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旭山記念公園野鳥情報2020年7月11日(土曜日)

旭山記念公園野鳥情報、2020(令和2)年7月11日土曜日

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

 

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

森の家は金・土・日・祝日10時から16時まで開館です。
トイレや休憩などご利用いただけますが、館内での飲食はご遠慮ください。

 

 

◎本日の野鳥観察会
本日7月11日、コロナ禍により中止が続いていた野鳥観察会を、今年度初めて行いました。
感染防止対策のため、1回7名様限定、1時間ずつ2回行いましたが、今日はまず観察会で見られた野鳥リストから(順不同)。

ハシブトガラス、カワラヒワ、イカル、アオジ、メジロ、
ゴジュウカラ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、
キビタキ、ウグイス、ヤブサメ、センダイムシクイ、ヒヨドリ、
キジバト、アオバト・・・17種

今日は2回ともキツツキ類が確認できませんでした。

アオバト:2回目のほんとうに最後の最後、森の家に入る前に近くのカラマツの高い位置で鳴き始め、2分ほど鳴いた後森の家のすぐ裏のカラマツに来て、少し遠いですがじっくりと観察できました。運がよかったです。

イカル:2回目に遠くから囀りが聞こえてきました。

キビタキ:2回ともつり橋上流の沢でずっと囀りしていましたが、近くで見ることはできませんでした。
森の家近くの個体も囀りしていました。

カラ類混群がつり橋周辺に2回ともいて目視観察できました。

来月も第2土曜日8日8時から行う予定ですが、募集はもう少し先になります。
正式に決まりましたらホームページなどでご案内します、今しばらくお待ちください。

 

 

◎今週のトピックス
ヒガラ
7月5日の別記事でも紹介しましたが、7月5日、森の家掲示板裏のプンゲンストウヒにヒガラの親子が来ました。
写真はその時の様子で、1枚目は手前の親が奥の子に餌をあげた直後、2枚目は幼鳥、3枚目は餌を探す親鳥です。
幼鳥はまだ成長では白い部分がクリーム色っぽく、頭の羽が立っていません。
ヒガラは他のカラ類とは違い、まだ時々囀りしています。

ヒガラ親子2020年7月11日

ヒガラ幼鳥2020年7月11日

ヒガラ2020年7月11日

 

アマツバメ
7月8日、旭山上空にアマツバメが現れました。
旭山では今年は5月からハリオアマツバメが時々見られていましたが、アマツバメは今年初めて。
この日は両種がだいたい半々の数で飛び交っていました。
アマツバメやハリオアマツバメは天気が悪くなりかけあるいは悪くなり始めた頃によく見られ、低空を飛ぶとジェット機のようなすごい音が聞えます。

 

アオバト
この1週間もミュンヘンの森の丘にはあまり来ていないですが、森の家の周りで声を聞く機会は少なくないです。
先述のように今日は近くで観察できましたが、時々そういうこともあります。

 

 

 

◎今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今週は木曜日に風の丘西の沢で2回だけ「ジュルッ」と鳴いていて存在が分かりました。
その時は周りにカラ類混群がいて、メジロやセンダイムシクイも混じっていましたが、そこにエナガも来たという感じでした。
ただ、沢から手前側には出てくることなく声が聞こえなくなりました。
エナガ観察にはまだもう少し我慢が必要かもしれません。

 

 

 

◎夏鳥情報
オオルリ
今週は遊具広場の森の奥とつり橋下流から囀りが聞こえてきましたが、姿は近くでは見られませんでした。
巣立ち幼鳥も確認していません。
少ないながらも、この先まだ見られる機会はあると思われます。

 

キビタキ
引き続き園内数か所で囀りを聞くことができます。
今日の野鳥観察会では、藻岩山登山道入り口付近にいたときに、やや近くと登山道奥の方の遠目から同時に2個体の囀りが聞こえてきました。
森の家の周りの雄は、朝から日の入り前まで断続的に囀りしており、時々森の家真裏や南側の木の見えやすい場所にもきます。
ただ、11時から14時の間はあまり囀りしていません。
キビタキ雄の写真2枚、上は森の家の裏、下は栗木デッキ近くで撮影したものです。

キビタキ雄2020年7月11日

キビタキ雄2020年7月11日2

 

コサメビタキ
今週は観察情報はありませんでしたが、例年であれば7月中旬、そろそろ幼鳥が巣立ち観察機会が多くなる頃です。

 

コルリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、そろそろよほどの偶然に恵まれない限り観察することが難しくなる頃です。

 

クロツグミ
今週は水曜までは園内で比較的多く囀りを聞く機会がありましたが、昨日は数回、今朝も7時半頃に少し囀りを聞いただけで、そろそろ落ち着いてきたようです。
幼鳥も出てくる頃です。

