旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年10月27日日曜日。
ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。
この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。
●11月の定例野鳥観察会につきまして、11月24日(日曜日)は募集定員に達しましたため、受付終了とさせていただきます。
11月9日(土曜日)はまだ受付しております。
今週のトピックス
ルリビタキ
本日10月27日、野鳥観察会の際にルリビタキがこの秋初めて園内で観察されました。
2023年、2022年は秋の確かな観察情報はなかったですが、旭山記念公園では秋は年により見られたり見られなかったりです。
「遊具広場五差路」付近でミズナラの低い横枝にとまり、2、3秒で藪の中に入って見えなくなりましたが、雌もしくは若い雄の個体でした。
ルリビタキ、旭山記念公園で過去には11月中旬まで見られたこともあり、今後要注目です。
アオバト
同じく本日10月27日の野鳥観察会でアオバト1羽が観察されました。
「記念樹の森」のナナカマドの枝にとまってじっとしていて、ときどきナナカマドの実をついばんでいました。
観察しておられた方によれば、朝8時前からその辺りにいたそうで、観察会が終わってもまだいて、11時頃に飛び去り、以降分からなくなりました。
アオバトは通常9月下旬までに旭山記念公園では見られなくなりますが、過去に10月13日の観察記録があり、今回はさらに遅い記録となりました。
円山では11月上旬に見られたこともあります。
今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
今日も園内での観察情報があり、荒天時以外はほぼ毎日見られています。
昨日10月26日は、11時に「ヘアピンカーブ」付近の高いところ、13時30分に「八重桜並木」から「遊具広場の森」にかけて、14時に「ミュンヘンの森」でそれぞれ数羽が見られました。
一昨日10月25日は、8時半頃「記念樹の森」で声を聞き、一度「八重桜並木」の辺りに声が移動した後、展望台を飛び抜け、「吊り橋」方面に向かう群れが見られましたが、最初8羽、続いて5羽の群れでした。
写真は10月25日、「展望台一本桜」にとまったときのものです(小さいですが)。
この1週間は、以前よく出ていた「ちびっこ広場」「遊具広場」や「学びの森」ではあまり出ていなかったとの情報もあり、ルートが変わったのかもしれません。
この先もしばしば見られるものと思われます。
夏鳥情報
クロツグミ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、道内別の場所ではまだ見られているようで、もう少し様子をみます。
アカハラ
こちらも確かな観察情報はなかったですが、アカハラ同様、もう少し様子をみます。
トラツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
ホオジロ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
2023年には10月23日に園内で見られており、まだ現れる可能性はあるかもしれず、もう少し様子をみます。
アオジ
10月25日には園内で確認しましたが、アオジは例年10月末頃に南に渡って見られなくなる頃です。
ウグイス
10月25日に「ヂッ ヂッ」という地鳴きを園内で聞きましたが、こちらもそろそろ南に渡る頃です。
メジロ
今日も園内で頻繁に声が聞かれときどき姿も見られていましたが、囀りは聞かれなくなりました。
メジロも今月いっぱいから11月上旬くらいまで見られると思われます。
イカル
今週は確かな観察情報はありませんでした。
イカルは年によりまちまちで、11月まで見られる年もあります。
ベニマシコ
今週も主に「記念樹の森」周辺で数回声が聞かれましたが、近くで見られたという情報はなかったです。
ベニマシコは例年11月に入る頃まで見られますが、今年はどうでしょうか。
キセキレイ
今週も確かな観察情報はなく、この先確かな観察情報がなければ、来週からここでは取り上げません(また来年)。
モズ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、もう少し様子をみます。
キジバト
今週は確かな観察情報はなかったですが、鳴き声が聞こえなくなり、気づきにくくなりました。
キジバトは例年10月いっぱいから11月上旬まで見られますが、今年はどうでしょうか。
アオバト
(前述)
旅鳥情報
ルリビタキ
(前述)
ビンズイ
今週は2羽見たとの観察情報がありましたが、もう少し様子をみます。
カシラダカ
今週も確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。
冬の鳥情報
ツグミ
本日の野鳥観察会の際に、「記念樹の森」周辺で声が聞こえましたが、高い木の高いところにとまっていたようで、姿を見つけることはできませんでした。
もう少しすると地面や低い木に降りて来るのではないかと思われます。
シメ
園内で時々見られており、今日の野鳥観察会でも「学びの森」に一瞬だけ現れました。
