旭山記念公園野鳥情報、2026(令和8)年10月4日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方から直接ご提供を受けたものも含まれています。
また、後半では、野鳥以外の自然の情報も上げています。
●旭山記念公園および旭山都市環境林で野鳥などの観察や撮影をされるみなさまへお願い。
観察や撮影の際には、道を塞ぐなどにより、野鳥撮影をしない人の通行の妨げにならないようご留意ください。
また、人が通ることにより野鳥が逃げてしまった場合は、仕方ないものと受け止めてください。
●10月の野鳥観察会は、10月10日(土曜日)、10月25日(日曜日)いずれも募集定員に達したため受付とさせていただきました。あしからずご了承ください。
◎亜種表記について
当方ではこれまで、外見で容易に識別できるエナガ、カケス、ゴジュウカラの3種についてのみ、
エナガ(亜種シマエナガ)
カケス(亜種ミヤマカケス)
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
と記してきましたが、基亜種とは別の亜種名がついている種については、外見での識別が困難なものでも同様に表記してゆきます。
なお、ウソとカワラヒワについては、別亜種が出現した際には本文中に明記します。
今週のトピックス
アオジ
園内で「チッ チッ」という鳴き声が聞かれるようになっていますが、「展望台北西斜面」の「舗装道路」側で本日10月4日9時過ぎ、鳴き声が聞かれ、ススキの種子を食べる雌の姿が観察されました。
鳴き声は聞かれるけれどなかなか見られないアオジですが、この時は写真のような態勢で3、4分ほど採餌していて、じっくりと観察できました。
園内では「ポートランドの森」や「遊具広場の森」などでも鳴き声が聞かれることがあり、今回のように姿が見られることもあるかもしれません。
アオジは例年10月末までには南に移動して見られなくなりますが、今年はどうか、ようすをみてゆきます。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
観察頻度が高くなってきました。
10月2日金曜日10時45分頃「森の家南斜面」から「ツーツーツーツー」「ヒャホホホホ」「ジュルッ」など数羽の鳴き声が聞こえ、声を追っていると森の家側に上がって来て、肉眼でも見える距離まで近づいてきました。
群れは「カラマツ林」方向に抜け、その後分からなくなりました。
10月4日、8時頃「遊具広場の森」から数羽の鳴き声が聞こえ、8時40分頃、「遊具広場と噴水広場の間の道」沿いで数羽の鳴き声が聞かれましたが、その時は近くで姿は見られませんでした。
さらに9時頃「学びの森」で数羽の声が聞かれ、その時は見上げの角度ではあるもののやや近くで目視でき、そのまま「双子沢川」沿いに「吊り橋」の方に流れて分からなくなりました。
その他にも観察情報がありました。
また、10月4日の観察事例では、8時頃のものと8時40分頃のものはカラ類混群、9時頃のものはシマエナガだけの群れでした。
観察情報がない日もありますが、しばしば観察される状態が続くのか、あるいは観察機会が増えるかどうか、要注目です。
夏鳥情報
キビタキ
今週は確かな観察情報はなく、南に渡った可能性が高そうで、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
コサメビタキ
10月4日にはまだ園内で確認できましたが、そろそろ南に渡っていなくなる頃、もう少し様子をみます。
クロツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
アカハラ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
トラツグミ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
ウグイス
今週も園内数か所でほぼ毎日「ヂッ ヂッ」という地鳴きが聞かれており、声を追って笹薮を探していくと姿が見られることもあります。
10月4日に鳴き声が確認できたのは「遊具広場の森」「森の家南斜面」で、後者ではすぐ近くで見られることもあります。
写真は不鮮明ですが、「森の家南斜面」で撮影した幼鳥です。
ウグイスは通常10月下旬に南に渡っていなくなりますが、それまでは見られる機会がしばしばあるものと思われます。
ヤブサメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
ホオジロ
9月30日水曜日9時過ぎ、「展望台」付近で「ツリツリッ」と鳴き声が聞かれ、探すと「展望台北西木立」のシラカンバのてっぺん付近にとまる雄1羽がいました。
さらに10月4日にも「展望台北西木立」で「ツリツリッ」と地鳴きが聞かれ、まだ残っている個体がいるもようです。
アオジ
(前述)
イカル
園内のヌルデには来ていないですが、時々上空を飛ぶ「キョ キョッ」と鳴き声が聞かれたり、園内から「ホヒリホヒー」と囀りが聞こえてくることがあります。
