旭山記念公園野鳥情報、2022(令和4)年2月20日 日曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のトピックス
ヤマゲラ
園内での観察機会が増えてきました。
2月18日金曜日には、トイレ付近に雄がいる間に学びの森方面から別の「ピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえてきて、最低2羽はいることが分かりました。
鳴き声は学びの森周辺と藻岩山登山道入口周辺から聞こえてくることが多いです。
なお、ヤマゲラは、第1駐車場から森の家に向かう途中にあるポプラの高い木にとまることがよくあります。
この先4月いっぱいくらいまでは園内で近くで撮影する機会も多くなるものと思われます。
ハイタカ
2月18日、ハイタカが園内で観察されました。
風の丘北側の斜面の針葉樹にカラ類混群がいましたが(その中にシマエナガも2羽いた)、そのカラ類がいっせいに緊迫感のある警戒音を出して鳴き始め、どうやら上空に猛禽が飛んで来たようでした。
カラ類はしかし2分以上ずっとその声を出し続けていて、おかしいと思って見上げたところ、ニセアカシアの高い木のてっぺん付近にハイタカが1羽とまっていました。
ハイタカは通常人に見られたことに気づくとすぐに飛んで逃げるのですが、その個体はじっと動かずにこちらとカラ類の様子を見ていました。
10分以上観察を続け、ようやくそのハイタカは飛び去りましたが、ここで長年観察をしていてハイタカが10分以上動かなかったのは初めて見ました。
ハイタカがとまっている間、果敢な(?)シジュウカラが1羽、ハイタカの5mくらいまで近寄って様子をうかがっているところも観察できました。
ハイタカは園内で週に1、2回観察情報があります。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間もイタヤカエデの樹液を求めて飛んで来ており、出会う頻度はかなり高くなっていて、毎日森の家の周りで午前中に2~5回(回数は日によって違う)見られています。
イタヤカエデ樹液のつららは気温がプラスになると落ちてしまいますが、マイナス2度くらいまでであれば新たにつららができてゆくこともあります。
イタヤカエデの木をこまめに探してゆけばつららが見つかります。
なお、巣作りはまだ行っていないようで、この先もう少しの間イタヤカエデの木に寄り付くものと思われます。
◎冬の鳥情報
ヒレンジャク、キレンジャク
ヒレンジャクはこの1週間は園内で確かな観察情報がなく、南に移動していなくなった可能性がありますが、もう少し様子を見てゆきます。
キレンジャクの観察情報はありませんでした。
ツグミ
先々週に比べると見られる数も機会も少なくなっていて、いつでもどこかから声が聞こえてくるというほどではなくなりました。
ただ、見られることは見られます。
ハチジョウツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
シロハラ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
キクイタダキ
園内でちらほらと見られていますが、観察頻度はまだ低いです。
ウソ
声を聞く機会は比較的多いものの、高い木にとまっていることが多く、撮影可能な距離で見られることは少ないです。
ただ、近くで見られる機会はときどきあると思われます。
ウソは例年5月上旬まで旭山で見られます。
ベニヒワ
この1週間も確かな観察情報はありませんでした。
マヒワ
2月14日日の出直後に15羽の群れが飛んでいましたが、少し増えたようです。
ただ、近くで観察する機会はあまりありません。
シメ
今週も園内で何度か観察されているという程度で少ないです。
キバシリ
今週も森の家の周りから風の丘にかけての辺りで観察されており、ときどき囀りが聞かれることもあります。
ミソサザイ
栗の木デッキ周辺からつり橋にかけての沢と森の家周辺でときどき観察されています。
コガラ
今週もコガラかもしれないカラ類の観察情報がありました。
オジロワシ
今週は確かな観察情報がありました。
オオワシ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報がありました。
藻岩山から旭山都市環境林にかけてからは1羽もしくは2羽の声が聞こえてくることがあり、園内で見られる機会も増えるかもしれません。
オオアカゲラ
主に森の家から旭山都市環境林方面で観察されています。
アカゲラ
この時期よく見られる野鳥のひとつで、「キョッ」という鳴き声が聞こえてきたら探すと見られることが多いでう。
コゲラ
観察機会は多いです。
フクロウ
今週も声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週も観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
モズ
今週も観察情報はありませんでした。
ゴジュウカラ
このところ樹皮の裏などに隠しておいた木の実を探して食べるシーンをよく見るようになりました。
そうしている時は割と近くまで寄ることができます。
ハシブトガラ
「ピィピィピィ」という囀りを聞くことも多いですが、ハシブトガラは日の出前後のまだ暗いうちと日の入り直前の暗くなる頃に囀りをすることが分かってきました。
ヤマガラ
「チーリーツー」というワルツ(三拍子)の囀りを聞く機会も増えてきました。
ヒガラ
囀りはよく聞かれており、カラマツの松ぼっくりを食べる姿もよく見られます。
カワラヒワ
園内での観察情報が増えてきており、それまでは展望台より東(街)側での観察が多かったですが、このところ森の家の周りでも声を聞くことが増えてきました。
ハクセキレイ
今週は園内での観察情報はありませんでした。
ヒヨドリ
観察機会は多いです。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られます。
ハシボソガラス
展望台から第1駐車場にかけての辺りでよく見られています。
ハシブトガラス
園内でよく見られています。
次回は2022年2月27日日曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。