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旭山記念公園野鳥情報2024年9月8日(日曜日)

 

旭山記念公園野鳥情報、2024(令和6)年9月8日日曜日。

ここ1週間の旭山記念公園と札幌市旭山都市環境林の野鳥の動きをまとめました。

この野鳥情報は、旭山で野鳥観察をしておられる方からご提供を受けたものも含まれています。

 

●ヒグマ出没情報について
9月3日(火)21時過ぎ、園内でヒグマ目撃情報がありました。
旭山記念公園及び旭山都市環境林周辺はヒグマ生息地域に近いため、ヒグマには引き続き注意して行動していただけるようお願いします。
旭山記念公園は現在は通常通り開放しております(駐車場開門時間6時~22時)。

 

 

●9月の観察会のお知らせ
9月の観察会のうち、以下の2回はまだ参加お申込み受付中です。
それ以外のものについては募集定員に達したため、受付終了とさせていただきました。
あしからずご了承ください。

「定例野鳥観察会」 9月14日(土曜日)
「自然観察会」 9月15日(日曜日)

なお、旭山野鳥観察会では、野鳥の他に植物も見てゆきますので、野鳥に少しでもご興味がある方は、野鳥が主目的ではなくても、これから野鳥も見たいという方でも、お気軽にご参加ください。

 

 

 

今週のトピックス
ヒヨドリ
ヒヨドリの幼鳥が見られるようになってきました。
9月6日、「遊具広場の森」にいた3羽のうちの1羽を撮影した写真ですが、頭の羽が短くて不揃い、幼鳥でした。
先週くらいからヒヨドリに接する機会が増え、5羽6羽と飛んでいる姿も観察されており、そろそろ幼鳥が見られる頃かとは思っていました。

ヒヨドリ2024年9月8日幼鳥

 

 

今週のシマエナガ
エナガ(亜種シマエナガ)
この1週間は見られる機会がその前の1週間よりも多かったです。
本日9月8日、8時30分過ぎから「ちびっこ広場坂」に数羽の群れが現れ、30分以上その辺りで見られたとの情報がありました。
昨日9月7日は10時頃「舗装道路」沿い「中央トイレ」付近、11時15分頃「オオムラサキの谷」、12時過ぎ「ちびっこ広場」での情報がありました。
9月5日は9時過ぎに「森の家南側斜面」、11時頃「森の家西の沢」にそれぞれ数羽が飛んで来ました。
ただしすべて多くて5,6羽の小さな群れで、今の時期は家族単位で行動しているのかもしれません。
この先も要注目です。

 

 

 

夏鳥情報
オオルリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
オオルリは早ければ9月前半に南に渡っていなくなります。

 

キビタキ
今週は先週ほどまだ見られる機会は比較的多く、雄、雌、幼鳥いずれの観察情報も複数ありました。
「学びの森」「吊り橋」周辺、「友愛の小径」辺りでの情報が多いです。
キビタキは例年通りであれば今月いっぱい見られるものと思われます。

 

コサメビタキ
見られる頻度はだいぶ落ちてきており、「学びの森」周辺がそれでも出会う確率やや高いですが、森の家前をはじめ園内一円の森でときどき出会うといったところです。
コサメビタキも例年通りであれば9月いっぱい見られるものと思われます。

 

クロツグミ
今週も確かな観察情報はなかったですが、10月までは見られる可能性があります。

 

アカハラ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでしたが、秋になると見られることがあります。

 

トラツグミ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、10月頃まで見られることがあります。

 

ホオジロ
今週の確かな観察情報はなかったですが、例年10月中旬頃まで旭山で見られ、今後も見る機会はまだあると思われます。

 

アオジ
今週も「レストハウス坂」辺りで何度か「チッ チッ」という地鳴きが聞かれましたが、近くで見たり撮ったりといった情報はなかったです。
アオジは例年であれば10月末まで旭山で見られます。

 

ウグイス
このところ森の家の周りで鳴き声がしばしば聞かれ、昨日は森の家南側の笹薮で近くで鳴いていて、姿も見られました。
「遊具広場の森」でも今週は何度か観察されました。

 

ヤブサメ
9月8日に「遊具広場の森」で一度だけ短い時間囀りが聞かれましたが、全般的にいえば笹薮でときどき地鳴きが聞かれ、たまに見られるくらいです。

 

センダイムシクイ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

メジロ
今園内で最も出会う機会が多い野鳥でしょう。
囀りはほとんど聞かれていないですか、「チーチチー」という地鳴きがよく響いて聞こえ気づきやすいというのもあるかと思います。
「中央トイレ」裏のミズキに今年は実がたくさんなっていますが、意外なことにそこにはときどき来るくらいで、頻繁に来ているわけではないようです。
写真はそのミズキの果実ですが、メジロは写っていません、念のため。

ミズキ2024年9月8日果実メジロは写っていない

 

イカル
今週は確かな観察情報はなかったですが、この先11月まで時々来るのではないかと思われます。

 

