旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林でその時に見られる花や虫を、毎週、写真で紹介します。
2020年7月12日
まずは今年の初物。
ノシメトンボ
アキアカネとともに多く見られるトンボ、今年は7月10日に初めて見ました。
毎年7月中旬に出てきます。
そのままの流れで昆虫を紹介。
ニホンカワトンボ
6月から出ているトンボ、そろそろ見られなくなります。
これは「雌型の雄」です。
マメコガネ
旭山では7月に見られるコガネムシ。
シータテハ
名前の由来は、上の2枚目の写真、翅の裏にある白い模様がアルファベットの”C”のように見えるから。
夏、多くはないですがしばしば見られる蝶です。
アカシジミ
先週の青光りするジョウザンミドリシジミに続いて、今週は赤(橙)のシジミチョウ。
旭山では多くはないですが、ちらほらと見られます。
キバネセセリ
先週も取り上げたキバネセセリ、よく「蛾」といわれますが「蝶」の仲間です。
このキバネセセリはちょっと困ったことに、人に寄ってきたり、森の家の中に入り込んだりします。
森の家の中に入って来たものについては、捕まえられるものはそのたびに外に出していますが、今年は個体数がとても多いようで、なかなか追いつきません。
毒があるわけではないのですが、蝶や蛾が苦手な方(特に鱗粉)、どうか焦らずにやり過ごしてください。
その他、金曜からの3日間で見られた主な昆虫(順不同)
ノシメトンボ、モイワサナエ、ニホンカワトンボ、スコットカメムシ、ヒラタシデムシ、
キマワリ、サビキコリ、アカハネムシ、コクワガタ、ミヤマクワガタ、
マメコガネ、ハンノアオカミキリ、ジョウカイボン、エゾスジグロシロチョウ、コムラサキ、
コミスジ、シータテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマキマダラヒカゲ、ジョウザンミドリシジミ、
アカシジミ、キベリタテハ、キスジホソマダラ(蛾)、ヒロオビトンボエダシャク(蛾)、エゾトラマルハナバチ、
セイヨウオオマルハナバチ、オオスズメバチ
コムラサキが出てきました。
続いて花
ウツボグサ
林縁の明るい場所に多く咲き、8月下旬まで花が見られます。
カタバミ
クローバーと間違えられることが多いそうですが、クローバーはこのように葉っぱはハート形ではありません。
黄色い花は小さいけれどきれいです。
イチヤクソウ
森の家の裏に一株だけ花を咲かせていました。
昨年までは出ていなかった場所ですが、イチヤクソウはこのように、昨年はなかった場所に出たり、逆にあった場所になかったりということがよくあります。
金曜からの3日間で見られた主な自生種の花(五十音順)
イチヤクソウ、イワガラミ、ウツボグサ、ウマノミツバ、エゾアカバナ、
オニタビラコ、カタバミ、コウゾリナ、ダイコンソウ、チシマアザミ、
ツルアジサイ、ハエドクソウ、ミツバ
オオウバユリはまだ開花していません。
外来種の花も1種類だけ。

キクニガナ(チコリ)
展望台北西斜面の草地で毎年花が咲いていますが、今年は少々遅れたようで、今週になってようやく咲きました。
同じく外来種の花(同)
エゾノギシギシ、キクニガナ、コウリンタンポポ、シロツメクサ、ヒメジョオン、
ヒメスイバ、ブタナ、フランスギク、ヘラオオバコ、ムラサキツメクサ
そしてエゾリス。
散策の際には、十分な水分補給の上、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。