イカルは渡りの時期が年により違い、11月に入ってもまだ見られる年があり、この先まだ観察機会はあるものと思われます。
キセキレイ
今週も園内で観察されており、10月4日には「第2駐車場」方面から鳴き声が聞こえてきました。
近隣住宅街を流れる界川でも10月3日土曜日の観察情報があり、まだ見られているようです。
キセキレイは例年10月中旬から下旬に南に渡っていなくなりますが、今年はどうでしょうか。
メジロ
園内で観察機会は多く、カラ類混群に別のところから飛んで来て混じるといったこともあります。
写真は10月4日「遊具広場の森」でオオイタドリの種子を食べているところで、低い位置で観察することができました。
囀りはほぼ聞かれなくなりましたが、10月中旬まではよく見られるものと思われます。
モズ
今週も園内での確かな観察情報はなかったですが、まだ様子をみてゆきます。
チゴハヤブサ
今週は確かな観察情報はなかったです。
なお、10月2日、上空を飛びカラスにモビングされていたハヤブサ類が観察されましたが、遠くて腹側が確認できなかったので、チゴハヤブサかハヤブサかは分かりませんでした。
チゴハヤブサはもう少し様子をみます。
キジバト
鳴き声はほぼ聞かれなくなり、飛ぶ姿がときどき見られる程度になりました。
キジバトは例年11月上旬まで見られますが、今年はどうでしょうか。
アオバト
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
ヤマシギ
今週は確かな観察情報はなかったですが、9月29日火曜日に美瑛町内で日没後に林道に出て来たところが観察されており、旭山記念公園にもまだいる可能性があるため、まだ様子をみます。
冬に見られる鳥情報
シメ
まだ時々見られる程度で、近くで見られたとの観察情報も今のところはありません。
なお、カケス(亜種ミヤマカケス)は、10月4日現在まだ見られていません。
今年は山の木の実が豊作であると推測され、その場合は旭山まで降りて来ない可能性もあります。
また、10月に入り、キクイタダキ、キバシリなど山から降りて来る野鳥や、ツグミなど北から渡って来る野鳥も見られるようになるかもしれません。
留鳥情報
クマゲラ
今週も園内で近くで見られたとの観察情報はなかったです。
藻岩山方面や旭山都市環境林からはほぼ毎日鳴き声が聞こえてきており、円山公園でも近くで見られたとの観察情報がありましたが、園内では今週は静かでした。
クマゲラは日によって動きが変わっており、クマゲラが見られるかどうかはその日しだいです。
オオアカゲラ(亜種エゾオオアカゲラ)
10月4日、「学びの森」で雌の観察情報があり、園内でときどき見られています。
アカゲラ(亜種エゾアカゲラ)
園内での観察機会は少なくはないですが、いつも見られるというわけでもないようです。
「キョッ」という鳴き声が近くから聞こえてきた場合は、鳴き声や木をつついたり樹皮をはがしたりする音を頼りに探せば見つかることもあります。
コゲラ(亜種エゾコゲラ)
「ギーキーッキッキ」という独特の鳴き声が園内随所で聞かれ、その声をたよりに探すと近くで姿が見られることもありますが、道から離れた場所にいても結構声が響いてくるので、見られても近くではないということもあります。
ヤマゲラ
今週は近くで見られたとの観察情報はなかったですが、「ピョッピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が10月4日も藻岩山方面から聞こえたり、園内でも不意に近くで見られることは今後もあるものと思われます。
オオタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハイタカ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、オオタカともども、ときどき来ているものと思われます。
ノスリ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
トビ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
オジロワシ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
ハヤブサ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでしたが、チゴハヤブサの項で触れた情報がハヤブサだった可能性もあります。
フクロウ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
なお、2026年10月号の「アカゲラ通信」は、旭山にはなぜフクロウがいないかとの考察の特集記事があり、10月6日火曜日には出来上がる予定です。
カワラヒワ
今週も「キリコロキリー」という鳴き声がほぼ毎日聞かれており、10月4日には7~10羽の群れが上空を飛ぶ姿が観察されました。