キセキレイ
園内でときどき見られており、近隣住宅街を流れる界川でもまだ見られているとの情報がありました。

 

モズ
今週は確かな観察情報はありませんでしたが、ここ数年旭山でも秋に見られるようになっているので、この先要注目です。

 

ハリオアマツバメ
今週は確かな観察情報はなかったですが、もう少し様子をみます。

 

ヤマシギ
今週も確かな観察情報はありませんでしたが、道内では10月まで残っていることが分かっているため、もしかすると見られることがあるかもしれません。

 

ツツドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。
ツツドリはそろそろ南に渡っていなくなる頃ですが、もう少し様子をみます。

 

キジバト
朝に鳴き声を聞くことが多いですが、園内で近くで姿を見る機会は意外と少ないです。
郊外を車で走っていると姿を見ることがよくあります。

 

アオバト
週に何度か鳴き声が聞こえてきますが、姿が見られることはほとんどないです。

 

チゴハヤブサ
毎日ではないですがときどき園内でも声が聞かれ、姿が見られることもあります。
昨日9月7日は珍しく第1駐車場の周りの木にとまって鳴いていました。
チゴハヤブサは例年9月いっぱいくらいまで見られます。

 

オシドリ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

 

 

冬の鳥情報
シメ
9月7日に園内で観察されましたが、ちょくちょく来てはいるようです。

 

 

 

留鳥情報
クマゲラ
9月7日朝から「ピクニックテラス」「展望台」付近など園内で見たとの情報がいくつかあり、森の家の周りでも「ミュンヘンの森裏の道」辺りの近くから声が聞こえ、近くで見たとの情報もありました。
「ピクニックテラス」の個体は雄でしたが、ほぼ同時に藻岩山方面からも「プルプルプル」という声が聞こえ、少なくとも2羽がいたようです。
9月6日にも朝9時頃「プルプルプル」という飛ぶ時の鳴き声が聞こえ、「巨木の谷」のポプラにとまって「キョーン」と鳴くのが観察されました。
今日9月8日は朝9時頃旭山都市環境林の「カラマツ林」の近くから「キョーン」と声が聞こえてきました。
この1週間は園内でのクマゲラ観察情報が多く、旭山周辺を中心に活動している個体が1羽か2羽いるようです。

 

オオアカゲラ
園内でときどき見られています。
写真は「吊り橋」下流側にある木にとまって採餌していた雄ですが、同じ木にアカゲラ雄も飛んで来て同時に木をつついていました(そのアカゲラの写真はアカゲラのところで)。

オオアカゲラ雄2024年9月8日

 

アカゲラ
園内で見られる機会は少なくないですが、鳴き声を出さずに採餌していることも多いため、木をつつく、幹を歩く、などの小さな音に気を配っていると見つけられる可能性が高くなります。
下の2枚のうち下の写真(遊具広場「五差路」付近で撮影)は鳴き声が聞こえたので見つけられましたが、上の方はオオアカゲラのところで触れたようにオオアカゲラと同じ木にいたもので、この時は鳴き声は出していませんでした(オオアカゲラは鳴き声を出していてそれで気づきました)。

アカゲラ雄2024年9月8日1吊り橋下流オオアカゲラと同じ木

アカゲラ雄2024年9月8日2「五差路」付近

 

コゲラ
観察機会は多く、「ギー」という声を聞く機会も少なくないですが、近くで見る機会に意外と恵まれておらず、そのような観察情報も少ないです。

 

ヤマゲラ
今週も確かな観察情報はなかったですが、秋になってもまだ出会う機会が少ないです。

 

フクロウ
9月3日、ヒグマ目撃情報による一時閉鎖作業を行っている際に、藻岩山から鳴き声が聞こえてきました。
フクロウの観察情報は久しぶりですが、ときどきそうして鳴いているのではないかと思われます。

 

オオタカ
今週も確かな観察情報はありませんでした。

 

ハイタカ
今週はしばしば観察されており、8月30日朝8時頃森の家真上の目視できる位置に現れ、少しずつ旋回上昇して北に流れて見えなくなりました。
秋はオオタカやハイタカを見る機会が多くなる頃ですたが、今年はどうでしょうか。

 

ノスリ
9月4日水曜日と本日8日日曜日、旭山都市環境林方面からノスリ幼鳥の鳴き声が聞こえてきました。
公園内にも来るかもしれません。
ノスリやハイタカは秋に観察機会が増えますが、今年もその傾向になってきているようです。

 

トビ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

ハヤブサ
今週も園内での観察情報はありませんでした。

 

オオセグロカモメ
今週も園内での確かな観察情報はありませんでした。

 

カケス(亜種ミヤマカケス)
今週は園内や旭山都市環境林での観察情報はありませんでしたが、カケスは例年9月になると山から降りて来ますが、1日のこともあれば30日のこともあり、年によっては降りて来ないこともあります。
いずれにせよ9月はカケスに要注目です。

 

カワラヒワ
さらに観察情報が少なくなっていますが、旭山では10月くらいになるとほとんど見られなくなり、園内で越冬することはごく少ないです。

 