 

アカハラ
今週は鳴き声も含めた観察情報はありませんでした。

 

トラツグミ
7月6日未明3時前に旭山の周辺で囀りしていましたが、そろそろ声も聞かれなくなる頃です。

 

ウグイス
囀りはまだ園内数か所で聞かれています。
森の家の周りに来る「ホーホケホキョ」と鳴く個体もまだいます。

 

ヤブサメ
旭山は笹薮が多いので、歩いていると割と多くヤブサメに接する機会があります。
囀りは少ないですが、「ジュジュ」といった地鳴きはよく聞かれ、笹薮の下の方を見ていると動く姿も目視できます。
幼鳥もいることがありますが、写真は幼鳥が近くにいてこちらを警戒している成鳥のヤブサメです。

ヤブサメ2020年7月11日

 

センダイムシクイ
「チチヨチチヨチーチー」といったこの時期だけの囀りも少なくなってきており、囀り自体も聞く機会は多いですがいつも囀りしているという感じでもなくなってきました。
ただし、センダイムシクイは例年、8月に入ってまた囀りを聞くことが多くなります。

 

アオジ
今週も囀りを聞く機会が比較的多かったですが、巣立ち幼鳥はまだ観察されていません。
森の家の前にもよく雄が囀りにやって来ます。

 

ホオジロ
今週も展望台周辺から噴水広場にかけての辺りで多く観察され、雄の囀りもよく聞かれています。
今日の観察会では展望台側には行かなかったので上記のリストにホオジロの名前はないですが、行けば声が姿が確認できていたと思われます。
写真は餌を探す雄ですが、近くに巣があるか巣立ち幼鳥と母鳥がいるものと思われ、地鳴きが複数聞こえてきました。

ホオジロ雄2020年7月11日

 

メジロ
いつもどこかにいる感じ、というくらいで時々囀りも聞くことができます。
カラ類混群に入って行動することもよくあります。

 

キセキレイ
第2駐車場周辺と遊具広場、ちびっこ広場で見られますが頻度が落ちてきました。

 

ハクセキレイ
噴水広場付近で時々見られています。

 

カワラヒワ
今日はミュンヘンの森周辺によく来て鳴いていました。
木にとまるときはたいていてっぺん付近で遠いですが、双眼鏡で探して観察しやすい鳥ではあります。

 

イカル
今日は園内で囀りしていましたが、昨年のように毎日桜の実を食べに来るということは今のところありません。

 

モズ
一昨日7月9日、つり橋下流から2回モズの鳴き声が聞こえてきており、周辺にはまだいますが、以前のようにちびっこ広場上にはあまり来なくなりました。
「高原モズ」も今週は観察情報はありません。

 

キジバト
鳴き声がよく聞かれ、飛ぶ姿も見られています。

 

ツツドリ
鳴き声は朝に何度か聞く程度になりました。
赤色型の確かな観察情報はこの1週間もありませんでした。

 

ヤマシギ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

◎留鳥情報
クマゲラ
先週は母と雄の子の親子で観察されましたが、今週は一転、園内での確かな観察情報はありませんでした。
藻岩山からは日に何度か「プルプルプル」という鳴き声が聞こえてきますが、声を追う限りでは園内の方向には来ていません。
ただ、クマゲラのことだから来週は分かりません。

 

オオアカゲラ
今週も園内で雌の観察情報がありました。

 

アカゲラ
巣立ち幼鳥の観察情報はありましたが、親子で動き回っているようで、いつもここで見られるという場所は今はないです。
ただ、歩いていればしばしば出会えます。

 

コゲラ
今週も観察機会は少なかったですが、このキツツキ2種は夏はだいたいこんな感じです。

 

ヤマゲラ
今週は確かな観察情報がありませんでした。

 

オオタカ、ハイタカ
どちらも今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ノスリ
今週は観察情報はありませんでした。

 

トビ
今週も一度上空を飛んでいるところが観察されました。

 

チゴハヤブサ
今週は園内での観察情報はありませんでした。

 

ゴジュウカラ
まだ観察機会は少ないですが、今日の野鳥観察会では久しぶりに近くで2羽観察できました。

 

シジュウカラ
幼鳥入りの群れがまだよく見られており、幼鳥はまだクリーム色がかすかに残っています。

 

ヤマガラ
園内で幼鳥が見られており、今日はつり橋付近に幼鳥が混じった親子がいました。

 

ハシブトガラ
しばしば見られています。

 

ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス
園内でよく見られています。

 

 

 

次回は7月18日に上げる予定です。

 

 

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多く見られることを願っております。