旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年7月18日土曜日
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎今週のトピックス
コサメビタキ
この1週間で幼鳥が巣立ち、観察機会がぐっと増えてきました。
学びの森周辺に30分いると一度は見られ、幼鳥の撮影をした人もおられます。
コサメビタキは例年、7月中旬の幼鳥巣立ち後1か月ほどの間は観察機会が多くなります。
コサメビタキは「ズイー」というきしんだような声で鳴きます。
◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週も観察情報はごく少なかったです。
(これ以上書くべきことが思い浮かばないのは寂しいことですが・・・)
◎夏鳥情報
オオルリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、例年、コサメビタキと同じ頃に幼鳥が見られるようになるので、オオルリもそろそろかと思われます。
キビタキ
囀りを聞くこともだいぶ少なくなってきましたが、「ヒッヒッ キュピキュピ」という地鳴きはよく聞かれます。
森の家の周りの雄もあまり鳴かなくなってきました。
コルリ
今週も確かな観察情報はありませんでした。
クロツグミ
ちびっこ広場付近の雄はまだ盛んに囀りしていますが、それ以外では囀りを聞くことも少なくなってきました。
写真はたまたま出会った雄の個体で、地面で虫を探し、飛び去って行きましたが、その先に巣があり幼鳥がいるものと思われます。
幼鳥はまだ確認していません。
アカハラ
今週も鳴き声も含め観察情報はありませんでした。
トラツグミ
今週は鳴き声を含め観察情報はありませんでした。
ウグイス
囀りはまだ園内数か所で聞かれていますが、先週よりは聞かれる頻度は若干下がってきています。
森の家の周りに来る「ホーホケホキョ」と鳴く個体もまだいますが、先週ほど盛んには囀りしていません。
写真はその個体、森の家の前に来て低い木で囀りしていました。
ヤブサメ
こちらも囀りを聞くことが少なくなってきましたが、「ジュッ」という地鳴きはよく聞かれ、森の家から第2駐車場に降りる階段付近に特に多く、声を追っていくと姿も見られます。
他の場所でも動きを追えば目視することができます。
センダイムシクイ
囀りはあまり聞かれなくなってきました。
一方でカラ類混群に入って行動することが多くなってきており、混群に出会ったら探すとセンダイムシクイが見つけることが多く、そこでは時々囀りしています。
センダイムシクイが見られるのも、そろそろあとひと月を切った頃です。
アオジ
今週は囀りを聞く機会がほとんどなく、地鳴きもあまり聞かれませんでした。
巣立ち幼鳥はまだ観察されていませんが、そろそろと思われます。
ホオジロ
今週も展望台周辺から噴水広場にかけての辺りで多く観察され、特に展望台北西側の法面で見る機会が多いです。
写真はそこで昨日7月17日に撮影した雌の個体で、餌を探していましたが、近くに雄もいました。
メジロ
囀りはあまり聞かれていませんが、今週もいつもどこかにいるという感じです。
カラ類混群に入って行動することもよくあります。
キセキレイ
第2駐車場から道路沿いで時々見られます。
ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られます。
カワラヒワ
展望台周辺から森の家にかけて、そして学びの森周辺で「キリコロキリ」という声がよく聞かれます。
イカル
今日も園内で囀りしていて、時々来ていますが、やはり昨年のように毎日桜の実を食べに来るということは今のところありません。
モズ
今週はモズ自体の観察情報がありませんでした。
アオバト
鳴き声を聞く機会はぐっと少なくなりましたが、園内でまだ時々見られており、森の家の周りにも来ます。
キジバト
鳴き声がよく聞かれ、飛ぶ姿も見られています。
今年は例年より園内でキジバトを見る機会が多いように感じています。
ツツドリ
鳴き声は朝に何度か聞く程度になり、聞かない日もあります。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間もありませんでした。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ハリオアマツバメ
昨日、上空を2羽で飛んでいましたが、時々「ピピピッ」という声が上空から聞こえてきており、よく来ているようです。
ただし、天気が悪くならないと低い位置まで降りてこないため、観察は難しいです。
チゴハヤブサ
今週は園内で飛んでいるところを見たという情報がありましたが、まだ近くにいる可能性があります。
◎留鳥情報
クマゲラ
今週はほぼ毎日声は聞いていましたが、園内まで来ることはなく、一度を除いてみな藻岩山もしくは旭山都市環境林から聞こえてきたものでした。
その一度も、藻岩山登山道入り口付近からで、それ以上は近くに来ませんでした。
ただ、いつもいいますが、クマゲラのことだから来週は分かりません。
オオアカゲラ
今週も園内で雌の観察情報がありました。
アカゲラ
一昨日7月16日、つり橋付近で幼鳥と雄と雌の成鳥3羽が同じところで同時に観察されましたが、それはどうやら親子のようです。
アカゲラは今の時期はよほど人が近くに来ない限りは鳴き声を出さないようで、間近になるまで気が付かないということがよくあります。
ただ、一度見られるとそのまま観察できることは多いです。
コゲラ
今週も観察機会は少なかったですが、だんだんと鳴き声を近くで聞くことが多くなってきた印象です。
ヤマゲラ
今週は確かな観察情報がありませんでした。
オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。
ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。
トビ
今週も一度上空を飛んでいるところが観察されました。
ゴジュウカラ
まだ観察機会は少ないです。
シジュウカラ
幼鳥入りの群れがまだよく見られており、幼鳥はまだクリーム色がかすかに残っています。
ヤマガラ
園内で幼鳥が見られています。
ハシブトガラ
カラ類全般にいえることですが、冬よりははるかに出会う機会が少ないです。
写真は今週写したものですが、近くに幼鳥と思われる個体もいて、餌をねだっていました。
ヒガラ
他のカラ類と違いまだ時々囀りをしていることと、基本的に松にいて分かりやすいことで、出会う機会はやや多いです。
松の中で「ツー」という声が聞こえたらヒガラです。
ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。
写真はハシボソガラスです。
次回は7月25日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。