旭山記念公園野鳥情報、2021(令和3)年6月4日金曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥渡来情報
今年の旭山記念公園夏鳥渡来情報まとめを再度掲載します。
カッコ内は昨年との比較です。
キジバト 3月25日(3日早)
ベニマシコ 3月27日(14日早)
ホオジロ 3月29日(7日遅)
ヤマシギ 4月1日(3日遅)
モズ 4月1日(6日遅)
ルリビタキ 4月8日(9日早)
キセキレイ 4月12日(5日遅)
ウグイス 4月14日(7日遅)
メジロ 4月16日(5日早)
アオジ 4月17日(1日早)
ノビタキ 4月21日(-)
ビンズイ 4月21日(13日早)
クロツグミ 4月22日(1日早)
オオルリ 4月23日(5日早)
ヤブサメ 4月24日(2日早)
シロハラ 4月24日(1日早)※旅鳥
センダイムシクイ 4月26日(4日早)
コルリ 4月28日(3日早)
コマドリ 5月1日(3日遅)
ノゴマ 5月4日(1日遅)
ムギマキ 5月5日(-)※旅鳥
エゾムシクイ 5月5日(2日遅)
キビタキ 5月6日(2日遅)
マミチャジナイ 5月8日(9日遅)※旅鳥
コサメビタキ 5月8日(6日早)
ツツドリ 5月8日(2日早)
アオバト 5月17日(12日遅)
ハリオアマツバメ 5月19日(4日早)
オオムシクイ 5月27日(1日遅)
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も森の家周辺やつり橋周辺での観察情報がありました。
雛が順調に育っている場合はもうそろそろ巣立つ頃で、この先しばらくは要注目です。
◎今週のトピックス
オオルリ
この1週間はつり橋周辺で見られる機会が結構ありました。
つり橋下流側で囀りしていることが多く、それが時々近くに来たり、少し離れた場所に現れたりします。
ただ、囀りしていないとまるで気配もないことが多く、確実に見られるかというとそうでもない、やはり運しだいです。
写真は6月2日につり橋周辺で撮影した1枚です。
コルリ
今週はさらに囀りを聞く機会が少なくなってきましたが、一方でよく囀る個体が近くにいる場合は長い間声を聞くことができ、探せば姿が見つかることもあります。
コルリは今月中はまだ観察・撮影の機会が少なからずあると思われます。
オオムシクイ
6月4日現在まだ園内で「チャキッ ジジロジジロ」という声が聞こえてきています。
オオムシクイ、来週はまだ旭山にいる可能性が低からずあります。
ハシブトガラ
巣を作っている木(オノエヤナギ)にある日2匹のエゾリスがやって来て、ハシブトガラが羽を広げて全身を震わせながらエゾリスを威嚇(?)、抵抗(?)している様子が観察されました。
エゾリスは巣を襲うつもりはなかったらしく、何もせずにその木を去りましたが、いる間ずっとハシブトガラは抵抗していました。
チゴハヤブサ
2羽で飛んでいたとの観察情報がありましたが、近くに営巣しているのかもしれません。
この先注意してゆきます。
カッコウ
6月2日、旭山エリア内からカッコウの鳴き声が聞こえてきました。
カッコウは旭山周辺ではひと夏に数回鳴き声を聞く程度ですが、しかし必ず毎年1度は記録されています。
鳴き声がよく聞かれるのは6月から7月にかけての頃ですが、今年もこの先何回か声を聞くことがあるでしょうか。
◎夏の鳥情報
キビタキ
今週も園内数か所で囀りがよく聞かれていますが、木々の葉が出きってもう姿を探すのは少々難しくなってきました。
それでもキビタキはまだ、囀りしている間は動かないので、声を頼りに探せば見つけることができ、また移動する際にも見えてそこから追えることもよくあります。
コサメビタキ
今週も観察情報は少なく、繁殖行動が本格化したと考えられます。
クロツグミ
囀りを聞く機会はまだ少ないですが、それでも早朝と夕方は囀りを聞く機会があります。
囀りをしていなくても不意に見られることがあり、写真はつり橋付近でたまたま低く降りてきたところを捉えたものです。
クロツグミはもう少しするとまた囀りを聞く機会が多くなってきます。
アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、アカハラは旭山では毎年夏はこんな感じです。
トラツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ホオジロ
展望台周辺で今週も時々囀りを聞きました。
ホオジロは早ければ6月中旬までに雛が巣立ちますが、今年はどうでしょうか。
アオジ
囀りを聞く機会がさらに少なくなってきていますが、「チッ」という地鳴きはよく聞かれています。
ウグイス
遊具広場付近から第1駐車場辺りそして西側エリアでまだ囀りを聞く機会は多いです。
ヤブサメ
囀りを聞く機会がさらに少なくなりましたが、今月下旬には幼鳥交じりの数羽が見られるようになると思われます。
センダイムシクイ
他の鳥の囀りが落ち着いた今でもセンダイムシクイの声はよく聞きます。
姿は広葉樹の中にいて見つけにくいですが、写真のように葉が切れた枝などに来て観察・撮影できることがあります。
メジロ
囀りを聞く機会は少なくなってきていますが、「キュロキュロ」という地鳴きとともに近くの木に現れることがよくあります。
写真は今週撮影したものです。
キセキレイ
第2駐車場周辺でときどき見られていますが、旭山から行って最初の信号のところにある砂防ダム周辺でよく観察されています。
モズ
本日、大荒れの天気の中ちびっこ広場で「キチッ キチッ」と鳴いていましたが、今年も繁殖している可能性が高いです。
キジバト
今年は例年より森の家の周りで見る機会が多いように感じており、声も園内で聞くことが多いです。
2羽で森の家の裏に来たこともありました。
アオバト
森の家の周りで声を聞く機会が多くなってきました。
桜の実はまだ熟しておらず、実を食べに来るのはもう1週間から2週間先のことになると思われます。
ツツドリ
藻岩山から遠い鳴き声が聞こえて来ています。
赤色型の観察情報は今年は入っていません。
ヤマシギ
今週は観察情報はありませんでした。
◎冬の鳥情報
マヒワ
この1週間は確かな観察情報はなかったので、5月22日が春の最後の記録ということで、秋に見られるまでここでは取り上げません。
イスカ
こちらもここ3週間確かな観察情報がないため、秋に見られるようになるまでここでは取り上げません。
◎留鳥その他情報
クマゲラ
この1週間も森の家周辺での観察情報がありました。
オオアカゲラ
雄の個体が複数の日に森の家の周りで観察されましたが、近くに巣があるかもしれません。
アカゲラ
今週も森の家周辺などでよく見られています。
写真はエゾハルゼミ(ごちそう!)を捕まえた雌の個体です。
コゲラ
観察機会は少なく、声を聞くこともあまりなくなってきました。
今月下旬にはまたよく見られ声が聞かれるようになると思われます。
ヤマゲラ
観察情報は少ないです。
フクロウ
今週は声も姿も観察情報はありませんでした。
オオタカ
今週も観察情報がありました。
ハイタカ
今週も観察情報がありました。
ノスリ
今週も観察情報がありました。
トビ
今週も観察情報がありました。
ハヤブサ
今週も観察情報はありませんでした。
シメ
先週書いた5月27日の観察情報が結局この春最後だったようで、また秋に見られるようになるまでここでは取り上げません。
カワラヒワ
園内で「キリコロキリー」という声はよく聞かれますが、囀りはほとんど聞かれなくなりました。
ゴジュウカラ
やはり今の時期は観察機会が少なく、コゲラ同様6月下旬からまた見る頻度が高くなってゆくと思われます。
シジュウカラ
観察機会は多いです。
ヤマガラ
今週も森の家周辺やつり橋周辺などで観察機会が多いですが、こちらも囀りはほぼ聞かれなくなりました。
ヒガラ
観察機会は多いですが、囀りはあまり聞かれなくなってきています。
ハクセキレイ
噴水広場周辺でときどき観察されています。
ヒヨドリ
園内で多く見られています。
スズメ
道路沿いや第2駐車場付近で時々見られますが、それ以外の場所ではめったに見ることはありません。
ハシボソガラス
数は少ないですが園内で見られています。
ハシブトガラス
6月に入りそろそろ雛が巣立つ頃で、巣の近くでは親鳥が警戒し、襲ってくるようになります。
巣がありましたら注意喚起の看板をつけますが、くれぐれもご注意ください。
次回は2021年は6月11日(金曜日)に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。