼鳥の観察情報があり、まだ見られています。

 

キジバト
観察機会は多く、飛ぶ姿を見ることもありますが、風の丘西の沢で声を聞くことが多く、その辺りに営巣している可能性があります。

 

ヤマシギ
今週また夜にディスプレイフライトを見たとの情報がありました。

 

ツツドリ

藻岩山から鳴き声が時々聞こえてきますが、近くでの観察情報は今週はありませんでした。

 

カッコウ
今週は園内で声を聞いたという情報はありませんでした。

 

 

 

 

◎留鳥その他情報
クマゲラ
この1週間も園内での観察情報がありました。

 

オオアカゲラ
今週も園内での観察情報がありました。

 

アカゲラ
今週も観察機会は多いです。

 

コゲラ
声を聞く機会が増えて来ており、親子でいるところを見たとの情報もありました。
写真は今週撮影したもので、嘴に餌をくわえています。

コゲラ2021年6月25日

 

ヤマゲラ
今週は観察情報がちらほらとありましたが、幼鳥が巣立つとまた見られる機会は少し増えます。

 

フクロウ
今週は声も姿も観察情報はありませんでした。

 

オオタカ
今週も観察情報がありました。

 

ハイタカ
今週も観察情報がありました。

 

ノスリ
今週も観察情報がありました。

 

トビ
今週も観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。

 

チゴハヤブサ
今週は観察情報がありました。

 

カワラヒワ
園内で「キリコロキリー」という声はよく聞かれ、観察機会は少なくはありません。

 

ゴジュウカラ
ゴジュウカラも観察機会が増えています。

ゴジュウカラ2021年6月25日

 

 

シジュウカラ
幼鳥もだいぶ「ネクタイ」が伸びて白い部分も黄色みが薄くなり、背のオリーブ色は濃くなってきました。
写真は上が幼鳥、下が雄の成鳥です。

シジュウカラ幼鳥2021年6月25日

シジュウカラ雄2021年6月25日

 

ハシブトガラ
幼鳥を連れた家族の群れが見られていますが、ハシブトガラだけではなくシジュウカラやシマエナガなど他の鳥との混群でも見られるようになってきました。

 

ヤマガラ
幼鳥の観察情報があり、園内でしばしば見られています。

 

ヒガラ
観察機会は多く、先週よりも囀りを聞く機会が多くなりました。

 

ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。

 

ヒヨドリ
園内で多く見られています。

ヒヨドリ2021年6月25日

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。

 

ハシブトガラス
今週もミュンヘンの森の桜を数羽が陣取っていたり、展望台周辺に多かったりですが、食べ物を持っていると取られることがあるのでくれぐれもお気をつけください。
ハシブトガラス2021年6月25日

 

 

 

次回は2021年は7月2日(金曜日)に上げる予定です。

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。