– 札幌のまちなみを見渡せる、自然豊かな公園 –

旭山記念公園野鳥情報2024年5月4日(土曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年5月4日土曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

 

●5月の野鳥観察会は、以下のものがまだ定員に達しておらず、現在ご参加受付中です。
日程は以下の通りです。

5月10日(金) 初心者野鳥観察会 8時~10時

5月11日(土) 定例野鳥観察会 8時~10時
5月26日(日) 定例野鳥観察会 8時~10時

5月14日(火) 平日野鳥観察会 9時~11時
5月15日(水) 平日野鳥観察会 9時~11時

5月10のみ参加費300円(資料付)、他は200円です。

皆様のご参加をお待ちしております。

 

 

 

■旭山記念公園では、シマエナガの巣の情報についてのご質問にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。

他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)

 

 

夏鳥到来情報2024年5月4日

20.コマドリ
2024年5月1日、コマドリが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月28日、昨年より3日遅く確認されました。
その日の8時過ぎに「噴水広場下斜面」から「昭和の森」の辺りで3羽が囀りしていましたが、今日現在それ以降の園内での確かな観察情報は入ってきていません。
その朝だけで抜けてしまった可能性もありますが、まだ第2陣以降が来る可能性もあることはあり、ようすをみてゆきます。

 

21.エゾムシクイ
2024年5月2日、エゾムシクイが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月26日、昨年より6日遅く確認されました。
今日も野鳥観察会の間に「西の沢」斜面から「ヒーツーチー」という囀りが聞こえてきましたが、エゾムシクイは例年1週間程度旭山に滞在しています。
なお、それより2日前の4月30日に富良野市内で囀りを確認していまたことを参考として付記します。

 

22.コルリ
2024年5月2日、コルリが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月28日、昨年より4日遅く確認されました。
コルリもその日は朝6時半頃まで旭山都市環境林内で2、3羽が囀りしていましたが、今日までのところ日が高くなるにつれ囀りをしなくなっており、囀りが本格的に聞けるようになるまでまだ数日かかるかもしれません。
今日はまた「藻岩山登山口」付近で笹から出てきて姿を見たとの情報もありました。

 

23.ツツドリ
2024年5月4日、ツツドリが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は5月5日、昨年より1日早く確認されました。
ツツドリの「初鳴き」は藻岩山方面から聞こえてくる年が多いですが、今年もその例に漏れず藻岩山の遠くから「ボボッ」と聞こえてきました。
ツツドリは渡来後5月下旬くらいまではちょくちょく目にします。
また旭山でも数年前に「赤色型」が出たことがありますが、今年はどうでしょうか。

 

 

2024年夏鳥到来情報まとめ(カッコ内は2023年との比較)
1.ヤマシギ 3月30日(7日遅)
2.ホオジロ 3月31日(4日遅)
3.キジバト 3月31日(同日)
4.モズ 3月31日(同日)
5.ウグイス 4月7日(4日早)
6.アオジ 4月10日(4日早)
7.ルリビタキ 4月10日(3日早)
8.ベニマシコ 4月11日(19日遅)
9.ビンズイ 4月11日(16日早)
10.クロツグミ 4月11日(3日早)
11.クロジ 4月12日
12.キセキレイ 4月13日(1日早)
13.メジロ 4月13日(8日早)
14.ヤブサメ 4月14日(10日早)
15.ノビタキ 4月17日(3日早)
16.アカハラ 4月17日(2日早)
17.オオルリ 4月25日(4日早)
18.センダイムシクイ 4月26日(1日早)
19.キビタキ 4月27日(3日早)
20.コマドリ 5月1日(3日遅)
21.エゾムシクイ 5月2日(6日遅)
22.コルリ 5月2日(4日遅)
23.ツツドリ 5月4日(1日早)

 

オオルリ、キビタキが来てそろそろ夏鳥渡来も佳境に入ってきたところです。

旭山周辺で繁殖する主な夏鳥で今年まだ確認されていないのは、イカル、チゴハヤブサ、コルリ、ツツドリ、コサメビタキ、アオバトといったところです。

 

 

 

今週のトピックス
マヒワ
5月3日、野鳥観察会の際にマヒワの群れが観察されました。
一度に飛んでいる瞬間を見なかったのですが、数は20羽から40羽くらいだったと思われます。
「登山口下周回路」にさしかかったさいに、あまり高くないイタヤカエデにマヒワがたくさんいるのを発見、10mくらいに近寄っても逃げることなく採餌を続け、じっくりと観察できました。
マヒワは2023-24の冬は12月以降ほとんど園内で見ることがなく、4月になってようやく少し見られるようになっていましたが、渡りの時期なのか、この日にたくさん入ってきました。
5月4日現在まだ10~20羽前後が残っており、今日も時々声が聞こえてきています。
マヒワは5月23日まで見られた年もありましたが、今年はいつまで見られるか、ようすをみてゆきます。

