旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年4月20日土曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●4月の野鳥観察会は、3回とも募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。
●5月の野鳥観察会は、来週土曜日27日10時募集開始となります。
こちらは追ってご案内します。
■旭山記念公園では、シマエナガの巣の情報についてのご質問にはお答えしておりません。
スタッフ等が巣を探すこともしていません。
巣を探さないよう、そしてもし偶然シマエナガの巣を見つけてしまった場合、すぐにその場を立ち去り、以降そこには近寄らないようお願いします。
他の野鳥も巣の情報は公開していません(人に影響をおよぼす可能性のあるハシブトガラスは除く)
夏鳥到来情報2024年4月20日
14.ヤブサメ
2024年4月14日、ヤブサメが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月24日、昨年より10日早く確認されました。
「初鳴き」=囀りは昨日4月19日に初めて聞かれましたが、まだ時々聞かれる程度で、本格化はしていません。
15.ノビタキ
2024年4月17日、ノビタキが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月20日、昨年より3日早く確認されました。
ノビタキは春と秋の通過で見られますが、だいたい1日で抜け、それが1~3回ある、という現れ方をしています。
旭山で見られる場所は展望台から「テラス状階段」、「噴水広場」周辺の開けた場所で、森林の「西側エリア」ではほとんど見られません。
16.アカハラ
2024年4月17日、アカハラが今年初めて園内で確認されました。
昨年の旭山での初認日は4月19日、昨年より2日早く確認されました。
アカハラは5月中旬までは園内で時々見られますが、それ以降ほとんど見られなくなり、時々やや遠くから「キョロ キョロ ツイー」という囀りが聞こえてくるだけになります。
2024年夏鳥到来情報まとめ(カッコ内は2023年との比較)
1.ヤマシギ 3月30日(7日遅)
2.ホオジロ 3月31日(4日遅)
3.キジバト 3月31日(同日)
4.モズ 3月31日(同日)
5.ウグイス 4月7日(4日早)
6.アオジ 4月10日(4日早)
7.ルリビタキ 4月10日(3日早)
8.ベニマシコ 4月11日(19日遅)
9.ビンズイ 4月11日(16日早)
10.クロツグミ 4月11日(3日早)
11.クロジ 4月12日
12.キセキレイ 4月13日(1日早)
13.メジロ 4月13日(8日早)
14.ヤブサメ 4月14日(10日早)
15.ノビタキ 4月17日(3日早)
16.アカハラ 4月17日(2日早)
来週はセンダイムシクイ、エゾムシクイ、コルリ、コマドリ、早ければオオルリが来る可能性があります。
今週のトピックス
マヒワ、ベニヒワ
4月19日、昨日、マヒワ100羽前後の大群が旭山に突如として現れました。
遊具広場とちびっこ広場の間のシラカンバ林でシラカンバの花穂を食べ、時々何かに驚いてぐるぐる飛び回ってはまたもとに戻るという行動を繰り返していました。
その中に少数のベニヒワも混じっていたとの情報もありました。
マヒワは昼頃から群れが分散し、森の家の周りにも10羽前後で現れたり、園内各所で見られるようになりました。
その翌日20日つまり今日も園内で散見されていますが、100羽前後の大きな群れではありません。
マヒワは1月以降ほぼまったく園内での観察情報がなかったのですが、そのような冬は今までなく、また今回のように春になって大群で来たこともほとんどありませんでした。
マヒワは5月下旬まで旭山で見られた年もありましたが、今年はどうなるのか、まったく予想がつきません。
また、ベニヒワも4月20日を過ぎてから見られるのは珍しいことです。
アトリ
今週も園内で今日までほぼ毎日観察されており、20羽前後の観察情報もあり、旭山周辺に居ついているようです。
アトリは旭山では少ないですが、5月上旬まで見られる年もあります。
シジュウカラ
本日10羽以上の群れの観察情報がありましたが、シジュウカラが10羽以上の群れで見られることはほとんどないため、トピックスとして取り上げました。
明日以降も10羽以上の群れで見られるか、注視してゆきます。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も日に何度か園内で観察されており、時々同じ辺りに長い間とどまっていることもあります。
巣材集めも始まっていますが、シマエナガを見かけても追いかけてゆかないようお願いします。
前述の通りシマエナガに限らず野鳥の巣についての情報は発信しておりません。
夏鳥情報
ホオジロ
展望台周辺や学びの森周辺で雄が囀りをしている姿を見ます。
「テラス状階段」などで地面に降りていることもあります。
アオジ
園内では囀りを聞くことはほとんどありませんが、近隣では囀りを始めています。
園内での観察機会はそれほど多くはないです。
ウグイス
園内数か所で囀りしていますが、普通に「ホーホケキョ」と声が出るようになってきました。
ヤブサメ
(前述)
ルリビタキ
4月16日から19日の間は観察情報がほとんどありませんでしたが、今日また園内「西側エリア」で観察されました。
ただし、先週までのように目につきやすい場所にはなかなか出てこなかったとのことで、明日以降注目です。
クロツグミ
観察機会は今のところ多くはないですが、例年通りであれば、この先見られる機会は増えそうです。
アカハラ
(前述)
メジロ
ヤナギの花によく集まってきており、囀りも聞くことがあって、よく見られています。
ベニマシコ
園内で時々「ピッ ポッ」という声が聞かれ姿も見られています。
キセキレイ
第2駐車場付近から日に何度か声が聞こえ、時々巨木の谷から森の家にかけてのあたりからも声が聞こえてきます。
ビンズイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
モズ
「ちびっこ広場」から「学びの森」そして「噴水広場」の辺りで時々見られています。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報は入っておらず、例年通りであればそろそろ見られなくなる頃です。
いなくなるわけではなく、日没後に「ディスプレイフライト」をしている姿が見られます。
キジバト
森の家の周りでときどき鳴き声が聞かれますが、例年よく来る「ピクニックテラス」付近で今年はあまり観察されていません。
冬の鳥情報
ツグミ
昨日4月19日10羽の群れが「噴水広場」南側で見られ、他にも今週は散発的に見られていました。
観察機会が増えており、北帰行が始まっているようです。
ハチジョウツグミ
今冬まったく観察情報がありませんでしたが、もう少し様子をみます。
ヒレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
キレンジャク
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ様子をみます。
イスカ
4月20日土曜日、数羽が「ミュンヘンの森」上空に来ましたが、木にとまることなく飛び去りました。
まだこの先何度か通過することがあるかもしれないですが、近くで撮る機会はもうあまりないかもしれません。
ウソ
このところ日に何度か声を聞いており、昨日は「作業員詰所」横のトドマツ林に3羽が来ていました(すぐに飛び去りました)。
この先まだ見られるものと思われます。
シメ
昨日も園内で確認しましたが、時々見られる程度です。
マヒワ
(前述)
ベニヒワ
前述の通りマヒワの群れに1羽から数羽が混じっていましたが、もう少し様子をみます。
アトリ
(前述)
キクイタダキ
ここ数日もヤナギの木に数羽で寄って来ていて観察機会は比較的多いですが、先週ほどたくさんはいないように感じられます。
キバシリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
ミソサザイ
4月17日に「カラマツ林」付近にいましたが、観察機会はめっきり少なくなっています。
カケス(亜種ミヤマカケス)
昨日4月19日にもまだ園内に残っていましたが、昨日の個体はハシブトガラス、モズ、ヨタカ、なんだか分からないスズメ目の囀りなどを次々と真似していて面白かったです。
もうそろそろ旭山では見られなくなる頃ですが、今年は遅くまで残っています。
コガラ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、まだ見られる可能性はあります。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内でときどき観察されており、藻岩山方面から声が聞こえてくることもあります。
オオアカゲラ
しばしば見られています。
アカゲラ
園内各所で観察機会は少なくないです。
ドラミングもまだ聞かれています。
コゲラ
園内各所で引き続き観察機会は多く、「ギーキーキッキッキッ」という声もよく聞かれています。
ヤマゲラ
園内でときどき見られていますが、観察機会が多いという状態にはなっていません。
フクロウ
今週も鳴き声が聞こえてくることはなく、観察情報もありませんでした。
オオタカ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
本日、「西側エリア」で3回観察されており、一度は森の家の真上を低く飛んでいましたが、昨日も「風の丘」付近で観察されており、このところ観察機会が増えてきています。
ノスリ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での観察情報がありました(4月19日)。
ハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
カワラヒワ
「ギュイーンチリチリ」という囀りを聞く機会が増えてきており、「コロコロコロ」と飛びながら鳴く声もよく聞かれています。
「学びの森」周辺に多いですが、森の家周辺でも声を聞くことは多いです。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内各所で観察機会は多く、「フィーフィー」という囀りも聞かれ、「テュッテュッ」という声で鳴き交わすことも多いです。
地面に降りていることもあり、すぐ近くで見られる機会も多いです。
シジュウカラ
群れ以外の動きとして、今週も園内各所で観察機会は多く、囀りも頻繁に聞かれています。
ハシブトガラ
園内でよく見られていますが、囀りするのはだいたいお昼で聞く機会は少なくなってきました。
「チチョービチチョービ」という変わった声で鳴いていることもあります。
ヤマガラ
森の家の周りをはじめ園内一円でよく見られており、「チーリーツー」という三拍子の囀りもよく聞かれています。
ヒガラ
こちらも囀りを聞く機会が増えてきました。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で見られることがあります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られています。
ハシボソガラス
第1駐車場と噴水広場付近でよく見られており、クルミの実を空から落として割って食べる行動も見られています。
この「クルミ割り」は、雪の下に埋もれていたクルミ(オニグルミ)の実が雪解けとともに見えるようになり、それを拾って行うもので、春の風物詩ともいえます。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
次回は、2024年4月27日土曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。