毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年9月23日(土)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥情報
・キビタキ
この1週間は「栗の木デッキ」近くで見られたという情報がありましたが、もう南に渡って行っていなくなった可能性があります。
・コサメビタキ
こちらも一昨日から今日にかけて確実な目撃情報がなく、南に渡って行っていなくなった可能性があります
・オオルリ
コサメビタキ同様ですが、今年は9月に入って幼鳥の姿がほとんど見られませんでした。
・クロツグミ
「遊具広場」付近で数羽を確認しました。
例年であれば10月初旬に南に渡って行っていなくなりますが、旭山で見られるとすればあと1週間ほどです。
また、他のツグミの可能性があるツグミ類が園内でたびたび目撃されていますが、今のところ種は不明です。
・ホオジロ
「展望台」周辺でも見る機会が減ってきました。
・アオジ
「森の家」近くをはじめとした公園西側エリアではまだ「チッ チッ」という声がよく聞かれ、声を注意深く追ってゆくと姿も見られます。
道の脇や笹が切れている辺りに声が近づいてきたら狙い目です。
・メジロ
相変わらずメジロは囀りこそ減りましたが「チーィ」「キュキュキュ」という声がよく聞かれますが、木の高い位置にいることが多いため目視は難しいです。
・ウグイス
笹薮で「ヂッ ヂッ」と鳴く声を聞くことが増えてきました。
「森の家」裏及び「ポートランドの森」とその周辺で声を聞くことがよくあります。
・ヤブサメ
木曜以降確かな情報がなく、もう南に渡って行った可能性があります。
・キセキレイ
「第2駐車場」から「森の家」にかけてでまだ時々見られます。
・キジバト
園内でも道路に近い辺りでは比較的よく声が聞かれ、飛んでいるところも時々見られます。
・アオバト
この1週間も声を聞いていません。
もう旭山からはいなくなったとみていいかもしれません。
・ツツドリ
先週目撃情報をお伝えしましたが、それ以降は確かな情報がありません。
こちらも南に渡って行っていなくなった可能性が高そうです。
◎留鳥情報
・エナガ(亜種シマエナガ)
9月22日(金)、「噴水広場」と「遊具広場」の間の林で10羽前後の群れが見られました。
先週に続いてこの時もその辺りに長くとどまって餌を探していましたが、低い位置に降りてくる個体がほとんどおらず、今回は撮影はできませんでした。
エナガは今の時期群れに出会うと長く観察できるようです。
「チッ チッ チー チー」と早口で連続するようなか細い声に続いてエナガ独特の「ジュルッ」という声が聞こえたら、その辺りで粘ってみてください。
・ヒガラ
あまり囀りを聞かなくなりましたが、数羽の群れの姿は針葉樹でよく見かけます。
・ヤマガラ
旭山都市環境林にある実がなるイチイ(オンコ)の木の枝に赤い実がくっついていましたが、それはヤマガラが赤い実から種子を取り出して食べた痕跡です。
実がなるイチイの木の近くで見ていると、ヤマガラが食べに来る様子が観察できます。
イチイの実はハシブトガラとゴジュウカラも食べますがヤマガラほどの頻度ではなく、またシジュウカラはほとんど食べません。
・ハクセキレイ
「噴水広場」付近でこのところ比較的よく見られまたは声が聞かれます。
・トビ
9月22日(金)、「展望台」上空を3羽のトビが飛んでいました。
トビは旭山ではあまり見られませんが、9月から10月にかけての時期のみ見られる機会が多くなります。
・クマゲラ
今週は近くで姿を見る機会はなかったですが、藻岩山登山道入口付近から声が聞こてきたことが何度かあり、円山から聞こえてきたことも一度ありました。
・アカゲラ
本日、園内にあるクリの木の人の膝の高さほどの位置にアカゲラ雄1羽がとまっていましたが、目を閉じ、頭を胸の羽に隠すようにうずくまり弱っていました。
何かの要因で傷を受けたか、寿命が近かったのかもしれません。
来園者の方からもお電話などでお知らせいただきましたが、人為的な要因によるものは考えにくかったため、敢えてそのままにしていました。
・コゲラ
園内西側エリアでよく声が聞かれます。
・ヤマゲラ
今週も「森の家」から「つり橋」及び「公衆トイレ」にかけての範囲でよく見られました。
下の写真は9月21日(木)、「巨木の谷」付近で撮影した雄の個体です。
8月からよく見られている今年巣立った個体と思われます。
まだしばらくは「森の家」の周りで見られる可能性があります。
※カケス(亜種ミヤマカケス)はまだ旭山には現れていません。
そろそろ一度は見られる頃です。
※秋の旅鳥(短期間見られる鳥)はまだ情報が入っていません。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られるよう願っております。