マヒワ2024年5月4日イタヤカエデ

 

イスカ
前回は4月22日以降の観察情報はないと書きましたが、5月1日に10羽前後の群れが入ってきて、今日5月4日現在まだ滞在しています。
イスカは5月10日頃まで見られた年もあり、そろそろいなくなると思われますが、もう少しようすをみてゆきます。

イスカ♀2024年5月4日ミュンヘンの森

イスカ♂2024年5月4日ミュンヘンの森

 

トラツグミ
5月2日未明に旭山記念公園内で「ヒー ヒョー」という囀りが聞こえ、いることが確認できました。
しかし今年はそれまで、目視観察情報もなければ鳴き声を聞いたという話も聞いていなかったので、いつから来ていたのか分からず、初認日も不明ということで記録します。
今後は「夏鳥情報」で扱うこととして、情報があれば載せてゆきます。
なお5月2日は、「藻岩山登山口」付近と「ちびっこ広場北の森」から囀りが聞こえてきました。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
5月1日園内で1羽を確認しましたが、5月に入ってカケスが見られたのは初めてで、記録更新しました。
翌5月2日以降は確かな観察情報はないですが、もう少しようすをみます。

 

 

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か園内で観察されていますが、巣で抱卵していて尾羽の先が曲がった個体も見られています。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。

 

 

 

夏鳥情報
ホオジロ
昨日の野鳥観察会の際には学びの森の端にあるヨーロッパトウヒのてっぺん近くで囀りしている姿が観察できました。
展望台から学びの森、「噴水広場」にかけてのあたりでちょくちょく見られています。

 

アオジ
囀りがちらほらと聞かれるようになってきました。
先週も書きましたが、今年は昨年よりもアオジを見る機会は多いです。

 

ウグイス
森の家の裏でいつも囀りしている個体がいて、時々木の上にとまっていて目視観察できる機会があります。

ウグイス2024年5月4日

 

ヤブサメ
今日の野鳥観察会でびっくり、「森の家西の坂」で笹がない開けた場所で地面を歩いたり跳ねたりしながら採餌していて、観察者の2mくらいまで寄って来たこともありました。
3、4分、5m以内でじっくりと観察できましたが、とても珍しいことです。
ヤブサメは園内笹薮がある斜面で囀りを聞くことが多いです。

ヤブサメ2024年5月4日

 

センダイムシクイ
森の家から「藻岩山登山口」にかけてのあたりで囀りを聞くことが多く、午前10時くらいまではいつも鳴いているように感じられるほどです。
他、園内の広葉樹で「チヨチヨビー」と聞く機会は多いですが、開けた場所にはめったに出てきません。

 

オオルリ
5月1日に「巨木の谷」でじっくりと観察できたという情報がありました。
5月3日の野鳥観察会の際には「森の家西の坂」のシラカンバに飛んで来て1分ほど観察できました。
その他園内では「遊具広場」での観察情報もあります。
また、旭山都市環境林の開けた場所でも見られています。

 

キビタキ
今日の野鳥観察会では、「藻岩山登山口」付近で10分近く動きを追いながら観察できました。
囀りも本格化してきており、接する機会は多いです。
キビタキは「フィーピピ」と勢いよくひと声鳴いてから一瞬の間があって「ピッポピー」と次のフレーズが始まるのが囀りの特徴で、鳴き声が聞こえたらその辺りを見ていると動くので、そこでどこにいるか把握して動きを追うとその後少しの間じっくりと観察できます。

 

ルリビタキ
本日5月4日に園内で雌の観察情報がありましたが、ここ数日は1羽見られるかどうかになっており、ほとんど山地に移動したものと思われます。
もう少しようすをみます。

 

クロツグミ
藻岩山登山道に入った先から毎日囀りが聞こえてきましたが、毎年その辺りで囀りしています。
園内他の場所や旭山都市環境林からはまだ囀りはあまり聞こえてきていません。

 

アカハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
(前述)

 

メジロ
桜も終わりかけ「サクジロー」も見られる機会は少なくなってきましたが、園内各所で賑やかな囀りを聞くことができます。

メジロ2024年5月4日

 