キクイタダキ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、もうそろそろ見られるようになると思われます。
キバシリ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、今後はしばしば見られるものと思われます。
留鳥情報
クマゲラ
今週は園内での観察情報が少なくなり、ときどき来るくらいになりました。
ただ、この先また頻繁に来るようになるかもしれず、クマゲラの動きには要注目です。
オオアカゲラ
園内でときどき見られています。
アカゲラ
園内で見られる機会は多く、今日の野鳥観察会でも何度か見られました。
旭山記念公園は紅葉真っ盛りですが、アカゲラやオオアカゲラそれにコゲラは、周りの風景を入れて季節感を反映させた写真を撮りやすい野鳥です。
コゲラ
観察機会は多く、木の幹や枝で採餌している時はゆっくりと見ることができます。
やや遠くでも双眼鏡でじっくり見ることができます。
ヤマゲラ
今週は何度か園内で「ピョッピョッピョッピョッ」という鳴き声が聞こえましたが、近くで見たという情報はありませんでした。
フクロウ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオタカ
本日の野鳥観察会の際に、「噴水広場」付近の上空を飛ぶ姿が見られましたが、ハシブトガラスにモビングされつつ、旋回上昇しながら南へ流れて見えなくなりました。
ハイタカ
今週も園内での観察情報がありましたが、例年12月上旬くらいまではときどき見られます。
ノスリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
トビ
昨日10月26日に久しぶりに園内で観察することができましたが、トビはときどき旭山記念公園にも現れます。
ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
オオセグロカモメ
今週も園内での観察情報はありませんでした。
カケス(亜種ミヤマカケス)
この秋は10月27日現在まだ声や姿を確認していませんが、今年はこのまま来ないのか、引き続き注目しています。
カワラヒワ
本日の野鳥観察会の際に4羽で「学びの森」に現れたほか、「森の家」周辺でも「キリコロキリー」という声がきかれました。
カワラヒワは旭山記念公園では冬の間も見られる年もありますが、中島公園では冬の間も見られます。
ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られており、近くで見られる機会もあります。
「テュッ テュッテュッ」という声を聞くことも多いです。
シジュウカラ
園内一円でよく見られていますが、幼鳥はもうすっかり成鳥と同じ柄にまで育ち、見分けがつかなくなっています。
ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。
昨日、「遊具広場の森の散策路」沿いになっているサルナシ(コクワ)の実を食べているところが観察されました。
ハシブトガラは植物の果実や種子が大好きで、ほかのカラ類よりもそれらに寄って来ることが多いです。
写真はシラカンバの種子を食べに来たところです。
ヤマガラ
園内一円でよく見られており、この時期地面に降りて採餌することも多く、その場合は近くで見られることもあります。
今日の野鳥観察会では、「作業員詰所」前のイチイの実を食べに何度も飛んで来ており、双眼鏡を使わずにじっくりと見ることもできました。
ヒガラ
囀りはほぼ聞かれなくなりました。
今日の観察会では「作業員詰所」付近のアカエゾマツい来ていて、こちらも双眼鏡なしで見られるほど近くにも来ました。
ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
スズメ
道路沿いで見る機会があります。
ヒヨドリ
今週も園内各所で見られており、声を聞く機会も多く、5羽以上の小群で見られることもあり、そこには幼鳥も含まれているものと思われます。
ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場でだいたいいつも見られます。
ハシブトガラス
園内でよく見られていますが、10月25日から数が少し増え、常に10羽以上園内で見られるくらいになっています。
この先も増えるかどうかは分かりません。
写真は展望台にあるニシキギの種子を食べているところです。
旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。
◎国立科学博物館 特別展「鳥」のご案内
今度の土曜日11月2日より、東京上野にある国立科学博物館にて「特別展 鳥」が始まります(期間は2025年2月24日まで)。
詳しくは以下のリンクよりホームページをご覧ください。
そのホームページでは、シマエナガが「科博初! 鳥類の特別展なんだってさ。」とつぶやいていますが、シマエナガ人気もすっかり全国区になったようですね。
次回は、2024年11月2日土曜日もしくは4日月曜日に上げる予定です。
旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。