しかし、飛ぶ姿を遠くから見ただけで、亜種オオカワラヒワか亜種カワラヒワかは判別できませんでした。
ただ、オオカワラヒワが来ていた年もあり、今後カワラヒワの動きには注目したいと思います。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内で観察機会は少なくなく、間近で見られることもありますが、声がよく響くため、声だけ聞こえて姿は近くでは見られなかったということもままあります。
シジュウカラ
成鳥、幼鳥とも観察機会は多いです。
9月30日には「第1駐車場」西側壁面上のツリバナの実(種子)を食べていました。
写真はその時のもので、ツリバナの種子は有毒ですが、シジュウカラには問題ないようです。。
その他、園内で観察機会は多いです。
ハシブトガラ
園内で観察機会は多いです。
10月4日には「遊具広場の森」に実るサルナシ(コクワ)の実を食べに来ていました(写真はその時のものではありません)。
ヤマガラ
「作業員詰所」前のイチイの実を食べに来ていると書きましたが、頻繁に来ているわけではないようで、この先どうなるのか要注目です。
ヤマガラとシジュウカラは秋になると笹薮の中の地面で採餌することが多く、笹が動くので何かと思ったらシジュウカラやヤマガラが飛び上がったということがよくあります。
ヒガラ
囀りはまだ高い木の上の方から聞こえてくることがありますが、ヒガラは11月のごく短い期間を除いて囀りがずっと聞かれます。
低い位置で見られる機会も増えつつり、写真は、広葉樹にとまっていますが、「新桜並木」のアズキナシに来た成鳥と思われる個体です。
ハクセキレイ
今週は園内での確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見られることがあります。
ヒヨドリ
園内でよく見られており、幼鳥も、主に頭部の羽がまだ幼鳥と分かるくらいです。
ハシボソガラス
主に「第1駐車場」周辺、「噴水広場」周辺から道路沿いでよく見られています。
オニグルミの実=くるみを空中から道路に落として割る行動はまだ見られていないですが、くるみが豊作でもあり、そろそろ見られrものと思われます。
ハシブトガラス
園内で多く見られています。
10月4日9時30分頃、「中央トイレ」横のハリギリに20羽前後のハシブトガラスが大挙して押し寄せ、実(種子)をついばんでいました。
写真はその時のものですが、今週は常時20羽前後が園内で見られている状態でした。
なお、ハリギリの実はアカゲラ、コゲラ、メジロ、ウソなども好んで食べ、シマエナガが食べることも稀にあります。
レストハウスから展望台の辺りに、手に持っている食べ物を狙うハシブトガラスがいるので、お気を付けください。
森の家の周りにも食べ物をチェックしに来る個体がいるので、ご注意ください。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
エゾリス(リス科)
「学びの森」にいたこのエゾリス、何かを埋めた場所が分からなくなったのか、辺りで探していました。
エゾリスはそろそろ冬毛になり、耳の毛が伸びてくる頃ですね。
ナガメ(カメムシ科)
「〇〇カメムシ」のように名前にカメムシとつかないカメムシ科の昆虫。
旭山記念公園では、多からず少なからず、くらいの感じで観察できます。
あの「カメムシ臭」がするかどうかは不明です。
エゾノコンギク(キク科)
園内の花もそろそろ終わり。
エゾノコンギクだけが目立って咲いています。
キンミズヒキの果実(種子)(バラ科)
「キングオブひっつき」、キンミズヒキのひっつきは、お菓子の「アポロ」のような形をしています。
キンミズヒキは一部が秋にきれいに紅葉しますが、次の写真の赤くぼけている背景がその紅葉、それもまた見ていて楽しいです。
大学村の森
札幌市東区北29条東4丁目に「大学村の森」があります。
住宅街の中に残されたおよそ一丁角の緑地は、開拓前の札幌の平野部の植物を垣間見ることができる貴重な場所です。
と同時に、様々な樹木も植えられ、昔から人の営みが受け継がれていることも感じ取れます。
胸高直径50cm以上のハンノキがあると思えば、「団栗の木」と名札が掲げられた、道内には自生しないクヌギの木もあったり。
次の写真2枚目がそのクヌギの木で、落ちていた葉っぱをもとに同定しましたが、ドングリは落ちていませんでした。
敷地内にはオオウバユリが群生している場所もあり、しっかりと保護されています(次の写真3枚目)。
この日野鳥は、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ハシブトガラス、ハシボソガラスが確認できましたが、他にもいるかもしれません。
春になると野鳥や園芸植物など様々な花が咲き、また違った楽しさがあるでしょう。
特に植物がお好きな方は、訪れてみるといいかもしれません。
次回は、2026年10月12日月曜日もしくは10月13日火曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。