ベニマシコ
5月2日に園内で「ピッ ポッ」の声が聞かれましたが、もう少し様子をみます。

 

キセキレイ
第2駐車場付近でしばしば見られています。

 

ビンズイ
今週は観察情報があり、「遊具広場」付近での観察情報がありました。

ビンズイ2024年5月4日

 

モズ
「ちびっこ広場」から「学びの森」そして「噴水広場」の辺りで時々見られています。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報は入っていませんが、日没後には「ディスプレイフライト」が見られる可能性があります。

 

キジバト
森の家の周りでときどき鳴き声が聞かれ、飛んでいる姿も見られています。

 

 

 

 

冬の鳥情報
ツグミ
今週も園内での確かな観察情報はなく、そろそろ見られなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

【2024年5月5日 追加情報】
5月4日に月寒公園にツグミがいたとの情報がありましたので付記します。

 

ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、もう少し様子をみます。

 

ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、ヒレンジャクはGW前後にほぼ毎年来ているので、もう少しようすをみます。

 

キレンジャク
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少しようすをみます。

 

イスカ
(前述)

 

ウソ
5月2日には園内で声が聞かれましたが、ウソは例年5月中旬には見られなくなり、そろそろです。

 

シメ
まだ園内で時々見られていますが、シメは例年5月下旬になると旭山では見られなくなります。

 

マヒワ
(前述)

 

アトリ
本日、園内で6~7羽の観察情報がありましたが、2週前よりは観察頻度は落ちています。
アトリも5月上旬まで見られる年もあるので、もう少しようすをみます。

 

キクイタダキ
5月1日に園内での観察情報がありましたが、翌2日以降は確かな観察情報はなく、もう山に移動していなくなった可能性があります。
もう少しようすをみます。

 

ミソサザイ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また秋に)。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
(前述)

 

コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、5月中旬に見られたこともあるので、もう少しようすをみます。

 

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でしばしば観察されていますが、やはりいつ現れるか、どこに来るかは分かりません。

クマゲラ2024年5月4日

 

オオアカゲラ
しばしば見られていますが、観察頻度は低くなってきました。

 

アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。

 

コゲラ
園内各所で引き続き観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。

 

 

ヤマゲラ
「ピョッピョッピョッピョッ」という大きな声がときどき聞かれ、近くで見られたとの情報もありますが、毎日確実に見られているという状態ではないです。

 

フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。

 

オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週は確かな観察情報がありました。

 

ノスリ
本日、園内での観察情報があり、ハシブトガラスにモビングされ(追われ)ていました。
写真がそれで、こうして見るとノスリはハシブトガラスより小さく見えますが、図鑑に載っている数値もハシブトガラスとほぼ同大かやや小さいです。

ノスリ2024年5月4日ハシブトガラスにモビングされる(追われている)

 

トビ
今週は園内での観察情報がありました。

 

ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

カワラヒワ
「ギュイーンチリチリ」という囀りを聞く機会が増えてきており、「コロコロコロ」と飛びながら鳴く声もよく聞かれています。
「学びの森」周辺に多いですが、森の家周辺でも声を聞くことは多いです。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
まだまだ園内各所で観察機会は多く、囀りも聞かれることがあります。

 

シジュウカラ
園内でよく見られています。

シジュウカラ2024年5月4日

 

 

ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、囀りを聞く機会はさらに少なくなってきました。

ハシブトガラ2024年5月4日

 

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という三拍子の囀りもときおり聞かれています。

ヤマガラ2024年5月4日

 

ヒガラ
10羽以上の群れで見られることはなくなりましたが、囀りを聞くことが多くなり、近い距離で2羽もしくは3羽が囀り合戦していることもあります。

 

ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
写真でヒヨドリがとまっている木はセイヨウミザクラ、白い花が咲き「さくらんぼ」がなる桜です。

ヒヨドリ2024年5月4日

 

ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りでよく見られます。

ハシボソガラス2024年5月4日

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

春の生き物2題
キアゲハとセイヨウタンポポ
キアゲハが出てきました。
セイヨウタンポポも咲いていますが、よく探すと在来種エゾタンポポも見つかるかもしれません(今日見つけたとの情報あり)。

キアゲハとセイヨウタンポポ2024年5月4日

 

 

ワスレナグサ
「森の家階段」の脇に毎年花を咲かせるワスレナグサ。
今年もたくさん咲いています。
いかにも「和」な名前ですが、外来種です。

ワスレナグサ2024年5月4日

 

 

 

 

 

次回は、2024年5月11日土曜日に上げる予定です。

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。

 

関連記事