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)
園内一円でよく見られています。

 

シジュウカラ
園内一円でよく見られています。

シジュウカラ2024年9月8日

 

ハシブトガラ
園内一円でよく見られています。

ハシブトガラ2024年9月8日

 

ヤマガラ
園内一円でよく見られています。

 

ヒガラ
今週も「ツピツーツピツー」という囀りが針葉樹からよく聞こえてきており、姿もしばしば見られていますが、今の時期に囀りを聞くことができる数少ない野鳥のひとつです。

ヒガラ2024年9月8日

 

ハクセキレイ
今週は確かな観察情報はありませんでした。

 

スズメ
道路沿いで見る機会があります。

 

ヒヨドリ
今週も園内各所で見られていますが、もう1枚、森の家南斜面のキタコブシの赤い種子を食べているところが撮れました。

ヒヨドリ2024年9月8日キタコブシのz赤い種子を食べる

 

ハシボソガラス
「噴水広場」から「テラス状階段」の辺りと第1駐車場だいたいいつも見られ、全部で数羽から10羽くらいいます。

 

ハシブトガラス
園内でよく見られています。

ハシブトガラス2024年9月8日

 

 

 

 

旭山記念公園各所名称マップ
野鳥等が観察された詳細な地点をご案内するにあたり、園内各所に名称をつけました。
主に野鳥情報の記事でそれら名称を使用しており、「」(かぎかっこ)でくくったものがその名前で、こちらの地図で場所を確認することができます。
文字が小さいので拡大してご覧ください。

旭山記念公園各所名称マップ

 

 

アカゲラ通信2024年9月号
「アカゲラ通信」2024年9月号が出来ました。
今月の特集は、旭山で今まで記録された120種の野鳥についての概要です。
裏面の旭山野鳥メモ63は、かつて旭山でもときおり見られ120種のリストにも入っているゴイサギです。
森の家にて無料配布中です。

アカゲラ通信2024年9月号表

アカゲラ通信2024年9月号裏

 

 

旭山その他の自然情報
エゾシカ
このところ「学びの森」から「遊具広場」にかけての辺りでよく見られており、今日も2頭が「段状テラス」に現れ(下写真上)、「遊具広場と噴水広場の間の道」辺りに進んだところでもう2頭が加わり4頭が見られました(下写真下、写っているのは3頭)。
6頭いた、8頭だ、11頭だという観察情報もありますが、それらはみな1歳を超えた雄を除いた世代の違う家族の集団で、角が生えた雄は今週は観察情報がなかったです。
一部の個体は警戒心が薄く、5mくらいに近寄れたという話もあります。
エゾシカは人を襲うことはまずないと言われていますが、あまり近づかないようお願いします。
また、車の走行時も、道路に出て来る可能性もあるので、特に夜のご走行時にもご注意ください。

エゾシカ2024年9月8日1噴水広場上段状テラスにて

エゾシカ2024年9月8日2親子3頭

 

エゾリス
胡桃(オニグルミ)をくわえたおなじみの写真を今回は2枚。
昨日は森の家の前でも胡桃を食べていました。

エゾリス2024年9月8日1オニグルミ9月2日

エゾリス2024年9月8日2オニグルミ9月3日

 

ニホンカナヘビ
今週も撮れました、10cmに満たない幼生、森の家の木の壁にはりついて「スパイダーマンポーズ」(!?)をとっていました。
(この写真は編集で角度を変えたのではなく、撮影時のタテ横垂直方向そのままです)。

ニホンカナヘビ2024年9月8日幼生

 

ナツアカネ
雄は全身真っ赤になる赤とんぼ、ナツアカネ。
今年は昨年より数が少ないと感じています。
ナツアカネはあと1週間から10日でほぼ見られなくなります。

ナツアカネ2024年9月8日

 

オオスズメバチ
今年はスズメバチが多く、秋はスズメバチの活動が活発になるのでくれぐれもお気をつけください。
スズメバチが体の周りに寄って来たら、手で払ったり逃げようとしたりせず、ただ黙って飛び去るのを待ってください。
旭山で見られる大型のスズメバチは、オオスズメバチ(本種)、コガタスズメバチ、ケブカスズメバチ(キイロスズメバチ)、モンスズメバチそしてチャイロスズメバチです。

オオスズメバチ2024年9月8日

モンスズメバチも今週撮れましたが、池で水を飲んでいました。

モンスズメバチ2024年9月8日池で水を飲む

 

エゾゴマナ
秋の野山を代表するキク科の花のひとつ、エゾゴマナ。
1mほどにすっと立ち先端にまとまって花をつける、見ごたえのある花です。
「ゴマナ」の由来は、葉を手でこするとゴマのような香りがするから。

エゾゴマナ2024年9月8日

 

 

 

 

次回は、2024年9月14日土曜日もしくは15日日曜日に上げる予定です。

 

旭山でのバードウォッチング、皆様が多くの野鳥を見られることを願っております。