毎週お送りしている旭山記念公園野鳥情報です。
2017年8月12日(土)、この1週間の野鳥の動きをまとめました。
なお、この野鳥情報は、旭山記念公園で野鳥観察を続けておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
◎夏鳥情報
・ホオジロ
幼鳥及びその家族を見たという方のお話を何人かにうかがいました。
「展望台」付近及び「ミュンヘンの森」付近で見られることが多いです。
・アオジ
「ポートランドの森」付近で今週も地鳴きをよく聞き、姿も時折見られました。
・コサメビタキ
「森の家」周りから「栗の木デッキ」そして「つり橋」までの辺りで比較的よく見られます。
幼鳥もまだ見られます。。
・キビタキ
今週も囀りを聞くことがなく、姿も見られませんでした。
昨年は囀りをやめてからの8、9月にも姿はよく見られたのですが、今年はあまり見られていません。
森の中のいそうな場所(少し前まで囀りをよくしていた場所)で粘っていると観察することができると思われます。
・オオルリ
園内で幼鳥を見たという情報をいただきました。
例年であれば8月中旬以降に幼鳥が見られる機会が増え、時々幼鳥が発する不完全な囀りを聞くこともあります。
・クロツグミ
囀りはここ1週間で数回しか聞かれませんでしたが、「つり橋」の周りで雌の姿を何度か目視しました。
夕方に「キュロキュロ」というクロツグミの地鳴き声が笹薮から聞こえてくることがあります。
・ウグイス
噴水広場下の斜面の笹薮での囀りもほとんど聞かれなくなりましたが「ヂッ ヂッ」という地鳴きは聞くことがあります。
・ヤブサメ
囀りはほとんど聞かれなくなりましたが「風の丘」付近の笹薮で比較的よく地鳴きが聞こえてきます。
・センダイムシクイ
短い囀りと「ヒョッ」という地鳴きが聞かれ囀りが混じることもあります。
例年ですと来週まで見られるかどうかという頃で、そろそろ南に渡ってゆきます。
・メジロ
本日20羽以上の群れで木のたかいところを移動している姿が観察されました。
時々囀りを聞くこともあります。
・カワラヒワ
囀りが聞かれなくなりましたが姿は展望台周辺でよく見られます。
・キセキレイ
昨日「森の家」下の森の中の道で2羽を目視しました。
親子だった可能性があり、また確認したのは2羽ですがもう1、2羽いた可能性もあります。
・アオバト
鳴き声はまだ聞こえてきますが、低いところにはあまり来なくなっています。
・キジバト
公園の道路沿いの辺りや公園外から声がよく聞こえてきます。
◎留鳥
・クマゲラ
「森の家」周辺には今の時期はあまり来ていないですが、声は藻岩山から聞こえてきます。
昨日は午後4時過ぎに声が聞こえてきました。
・アカゲラ
「巨木の谷」で幼鳥を確認しました。
成鳥も含め「森の家」の周りで比較的よく見られます。
・コゲラ
「森の家」の周りでよく見られます。
・シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ
混群で行動する姿がよく見られます。
ヤマガラの幼鳥はだいぶ茶色い部分が濃くなってきました(写真下掲)。
本日の「旭山野鳥観察会」では、親が幼鳥に給餌する姿も観察されました。
シジュウカラの幼鳥も背中の方の部分の色がだいぶオリーブ色になってきました。
・ヒガラ
まだ時々囀りをしています。
・ゴジュウカラ
「森の家」から「風の丘」にかけてで比較的よく見られます。
◎シマエナガ情報
エナガ(亜種シマエナガ)は「栗の木デッキ」から「つり橋」にかけての辺りで時々見られます(半日いると一度は見られるくらい)。
最新の目撃情報によれば、幼鳥はまだ目にかかる黒い帯があったとのことです。
昨日と今日確認された鳥 計24種
※本日は雨で出現が少なかったため昨日の記録と合わせています
※※ *つきの鳥は本日の「旭山野鳥観察会」で観察された種です(12種・・・開始前に観察されたコサメビタキ含まず)
ハシブトガラス*、ハシボソガラス、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、
アオジ*、メジロ*、ゴジュウカラ*、シジュウカラ*、ハシブトガラ*、
ヤマガラ*、ヒガラ、コサメビタキ、クロツグミ、センダイムシクイ*、
ウグイス、ヤブサメ、ヒヨドリ*、キセキレイ、クマゲラ、
アカゲラ*、コゲラ*、アオバト、キジバト
最後の写真は、8月10日に撮影したヤマガラ幼鳥(上)と、8月6日のアカゲラ幼鳥(下)です。
どちらもトリミングしています。