2017年10月2日(月)
この1週間に見られた動植物をまとめた「旭山記念公園の生き物たち」です。
◎脊椎動物編
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エゾリス
このところ園内できわめてよく見られます。
この写真は先週と同じ時に写したものですが、栗を食べたり埋めたりと地面から木の低いところにいることが多いです。
今日は3匹同時に見たとの情報もありました。
エゾリス、今の時期は朝から夕方前まで日中であれば見られる機会が多いです。
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クマタカ
10月1日(日)、午前11時前、藻岩山から旭山のかけての辺りをクマタカが2羽滑翔していました。
カラスに追いかけられていましたが、少しずつ南に移動し藻岩山の向こうに消えました。
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ハシボソガラス
展望台の周りでいつも数羽が餌を探して歩いています。
「ボソ」はそろそろオニグルミの実を道路に落として割って食べるという行動を見せ始めます。
知恵がつくと車に割らせて食べるように車が来たタイミングでうまく道路に胡桃を落とします。
◎昆虫編
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サビハネカクシ
今日の午後、「森の家」横の丸太の上に見慣れない昆虫がいたので写真を撮って調べると、コウチュウ目ハネカクシ科のサビハネカクシという昆虫ではないかと判断しました。
羽が半分ちぎれたような形で、とまっている時にお尻を上げる格好を見せました。
意外とといっては何ですが飛ぶのは素早く飛べます。
旭山の昆虫リストをこの夏から作り始めましたが、これでまた1種増え、そろそろ200種に近づいてきました。
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クサギカメムシ
カメムシもよく見ると種類があります。
目だった色の違いがある種はまだ分かりやすいですが、茶色いカメムシはみなよく似ている。
これも写真を撮って図鑑やネットとにらめっこしながら調べたところ、クサギカメムシという種類であることが分かりました。
こちらも本日リストに加わった種です。
茶色いカメムシではチャイロクチブトカメムシという種が冬になると「森の家」に越冬のため多く集まってきます。
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ベニシジミ
森林ではなく開けた場所に出てくるシジミチョウの仲間ベニシジミ、旭山では展望台の周りでよく見られます。
秋になってよく見られるようになりました。
◎植物編
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タラノキ
秋になりしょぼしょぼとした感じの白い花が咲きますが、これはもう終わりかけ。
タラノキは大きな羽状複葉の葉っぱがきれいに赤く色づきます。
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ツノハシバミの実
「ヘーゼルナッツ」、旭山で採れたものを「森の家」に展示してありますが、だいぶ茶色くなってきました。
そろそろ食べられる頃でしょうか。
◎紅葉風景編
10月の旭山記念公園といえば紅葉。
紅葉の写真はまた別の記事に上げてゆきますが、今回は先行としてここで何枚か取り上げます。
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「展望台」の「一本桜」ことエゾヤマザクラはもうだいぶ紅葉が進んでいます。
上が階段下から、下が橋から撮影したもの。
エゾヤマザクラは例年早く紅葉しますが、今年はとりわけ早いように感じられます。
「展望台」北西側のこの道沿いにはもうだいぶ赤い葉が散り落ちています。
シラカンバの紅葉?
シラカンバの葉は黄色くなるはず??
正体はシラカンバに巻き付いたヤマブドウの紅葉。

ヤマブドウも今年は早く色づいています。
風で飛ばされたのか、1枚だけ赤い葉が落ちていました。
ヤマブドウの葉が巻き付いたこの木、ゴリラみたいに見えませんか?
同じヤマブドウでもこの「ゴリラ」はまだ大半が緑色、でもすぐ左に巻き付いているものはだいぶ紅葉が進んでいますね。
最後は「森の家」近くのヤマモミジ。
全体としてはまだですが、もうきれいに紅葉している木もちらほらと見られます。
10月の紅葉情報はまた別の形でお知らせしてゆきます。